JPS595933Y2 - スライド形可変抵抗器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、スライド形可変抵抗器に関し、特に組立作業
性が良好なスライド形可変抵抗器を提供することを目白
勺とする。

従来、スライド形可変抵抗器においては、絶縁基板上の
電極パターンと端子との接続を取付け強度および組立作
業性が良いということから半田付けもしくは絞めによっ
て行っていた。

しかし、本考案を適用する一実施例としての小形のスラ
イド形可変抵抗器は、例えば外形寸法で、長さが１６ｍ
ｍ、巾が９ｍｍ、高さが６．５ｍｍのような小型であり
、端子を絶縁基板上の電極パターンに接続するのに上述
のように半田付けもしくは絞めによって行うことは、組
立作業が煩雑となるばかりでなく、作業に熟練を要する
という欠点があった。

本考案は、上記欠点を解消するもので、以下、図面に示
す１実施例について詳細に説明する。

第１図イおよび口は、本考案の外観を示す正面図およひ
゛側面図、第２図は同部分組立図、第３図は断面拡大側
面図で、１は金属材料から戒り、上面部、側面部、端面
部を有し、底面部が開放された箱形ケースで、該ケース
１の側面部には、複数の取付足１ａ，ｌｂおよび切欠き
ＩＣ，ｌｉを形戊し、上面部には長溝１ｊ、更に端面部
には切欠きＩｆ，Ｉｇおよび突片１ｈが形威されている
。

なお、１ｄは前記ケース１の側面部中央に設けたクリッ
ク用の角穴である。

２は絶縁材から戒る端子取付板、３は絶縁基板、４は絶
縁材から戒る枠体、５は一枚の弾性金属板から戒る端子
、６は金属材から戒る固定薄板、７は前記ケース１の上
面部の長溝１ｊから突出るレバー７ａを設けた摺動体、
８は摺動子、９は板バネ、１０は可動絶縁板である。

上述のような構戊のスライド形可変抵抗器の各構或部に
ついて更に詳細に説明すると、箱形ケース１の底面部に
配設される端子取付板２には、第４図に示すように、上
面の対向方向（互い違い）に、端子５取付用の複数の角
穴２ａと該角穴２ａに隣接して角形の凹部２ｂが形或さ
れている。

なお、該複数の角穴２ａおよび凹部２ｂを互い違いに形
或することによって、後述する端子５と電極３Ｃ’，３
ｄとの接触を安定にするという効果を奏する。

そして、端子５は第５図に示すように一枚の弾性金属板
からなり、接触部５ｂ、保持部５ａおよび該保持部５ａ
から略Ｌ字形に折曲垂下された接続部５Ｃを有している
。

そして、前記端子５を前記端子取付板２の角穴２ａに接
続部５Ｃを挿入し、接触部５ｂおよび保持部５ａを、端
子取付板２の凹部２ｂに配設したときの上面図および側
面図を第６図イおよび口に示してある。

第７図イおよび口は、絶縁基板３の上面図及び下面図で
、上面には一対の抵抗体３ａと導電体３ｂとが帯状に所
定の間隔をおいて並設されており、前記抵抗体３ａの両
端には端子接続電極３ｃが形或されている。

また、下面には、上面の前記端子接続電極３Ｃと前記導
電体３ｂの端部とに対応した端置に電極３Ｃ’，３ｄが
配設されており、スルーホール３ｅ，３ｆによって相互
に電気的に接続されている。

第８図イは、絶縁材から戊る前記摺動体７および１枚の
弾性金属板から戊る前記摺動子８の正面図を示し、同図
口は摺動体７に摺動子８を組込んだときの下面図を示す
。

摺動体７の上面にレバー７ａを、また、下面には対向位
置゛に一対の角穴７ｄ，７ｅが配設されており、該角穴
７ ｄ ，７ ｅに前記摺動子８の係合片８ ａ ，８
ｂが嵌合される。

このとき、保合片８ａの一端部に形戊した突子８Ｃは前
記角穴７ｄに対して圧入されて抜け止め効果を果す。

なお、摺動体７の側面に形成されている小孔７Ｃにコイ
ルバネとボールとを装填して前記したクリック感触を得
ることができるが、この技術は周知であるため詳説は省
く。

以上述べたスライド形可変抵抗器について、以下その組
立てと動作とを説明する。

先ず、ケース１内に固定薄板６を収納し、該固定薄板６
の突片６ａを前記ケース１の切欠き１ｇに係合する。

次に摺動体７のレバー７ａに板バネ９と可動絶縁体１０
とを挿嵌し、前記摺動体７の下面に摺動子８を圧入・嵌
着し、前記ケース１上面部に配設されている長溝１ｊか
ら前記レバー７ａが外方に突出するように摺動体７を挿
入する。

次に、枠体４の対向突片４Ｃを前記ケース１の端面部の
切欠き１ｇに、また、側面の突起４ ａ ，４ ｂを前
記ケース１の側面部の切欠きＩＣ，ｌｉに当接嵌合させ
、次に、絶縁基板３と端子５を組込んだ端子取付板２と
を、端子５の接触部５ｂが前記絶縁基板３下面の電極３
Ｃ’，３ｄに弾接するように重ね合せて前記ケース１の
底面を閉塞し、ケース１の側面部に形或されている複数
の取付足１ｂを前記端子取付板２に絞め止めすることに
よって組立ては完了する。

上述したように組立てられた本考案のスライド形可変抵
抗器において、絶縁基板３は、端子取付板２と枠体４と
によって扶持され、枠体４および絶縁基板３はケース１
の切欠きＩＣ，Ｉｇ等により固定・圧接される。

また、端子取付板２に配設されている端子５の接触部５
ｂは第３図に示したように、その弾性によって常時絶縁
基板３の下面に形威された電極３Ｃ’，３ｄに弾接し、
スルーホール３ｅ，３ｆを介して絶縁基板３の上面に形
或された抵抗体３ａおよび導電体３ｂと導通している。

なお、摺動体７は第８図イに示す段部７ｂによって枠体
４の縁部４ｄにそってレバー７ａによりケース１の長手
方向に摺動され、また、摺動体７は板バネ９によって常
時枠体４の縁部４ｄに圧接されており、摺動子８の接触
子片８ｄは、それぞれ抵抗体３ａおよび導電体３ｂ上を
摺接し、抵抗値を可変するようになっている。

本考案のスライド形可変抵抗器は、上述したような構或
および動作であり、構或部品のそれぞれを圧接・嵌合す
るためにケース１に端子取付板２を絞め固着するだけで
よい。

このため端子５と電極３Ｃ’，３ｄとの接続には半田付
けもしくは鮫めが不要であり、順次組込みのみで作業が
出来るため自動機等による組立ても容易となり、その実
用的効果は顕著である。

特に、実施例のような超小形のスライド形可変抵抗器を
容易に提供できると言う実用上の効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の実施例を示し、第１図イおよび
口はスライド形可変抵抗器の正面図および側面図、第２
図は部分組立図、第３図は要部断側面図、第４図は端子
取付板の上面図、第５図は端子の斜視図、第６図イおよ
び口は端子を端子取付板に取付けた上面図および側面図
、第７図イおよび口は絶縁基板の上面図および下面図、
第８図イおよび口は摺動体と摺動子との側面図および下
面図である。 １・・・・・・箱形ケース、２・・・・・・端子取付板
、３・・・・・・絶縁基板、３ａ・・・・・・抵抗体、
３ｂ・・・・・・導電体、３Ｃ・・・・・・端子接続電
極、３ｅ，３ｆ・・・・・・スルーホール、３ｄ・・・
・・・電極、４・・・・・・枠体、５・・・・・・端子
、６・・・・・・固定薄板、７・・・・・・摺動体、８
・・・・・・摺動子、９・・・・・・板バネ、１０・・
・・・・可動絶縁板。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）底面が開放された箱形ケースであって、該ケース
   の側面部下端に複数の取付足を形威し、前記ケース内に
   絶縁材から戊る枠体と、絶縁基板と、端子取付板とを重
   ね合せて収納し、該端子取付板の下面を前記ケースの取
   付足によって鮫着すると共に、前記絶縁基板を前記枠体
   によって常時前記端子取付板方向に押圧し、前記絶縁基
   板の上面に帯状に抵抗体と、導電体およびそれぞれの端
   子接続電極とを並設し、前記絶縁基板の底面に前記端子
   接続電極と対応する位置に電極を形威し、該電極と前記
   端子接続電極とを導通させ、前記電極と、前記端子取付
   板に配設してある端子とを常時弾接するようにしたこと
   を特徴とするスライド形可変抵抗器。
2. （２）端子取付板に配設してある端子の取付向きを互い
   違いにしたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のスライド形可変抵抗器。