JPS601248A - スチレン系重合体組成物 - Google Patents

スチレン系重合体組成物

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JPS601248A
JPS601248A JP10927583A JP10927583A JPS601248A JP S601248 A JPS601248 A JP S601248A JP 10927583 A JP10927583 A JP 10927583A JP 10927583 A JP10927583 A JP 10927583A JP S601248 A JPS601248 A JP S601248A
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JP
Japan
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styrene
butadiene
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copolymer
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Application number
JP10927583A
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English (en)
Inventor
Hideo Kojima
小嶋 英雄
Kenji Takemura
竹村 憲二
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の目的 本発明は接着性のすぐれたスチレン系重合体組板物に関
する。さらにくわしくは、囚スチレンを主成分とするス
チレン系重合体および(B)スチレン−ブタジェンブロ
ック共重合体に5−フルボルネン−2,3−ジカルボン
酸の無水物のごときノルボルネン環を有するカルボン酸
の無水物を架橋剤の不存在下で処理させることによって
得られる処理生成物からなるスチレン系重合体組成物に
関するものであり、接着性のすぐれたスチレン系重合体
組成物を提供することを目的とするものである。
■ 発明の背景 極性基を有しない高分子化合物(たとえば、オレフイン
系重合体、スチレン系重合体)は極性基を有しないため
に種々の物質との接着性がよくない。そのためにスチレ
ン系重合体の種々の物質との接着性を付与するために下
記の方法が提案されている。
(1) スチレン系重合体(耐衝撃性スチレン系樹脂も
含めて)に極性基を有するビニル化合物(たとえば、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、その無水物)を
グラフト重合させる方法。
(2) スチレンと前記ビニル化合物とを共重合させる
方法。
(3) スチレン系重合体に接着性を有する物質(樹脂
も含めて)を配合させる方法。
しかしながら、以上の方法によってスチレン系重合体の
接着性を改良したとしても、種々の物質との接着性は満
足すべきものではない。このことは、スチレン系重合体
が硬い樹脂であるために該重合体の成形物と種々の物質
との接着界面において樹脂層が金属をビーリングするさ
いに生じる変形に対応できる挙動をとらないためと推定
される。
以上のことから、スチレン系重合体としてブタジェンを
一少量含有するスチレン−ブタジェン共重合体と前記の
ビニル化合物とを有機過酸化物の存在下で溶融混練させ
ることにより、スチレン−ブタジェン共重合の接着性を
改良することが考えられる。しかし、使用した有機過酸
化物の発生するラジカルによって該共重合体において架
橋反応が同時に進行し、変性された共重合体がゲル化の
ために樹脂としての物性、外観、成形性、相溶性などが
著しく悪化する。
上記のことから、前記スチレン−ブタジェン共重合体と
極性基を有するビニル化合物(たとえば、無水マレイン
酸)とを有機過酸化物の不存在下で溶融混練させること
が推考される。しかしながら、完全にビニル化合物をス
チレン−ブタジェン共重合体にグラフト重合させること
は難しく、未反応のビニル化合物が重合体の表面に経時
的にブリードするために人体などに悪影響を及ぼすばか
りでなく、接着性の低下を生じる。
吋 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、これらの欠点を有さず
、金属との接着性のすぐれたスチレン系重合体の組成物
またはその処理物を得ることについで種々探索した結果
、 (4) スチレン単独重合体もしくはスチレンを少なく
とも50モル含有する共重合体またはブタジェン単独重
合ゴムもしくはブタジェン−スチレン共重合ゴムにスチ
レンをグラフト重合させることによって得られるグラフ
ト重合生成物 100重量部 および (B) ブタジェンを1.0〜50重量%含有するスチ
レン−ブタジェンブロック共重合体100重量部に0.
01〜10重量部の[5−ノルボルネン−2,3ジカル
ボン酸の無水物、6−(5−カルボキシ−ビシクロ(2
,2,1)−へブタン−2−エニル)酢酸無水物、3.
6−メタノ−1−メチル−1,2,3,6−チトラヒド
ロシスフタル酸無水物、2−オキサ−1,4−ジオキソ
−5,8−メタノ−1,2,3,4,4a、5.8.8
a−オクタヒドロナフタレン、5.8−メタノ−1、2
,3,4,4a、5.8.8a、−オクタヒドロナフタ
レン−1,2−ジカルボン酸無水物からなる群からえら
ばれた少なくと゛も一種のノルボルネン 「ノルボルネン環を有するカルボン酸の無水物」と云う
)を架橋剤の不存在下で処理させることによって得られ
る処理生成物 10〜50重量部 からなるスチレン系重合体組成物が、 密着性のすぐれた組成物であることを見出し、本発明に
到達した。
■ 発明の効果 本発明によって得られるスチレン系重合体組成物はその
製造も含めて下記のごとき効果(特徴)を発揮する。
(1) 本発明によって得られる組成物は一般の合成樹
脂の分野において行なわれているロール、押出機、バン
バリーミキサ−、ニーダ−などの混合機を使用して溶融
状態で混練させることによつて得られるから、製造法が
簡易である。
(2)未反応のモノマー(ノルボルネン環を有するカル
ボン酸の無水物)カ処理物の表面にブリードすることが
極めて少ないために人体などへの悪影響がないばかりで
なく、経時的にも接着性の低下が少ない。
(3)使用したスチレン−ブタジェン共重合体のゲル化
および架橋反応紛起らないため、得られるスチレン系重
合体組成物の成形性および流動性の低下が起らない。
(4)得られる組成物と金属粉末、無機充填剤または有
機充填剤とを混練させることによって分散性を改良する
ばかりでなく、これらの脱落防止に役立つ。
(5) アルコール性水酸基、アミ7基を有する樹脂と
反応させることが可能であり、これらの樹脂と積層およ
びブレンドすることができる。
(6)混線性および成形性が良好であるため、種々の形
状を有する成形物に成形することができ、また種々の機
械的強度がすぐれている。
本発明によって得られる以上のごとき効果(特徴)を発
揮するために多方面にわたって使用することができる。
代表的な用途を下記に示す。
(1)自動車(二輪車も含めて)の各種物品(2)、、
各種家電用部品 (3)各種容器および日用品雑貨 (4) スチレンを主成分とする樹脂との積層物(5)
事務用機器部品 (6)各種金属、無機充填剤、有機充填剤などの粉末状
物、フレーク状物および繊維状物の分散性改良剤 (7) スチレンを主成分とする樹脂の接着性の改良〔
■ 発明の詳細な説明 (5) スチレン系重合体 本発明において使用されるスチレン系重合体はスチレン
単独重合体もしくはスチレンを少なくとも50モル%含
有する共重合体またはブタジェン単独゛重合ゴムもしく
はブタジェン−スチレン共重合ゴムにスチレンをグラフ
ト重合させることによって得られるグラフト重合生成物
である。
前記共重合体はスチレンと他の二重結合を有する有機化
合物との共重合体である。該有機化合物の代表例として
は、エチレン、酢酸ビニル、無水マレイン酸、アクリロ
ニトリルおよびメチルメタクリレートがあげられる。ス
チレン単独重合体およびスチレンを少なくとも50モル
%含有する共重合体の分子量は、一般には3万ないし3
o万である。
また、グラフト重合生成物を製造するために用いられる
ゴムはブタジェン単独重合ゴムまたはブタジェンと少量
の(通常、40重量%以下)スチレンとの共重合ゴムで
ある。この共重合ゴムはブロック共重合ゴムでもよく、
ランダム共重合ゴムでもよい。これらのゴムのうち、ゴ
ムの種類によって異なるが、それらのムーニー粘度が2
0〜140のものが望ましく、とりわけ30〜120の
ものが好適である。また、これらのゴムは工業的に広く
製造され、がっ多方面にわたって利用されているもので
ある。それらの製造方法、特性および用途については広
く知られているものである。
〔たとえば、神原周著、1合成ゴムハンドブック”(昭
和42年、朝食書店発行)〕。
前記のグラフト重合生成物を製造するにあたり、グラフ
ト重合の方法は塊状重合法、溶液重き法、乳化重合法お
よび水性懸濁重合法ならびにこれらのグラフト重合方法
を結合させる方法(たとえば塊状重合した後、水性懸濁
重合する方法)がある。
一般に、100重量部のスチレン系樹脂(B)を製造す
るために使用されるゴム状物の使用量は10〜40重量
部であり、1.0〜30重量部が好ましく、特に5.0
〜30重量部が好適である。(比較的に多量のゴム状物
を使用してゴム状物を多く含有するグラフト重合物を製
造し、このグラフト重合物に前記のスチレン単独重合体
または共重合体を混合させてもよいが、この場合のゴム
状物の使用量は該混合物として計算する)。また、ゴム
状物にグラフト鎖として結合しているモノマー(スチレ
ン)の分子量は、通常1000〜300,000であり
、とりわけ2000〜200,000が望ましい。概し
て、ゴム状物に完全にモノマーが結合することはまれで
あり、グラフト物とゴム状物に結合しないモノマーの単
独重合体とが存在する。これらの単独重合体は分離しな
いでそのまま使われる。
(B) スチレン−ブタジェンブロック共重合体の処理
物 本発明において使われるスチレン−ブタジェンブロック
共重合体の処理物は後記のスチレン−ブタジェン共重合
体にフルボルネン環を有するカルボン酸の無水物を処理
することによって得ることができる。
この処理物を製造するために用いられるスチレン−ブタ
ジェンブロック共重合体のブタジェンの含有量は10〜
50重量%であり、5.0〜50重量%が好ましく、特
に5.0〜40重量%が好適である。スチレン−ブタジ
ェンブロック共重合体のブタジェンの含有量が1.0重
量%未満では、得られる組成物の接着性が悪いため好ま
しくない。
一方、50重量%を越えると、ゴム的性質が増大し、満
足し得る機械的特性を有する成形物を得ることができな
い。また、このブロック共重合体のメルトフローレート
(ASTM D−’12.38にしたがい、温度が20
0℃および荷重が5kgの条件で測定、以下[MFRJ
と云う)は0.01〜50g/10分であり、0.01
〜3(L9/10分が望ましく、とりわけ0.1〜30
g/10分が好適である。MFRが0.01,9/10
分未満のブロック共重合体を用いると、成形性が著しく
悪化する。
一方、50g/lO分を越えたスチレン−ブタジェンブ
ロック共重合体を使うと、充分な物性を有する処理物が
得られない。
該スチレン−ブタジェンブロック共重合体はスチレンと
ブタジェンを一般には溶液重合法および塊状重合法のい
ずれかの重合法でブロック共重合することに製造するこ
とができる。さらに、これらの方法を組合せることによ
って製造することも可能である(たとえば、塊状重合し
た後、溶液重合する方法)。この共重合体を製造するた
めに使われる触媒は有機リチウム化合物(たとえば、n
−プチルリチウム)あるいは遷移金属化合物(たとえば
、チタン含有化合物)または遷移金属化合物を担体(た
とえば、マグネシウム化合物、その処理物)に担持させ
ることによって得られる担体担持型触媒と有機金属化合
物(たとえば、有機アルミニウム化合物)とから得られ
る(いわゆるチーグラー触媒)が一般的である。このス
チレン−ブタジェンブロック共重合体の製造方法につい
てはよく知られており、工業的に製造されて多方面にわ
たって利用されているものである。なお、ブロック共重
合方法についていくつかのタイプがあるが、いずれのタ
イプによって製造されたブロック共重合体も使用す乞こ
とができる。
本発明において使用されるスチレン−ブタジェンブロッ
ク共重合体の処理物を製造するにあたり、処理方法とし
ては溶液法と溶融法とがあげられる。
溶液法で処理する方法では無極性有機溶媒中にスチレン
−ブタジェンブロック共重合体と5−ノルボルネン−2
,3−ジカルボン酸無水物とを投入して一般には室温(
15°G)ないし150°C(好ましくは、15°Cな
いし120°C)で処理する方法である。この方法にお
いて使われる不活性有機溶媒としては飽和脂肪族カルボ
ン酸、その無水物およびエステルからなる有機酸および
その誘導体ならび脂肪族炭化水素および芳香族炭化水素
ならびにこれらのハロゲン化物があげられる。これらの
不活性有機溶媒のうち、融点が03℃以下であるが、沸
点が30〜250℃のものが好ましい。融点が0℃を越
える溶媒を使用すると、凝固し易い。一方、沸点が30
℃未満のものを使うと、処理中に気化し易く、また沸点
が250℃を越えた有機溶媒を用いると、処理終了後に
おいて得られた処理生成物から該溶媒を完全に除去する
ことが困難である。これらのことから、好ましい不活性
有機溶媒の代表例としては、酢酸メチル、酢酸エチル、
ベンゼン、ヘキサン、クロロベンゼン、トルエン、キシ
レン、クロロホルム、四塩化炭化水素、オクタンおよび
ヘプタンがあげられる。
さらに、溶融法によってスチレン−ブタジェンブロック
共重合体にノルボルネン環を有するカルボン酸無水物を
処理する場合、一般の合成樹脂の分野において使用され
ている溶融混練機(たとえば、押出機)を用いて前記ブ
ロック共重合体およびノルボルネン環を有するカルボン
酸の無水物を溶融混練しながら処理することによって得
ることができる。このさい、混練温度は使われるスチレ
ン−ブタジェンブロック共重合体の種類によって異なる
が、使用されるブロック共重合体の融点以上であるが、
280℃以下である。かりに、280°Cを越えた温度
で処理を実施すると、用いられるブロック共重合体の一
部が熱劣化することがあり、たとえ熱劣化しなくても急
激な処理(反応)が発生し、良好な処理物が得られない
100重量部のスチレン−ブタジェンブロック共重合体
に対するノルボルネン環を有するカルボン酸の無水物の
処理割合は0.01〜10重量部であり、002〜10
重量部が望ましく、とりわけ0.05〜10重量部が好
適である。100重量部のブロック共重合体に対する5
−ノルボルネン環を有するカルボン酸無水物の処理割合
が0.01重量部未満では、すぐれた接着強度を有する
処理物が得られない。一方、10重量部を越えて処理す
るならば、接着性の増大はなく、むし゛ろ物性が著しく
低下するために望ましくない。
前記の処理方法のうち、溶液法では処理終了後において
使った無極性有機溶媒を得られた処理物から実質的に完
全に除去する必要がある。そのため、本発明の処理物を
製造するにあたり、溶融法が好ましい。
さらに、この溶融法において、せん断速度が50〜20
0/秒(好適には、100〜200/秒)の条件で実施
することが望ましい。
本発明の処理物を製造するにあたり、重要な点は前記の
いずれかの方法によって実施する場合でも、架橋剤が存
在しない状態で行なうことである。
かりに、処理中に架橋剤(たとえば、有機過酸化物)か
存在した状態で本発明の処理物を製造すれば、スチレン
−ブタジェン共重合体中に存在する二重結合によって架
橋反応が起こり、ゲル化を生じ、組成物を製造するさい
に混練性がよくない。
本発明の処理物の製造において用いられる5−ノルボル
ネン環を有するカルボン酸無水物は立体的にかさ高い化
合物であるため、一般に用いられているマレイン酸やそ
の無水物とは異なり、架橋反応の橋かけ剤とはならない
。そのためにゲル化を生ぜず、したがって流動性(溶融
粘度)および成形性がほとんど低下しない。
(C) 組成割合 本発明の組成物を製造するにあたり、前記のスチレン系
重合体(スチレン単独重合体、スチレン共重合体、グラ
フト重合生成物)100重量部に対するスチレン−ブタ
ジェンブロック共重合体の処理物の組成割合は1.0〜
50重量部であり、5゜0〜50重量部が望ましく、と
りわけ5.0〜30重量部が好適である。100重量部
のスチレン系重合体に対する該共重合体の処理物の組成
割合が1.0重量部未満では、本発明の目的とする接着
性のすぐれた組成物が得られない。一方、50重量部を
越えると、本来スチレン系重合体が有する特性が低いた
め、いずれの場合でも好ましくない。
0 組成物の製造、特性、成形方法など本発明の組成物
を製造するにあたり、スチレン系樹脂の分野において一
般に用いられ゛ている酸素および熱に対する安定剤、金
属劣化防止剤、難燃化剤、加工性改良剤、充填剤ならび
に滑剤をさらに添加してもよい。
また、本発明の組成物は、スチレン系樹脂の業界におい
て一般に使われているヘンシェルミキサーのごとき混合
機を用いてトライブレンドしてもヨく、バンバリーミキ
サ−、ニーダ−、ロールミルおよびスクリュ一式押出機
のごとき混合機を使用して溶融混練することによって得
ることができる。このさい、あらかじめトライブレンド
し、得られる組成物(混合物)を溶融混練することによ
って均一状の組成物を得ることができる。この場合、一
般には、溶融混練した後、ペレット状物に成形し、後記
の成形に供する。
本発明において使われる処理物は反応性の酸無水物基を
有するために金属、無機化合物および有機化合物と強固
な結合を有するため、スチレン系重合体および処理物に
これらの粉末状物、繊維吠物またはフレーク状とともに
練り込んだ場合、種々の物性を改良するばかりでなく、
これらを充填剤などの添加剤として使用する場合、スチ
レン系重合体との分散性がすぐれている。したがって、
本発明において使用される 処理物を練り込んだ添加剤
を配合させたスチレン系重合体の成形物からの添加剤の
脱落を防止することができる。
その上、アルコール性水酸基、アミン基を有する重合物
(たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体のけん化物
、アミド樹脂)と反応することが可能であり、これらの
重合物の積層、接着などが容易である。
また、金属(たとえば、鉄、アルミニウム、銅、ステン
レスil)との積層物を製造することが可能であり、さ
らに本発明の組成物の成形物の表面にアクリル系塗料や
ウレタン系塗料の塗装性を改良することができる。
本発明によって得られるスチレン系重合体組成物は、成
形性がすぐれているためにスチレン系樹脂の分野におい
て通常行なわれている押出成形法、ス成形法のごとき成
形法によって種々・の形状を有する成形物を製造するこ
とができる。また、形状としては、フィルム状物、シー
ト状物、ボード状物、板状物、パイプ状物、棒状物、容
器状物、箱状物および球状物ならびにその他の複雑な形
状を有するものがあげられる。前記の溶融混練の場合で
も、成形の場合でも使われるスチレン系重合体および処
理物の軟化点以上の温度で実施しなければならないが、
高い温度で実施すれば、処理生成物や他の重合物が劣化
することがある。したがって、溶融混練りおよび成形は
一般には150〜280°Cの湿度範囲において実施さ
れる。
前記したごとく、本発明によって得られる組成物は、接
着性がすぐれているために種々の物質の形状物と接着す
ることができる。この物質としては、金属(たとえば、
アルミニウム、鉄、銅、それらの合金)、ガラス、紙、
la維、木、皮革、ゴム類(たとえば、ネオブレンコン
、ウレタンゴム、ブタジェン系ゴム、天然ゴム)、極性
基含有樹脂(たとえば、ABS樹脂、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリアクリロニトリル)ならびにスチレン系
重合体があげられる。このように本発明によって得られ
る組成物は種々の物質の形状物と接着性がすぐれている
ためにこれらの物質の形状物と積層(二層でもよく、三
層以上でもよい)して使用することができる。さらに、
該組成物の成形物にアクリル系塗料またはウレタン系塗
料によって塗装して使用することもできる。
M 実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、接着強度は得られ
た組成物または為処理生成物などとアルミニウム箔(厚
さ 0.05mm)を230℃のプレス湿度で2分間予
熱を行ない、この温度において150kg/7の加圧条
件で1分間プレス成形を行なった。得られた各プレス成
形物(幅 、10mm)をテンシロンを用いて剥離速度
が50mrrt1分の条件で接着面に対して180℃の
方向に剥離した。
また、引張強度はASTM D−638にしたがって測
定した。さらに、曲げ弾性率はAS、TMD−790に
したがって測定した。また、アイゾツト衝撃強度(ノツ
チ付)はASTM D−256にしたがって測定した。
なお、実施例および比較例において、使用したスチレン
系樹脂およびスチレン−ブタジェンブロック共重合体の
処理物の製造方法および物性を下記に示す。
〔(4) スチレン系重合体(PS))スチレン系重合
体として、スチレンを水中に懸濁させ、乳化剤と触媒を
加え、90℃の温度にて重合さ#た。その結果、メルト
・フロー・インデックス(JIS’ K−6870にし
たがい、温度が200℃および荷重が5 kgの条件で
測定)が130g/10分のスチレン系樹脂(以下rP
sJと云う)を製造して使った。
〔(B)スチレン系重合体(HIPS))スチレン系重
合体として、8.1重量部のスチレン−ブタジェンラン
ダム共重合ゴム〔スチレン含有量 25.3重量%、ム
ーニー粘度(MLよ+4)25以下「SBR」と云う〕
に92重量部のスチレンをグラフト重合させ、メルト・
フロー・インデックスが13.0g/10分の耐衝撃性
ポリスチレン(以下「HIPS」と云う)を製造して用
いた。
C(C) スチレンブタジェンブロック共重合体の処理
物〕 MFRが7.0g/10分であるスチレン−ブタジェン
ブロック共重合体(ブタジェン含有量 ′29重量%、
以下「S B BJと云う)100重量部およびノルボ
ルネン環を有するカルボン酸の無水物(以下「酸無水物
」と云う)として第1表に使用量が示される5−ノルボ
ルネン−2,3−ジカルボン酸の無水物〔以下「無水物
(1)」と云う〕、6−(5−カルボキシ−ビシクロ[
2,2,1)−へブタ−2−エニル)酢酸無水物〔以下
「無水物(2)」と云う〕、3.6−メタノ−1−メチ
ル−1,2,3,6−チトラヒドロシスフタル酸無水物
〔以下「無水物(3)」と云う〕、2−オキサ−1,4
−ジオキソ−5,8−メタノ−1,2,3,4,4a、
 5,8,8a、−オクタヒドロナフタレン〔以下「無
水物(4月と云う〕または5.8−メタノ−1,2,3
,4,4a、 5.8.8 a−オクタヒドロナフタレ
ン−1,2,”−、ジカルボン酸無水物〔以下「無水物
(5)」と云う〕を二軸押出機(径 30mm )を使
用してシリンダ一温度が190℃および樹脂平均滞留時
間が4分間の条件で混練しながらベレットを製造した。
得られた各ベレットのMFRおよび略称を第1表に示す
第 表 実施例 1〜10.比較例 1〜4 第4表に配合量が示されるスチレン系重合体および処理
物をあらかじめヘンシェルミキサーを使ってそれぞれ5
分間トライブレンドを行なった。
得られた各混合物を二軸押出機(径 30−)を使用し
て樹脂温度が230℃において溶融混練りしながら押出
すことによってベレット(組成物)を製造した。
得られたそれぞれのペレ・ントをあら力)しめ230℃
に設定したシート成形機を用I/)で厚さ力(3mmの
シートを成形し、引張強度、曲げ弾性率、アイゾツト衝
撃強度(ノツチ付)および接着強度をff1ll定する
ための試片を製造した。得られた結果を第3表に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られる組成物は、金属との接着性がすぐれているのみ
ならず、加工性も良好であり、さらに種々の機械的強度
(たとえば、衝撃強度、引張強度、曲げ弾性率)につい
てもすぐれていることが明らかであり、したがって前記
の用途として有望であることは明白である。
特許出願人 昭和電工株式会社 代 理 人 弁理士 菊地精−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (4) スチレン単独重合体もしくは、スチレンを少な
    くとも50モル%含有する共重合体またはブタジェン単
    独重合ゴムもしくはブタジエンースチレ7共重合ゴムに
    スチレンをグラフト重合させることによって得られるグ
    ラフト重合生成物 100重量部 (B) ブタジェンを180〜50重量%含有するスチ
    レン−ブタジェンブロック共重合体100重量部に0.
    01〜10重量部の5−ノルボルネン−2,3−ジカル
    ボン酸の無水物、6−(5−カルボキシ−ビシクロ[2
    ,2,1:]−へ]ブター2−工=ル) 酢酸無水物、
    3.6−メタノ−1−メチル−1,2,3,6−チトラ
    ヒドロシスフタル酸無水物、2−オキサ−1,4−ジオ
    キソ−5,8−メタノ−1、2,3,4,4a 、 5
    .8.8a−オクタヒドロナフタレン、5.8−メタノ
    −1,2,3,4,4a 、5.8.8a−オクタヒド
    ロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物からなる群
    からえらばれた少なくとも一種のフルボルネン環を有す
    るカルボン酸の無水物を架橋剤の不存在下で処理させる
    ことによって得られる処理生成物 1.0〜50重量部
    からなるスチレン系重合体組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5366757A (en) * 1992-10-30 1994-11-22 International Business Machines Corporation In situ resist control during spray and spin in vapor
US5753755A (en) * 1995-08-28 1998-05-19 Kuraray Co., Ltd. Resin composition and molded article of the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5366757A (en) * 1992-10-30 1994-11-22 International Business Machines Corporation In situ resist control during spray and spin in vapor
US5753755A (en) * 1995-08-28 1998-05-19 Kuraray Co., Ltd. Resin composition and molded article of the same

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