JP2570273Y2 - 凸状模様を有するカード - Google Patents

凸状模様を有するカード

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JP2570273Y2
JP2570273Y2 JP9314292U JP9314292U JP2570273Y2 JP 2570273 Y2 JP2570273 Y2 JP 2570273Y2 JP 9314292 U JP9314292 U JP 9314292U JP 9314292 U JP9314292 U JP 9314292U JP 2570273 Y2 JP2570273 Y2 JP 2570273Y2
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JP
Japan
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card
convex pattern
base material
pattern
motif
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JP9314292U
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大友  祐二
一輝 三橋
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鐘紡株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カード表面のモチーフ
図柄がより立体的に浮き出るよう、該モチーフ図柄に光
沢をけると共に、凸印刷加工を施した凸状模様を有す
るカードに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クレジットカード、キャッシュ
カード、クリスマスカード等のカード表面に立体的な浮
き彫り模様を施す技術は、エンボス加工といわれ、例え
ば、図5に示すように、凸版の印刷型を用いてカード基
材11を裏面から型押しして凸状模様12を施してい
る。しかしながら、カード表面にこのような凸状模様1
2を施すと、カード裏面は逆に凹部13のように凹んで
しまい、裏面に印刷されている文字や絵等の図柄が不鮮
明になって見えにくかったり、裏面に文字や絵を手書き
で描きたい場合、凹部13に引っ掛かって描きにくくな
ってしまう。
【0003】そこで、上記問題を解決する方法として
は、例えば、特開昭49−49600号公報に記載の方
法が挙げられる。この方法は、図6に示すように、エン
ボス加工によって凸状模様23を形成したカード基材A
21の裏面に、エンボス加工を施していない平滑なカー
ド基材B22を貼り合わせたものである。しかしなが
ら、この方法において、カード基材として紙を使用した
場合、得られるカードの裏面は平滑となるものの、繰り
返し使用するうちに、2枚のカード基材A、Bを貼り合
わせた部分から剥がれやすくなり、耐久性に乏しいとい
う欠点がある。
【0004】また、他の方法としては、例えば、特開昭
63−319197号公報に記載の方法が挙げられる。
この方法は、図7に示すように、エンボス文字形成用の
樹脂層32をカード基材31表面に積層し、この樹脂層
32を切削してエンボス文字33を形成させる方法であ
る。しかしながら、この方法では、複雑な図柄をエンボ
ス加工したい場合に、切削工程が複雑となり、また、コ
スト上昇の原因となるという欠点がある。
【0005】更に、他の方法としては、例えば、実開昭
61−25662号公報に記載の方法が挙げられる。こ
の方法は、図8に示すように、カード基材41の表面に
金属光沢層42を設けた後、その上に所定図柄となるよ
う、ある程度の厚みにインクを積層してレリーフ印刷層
43とし、更にその上に透明被覆シート44を積層する
ものである。しかしながら、この方法では、凸状模様4
5を形成したい部分の全面にわたってインクの塗布が必
要であることや、インクを保護するために必ず透明被覆
シート44を積層しなくてはならない等、コストの上昇
を招く。また、凸状模様45が多色印刷の場合、塗布す
るインクの数が多くなり、工程が煩雑となってしまう。
また、カード基材41の上部全面にわたって金属光沢層
42を設けるているので、金属光沢層のみが強調されて
しまい、凸状模様45が目立たなくなってしまう。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、カード表面に、モチーフ図柄が凸状に成形され、
かつ、その部分がより立体的に見えるように工夫されて
いると共に、そのカード裏面は平滑なままで、カード裏
面の印刷等に影響することがなく、また、繰り返し使用
しても破損の少ない凸状模様を有するカードを提供する
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、シートの
両端部を折り曲げて二重構造を形成してなるカードであ
って、該カードの片面に、光沢を有する立体図柄にてモ
チーフを描出してなることを特徴とする凸状模様を有す
るカードによって達成される。
【0008】
【作用】本考案のカードは、カード片面の任意部分に、
光沢層を設けると共に、この光沢層に凸状模様を形成さ
せることにより、モチーフ図柄が背から浮き上がっ
て、より明確に識別でき、立体的視覚効果を倍増させる
ことができる。また、1枚のシート(カード基材)の両
端部を折り曲げて、二重構造のカードとすることによ
り、カード基材両端部がカードの端部とならないので、
カードを繰り返し使用しても貼り合わせたカード基材両
端部の磨耗が少なくて済み、剥がれにくくなる。また、
モチーフ図柄を凸状に描出するのに対応して、そのカー
ド基材裏面は凹状となるが、カードを二重構造とするこ
とにより、カード裏面は平滑とすることができる。次
に、本考案の一実施例を図面により説明する。
【0009】
【実施例】図1は、本考案の凸状模様を有するカードの
一例を示す説明図、図2は、図1のカードのA−A′方
向の断面の様子を示す説明図、図3は、図1のカードの
裏面の様子を示す説明図、図4は図1のカードを展開し
た状態を示す説明図である。同図において、1はカード
基材、3は凸状模様である。
【0010】図1及び図2に示すように、このカード
は、その片面の一部に、光沢を有する立体図柄にて、モ
チーフ図柄のアルファベット「A」が描出されている。
よって、このカードは、カード表面に、モチーフ図柄の
「A」が浮き上がっており、更に光が当たると、その部
分が光って、一層立体感が感じられるものである。
【0011】また、このカードは、カードの両端部4
a、4bが輪になった二重構造となっており、カード基
材端部5aと5bは、図3に示すように、カード裏面の
一部で接触している。このようにすることにより、繰り
返し使用しても、接着したカード基材両端部5a、5b
から剥がれてくることがない。また、カード裏面は、カ
ード表面の凸状模様の影響を受けることなく、平滑なま
まであり、裏面の写真及び文字は鮮明に識別することが
できる。
【0012】次に、図1に示す凸状模様を有するカード
は、例えば、次のようにして製造する。すなわち、ま
ず、図4に示すような、最終形状のカードの2倍の大き
さに切断したカード基材1(紙製、126×89mm、
厚さ0.35mm)を用意する。そして、最終形状のカ
ードの表裏に合わせて、それぞれ所望のモチーフ図柄や
文字等を印刷する。例えば、カード基材に、アルファベ
ット「A」と写真及び文字をグラビア印刷する。
【0013】次いで、このモチーフ図柄「A」以外の部
分もしくはカード基材全面にマット印刷をし、艶消しを
する。そして、モチーフ図柄「A」の部分に光沢層を印
刷する。光沢を付与する材質としては、UVコート(透
明アクリル樹脂)等が挙げられる。次に、上記モチーフ
図柄「A」を賦型した凸版並びに凹版を用いてカード基
材のモチーフ図柄部分を凸状に加工し、凸状模様3を形
成する。すなわち、光沢層を設けたモチーフ図柄「A」
の部分にエンボス加工をして「A」を50μ厚の凸状模
様とする。
【0014】そして、カード基材の印刷面裏側のカード
端部4a、4b及びカード基材端部5aに沿って接着剤
を塗布し、カード端部4a、4bの位置で折り曲げてカ
ード基材端部5a、5bを接触させて接着し、63×8
9mmのカードとする。接着方法は、特に限定するもの
ではなく、接着剤や、接着テープ等による貼着、ヒート
シール等による融着、鋲等による止着等、従来行われて
いる接着方法を用いればよい。
【0015】このようにして得られたカードは、前述し
たように、表面に、光沢を有する凸状模様にてモチーフ
図柄が描出されており、モチーフ図柄の立体感に優れ、
かつ、その両端部が輪になっており、カードの耐久性に
も優れている。
【0016】本考案に係るカード基材は、折り曲げ可能
な材質のものであれば良く、例えば、紙、パルプ等の木
材由来の材質や、アルミ等の金属、ポリエチレン等の樹
脂等が挙げられ、これらは単品でも数種ラミネートする
ようにしてもよい。就中、紙が好適である。また、その
厚みや大きさは、材質や、カードの仕様に合わせて適宜
設定すればよい。また、モチーフ図柄を形成してなる凸
状模様3は、適宜輪郭等の要部を細溝で形成してもよ
い。また、カード端部4a、4bの位置は、接触させる
カード基材5a、5bのカード上の位置により適宜設定
すればよい。
【0017】また、カードの製造方法は、上記製造方法
に限られるものではなく、例えば、大量に製造する場合
には、ロール状に巻き取られた連続カード基材もしくは
カードを複数面同時に印刷できる大きさに切断されたカ
ード基材を、回転もしくは連続供給させながら、印刷と
光沢を施し、次いで、ロータリー状の凸版で凸状模様を
所定位置に形成し、更に、切断して折り畳み、カード基
材両端部を接触させ、カード基材を貼り合わせるように
してもよい。
【0018】
【考案の効果】以上のように、本考案の凸状模様を有す
るカードは、モチフ図柄部分を凸状に形成すると共
に、光沢をけることにより、モチーフ図柄をより立体
的に強調することができる。また、本考案のカードは、
カード基材を折り曲げて二重にし、二重にしたときのカ
ードの片面の所定図柄にのみ予め凸状模様を施しておく
ので、もう片面は平滑な状態のまま保持することができ
る。従って、カード裏面の文字や図柄の印刷が凹状にへ
こむことがなく、鮮明な状態とすることができ、識別が
容易になる。また、カード裏面に文字や絵を描きたいと
きにも影響することがない。更に、カード裏面には、任
意図柄部分に金箔層を塗布しておき、この金箔層を爪で
こすって図柄を表出させるような隠し絵を施したり、あ
るいは、カード裏面に、香料の入ったマイクロカプセル
を塗布し、これを指でこすって香りを発散させる仕掛け
を施したりしてもよい。
【0019】また、カード基材を折り曲げてカード基材
両端部を貼り合わせる際に、出来上がったときのカード
端部からずれた位置で貼り合わせるようにしているの
で、カードを繰り返し使用しても、カード端部が剥がれ
ることがなく、長期間使用することができる。また、本
考案の凸状模様を有するカードは、会員カード、メッセ
ージカード、ゲームカード等各種カードに用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の凸状模様を有するカードの一実施例を
示す説明図。
【図2】図1のカードのA−A´方向の断面の様子を示
す説明図。
【図3】図1のカードの裏面の様子を示す説明図。
【図4】図1のカードを展開したときの状態を示す説明
【図5】従来のカードの一例を示す説明図。
【図6】従来のカードの他の例を示す説明図。
【図7】従来のカードの他の例を示す説明図。
【図8】従来のカードの他の例を示す説明図。
【符号の説明】
1 カード基材 2 光沢層 3 凸状模様 4a、4b カード端部 5a、5b カード基材端部 6 接着部 11 カード基材 12 凸状模様 13 カード裏面凹部 21 カード基材A 22 カード基材B 23 凸状模様 31 カード基材 32 樹脂層 33 エンボス文字 41 カード基材 42 金属光沢層 43 レリーフ印刷層 44 透明被覆シート 45 凸状模様

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの両端部を折り曲げて二重構造を
    形成してなるカードであって、該カードの片面に、光沢
    を有する立体図柄にてモチーフを描出してなることを特
    徴とする凸状模様を有するカード。
JP9314292U 1992-12-25 1992-12-25 凸状模様を有するカード Expired - Lifetime JP2570273Y2 (ja)

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JPH0650870U JPH0650870U (ja) 1994-07-12
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JP2009096112A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Amada Insatsu Kako Kk 立体カード、立体カード成形法、および、立体カード成形用の型押し機
JP2013220641A (ja) * 2012-04-19 2013-10-28 Casio Computer Co Ltd 立体画像形成方法及び立体画像形成用シート
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