JPS60163649A - 結石破砕用鉗子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は体腔内に発生した結石を破砕するに用いる結
石破砕用鉗子に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

胆道や膀胱等の臓器に発生した結石は患者に悪影響をお
よぼす。特に肥大した結石はその影響が太きい。

そこで、この処置として結石破砕用鉗子を用いて、体腔
内に発生した結石を破砕して体外に排出、あるいは取り
出すことが従来から行なわれている。

この種の結石破砕用鉗子としては、複数の弾性ワイヤで
構成された異物把持用バスケットを操作ワイヤの先端部
に設け、この異物把持用バスケットを操作ワイヤと共に
、先端に硬質部を備える可撓性シース内に挿入して、操
作ワイヤを後端側から進退するようにしたものが採用さ
れ、可撓性シースの先端から突没する異物把持用バスケ
ットで結石を把持して、これを異物把持用バスケットの
縮小変化で細かく破砕するようにしている。

ところで、このような結石破砕用鉗子には異物把持用バ
スケットを開閉するための操作部が設けられる。従来、
このような操作部には実開昭５５−３４．８１０号でも
示すようにスライダ機構を用いたものが一般に採用され
ている。具体的には第１図に示すように、指掛部ａを連
設した軸部すを可撓性シースＣの後端部に取り付け、上
記軸部す上にスライダｄをスライド自在に設け、このス
ライダｄに操作ワイヤｅの後端部に連結する構造が用い
られ、スライダｄの移動により異物把持用パスケラ）ｆ
の開閉を行なうようにしていた。

ところが、このようなスライダ機構で操作部を構成した
ものは、結石（図示しない）を破砕するためにスライダ
ｄを手元側へ引張るうちはヨイモのの、結石が異物把持
用パスケラ）ｆの縮小変化で破砕された瞬間、スライダ
ｄの抵抗が一瞬にして解除されその努いで異物把持用バ
スケットｆが可撓性シースＣ内へ急激に引込んでしまう
。このため、その勢いで破砕した細かな結石が飛び散り
て、体腔壁を損傷させるなどの危険をきたしてしまうも
のであった。

〔発明の目的〕 この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、安全に結石を破砕することができる
結石破砕用鉗子を提供することにある。

〔発明の概要〕

すなわち、この発明は操作部を、操作力を減速して減速
回転を出力する減速機構と、操作ワイヤの後端側と連結
し上記減速機構から出力される減速回転を受けて操作ワ
イヤの進退方向に沿う直線運動に変換して操作ワイヤに
伝えるラックとから構成することにより、減速効果で、
結石を破砕した瞬間における急激な異物把持用バスケッ
トの移動をなくそうとするものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明を第２図ないし第１５図に示す一実施例
にもとづいて説明する。第２図は結石破砕用鉗子の全体
構成を示し、図中１は鉗子体、２は可撓性シース、３は
操作部である。鉗子体Ｉは、長尺な操作ワイヤ４の先端
部に異物把持用バスケット５を設けてなる。詳しくは、
異物把持用バスケット５は、複数の弾性ワイヤ６・・・
の両端部を先端チッ７′７ａおよび後端チラノ７ｂで連
結するとともに、各弾性ワイヤ６・・・にたとえば屈曲
部７を２点、それぞれ形成して、かご形状の伸縮可能な
バスケットを構成してなる０そして、後端チッｆ７ｂか
ら各弾性ワイヤ６・・・の後端側か長尺に延出する一方
、そのうちの１本の弾性ワイヤ６゛が他の弾性ワイヤ６
・・・よりも長く延出していて、後端チップ７ｂ以降の
ワイヤ部分で操作ワイヤ４を構成している。また操作ワ
イヤ４の中途部には、長く延出した弾性ワイヤ６に他の
弾性ワイヤ６・・・の端部を連結する一方、係止部分と
しての役割をはたす係止体９が設げられている。

一方、可撓性シース２としては、被覆材１０で被覆され
たたとえば長尺な密着巻きコイル１１から、内腔に上記
異物把持用バスケット５ないし操作ワイヤ４が挿入可能
な挿通路Ｉ２を′構成して構成される。そして、密着巻
きコイル′１１の先端部には硬質部Ｚ３が、また後端部
には外周部にねじ部が螺刻された口金Ｚ４がそれぞれ設
けられている。しかるに、可撓性シース２は後端側から
異物把持用バスケット５を操゛作ワイヤ４と共に挿入す
ることができる一方、硬質部１３の先端に異物把持用バ
スケット５を突没自在に配することができるようになっ
ている。

なお、１５は可撓性シース２の手元側となる密着巻きコ
イル１１の後端部付近に被覆された保護部材である。

つぎにこの発明の要部となる操作部３について説明する
。なお、第３図に操作部３の後面を、第４図ないし第７
図に操作部３の内部機構を示す各部をそれぞれ示す。

図中Ｚ６ａはラックケーシングＩ６とギヤケース１７と
を重合してなる操作部本体である。

そして、ラックケーシング１６内にラックＩ８が、ギヤ
ケース１７ないしラックケーシング１６内に渡って減速
機構１９がそれぞれ内装されている。ここで、減速機構
１９を説明する前にラック１８廻りの構造について説明
すれば、ラック１８は外面にラック歯１８ｍを直線的に
複数並設して軸状に構成されるものである。そして、こ
のラック１８の内部には軸方向に渡って貫通孔２０が設
けられている。一方、ラックケーシングＩ６内にはラッ
クケーシングＩ６の長手方向に沿って、後端がラックケ
ーシングＩ６の後部に開口するラック走行路２１が形成
されている。そして、このラック走行路２１内に上記ラ
ック１８がスライド自在に収容される。

またラック１８のラックケーシング１６の後部に露出す
る後端面には係止用界２２が負通孔２０の開口部に対し
て開閉自在に枢支されている一方、ラックケーシング１
６の先端部には第１２図でも示すように通孔２４ならび
ラック走行路２１の前端を介してラック１８の貫通孔２
０と直列に連通する上記可撓性シース２の口金１４と接
続可能な固定環部２５が設けられている。したがって、
鉗子体１を挿通した可撓性シース２を操作部３に連結す
ることができると併せ、操作ワイヤ４を固定環部２５、
通孔２４、貫通孔２０へ順次挿入して、係止体９を係止
用界２２に係止することにより操作ワイヤ４の後端側と
ラック１８との両者を操作ワイヤ４の進退方向沿いに連
結することができろようになっている。なお、係止用加
２２には第１３図でも示すような係止体９の通過を不可
能とするスリット２６および係止体９を受げて不用意に
動くことがないよう嵌合する凹部２７で構成される係止
部２８が設けられているものである。また、２９は係止
用界２２を枢支するだめのピンを示す。

つぎに減速機構１９について説明すれば、これはギヤケ
ース１７の大径部内の中央に、ラックケーシング１６に
渡る従動側軸３０を回転自在に内装するとともに、ギヤ
ケースＺ７の小径部内の中央にラックケーシング１６に
渡る駆動側軸３１を回転自在に取り付ける。これら従動
側軸３０ならびに駆動側軸３１はラック１８に□対して
いずれも直角な方向に配置されている。

そして、従動側軸３０の２ツクケーシング１６内に位置
する軸部上に上記ラック１８のラック歯１８ａ・・・と
咬合する小径のビニオンギア３２を設けるとともに、大
径部内に位置する軸部上に大径のギヤ３３を取り付ける
。また駆動側軸３１の小径部に位置する軸部上に上記大
径のギア３３と咬合する小径なギア３４を設けるととも
に、駆動側軸３１のギアケース１７から突出した端部に
ハンドル３５を設けてなり、ハンドル３５から人の力で
与えられる操作力を各ギア３４、ギア３３、ピニオンギ
ア３２に至る間で減速して、ビニオンギア３２から減速
回転を出力させるようにしている。もちろん、ピニオン
ギア３２とラック歯１８ａ・・・とのかみ合いにてラッ
ク１８は操作ワイヤ４の進退方向沿いにスライドするも
ので、ラック１８にて減速回転を直線運動に変換して操
作ワイヤ４に伝える。つまり異物把持用バスケット５を
開閉操作することができるようになっている。

しかして、このように構成される結石破砕用鉗子を使用
してたとえば胆管内の結石処理を行なうときには、まず
内視鏡（図示しない）に鉗子体１を組付げることから始
まる。

すなわち、たとえば第８図に゛示すように造影剤等の液
体を注入する長尺で、かつ外径が小さいチューブシース
４１利用してこれを異物把持用バスケット５ないし操作
ワイヤ４に対して挿入する一方、操作ワイヤ４の後端側
からそのチューブシース４１の後段に、操作パイプ４２
を前部に突設した把持部品４３を挿入して操作ワイヤ４
上に固定する。なお、４４はチューブシース４１の後部
に設けた注入口部である。ここで、このとぎの操作ノＱ
イｆ４２の先端は第９図で示すように係止体９に設げた
凹部４５に嵌合して位置決められ、また把持部品４３は
第１０図で示すようにねじ込み式のつまみ４６ならびに
把持部品４３内に設けた押え部材４７の両者で操作ワイ
ヤ４をはさみ付けている。

そして、このようなチューブシース４１と組合わせた鉗
子体１を内視鏡の鉗子チャンネル内に、異物把持用バス
ケット５がチューブシース４１に対して引込んだ状態で
挿入する。なお、このような作業は鉗子体１が内視鏡へ
挿入しやすいゆえに行なうものである。

こののち、この内視鏡の挿入部を体腔内に挿入して挿入
部の先端部を十二指腸乳頭より胆管内に挿入する。そし
て、内視鏡にて結石５０ケ見つけたならば、把持部品４
３を前進操作して異物把持用バスケット５をチューブシ
ース４Ｚの先端から突出させ、開く異物把持用バスケッ
ト５の弾性ワイヤ６・・・の間から結石５０を異物把持
用バスケット５内に取り込む。しかるのち、この取り込
んだ結石５０を把持部品４３の後退操作により異物把持
用バスケット５で把持する。

そして、このようなチューブシース４１を利用しての結
石把持を終えたならば、つぎに大径の可撓性シースなら
びに操作部３を取り付ける作業に移る。

これは、まず、結石５０の把持によって動きが規制され
た操作ワイヤ４からチューブシース４Ｚならびに内視鏡
を抜き取る。ついで、体腔内に残った操作ワイヤ４をガ
イドにして可撓性シース２を、硬質部１３を先頭に体腔
内に挿入する。ここで、ラック１８の係止片扉２２を開
けた操作部３を用意しておく。そして、可撓性シース２
の口金１４からでた操作ワイヤ４の後端部に上記操作部
３を挿通する。すなわち、操作部３の固定環部２５、通
孔２４、ラック１８の貫通孔２０の順に操作ワイヤ４を
挿入する。

こののち、操作部３の固定環部２５と可撓性シース２の
口金１４とをねじ込みにより第１２図に示すように結合
し、その後、ラック１８０貫通孔２０の後端から操作ワ
イヤ４上の係止体９を引き出し、係止片扉２２を閉じて
、その係止体９を第１３図で示すように係止用’ｇａｐ
２上の凹部２７にスリット２６を介して嵌合させる。

なお、このようにして組みあがった結石破砕用鉗子の全
体的な構成状況が第１１図に示されている。

これにより、第１４図で示すように、結石５０を把持し
た異物把持用バスケット５の後段に、可撓性シース２、
操作部３が順に配される。

こののち、ハンドル３５を時計廻り方向へゆっくりと回
転させれば、減速機構Ｉ９かも減速した回転でラック１
８を後方へスライド駆動して操作ワイヤ４を引張る。か
（して、異物把持用バスケット５の縮小変化にて、結石
５ｏを締め付けて第１５図で示すように結石５ｏを細か
く破砕することになる。

ここで、このような破砕の際、従来では結石５０が破砕
された瞬間、異物把持用バスケット５が急激に移動して
、細かな結石５０が飛び散ってしまうことが指摘された
が、この発明ではこれを解消することができる。

すなわち、操作ワイヤ４を引張るラック１８は減速機構
１９から減速された操作力で駆動される。このことは、
ラック１８ならびに操作ワイヤ４の後退変位量は与えら
れる操作力に対してきわめて小さい。したがって結石５
ｏが破砕されたときの抵抗解除を受けても減速効果で異
物把持用バスケット５は急激に移動、すなわち急激に可
撓性シース２内へ引き込まれることはなくなるのである
。故に細か（破砕された結石５０は異物把持用バスケッ
ト５の動きで飛び散ることがない。

よって、体腔壁の損傷といった危険を回避しつつ安全に
結石５０を破砕することができるのである。しかも、こ
のような減速機構ｚ９でラックｚｓｆ駆動する構造は、
力から見れば与えられる操作力を増幅してラックＺ８へ
伝達されるために、軽い力で大きな破砕力を得られる利
点をもち、硬い結石５０でも楽に砕石することができる
。

また、この発明は上述した一実施例に限らずたとえば第
１６図に示す他の実施例のようにしてもよい。

すなわち、第１６図に示すものは、駆動側軸３１に、反
転防止ギア５１とそれにかみ合うストッ／ｆ−５２とか
らなるラチュット模構５３を一般けて逆止８ｇとしたも
ので、砕石の際の抵抗でハンドル３５に発生する逆方向
の回転を防止しようとしたものである。

なお、上述したいずれの笑施例共、人の力を利用して砕
石するようにしたものを示したが、人の力の代りにモー
タ等の駆動源に用いて砕石するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、減速効果による
操作ワイヤの後退量の減少により、結石を破砕した瞬間
における急激な異物把持用バスケットの移動をなくすこ
とができるようになる。

したがって、異物把持用バスケットの急激な移動による
結石の飛散を防止することができ、安全に結石を破砕す
ることができる。しかも、減速機構の採用により軽い力
で大きな破砕力が得られる利点をもち、硬い結石でも楽
に砕石することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の結石破砕用鉗子を示す断面図、第２図な
いし第１５図はこの発明の一実施例を示し、第２図は結
石破砕用鉗子の分解図、第３図は操作部の後面図、第４
図は第２図操作部の■〜■綜に沿う断面図、第５図は第
２図操作部のＶ〜■想に沿う断面図、第６図は第３図操
作部の■〜■綜に沿う断面図、第７図は第３図操作部の
■〜■線に沿う断面図、第８図は異物把持用バスケット
ないし操作ワイヤにチューブシースを組合せた構造を示
す断面図、第９図はその係止体廻りを拡大した断面図、
第１０図はその把持部品廻りを拡大した断面図、第１１
図は結石破砕用鉗子を組立てたとぎを示す断面図、第１
２図はその可撓性シースと操作部との連結構造を示す断
面図、第１３図は操作部の係止用扉廻りを示す断面図−
１第１４図および第１５図は結石破砕用鉗子による結石
砕石状況を示す側面図、第１６図はこの発明の他の実施
例を示す斜視図である。 ２・・・可撓性シース、３・・・操作部、４・・・操作
ワイヤ、５・・・異物把持用バスケット、１３・・・硬
質部、１８・・・ラック、１９・・・減速機構。 出願人代理人　弁理士　坪　井　浮 筒１図 手続補正書 昭和ｇ）’０．２．７１３日 特許庁長官　志　賀　学　殿 １、事件の表示 特願昭５９−１７８０２号 ２、発明の名称 結石破砕用鉗子 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 名称（０３７）オリンパス光学工業株式会社４、代理人 ５４　自発補正 ７、補正の内容 （１）明細書第１５ページ６行目にある「・・・・・・
モータ等の駆動源に用いて・・・・・・」を「・・・・
・・モータ等の駆動源を用いて・・・・・・」と訂正す
る。 （２）明細書筒１５−！！−ノア行目の「するようにし
てもよい。」のあとに「また、上述した一実施例では同
じワイヤを使って操作ワイヤと異物把持用バスケットと
を構成したが、第７図に示す他の実施例のようにそれぞ
れ別なワイヤで操作ワイヤ４、異物把持用バスケット５
を構成するようにしてもよい。詳しくは、第７図に示す
ものは、操作ワイヤ４を後端チップ７ｂまでの長さをも
つ弾性ワイヤーで構成し、また異物把持用バスケット５
をつぎのようにして構成する。 すなわち、上記操作ワイヤ４とは別な複数、たとえば２
本の弾性ワイヤ６の一方の端部を後端チップ７ｂに固定
させるとともに、他方端部を後端チップ２ｂ以降、保止
体９まで延出してなる。」を加入する。 ｆ３）明細書第１６ページ２０行目の「斜視図である。 」を、「斜視図、第１７図はこの発明の異なる他の実施
例を示す断面図である。」と補正する。 （４１図面中、第２図を別紙の通り補正する。 （５）別紙に示す「第１７図」を追加する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 操作ワイヤの先端部に複数の弾性ワイヤで構成された異
   物把持用バスケットを設け、この異物把持用バスケット
   を操作ワイヤと共に、先端に硬質部を備える可撓性シー
   ス内に挿入し、操作ワイヤを後端側から操作部で進退す
   るようにした結石破砕用鉗子において、上記操作部は、
   ギヤよりなり操作力を減速して減速回転を出力□　する
   減速機構と、上記操作ワイヤの後端側と連結し上記減速
   機構から出力される減速回転を受けてこれを操作ワイヤ
   の進退方向に沿う直線運動に変換して操作ワイヤに伝え
   るラックとを具備して構成されることを特徴とする結石
   破砕用鉗子。