JPS5945096A

JPS5945096A - 塗装鋼板用溶接材料

Info

Publication number: JPS5945096A
Application number: JP15513682A
Authority: JP
Inventors: Hirokimi Takeuchi; 竹内　宥公; Shigeto Kawasaki; 川崎　成人
Original assignee: Daido Steel Co Ltd
Current assignee: Daido Steel Co Ltd
Priority date: 1982-09-08
Filing date: 1982-09-08
Publication date: 1984-03-13
Also published as: JPH0366997B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、防錆処理を施した塗装鋼板類の溶接に使用
される溶接材料に関するものである。

タンク、橋梁、船舶、自動車等の各種鋼構造物は、その
製作あるいは組立て中における腐食を防止するために、
あらかじめ防錆処理としてプライマを塗装した鋼板類を
使用し、その後適宜切断溶接して製作あるいは組立てる
ことか多い。この際の防錆処理として、ウォッシュプラ
イマやジンクリッチ系のショッププライマを塗装するこ
とがよく行われる。ジンクリッチ系のショッププライマ
には、有機系のもの（例えば、亜鉛末＋エポキシ樹脂等
）や、無機系のもの（例えば、亜鉛末＋エチルシリケー
ト等）などがあるが、このようなショッププライマは、
亜鉛末ｐ犠旧陽極作用によって鋼板類の腐食を防止する
作用を有するものである。

しかしながら、この種のショッププライマを塗装した鋼
板類をそのまま溶接した場合には、樹脂の燃焼や亜鉛の
カス化により溶接時のアークを乱し、スパッタの発生を
多くし、溶接部にピットやブローホール等の溶接欠陥が
発生しやすく、溶接部の機械的強度に悪影響を及ぼすこ
とがあるという問題点があった。

そこで、塗装鋼板類の溶接に先立って、溶接部の塗膜を
研削等によって除去することもあるが、このような除去
作業は極めて面倒で手間のかかるものであるため、鋼構
造物の施工能率を著しく低下させる原因となっていた。

それゆえ、塗料中のリ１シ鉛末量を少なくしてブローホ
ールの如き気孔の発生を低下させようとする試みもある
が、このようなプライマを使用したとしても気孔の発生
を防ぐことは困鮪であった。

この発明は、１−記した従来の問題点を解消するために
なされたもので、ショッププライマを施した塗装鋼板類
の溶接に際して溶接部の塗膜を除去することなくそのま
ま溶接したとしても、溶接部においてピントやブローホ
ール″ツ゛の溶接欠陥が発生せず、溶接部の機械的強度
が良好であり、鋼構造物の施工能率を高めることができ
る溶接材料を提供することを目的としている。

この発明による溶接材料は、防錆処理を施した塗装鋼板
類の溶接に４．シこ適するものであって、Ｃ：０．１５
重量％以下、Ｓｉ：１．０手早％以下、Ｍｎ：３．０型
部％以下をノ、（本成分として含有し、その他必要に応
じてＮｉ、Ａｆｆｌ、、Ｃｏ、Ｚｒ　、　Ｗ　、　Ｍ　
ｏ　、　Ｃｒ等を含む鋼に、Ｔｉ：０．０５〜０．３重
量％を含イ了させると共に、Ｓｅ、Ｔｅ、Ｓｂのうちか
ら選んだ１種または２種以」二を合ｉｔｌテｏ　、　Ｏ
Ｏ５〜０　、１重量％と、Ｓ：０．０４〜０．１重量％
との一方または両方を含有させたことを特徴としている
。

そして、この発明による溶接材料は、被覆アーク溶接棒
、サブマージアーク溶接の溶接ワイヤとして使用され、
さらには、ガスシールドアーク溶接（ＭＩＧ溶接、ＴＩ
Ｇ溶接、Ｃ０２溶接、ＭＡＧ溶接、ＭＡＧパルス溶接等
）において、消耗電極方式の場合の溶接ワイヤとして、
あるいは−Ｊｌ消耗電極方式の場合の溶加ワイヤ、溶加
棒として使用される。

次に、この発明による溶接材料の化学成分（重ｊ１１％
）の限定理由について説明する。

Ｃ：０．１５重量％以下Ｃは溶接部の機械的強度を確保するために必要な元素で
あるが、多量に含有すると溶接部の１耐食性を劣化させ
るので、０．１５重量％以下とする。

Ｓｉ：１．０重量％以下 ′　Ｓｌは脱酸剤として有効な元素であり、好ましくｉ
ｉＯ，２重量％以−１−含有させるのが良い。また、０
．５爪部％以上でアーク安定性および耐酸化性を向上さ
せる効果がある。しかし、１．０重都１％を超えると靭
性が劣化し、高温１脆化を起すので、１．０重量％以下
とする必要がある。

Ｍｎ：３．０重量％以下Ｍｎは脱酸剤として効果があると共に、溶接部の強度を
向上させるのに寄与する元素であり、好ましくは０．５
重量％以上含有させるのが良い。

しかし、３．０重量％を超えるとビート形状が悪化し、
耐食性や加工性を劣化させるので、３．０重量％以下と
する必要がある。

以」二が鋼中に含まれる元素の基本成分であるが、その
ほか、強度、靭性な向上させるためにＮｉ：ｏ、５〜５
重量％、Ｍｏ：０．１〜１．０重量％等を含有させるこ
とも必要に応じて望ましい。

この発明の溶接材料においては、上記の基本成分に加え
てＴｉを含有させ、さらにＳｅ、Ｔｅ。

ｓｂの１種または２種以上とＳとの一方または両刃を含
有させるが、これらの成分範囲の限定理由は次のとおり
である。

Ｔｉ：０．０５〜０．３重量％Ｔｉは溶接時におけるアーク安定性を向トさせると共に
スパックの発生を減少させ、溶接部の強１■を向上させ
るのに有効な元素であって、この効果を得るために０．
０５重量％以上含有させる。

しかし、０．３重量％を超えて含有させてもアーク安定
効果は飽和し、かえって溶接部の機械的特性を低下させ
るので、０．０５〜０．３重量％の範囲とする。

Ｓｅ、Ｔｅ、ＳｂおよびＳは、溶接部における気孔の発
生を防止するのに有効な元素であって、Ｓｅ　、Ｔｅ　
、Ｓｂの１種または２種以にと、Ｓとのうちの一方また
は両方を含有させる。そして、Ｓｅ、Ｔｅ、Ｓｂの１種
または２種以上を含有させる場合には、上記の効果を得
るために合計です、ｏｏ５重景％以上含有させるが、多
すぎると溶接部が脆化して機械的強度を低トさせると共
に高価でもあるので、これらの合１；１でＯ，Ｌ東都％
以ドとする。また、Ｓを含有させる場合には、Ｌ記の効
果を得るために０，０４千ｉ−％以−に含有させるが、
多すぎると溶接部が脱化して機械的強度を低下させるの
で、０．１重量％以下とする。

以ド、実施例について説明する。

まず、表に示す鋼組成の溶接ワイヤ（直径］。

２　ｍｍ）を製作し、添伺図面に示ず隅肉部Ａの溶接を
パルスＭＡＧ溶接により行った。このときの溶接条件は
、電流２５０Ａ、２２０パルス／秒、シールドガス（８
０％Ａｒ＋２０％Ｃ０２）、ヒート長さ２０ｃｍとした
。また、図に小す塗装鋼板１．２の塗装面１ａ、２ａは
、４０％亜鉛末を含む無機ジンクプライマを塗装したも
のである。

次いで、各溶接部をＸ線により撮影して気孔の数を調べ
たところ、同じく表に示す結果が得られた。

表に示す結果から明らかなように、ＳおよびＳｅ、Ｔｅ
、Ｓｂの１種または２４Φ以」−の一方または両方を適
が、含有する本発明材の溶接ワイヤを用いた場合には、
溶接部の気孔数が著しく少ないのに対して、適量範囲外
の比較材の溶接ワイヤを用いた場合には、溶接部の気孔
数がかなり多いという結果となった。

以上の説明から明らかなように、この発明の溶接材おＩ
を使用して塗装鋼板類の溶接を行った場合には、溶接部
においてピットやブローホール等の溶接欠陥が著しく小
さく、溶接部の機械的強度が良好であり、溶接部分の塗
装を除去する必要がないため鋼構造物の施工作業能率が
高いなどのすくれた効果をもたらしうる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例において行った隅肉溶接の説明
図である。ンｄ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　Ｃ：　０　、１５重量％以下、Ｓｉ　：　１．
０重メ％以丁、Ｍ　ｎ　：　３　、０東都％以下を含有
する鋼に、Ｔｉ：０．０５〜０．３Φ１１１％を含有さ
せると共に、Ｓｅ、Ｔｅ、Ｓｂのうちから選んだ１種ま
たは２種以上を合計で０．００５〜Ｏ，Ｌｆ＜ｆｆｉ％
と、Ｓ：０．０４〜０．１Φｌｉ４％との一方または両
方を含有させたことを４．′ｌ徴とする溶接材料。