JPS5989500A - 電磁波遮蔽材 - Google Patents

電磁波遮蔽材

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Publication number
JPS5989500A
JPS5989500A JP19905082A JP19905082A JPS5989500A JP S5989500 A JPS5989500 A JP S5989500A JP 19905082 A JP19905082 A JP 19905082A JP 19905082 A JP19905082 A JP 19905082A JP S5989500 A JPS5989500 A JP S5989500A
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JP
Japan
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weight
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electromagnetic wave
wave shielding
copolymer
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Application number
JP19905082A
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English (en)
Inventor
神田 正博
森戸 裕介
畠山 哲也
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■ 発明の目的 本発明はエチレン系共重合体を含む電磁波遮蔽層ならび
に熱可塑性樹脂を有する表面層とからなる電磁波遮蔽材
に関する。さらにくわしくは、(A)(1)エチレン系
重合体、(2)アルミニウムまたはアルミニウム合金の
粉末状物、繊維状物および/またはフレーク状物、(3
)導電性カーボンブラック、(4〕敵化アンチモン、(
5)ハロゲン含有有機化合物ならびに(6)含水無機物
質からなる少なくとも一層の電磁波遮蔽層ならびに(B
)熱可塑性樹脂、少なくとも一層からなる表面層からな
る電磁波遮蔽材に関するものであり、電磁波の遮蔽性が
大でめるばかりでなく、金属製のものに比べ、静置で、
かつ加工や成形が容易である電磁波遮蔽材を提供するこ
とを目的とするものである。
叩 発明の背景 産業の高度化および家庭生活の高水準化によって電磁波
の放射源が増大している。そのため、電磁波の漏洩によ
り、人体への危険な害および電子機器関係におけるIC
の誤動作などの悪影響があシ、社会的に重大な問題とな
っている。特に、電子計算機、各種事務処理機器から放
射される電磁波がテレビ音響機器に障害を与えている。
また、自動車の分野においても、エンジンをはじめ、各
種機器の自動制御装置、さらには速度計、回転計などに
電子機器が使用されるようになっている。さらに、マイ
クロ・コンピューターを搭載するに至っている。また、
電話、ラジオ、テレビ彦どの電子機器が自動車内に設置
し、居住性を改善されてきている。これらの各種電子機
器はエンジン部分から放出される電磁波、さらには外部
からの電磁波によって誤動作が生じるなどの障害が発生
している。
これらのことから、近年、電磁波の遮蔽として、各種の
方法が採用されている。
一般に、金属は電磁波を吸収または反射する性質を有し
ているため、電子レンジ、種々の通信機器の電磁波の遮
蔽材として用いられて効果を発揮している。また、同じ
目的のためにプラスチックに金属の溶射、蒸着、塗装、
メッキなどを施すことも行われている。さらに、プラス
チックにカーボン粉末および金属粉末のごとき添加剤を
比較的多量に混入することによって得られる材料も使用
されている。
しかし、材料として金属を使用する方法またはプラスチ
ックに金属の溶射な−どの処理を施す方法は、比重が大
きいこと、加工性が劣ることおよび処理方法が容易でな
く、処理費用がかかることなどにおいて欠点がある。
また、添加剤を混入する方法については、この添加剤を
一少量混入すれば、その効果を十分に発揮することがで
きない。一方、多量に混入すれば、効果を発揮すること
ができるが、得られる成形物の機械的強度が大幅に低下
すると云う欠点がある。
叫 発明の構成 以上のようなことから、本発明者らは、これらの欠点を
有さす、かつ電磁波の遮蔽性能のすぐれた電磁波遮蔽材
を得るために種々探索した結果、(A) (1:l  
メルトインデックス[ASTM  D  1238−7
9のコンジョン(condition )Eにしたがっ
て測定、以下1’−M、1.Jと云う〕が1.0〜50
0f/10分であるエチレン系共重合体、 (2)  rアルミニウムまたはアルミニウム合金の粉
末状物、繊維状物および/またはフレーク状物」(以下
「アルミニウムの粉末状物など」と云う)、 (3)導電性カーボンブランク、 (4)酸化アンチモン (5)  ハロゲン含有有機化合物 ならびに (6)含水無機物質 からなる少なくとも一層の電磁波遮蔽層ならびに (B)  熱可塑性樹脂 少なくとも一層の表面層 からなる電磁波遮蔽材であり、電磁波遮蔽層におけるエ
チレン系共重合体はエチレンと2.0〜30重量%の炭
素数が多くとも6個の脂肪族−価の第一級アルコールの
アクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルならび
に分子中に3〜12個の炭素原子を含むα−βエチレン
型不飽和酸およびその無水物からなる群からえらばれた
少なくとも一種の単量体とを共重合させることによって
得られる共重合体であり、該エチレン系共重合体、アル
ミニウムの粉末状物などおよヒ導電性カーボンブラック
の合計量中に占めるアルミニウムの粉末状物などの配合
割合は5〜50容量係であり、導電性カーボンブラック
の配合割合は5〜50容童係であるが、該エチレン系共
重合体の配合割合は90〜40重量%であり、100重
量部のエチレン系共重合体に対する酸化アンチモンおよ
びノ・ロゲン含有有機化合物の配合割合はそれぞれ少な
くとも3重量部であるが、それらの合計量として多くと
も50重置部であジ、かつ含水無機物質の配合側の導電
゛性カーボンブラックに対する含水無機物質の配合割合
は少なくとも5重量部であり、さらに表面層における熱
可塑性樹脂が、 電磁波の逢蔽性能が良好であるばかりでなく、種々の特
徴(効果)を有する電磁波遮蔽材でるることを見出し、
本発明に到達した。
■ 発明の効果 すなわち、本発明によって得られる電磁波遮蔽材は、電
磁波の遮蔽性能がきわめてすぐれているばかりでなく、
下記のごとき効果(特徴)を有している。
(1)  静置である。
(2)  曲げ強度および衝撃強度のごとき機械的強度
が良好である。
(3)成形性がすぐれているため、任意の形状に加工や
成形が容易である。
(4)電磁波遮蔽処理(たとえば、金属の溶射、塗装、
メッキなど)に要する二次加工費が不要になり、大幅な
コストダウンになる。
さらに、電磁波遮蔽層を発泡層にしたサンドイジテ構造
体にすると、 (5)  機械的強度がさらに向上する。
(6)  成形品の残留応力が非常に小さく、大型成形
物でも、そり、ひずみが少ない寸法精度の高い成形物が
得られる。
(7)成形物の表面が美麗に仕上がり、かつ塗装などの
二次加工を省くことができる。
(8)製品としての安全上さらには組立、加工時の安全
上、成形物の表面を絶縁性にすることができる0 本発明によって得られる電磁波遮蔽材は、電磁波の遮蔽
性能がきわめて良好であるのみならず、上記のごときす
ぐれた効果を有するため、多方匍にわたって使用するこ
とができる。代表的な用途を下記に示す。
(1)  ファクシミリ、プリンター、ワードプロセン
サーなどの事務機器のハウジング材、 (2)  オフィスコンヒユーター、大型コンピュータ
ーなどのノ・ウジング材および構造材 (3)  テレビ、ビデオ、電子レンジ、ミシンなどの
民生家−電、電子計算機、通信機器類、各種計測機器、
医療用機器などの電子機器のハウジング材・ (4)  自動車の谷計器の保護ケース、(5)  自
動車の各コントロール機器のハウシング、(6)  自
動車、家庭電器、OA機器内の電線の配線カバー(たと
えば、ファーネスチューブ)(7)  工業用分野とし
て、No工作機器、産業用ロボットなどの制御機器のハ
ウジング材 間 発明の詳細な説明 (A)  エチレン系共重合体 本発明の電磁波遮蔽層の製造に使われるエチレン系共重
合体のM、1.は10〜5oor/10分であり、10
〜400 ’f / 10分が好ましく、特に20〜3
50 t 710分が好適である。M、1.が1.0f
710分未満のエチレン系共重合体を使用すれば、得ら
れる組成物の混合性および成形性が劣り、たとえ成形物
(製品)を製造したとしても、柔軟性がすぐれたものが
得られない。一方、500f/10分を越えたエチレン
系共重合体を用いると、良好な機械的強度を有する製品
が得られないのみならる単量体は炭素数が多くとも6個
の脂肪族−価の第一級アルコールのアクリル酸アルキル
およびメタクリル酸アルキルからなる群からえらばれる
エステルならびに分子中に3〜12個の炭素原子を−含
むα−βエチレン屋不飽和酸およびその無水物である。
このエステルの代表例としては、メチル、エチル、n−
プロピル、n−ブチル、n−アミルおよびn−ヘキシル
ならびにこれらの異性体のアクリル酸ならびにメタクリ
ル酸のエステルがあげられる。また、該不飽和酸の代表
例としては、アクリル酸、メタクリル酸、フロトン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸およびインクロトン
酸ならびにそれらの無水物があげられる。これらの単量
体のうち、炭素数が1または2個の脂肪族−1曲の第一
級アルコールのアクリル酸およびメタリル酸のエステル
ならびにアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸および
無水マレイン酸が好適でおる。エチレン系共重合体中に
占める単量体の共重合割合は20〜30重童饅で置部、
3.0〜30重量係が望ましく、と9わけ5.0〜28
重量係が好適である。該共重合体中に占める単量体の共
重合割合が20重量係未満では、前記のアルミニウムの
粉末状物などとの混合性が劣るために均一な組成物が得
られない。−万、共重合割合が30重量係を越えた共重
合体を使用すると、機械的強度のすぐれた組成物が侍ら
れないために良好な製品が得られない。
このエチレン系共重合体はエチレンと前記単量体とを遊
離基発生剤(たとえば、有機過酸化物、アゾ系化合物)
を触媒とし、100〜400℃好ましくは、120〜3
00℃)において140〜15ooK9/C++!の圧
力下で共重合させることによって得られるものであり、
工業的に製造され、多方面にわたって使用されているも
のである。
(B)  アルミニウムの粉末状物などまた、本発明の
電磁波遮蔽層の製造に使われるアルミニウムの粉末状物
などのうち、粉末状物としては、その平均の大きさは一
般には250メソシユないし20メツシーでおる。また
、繊維状物としては、その直径は一般には0.0020
〜0.20Mであり、長さが10.以下のものが加工し
易いため望ましい。さらに、フレーク状物としては、断
面積がo、 i x o、1mから5 X 5 mを有
する円形、正方形、長方形、四角形などの任意の形状の
ものを用いることができるが、と9わけその厚さが01
叫以下のものが望ましい。なかでも、約I×1露の断面
積をもの四角形状で厚さ・が約o、o3mの′1−−=
ji” 441内での分散性力・よく、繊維状物のよう
にそれ自体でからまって玉秋物の形成することがない。
また、成形時に耐衝撃性樹脂の流れ方向に沿って配合す
る傾向が強く、同一混合量では導電性が良いばかりか、
曲げ弾性率などを向上させる。とりわけ、1 m、X 
1 mmの表面積をもつフレーク状物は分散性の点から
最も好ましい。これらの粉末状物繊維状物またはフレー
ク状物は単独で使用してもよいが、二種以上を併用する
ことによって本発明の目的を達成するために少ない混合
率・ で効果を発揮することができるだめ好適である。
また、アルミニウム合金中のアルミニウムの含有量は、
通常80重量%以上である。これらの形状物のうち、フ
レーク状物が均一に分散し、かつ成形するさいに流れ方
向に沿って配向するために好適である。
Co)導電性カーボンブランク さらに、本発明において用いられる導電性カーボンブラ
ンクとしては、一般にはその比表面積が低温窒素吸着法
およびBET法で測定して20〜1800m2/rおよ
び細孔容積が細孔半径30〜7500 Aの範囲におい
て水銀圧入法で測定して1゜5〜4.0 CC/ fで
あり、特に比表面積が600〜1200tr?/flの
ものが有効である。
該カーボンブランクとしては、チャンネルプラック、ア
セチレンプラックおよびファーネスプラック法によって
M造されるカーボンブラックがあげられる。これらのカ
ーボンブランクについては、カーボンブランク協会編“
カーボンブランク便覧”(図書出版社、昭和47年発行
)、ラバーダイジェスト社線”便覧、ゴム・プラスチッ
ク配合薬品”(ラバーダイジェスト社、昭和49年発行
)、前記゛合成ゴムハンドブック″などによってそれら
の製造方法および物性などがよく知られているものであ
る。
(D)  熱可塑性樹脂 本発明の表面層を製造するために使われる熱可塑性樹脂
は広く工業的に生産され多方面にわたって利用されてい
るものであり、それらの製造方法および種々の物性につ
いてよく知られているものである。それらの分子量は種
類によって異なるが、一般には1万ないし100万であ
る。この熱可塑性樹脂の代表的なものとは、エチレン、
プロピレン、塩化ビニルおよびスチレンのごとき二重結
合を有するモノマーの単独重合体、これらを主成分(5
0重i%以上)とする共重合体、スチレンとアクリロニ
トリルとの共重合@ (A S樹脂)、メチルメタクリ
レートを主成分とする樹脂(MMA樹脂)、ブタジェン
単独重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジェン共重合ゴ
ム(NBR)、スチレン−ブタジェン共重合ゴム(5B
R)、アクリルゴム。
エチレン、プロピレン共重合ゴム(BPR)、エチレン
−プロピレン−ジエン三元共M合ゴムCgPDM)およ
び塩素化ポリエチレンのごときゴムにスチレン単独また
はスチレンと他のビニル化合物(たとえば、アクリロニ
トリル、メチルメタクリレート)とをグラフト共重合す
ることによって得られるグラフト共重合脂゛瞥、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル
樹脂ならびにポリカーボネート樹脂があげられる。さら
に、これらの熱可塑性樹脂に少なくとも一個の二重結合
を有する有機化合物(たとえば、不飽和カルボン酸、そ
の無水物)をグラフトなどによって変性された樹脂であ
っても、電磁波遮蔽性の性質をそこなわず、かつ加工性
についてもすぐれたものでも用いることができる。また
、電磁波遮蔽材が特に耐衝撃性を要望される場合には、
相溶性が良好であり、かつ加工性もすぐれていれば、前
記のグラフト共重合樹脂のほかに、これらの熱可塑性樹
脂に前記のゴムを配合させることによって得られる組成
物(ゴムの配合割合は一般には多くとも40重量%)も
使用することができる。さらに、該電磁波遮蔽材が耐熱
性を要望される場合に、は、ポリアミド樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂およびポリカー
ボネート樹脂が望ましい。これらの熱可塑性樹脂のうち
、オレフィン系樹脂(エチレン単独重合体、プロピレン
単独重合体、エチレンおよび/またはプロピレンを主成
分とする共重合体)に二重結合を少なくとも1個する有
機化合物(とりわけ、不飽和カルボン酸およびその無水
物が望ましい)をグラフト重合することによって得られ
るi性樹脂を一部または全部使用すると、種々の強度が
バラ′ンスのとれた組成物を得ることができるために好
適でろるゆ(E)  ハロゲン含有有機化合物 ゛本発
明における電磁波遮蔽層の製造のために使われるハロゲ
ン含有有機化合物は難燃化剤とじて広く知られているも
のである。その代表例として無水テトラクロロフタル酸
、塩素化パラフィン、塩素化ビスフェノールA1臭素化
ビスフエノールS、塩素化ジフェニール、臭素化ジフェ
ニール、塩素化ナフタリン、トリス(β−クロロエチル
)ホスフェートおよびトリス(ジブロモブチル)ホスフ
ェートがめげられる。
(F)  酸化アンチモン さらに、本発明における電磁波遮蔽層の製造のために用
いられる酸化アンチモンは前記ハロゲン含有有機化合物
の難燃化助剤として一般に用いられているものである。
代表例としては、三酸化アンチモンおよび五酸化アンチ
モンがあげられる。
これらのハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモン
は前記パ便覧、ゴム・プラスチック配合薬品”などによ
ってよく知られているものである。
(Gl  含水無機物質 また、本発明における電磁波遮蔽層の製造のために使用
される含水無機物質はJ土結合水量を10〜80重量係
含有するものであり、真比重は10〜50である。含水
無機物質の代表例は周期律表のIIA族およびNB族の
金属およびそれらの金属を含む塩の水和物である。該含
水無機物質としては、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化アルミニウム(AA20s・n Hz 
0 ) s水和石膏、カホリンクレー、炭酸カルシウム
、ハイドロタルサイト、塩基性炭酸マグネシウム、ホウ
酸マグネシウム、沈降性硫酸バリウムなどのように分子
内”  に水分を有する化合物があげられる。これらの
含水無機物質は水に対して難溶性であり、ioo cc
の水に対する溶解度は20℃の温度において、一般には
l0If以下であり、1を以下が望ましく、とりわけ0
.12以下が好適である。好適な含水無機物質としては
、水酸化アルミニウム、水和石膏、水酸化マグネシウム
、炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、沈降性硫
酸マグネシウムおよびカルシウムがあげられる。
(I 電磁波遮蔽層 本発明の電磁波遮蔽層の働きは後記の表明層を透射した
電磁波を吸収してエネルギーを熱に変えて吸収してし′
まりか、励起された電気として他の場所へ逃”がしてし
まうことである。
以上のことから、本発明の電磁波遮蔽層中における前記
エチレン系共重合体、アルミニウムの粉末状物などおよ
び導電性カーボンブラックの合計量中に占めるアルミニ
ウムの粉末状物の配合割合(組成割合)は5〜50容量
チであり、特に5〜45容量チが好適である。また、こ
れらの合計量中に占める導電カーボンブランクの配合割
合は5〜50容量チであり、とりわけ5〜45容量チが
好適である。しかし、これらの合計量中に占めるエチレ
ン系共重合体の配合割合は90〜4o容量係であり、特
に85〜45容量チが好適である(すなわち、アルミニ
ウムの粉末状物などと導電性カーボンブラックの総和は
10〜6o容量チであり、と9わけ15〜55容童チが
好適である)。
さらに、アルミニウムの粉末状物などと導電性カーボン
ブランクとの容量比が4二l〜1:4が好ましく、特に
3.5:1〜1:3.5が好適である。
特に、高周波数領域(M Hz )において遮蔽効果の
ある導電性カーボンブラックと低周波領域(KHz)に
おける電磁波遮蔽効果のある金属の粉末状などを混合す
ることにより、より広い周波数領域にわたって遮蔽効果
を示すのみならず、単独で用いた場合では、はとんど効
果を発現しない領域でも、両者を併用することによって
著しい遮蔽効果を発揮することを見い出したのである。
この著しい効果を示す理由については明らかではないが
、アルミニウムの粉末状物などに反射または吸収された
電磁波エネルギーが導電性カーボンブラックを媒介とし
て接地されるものと推定される。かかる理由をうらづけ
る結果としては、導電性カーボンブラックを併用するこ
とにより、本発明の第二層の導電性を著しく向上させる
ことである。
導電性カーボンブランクの含有量が5容量チ未満では、
電磁波遮蔽に必要な導電性を元号に与えない。一方、5
0容量チを越えると、エチレン系共重合体との均一状の
混合が困難でアリ、かりに得られたとしても、本発明の
電磁波遮蔽材が実用に耐え得る強度を有していないため
に実用上不可能でおる。
また、この電磁波遮蔽層にアルミニウムの粉末状物など
を混合する目的は電磁波の遮蔽性能を一段と高めるのみ
ならず、電磁波のアルミニウムの粉末状物などの表面に
おける多重散乱を期待したものである。
以上のような導電性カーボンブランクとアルミニウムの
粉末状物などの相乗効果を顕著ならしめるためには、ア
ルミニウムの粉末状物などの含有量は少なくとも5容量
チが心安である。5容量−未満では、導電性カーボンブ
ラックとの相乗効果が乏しい。−万、50容量チを越え
ると、エチレン系共重合体との均一な混合が不可能であ
る。
本発明における第二層に占めるアルミニウムの粉末状物
などと導電性カーボンブラックとの和が10容量−未満
では、特に低周波域における遮蔽効果を十分に発揮する
ことができない。一方、60容i%を越えると、電磁波
遮蔽層を製造するための組成物の成形性が低下するため
好ましくない。
さらに、ioo x置部のエチレン系共重合体に対する
酸化アンチモンおよびハロゲン含有右岸化合物の配合割
合は少なくとも3重量部であり、特に4重量部以上が好
ましい。また、それらの合計量として10〜50重量部
が望ましく、とりわけ10〜40重量部が好適である。
さらに、100重量部のハロゲン含有有機化合物中のハ
ロゲン元素量に対する酸化アンチモンの配合割合は、一
般には100〜600重量部であり、100〜400重
量部が好ましく、特に難燃性およびブリード性の点から
150〜400重量部が好適である。100重量部のエ
チレン系共重合体に対する酸化アンチモンおよびハロゲ
ン含有有機化合物の配合割合がそれぞれ5重量部未満で
は、得られる組成物の難燃性が劣る。
また、100重量部のエチレン系共重合体に対して合計
量として50重量部を越えた酸化アンチモンおよびハロ
ゲン含有有機化合物を配合した場合、組成形の成形性が
劣り、かりに成形物が製造できたとしても、機械的強度
が満足すべきものではないから好ましくない。
本発明の電磁波遮蔽層重要な点はアルミニウム難燃剤(
′ハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモン)から
なる通常の難燃処方に加えて電気電導性が良好であり、
かつ高離燃性(TJ L −94法でV−O)を付与す
るために前記カーボンブラックioo重量部に対して少
なくとも5重量部の含水無機物質を配合することでhv
、と9わけ7〜20重量部配置部ることが望ましい。ま
た、100重量部のエチレン系共重合体に対する含水無
機物質の配合割合は多くとも40重量部であり、特に3
5重量部以下が好ましい。ioo重量部のエチレン系共
重合体に対して40重量部を越えた含水無機物質を配合
した場合、得られる組成物の機械的強度が劣るため望ま
しくない。
後記の理由によって大型成形物に使用される本発明の電
磁波遮蔽材を製造するさいに電磁波遮蔽層としてエチレ
ン系共重合体、アルミニウムの粉末状物などおよび導電
性カーボンブラックのほかに、発泡剤あるいは発泡剤と
発泡助剤とを配合しこの配合物を発泡射出成形する方法
が好適な成形法である。なお、す・ド苧・チ射出成形す
る場合に妊、この第二層は内部にサンドイッチされる。
本発明の電磁波遮蔽層を製造するために使われる発泡剤
のうち一種は混合物を製造するさいには分解しないが、
使われるエチレン系共重合体が熱分解を発生する温度以
下においては分解する化合物であp、その分解温度は一
般には160〜250℃でアリ、と9わけ180〜24
0℃のものが好ましい。
この発泡剤は一般にエチレン系重合体の発泡剤として使
われているものでアリ、無機系のものと有機系のものに
大別される。無機系の発泡剤の代表例としては、重炭酸
ナトリウム、炭酸銅、炭酸マグネシウムカリウム、炭酸
マグネシウム、炭酸塩(9)、炭酸鉄および水酸化炭酸
マグネシウムのごときアンモニウムまたはIA族、IB
族、■A族、MB族、VIB族もしくは■族の金属の炭
酸塩ならびにりん酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム
、炭ばアンモニウム、ポリりん酸アンモニウム、はう酸
アンモニウムおよび亜硝酸ナトリウムを塩化アンモニウ
ムとの混合物のごとき無機アンモニウム塩があげられる
。また、有機系の発泡剤としては、N・’ N+−ジニ
トロソペンタメチレンテトラミンおよびN、+1/−ジ
メチル−N、■−ジニトロソテレフタルアミドのごとき
ニトロソ化合物、アゾジカルボンアミド、アゾビスイン
ブチロニトリル、アゾシクロへキシルニトリル、ジアゾ
アミノベンゼンおよびバリウムアゾジカルボキシ−のご
ときアゾ化合物(ベンゼンスルホテレヒドラジドおよび
その誘導体、ジフェニルスルホン−3,3−ジスルホニ
ルヒドラジドおよびp、p’−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)のコトキスルホニルヒドラジド化
合物ならびにP−)ルエ/スルボニアアジド、4.4−
ジフェニルジスルホニルアジドがあげられる。
また、発泡助剤は前記発泡剤の分野程度を低下すること
ができるばかりでなく、発泡剤の分解速度も変化するこ
とができるから、成形条件の幅が広くなるために好都合
である。この発泡助剤は使用される発泡剤の種類によっ
て異なるために一概に規定することができないが、三塩
基性硫酸鉛、ステアリン酸亜鉛、サリチル酸、フタル酸
、ホウば、尿素樹脂などがあげられる。これらの発泡助
剤を使用する場合、用いられる発泡剤に対する好適な発
泡助剤については広く知られている。
エチレン系共重合体100重量部に対する発泡剤の配合
割合は0.01〜20.0重量部であり、特に002〜
100重量部が望ましい。また、発泡助剤を使用する場
合、発泡層中に占める発泡助剤の配合割合は多くとも1
0重量%である。
他の種の発泡剤としては室温において前記エチレン系共
重合体と不活性であり、かつ溶解せず、さらに室温にお
いて該エチレン系共重合体に含浸し得る炭化水素である
。一般には、炭素数が3〜9個の直鎖または分岐の脂肪
族炭化水素である。
該発泡剤の代表例としては、プロパン、ブタン、ヘプタ
ン、ヘキサンおよびオクタンがめげられ、とりわけ炭素
数が4〜8個の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素が好ま
しい。
この電磁波遮蔽層において、エチレン系共重合体を使用
する理由は電磁波遮蔽層におけるアルミニウムの粉末状
物などの分散を均一化するばかりでなく、アルミニウム
の粉末状物などとの相容性および接着性を同上させるこ
とにより、たとえば機械的強度(たとえば、曲げ強度)
を向上させることができる。さらに、表面層とサンドイ
ンチ状に成形された場合、エチレン系共重合体が衝撃エ
ネルギーを吸収するため、特に落球などの衝撃強度が大
きくなる。
(J)  表面層 本発明の電磁波遮蔽材における表面層は電磁波の反射を
ほとんど起こさないことが必要である。
また、この表面層は強度(たとえば、耐衝撃性、曲げ強
度)などの特性が要求される。さらに、−電磁波遮蔽材
の用途は、前記したごとく、主として弱電の分野におい
ては、漏電性に対する絶縁性が要望されている。これら
の理由によって前記の熱可塑性樹脂が使用される。
本発明の電磁波遮蔽材の使用分野においては電磁波遮蔽
性、機械的強度(曲げ弾性率、衝撃強度)、絶線性のほ
かに、難燃性(U L法にてV−O)が要望されている
。この理由によって前記の電磁波遮蔽層と同様に使用さ
れる熱可塑性樹脂に応じた難燃化処方が用いられる。代
表的な難燃化剤として酸化アンチモンおよびノ・ロゲン
含有有機化合物が用いられる。
100重量部の熱可塑性樹脂に対する酸化アンチモンお
よび・・ロゲン含有有機化合物の配合割合は、一般には
それぞれ少なくとも5重量部であり、7重量部以上が好
適でめる。また、100重量部の熱可塑性樹脂に対する
これらの配合割合は合計量として多くとも50重量部で
アリ、とりわけ10〜45重量部が望ましい。□熱可塑
性樹脂に対するそれぞれの酸化アンチモンおよびノ・ロ
ゲン含有有機化合物の配合割合ならびにこれらの合計量
としての配合割合の限定理由については前記の電磁波遮
層の場合と同様である。さらに、ノ・ロゲン含有有機化
合物中のノ・ロゲン元素量に対する酸化アンチモンの配
合割合についても前記の電磁波遮蔽層の場合と同一であ
る。
(榎 混合物の製造 本発明の電磁波遮蔽および表面層を製造するにあた9、
使われるエチレン系共重合体および熱可塑性樹脂の分野
において一般に用いられている酸素、光および熱に対す
る安定剤、金属劣化防止剤、可塑剤、充填剤ならびに滑
剤のごとき添加剤をさらに配合してもよい。また、表面
層においては、さらに着色剤、帯電防止剤を配合しても
よい。
本発明の電磁波遮蔽層および表面層を製造するための各
混合物を製造するにあたり、それぞれの樹脂の業界にお
いて一般に使われているヘンシエルミャサーのごとき混
合機を用いてトライブレンドしてもよく、バンバリーミ
キサ−、ニーダ−、ロールミルおよびスクリュ一式押出
機のごとき混合機を使用して溶融混練することによって
得ることができる。このさい、あらかじめドライフ゛レ
ンドし、得られる組成物(混合物)を溶融混練すること
によって均−状の組成物を得ることができる。
この場合、一般には溶融混練−した後、ペレット状物に
成形し、後記の成形に供する。また、混合成分のうち、
一部ラメらかじめトライブレンドもしくは溶融混線また
はトライブレンドした後、溶融混練りし、得られた混合
物と残ジの混合成分とを混合してもよい。
(L)  成形方法、電磁波遮蔽材の混合など本発明の
電磁波遮蔽材は別々に電磁波遮蔽層と表面層とを成形し
た後、各層を重ねてプレス成形法、スタンピング法、加
熱ロール間を経過させるなどの方法によって積層させる
ことによっても製造することができる。また、同時に電
磁波遮蔽材を製造してもよい。
電磁波遮蔽層および表面層を別々に製造する方法として
は、押出成形法、射出成形法およびプレス成形法がめげ
られる。
以上のようにして別々に製造された電磁波遮蔽層および
表面層を積層するにめた9、積層温度は使用されるエチ
レン系共重合体および熱可塑性樹脂の融点近傍で充分で
ある。電磁波遮蔽層にエチレン系共重合体を使っている
ために接着剤はかならずしも必要とはしないが、より接
着強度を高めるために電磁波遮蔽層と表面層との中間に
接着剤めるいは接着フィルムを用いてもなんらさしつか
えない。
さらに、電磁波遮蔽層と表面層とを同時に共押出成形法
および二層射出成形法のごとき成形法を適用して電磁波
遮蔽材を製造することもできる。
以上のようにして得られた積層物はそのまま電磁波遮蔽
材として使用することもできるが、これらの方法によっ
て得ら九た@屑物をさらに一般に行なわれているスタン
ピング法、プレス成形方法、真空成形法などの成形法を
適用して任意の形状にすることも可能である。
本発明の電磁波遮蔽材は多層射出成形法、サンドイッチ
射出成形法も使用することができる。民生家電、通信機
器、OA機器などの電子機器のハウジング数は、その形
状が多種多様であり、比較的大型のハウジング類は前記
した多層射出成形法およびサンドインチ射出成形法が充
分適応可能である。しかしながら、これらの大型ハウジ
ング類には強度、剛性、寸法安定性などの点から、多層
射出成形法およびサンドインチ射出成形法ではしばしは
適応できなくなることもある。これらの理由にもとづい
て電磁波遮蔽層を発泡層にすることによって著量となり
、しかも剛性を高めることができる。
なお、本発明の電磁波遮蔽層を発泡層にしても、電磁波
遮蔽特性には影響を与えないことは申すまでもない。そ
の理由として、発泡層中に含まizるアルミニウムの粉
末状物などおよび導電性カーボンブランクの含有量によ
り電磁波遮蔽特性75;決定されるためでめる。この場
合、発泡倍率は一般には5倍以下であり、特に3倍以下
が好ましい。
以上の溶融混線の場合でも、成形の場合でも、いずれも
使われるエチレン系重合体および熱可塑性樹脂の軟化点
以上の温度で実施しなければならないが、300℃以上
で行なった場合では・エチレン系重合体および熱可塑性
樹脂の一部75s熱劣(IZを生じることがあるため、
この温度以下で実施しなければならないことは当然のこ
とである。
このようにして得られる本発明の電磁波遮蔽材は、加工
性がすぐれているために種々の形状物に成形されて多方
面に使用することができる。
さらに、本発明の電磁波遮蔽材は以上のごとく二層から
なっているが、本発明の効果をそこなわない限り、目的
によっては成形が可能な限り多層に積層してもよい。
■ 実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をざらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、体積固有抵抗値は
第1図に示される成形物から縦3cmおよび横が1cr
nの試片を取り出し、第1図のAおよびB(いずれも幅
は1crn)2ケ所に表裏に導電性銀ペーストを塗った
。ペーストが充分乾燥した後、谷ペースト塗布間の抵抗
値をテスター(三和電気計器製、5ANWA  5R−
3TR)を用いて測定した。
体積固有抵抗値は得られた値を厚さく1)で割って、(
Ω・crn)で表わした。また、電磁波の遮蔽効果の測
定は、厚さが3Wnのシートを使って10×10×30
crnのサンプル箱を製作し、箱の中にポータプル発振
器を所定の周波数(200MHz )に調節して入れた
。この箱を電波暗室内に置き、受信アンテナで箱内の発
信器から出る電波を検波器を経てマイクロ波用電力計で
測定した。シートから製作した箱を除いた状態における
発振器からの電波も同様に計測し、サンプル箱の有無に
よる電解強度(μV)の比率をデシベル(dB)で表わ
してサンプルシートの電磁波減衰量とした。さらに、難
燃性はアンダーライター ラボラトリ−(U L )9
4法にしたがって測定した。
なお、実施例および比較例において電磁波遮蔽層の製造
に用いたエチレン系共重合体、アルミニウムフレーク、
アルミニウム繊維、アルミニウム粉末、導電性カーボン
ブラックならびに難燃化剤として6ハロゲン含有量機化
合物、酸化アンチモンおよび含水無機物質は下記のごと
き形状および物性を有するものでおる。
〔囚 エチレン系共重合体〕
エチレン系共重合体として、M、1.が20f/100
であるエチレン−エチルアクリレート共重合体〔密度 
0.931 t /cr/l、エチルアクリレート含有
量 18重量%、以下「g E A (1) jと云う
〕、M。
■、が25Of’710分であるエチレン−エチルアク
リレート共重合体〔密度 0938グ/d、エチルアク
リレート含有量 25重量%、以下1’p;wh(2)
」と云う〕、M、1.が300f/10分であるエチレ
ン−アクリル酸共重合体(密度 0.927 f / 
cr/I、アクリル酸含有量 13重量%、以下「EA
AJと云う)、M、1.が105 f / 10分でち
るエチレン−メチルアクリレート共重合体(密度 0.
926 f/ Ca、メチルアクリレート含有量 18
重量%、以下[EMAJと云う)およびM、1.が 6
0?/10分であるエチレン−メチルメタクリレート共
重合体(密度 0.927 ? / crA、メチルメ
タクリレート含有量 18重量勇、以下「EMMA」と
云う)を使った。
〔(B)アルミニウム・フレークコ アルミニウム春フレークとして、断面積が1x1m、辱
さが003 mの正方形のフレーク状アルミニウム(以
下「Mフレーク」と云う)を用いた。
C(Cj)アルミニウム粉末〕 アルミニウム粉末として、粒径が74〜150ミクロン
のアルミニウム粉末(以下「M粉末」と云う)を使用し
た。
〔(D)  アルミニウム繊維〕
アルミニウム繊維として、長さが約6膿、径が65ミク
ロンのアルミニウム・ファイI(−(以下「M繊維」と
云う)を使った。
〔(匂導電性カーボンブランク〕
導電性カーボンブランクとして、平均粒径−Iに約30
ミリミクロンのファーネス・プラック(米国キャボット
社製、商品名 ノクルカン(Vulaan ) X C
−72、密度 約1、IIIIF/CC1表面槓200
27t” /f、以下[0,B、Jと云う〕を使った。
C(F)  /−ロゲン含有有機化合物〕ハロゲン含有
有機化合物として、密度が3.31/ crAであるデ
カブロモジフェニルオキサイド点 304℃、平均粒径
 3ミクロン、臭素含有前約82重量%、以下「デカプ
ロ」と云う)を用いた。
〔(G)  酸化アンチモン〕
酸化アンチモンとして、密度が5. 2 5 t / 
crllである三酸化アンチモン(@点 656℃、平
均粒径0、5ミクロン、以下「Sb2B3」と云う)を
使用した。
〔(口) 含水無機物質〕
含水無機物質として、超微粉ケイ酸マグネシウム(密度
 2. 7 5 11 / crl、比表面積 2 0
 rr? / t、粒径 0,32〜6ミクロン、S1
02  含有量 62。
5重重チ、MgO含有量 306重量%、H20含有量
 499N量チ,以下「MgO−SIO2」と云う)を
用いた。
また、実施例および比較例において使用した熱可塑性樹
脂およびその組成物は下記のごとき方法による製造方法
および物性を有するものである。
C (J)  P p o (1)およびp p o 
(2) ]2、6−キシレノールを酸化カップリング法
によって重ね台し、ポリ2,6−シメチルフエニレンー
1,4−エーテル〔同右粘度(30℃、クロロホルム中
で湧j定、単位 di / f )  0. 5 3 
、以下「PPO」と云う〕を製造した。100重量部の
PPOに25重量のスチレン単量体、ioi4童部のス
チレン単独重合体〔メルトフローインデックス(A S
 T M  D  1238−79のコンジションNに
したがって測定)が13.0 t / 10分、以下「
ps9と云う〕および2.1重量部のジー第三級−ブチ
ルパーオキサイドをヘンシェルミキサーを使って10分
間混合した後、二軸押出機(径30調、樹脂温度 27
0℃)を用いてスチレングラフトppo混合物〔以下「
I) P O(IJJと云う〕を製造して用いた。
この混合物(1) 50重量部および前記のP850重
量部を上記のP P O(1)を製造したと同様にトラ
イブレンドを行なった。得られた混合物を押出機(径 
40■、樹脂温度 260℃)を使って溶融混練しなが
ら混合物〔以下[PP0(2)と云う〕を製造して使っ
た。
〔(6) ポリプロピレン〕 ポリプロピレンとして、メルトフローインデックス(A
 8 T M  D  1238−79のコンジション
 Lにしたがって測定、以下[MFIJと云う)が12
.0f710分であるポリプロピレン(密度 0.90
0 f / ctd、単独1合体、以下「PP」と云う
)を−使用した。
〔(L)  ポリプロピレン組成物〕
上記の(Kにおいて用いたPPを49重量部、22重量
部のタルク(平均粒径 約5ミクロン)ならびに前記の
電磁波遮蔽層の製造においた5b2o3を7重量部およ
び20重量部のデカプロを混合することによって得られ
た難燃性の組成物(以下[難燃PPJと云う)を使った
〔(2) 変性ポリプロピレン〕 前記の(慎において使用したPPを100重量部・0.
01重量部の2.5−ジメチル−2,5−ジ(。
ブチルパーオキシ)ヘキサン(有機過酸化物として)お
よび無水マレイン酸とをあらかじめヘンシェルミキサー
を用いて5分間トライブレンドを行なった。得られた混
合物を押出機(径 40瓢、樹脂温度200℃)を用い
て溶融混練しながら変性高密度ポリエチレン(以下[変
性PPJと云う)を作成して用いた。この変性PP中の
無水マレイン酸の含有量は0.6重量%であった。
〔(へ))スチレン系樹脂(HIPS):1スチレン系
樹脂として、8.1重量部のスチレン−ブタジェンラン
ダム共重合ゴム〔スチレ/含有量 25.3重量%、ム
ーニー粘度(ML++4) 2 s〕に92重量部のス
チレンをグラフト重合させ、メルト・フロー・インデッ
クスが13.0 r 710分の耐衝撃性ポリスチレン
(以下「HIPSJと云う)を製造して用いた。
(:(0)AO8I 20tのオートクレーブにムーニー粘度(MS1+41
00 )が76の塩素化ポリエチレン(塩素含有量 4
06重量%、原料ポリエチレンの分子量約20万) 1
600 ft、ポリビニルアルコール(けん化度 95
%) ’32. O?および8. OAの水(イオン交
換水)を仕込んだ。ついで、室温(約23℃)において
激しく攪拌した。この分散液に常温において攪拌しなが
ら単量体として4s60 ?のスチレンと1520 t
のアクリロニトリル、滑剤として3207の流動パラフ
ィン、重合開始剤として16.0tの第三叔−ナチルパ
ーアセテートおよび連鎖移動剤として1601の第三級
−ドデシルメルカプタン゛を加えた。この反応系の懸濁
液の上部を窒素ガスで置換した後、105℃に昇温した
。この温度において攪拌しながら4時間重合を行った後
、さらに145℃の温度において2時間重合を行なった
。ついて、この反応系を室温まで放冷した後、得られた
重合体(グラフト物)を濾過し、充分に水洗を行なった
。得られたグラフト物を50℃において一昼夜減圧下で
乾燥を行なった。重合転化率(重合に使用した単量体に
対して)は95.4 %であり、若干粗い粉末状であっ
た。なお、このグラフト物(以下1’−Aasjと云う
)のゴム状物の含有量は203重量%であった。
〔(P)塩化ビニル系樹脂(共重合体)〕塩化ビニル共
重合体として重合度が約810である塩化ビニール−酢
酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量 15重量%、以
下「PvC」と云う)を使用した。
〔(0ポリカーボネート樹脂〕 ポリカーボネート樹脂として、ビスフェノール主原料と
して製造された密度が約” 2f / crAである中
密度ポリカーボネート樹脂(メルトフローインデックス
(A S T M  D  1238のコンジション 
0にしたがって測定)  15f710分、以下「PC
」と云う〕を用いた。
〔(川 ポリアミド〕
ポリアミド樹脂として、密度が1.13 ? /、:、
(であるε−カプロラクタムを開運重合させることによ
って製造されたポリアミド樹脂(250℃における溶融
粘度 3000ポアズ、以下「ナイロン6」と云う)を
使った。
実施例 1〜12、比較例 1〜6 以上のエチレン系共重合体、AIl@不、AA =維、
MフレークおよびO,B、を第1表の電磁波遮蔽層の欄
に示される配合割合(いずれも容量%)ならびに難燃化
剤として100重量部のエチレン系共重合体に対してそ
れぞれ10重量部のデカプロ、5重量部O5b2o3お
よび10重置部OMy O−8i02 (ただし、比較
例5では、デ カプロ、5b2o3およびMyO・5i
C12はいずれも添加せず、また比較例6では、5重量
部の5b2o3および10重量部のデカプロを添加した
が、MyO・5102は添加せず)をわらかしめヘンシ
ェルミキサー(体積比率 11%)ヲ用いてそれぞれ5
分間トライブレンドを行なった。
得られた各混合物を二軸押出機(径 30+nm)を使
って樹脂温度が210℃の条件下で溶融混練しながらベ
レット化を行ない、組成物を製造した。
第2Nにおける内層(電磁波遮蔽層)2はこのようにし
て得られた各ペレットを使用し、外層(表面層)1およ
び3は第1表に示された熱可塑性樹脂寸たはその組成物
を用い、これらを多層同時射出成形機(設定温度は変性
PP、難燃pp、pva、pp、psおよびAC3は2
30 ’C1PCおよびナイロン6では280℃、型線
圧力 650トン)f:用いて第2図に示されるそれぞ
れの成形物(積層物)を製造した。これらの成形物は、
すべて深さが100 m、幅が120ておよび長さが2
90 fiでろる長方形の箱秋物であり、第3図に示さ
れるごとく、断面は、外層1および3の平均の厚さは1
てであり、内層2の平均の厚さは3露である。以上のよ
うにして得られた各成形物の電磁波遮蔽層の体積固有抵
抗値および電磁波減衰率の結果を第1表に示す。なお、
熱可凰性鯛脂およびその組成物の体積固有抵抗値はそれ
ぞれ1014〜1016Ω・αの範囲であった。
また、電磁波遮蔽層の難燃性(厚さ 178インチ)は
、比較例5では全く難燃性を示さず、さらに比較例6は
v−iであったが、その他はすべてV−Oであった。
実施例1において使った多層同時射出成形機を用いて実
施例2および比較例1と同じ条件で高さがioom+n
、幅が260調および奥行が370 mのプリンターハ
ウジングを成形した。得られたそれぞれのプリンターハ
ウジングの放射電界強度測定をFCC(アメリカ連邦通
信要員会)交替20780に規定された放射無線雑音試
験測定法に準じて放射電界強度(dβμv/m)測定を
放射周波数が30〜1000 MHzの範囲にわたって
測定を行なった。
なお、す/プルとアンテナとの距離を3mとした。
得られた結果を第4図に示す。第4図において、A(実
線)は実施例2によって得られたプリンターハウジング
の産米であIB(点線)は比較例1によって得られたプ
リンターハウジングの結果である。この図から明らかな
ごとく、実施例2の場合では、比較例1に比べ、高周波
領域(MHz域)で電界強度が小さい。したがって、本
発明によって得られる電磁波遮蔽材が著しく電磁波の遮
蔽性を改良していることが明らかである。
実施例2.7.1oおよび11ならびに比較例1.2お
よび4によって得られたそれぞれの成形物(第2図に示
す)について成形後の外観および冷熱サイクル外層と内
層との剥離状態(外層のふくれ度合で評価)および衝撃
強度の測定を行なった。
冷熱サイクルは0℃において2時間放置し、ついで60
℃にオイて2時間放置した。このサイクルを可逆的に5
サイクル実施した。ついで、室温にて外観を観察した。
また、衝撃強度はU L −114安全規格53・24
にしたがい、重さが1.18ポンド、直径が、2インチ
の鋼球を高さi、 a mから被試験物表面(第2図に
示されるボックスの底部背面)に自由落下させて表面の
割1れ、破壊の状態を観察した。
以上の全笑施例および比較例によって得られた成形物の
外観比較例4以外はすべてふくれの発生がなく、冷熱サ
イクル試験を行なっても、ふくれ、われなどの発生もな
く、衝撃強度の測定を行なったも、表面および裏面のわ
れおよび破壊を認めることができなかった。
以上の結果から、外層(電磁波遮蔽層)は絶縁性の役目
をはたし、内層(表面層)は電磁波遮蔽能力を示してい
るばかりでなく、難燃性、冷熱サイクル性および耐衝撃
性についてもすぐれた成形物が得られていることを示し
ていることが明らかでるる。しかし、比較例4において
は、衝撃強度を行なった後に冷熱サイクル試験を行なっ
たところ、衝撃剛球がした地点および、ゲート近傍で表
面層のふくれがみられた。これらのことから、外層(表
面層)および内層(電磁波遮蔽層)の間の相溶性が悪く
、衝撃時に部分的な剥離が発生し、そることを−推定さ
れる。
比較例 7〜10 20容量%のEBA(1)と80容量係のAA粉末(難
燃化剤の配合量は実施例1と同様、比較例7)、また3
0容量%のEEA(1)と70容量%CIO,B、(難
燃化剤の配合量は実施例1と同様、比較例8)、さらに
比較例9では、エチレン系共重合体として使ったE E
 A (1) too重童置部対してデカプロの配合量
を40重量部および5f05の配合量を20重量部にか
え、また比較例1oでは、E E A (1) 100
00重重部してM2O・S i02の配合量を50重重
部にかえたほかは(、VフレークおよびO,B、の配合
量は、比較例9および10はいずれも実施例1と同じ)
、いずれも実施例1と同じ条件でヘンシェルミキサーを
使ってトライブレンドを行ない、得られた各混合物を実
施例1と同様に溶融混練してペレット化を試みたが、い
ずれもペレットを製造することができなかった(均一状
の組成物は得られない)。
【図面の簡単な説明】
第1図゛は体積固有抵抗値を測定するための試片の斜視
図である。第1図のAおよびB(表襄)は導電性銀ペー
ストの塗布面である。第2図は各実施例および比較例に
よって製造した箱状の射出成形物(積層物)の斜視図で
ある。第3図は第2図のA −A’線断面図であり、1
および3は外層であり、2は内層である。また、第4図
は実施レリ2(4)および比較例1(B)によって得ら
れたそれぞれのプリンターハンジングの放射電界強度の
測定した結果である。横軸は放射周波数(MHz)であ
り、縦軸は放射電界強度(dBμv/m)である。 特許出願人 昭和電工株式会社 代 理 人 弁理士 菊地精− 第4図 周波数(MHz) 59

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (4)(1)  メルトインデックが10〜500 ?
     710分であるエチレン系共重合体、 (2)  アルミニウムまたはアルミニウム合金の粉末
    状物、繊維状物および/またはフレーク状物・ (3)導電性カーボンブランク、 (4)醪化ア/チモ/、 (5)  ハロゲン含有有機化合物 ならびに (6)含水無機物質 からなる少なくとも一層の電磁波遮蔽層ならびに ゛(B)  熱可塑性樹脂 からなる少なくとも一層の表面層 からなる電磁波遮蔽材であり、電磁波遮蔽層におけるエ
    チレン系共重合体はエチレンと2.0〜30重量%の炭
    素数が多くとも6個の脂肪族−価の第一級アル−コール
    のアクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルなら
    びに分子中に3〜12個の炭素原子を含むα−βエチレ
    /型不飽和酸およびその黒水物とからなる群からえらば
    れた少なくとも一種の4’ fit体とを共重合させる
    ことによって得られる共重合体であり、該エチレン系共
    重合体、アルミニウムまたはアルミニウム合金の粉末状
    物、繊維状物およびフレーク状物ならびに導電性カーボ
    ンブランクの合計量中に占める該粉末状物、繊維状物お
    よびフレーク状物の配合割合は5〜50容童チであり、
    導電性カーボンブラックの配合割合は5〜50容量係で
    あるが、該エチレン系共重合体の配合割合は90〜40
    容量楚であり、100重量部のエチレン系共重合体に対
    する酸化アンチモンおよびハロゲン含有有機化合物の配
    合割合はそれぞれ少なくとも3重量部である゛が、それ
    らの合計量きして多くとも50重量部であり、かつ含水
    無機物質の配合割合は多くとも40重量部でるるが、1
    00重量部の導電性カーボンブラックに対する含水無機
    物質の配合割合は少なくとも5重量部でちp、さらに表
    面層が熱可塑性樹脂である電磁波遮蔽材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59215799A (ja) * 1983-05-24 1984-12-05 宗和化学株式会社 電磁遮蔽材

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