JP2668125B2 - 亜鉛メッキ鋼板の溶接方法 - Google Patents

亜鉛メッキ鋼板の溶接方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、亜鉛メッキ鋼板の溶接方法に関し、とくに
溶接時に発生する粉塵やスパッタを低減することができ
る亜鉛メッキ鋼板の溶接方法に関する。
〔従来の技術〕
アーク溶接においては、溶接時にアークを大気から遮
蔽するシールドガスとして一般に炭酸ガス(CO2)およ
び酸素(O2)を含む不活性ガス(たとえば、Arガス)が
用いられる。CO2は、安価であり、シールド性もよい。
しかし、亜鉛メッキ鋼板のアーク溶接においては、以
下の問題がある。
すなわち、亜鉛メッキ鋼板のアーク溶接においては、
異なる鋼板(メッキなし鋼板)の溶接の場合に比べ、通
常3倍程度の粉塵(ヒューム)が発生し、その分作業環
境が悪化する。粉塵発生の理由は、鉄の融点が約1500℃
に対し、亜鉛の沸点が960℃であり、亜鉛が溶接熱で急
激に蒸発することにある。CO2を含む従来のシールドガ
スは、アークを大気から遮蔽するのには有効であるもの
の、亜鉛蒸発の抑制には殆んど寄与しない。
本発明に関連する従来技術として、特開昭57−209778
合公報開示の技術が知られており、該公報にはシールド
ガスとしてAr(95〜99%)にO2(5〜1%)を混合した
ガスが開示されている。
また、亜鉛メッキ鋼板の溶接に係るものではないが、
特開昭58−196177号公報には、塗装鋼板の溶接に用いる
シールドガスとして、ArにCO2とO2を30%以下混合した
ものが開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記特開昭57−209778号公報開示のシールド
ガスでは、CO2が全く含まれないため、アークのシール
ド効果が低下するおそれがあるとともに、CO2の代わり
にそれより高価なO2を用いるため、コスト的な問題もあ
る。また、同公報にはO2の上限が5%との記載がある
が、本発明者らによる試験結果では、後述の如く、単に
O2を5%含むArをシールドガスとして用いただけでは、
粉塵発生量を満足できる程度までには低減できなかっ
た。
また、特開昭58−196177号公報には、亜鉛メッキ鋼板
のアーク溶接に関する記載はない。
本発明の目的は、亜鉛メッキ鋼板のアーク溶接におい
て、溶接時に発生する粉塵、およびスパッタの発生量を
低減することができる溶接方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成する本発明はつぎの通りである。
CO2とO2を混合したシールドガスによりアークを大気
から遮蔽しつつアーク溶接を行う被覆鋼板の溶接方法で
あって、前記被覆が亜鉛メッキである場合に、シールド
ガス中のCO2の体積%をL、O2の体積%をMとした場
合、CO2とO2の混合割合を、30≦L+3M≦44の範囲に設
定したことを特徴とする亜鉛メッキ鋼板の溶接方法。
〔作用〕
上記本発明の亜鉛メッキ鋼板の溶接方法においては、
CO2もアークで分解してOを生じ、O2およびCO2の存在に
よりシールドガスは酸化性ガスとして機能する。その結
果、溶接時約900℃を越えた範囲においても、メッキ層
の亜鉛が酸化されてZnOとなり、亜鉛の蒸発が抑えられ
る。とくに、CO2、O2のシールドガス中の混合割合(百
分率)を30≦L+3M≦44の範囲に設定したので、亜鉛蒸
発に伴う粉塵の発生寮が十分に抑えられる。また、CO2
の存在により、従来のシールドガス同様良好なアークシ
ールド効果が発揮されるので、アークも安定し、溶融池
が安定してスパッタの発生量も抑えられる。
〔実施例〕
以下に、本発明実施例の亜鉛メッキ鋼板の溶接方法
を、図面を参照して説明する。
本発明実施例の方法における溶接対象物は、亜鉛メッ
キ鋼板である。亜鉛メッキ鋼板のメッキ層は、合金層
(亜鉛含有量は50%よりはるかに高い)、非合金層(10
0%亜鉛)のいずれでもよい。
シールドガスの主成分は不活性ガスであり、通常Arが
用いられる。このArに、CO2とO2とが所定の範囲で混合
される。この混合における最適範囲は、実験的に求めら
れ、溶接時の粉塵およびスパッタの発生量から決められ
る。
この最適範囲決定のための試験は、次のように行っ
た。
亜鉛メッキ鋼板を次の条件にてアーク溶接し、シール
ドガス中のCO2、O2の混合率を変え、残りをArとし、溶
接時に発生した粉塵、スパッタの発生量、発生状態か
ら、望ましい範囲と望ましくない範囲とを測定した(第
1図)。
溶接条件(パルスアーク溶接):電流210A、電圧21〜24
V、溶接速度1200mm/分 継手形状:重ね隅肉継手 被溶接材:板厚2.0mm、合金溶融亜鉛メッキ鋼板、日付
量両面45g/m2 試験においては、シールドガス中の、CO2の体積%
(L)とO2の体積5(M)とを種々に変えて、粉塵の発
生量の大小を測定し、CO2の体積%を横軸、O2の体積%
を縦軸にとったグラフ(第1図)上にプロットした。第
1図中、粉塵発生量小の点を○で、粉塵発生量大の点を
×で示してある。
試験の結果、シールドガス中のCO2とO2の含有量が、
L+3M<33(第1図の領域A)である場合には、メッキ
層の亜鉛成分を酸化させる能力が低く、被溶接材が900
℃を越えた範囲で盛んにZn蒸気が発生し、粉塵が増加し
た。
シールドガス中のCO2とO2の含有量が、30≦L+3M≦4
4(第1図の領域B)である場合には、被溶接材の900℃
を越えた部分でもZnが酸化されてZnOとなり、メッキ層
からのZn蒸発は効果的に抑えられた。このとき、CO2
アークにより分解してOを生じ、蒸気酸化に寄与する。
さらに、シールドガス中のCO2とO2の含有量が、L+3
M>44(第1図の領域C)である場合には、アークが集
中して溶融池の上に照射されるので、その周辺のZnOを
アークでアーク中心から外方に向けて押しやることがで
きなくなり、ZnOが溶融池に侵入してそこでアークによ
り蒸発される現象が生じだす。この蒸発により再び粉塵
は増加傾向となる。また、同時に、アークの集中および
亜鉛蒸発により溶融池が乱れるので、スパッタ発生量も
増加傾向となる。このスパッタ発生量の望ましい上限量
は、約3g/分程度である。ただし、L≦30の範囲である
ことが必要である。
次に、CO2の混合比を一定割合、たとえば20%に固定
し、O2の割合を変化させたときの粉塵測定結果を第2図
に示す。
第2図の結果から、O2がシールドガスの酸化性性能を
大きく高めることに寄与していることがわかり、あるCO
2量に対し、O2を最適範囲に調整すれば、亜鉛メッキ鋼
板の場合でも普通鋼板のアーク溶接の場合の粉塵発生量
の約1/2までその粉塵発生量を抑えることが可能とな
る。なお、第2図における濃度測定条件は、濃度計の吸
引流量が1/分である。
さらに、本発明におけるアーク溶接の望ましい溶接ワ
イヤの成分として、下記の範囲(重量%)を満足するこ
とが望ましい。
0.05≦C≦0.15、0.40≦Si≦1.00、 0.80≦Mn≦1.40 P≦0.05、S≦0.05、0.04≦Ti≦0.15 ここで、Cは、溶接金属の強度を確保するように働
き、低いと強度不足になり高いと脆い。
Siは溶接金属の脱酸剤として機能し、低いと酸化物が
多くなり高いと脆い。
Mnは、溶接金属の脱酸剤として機能し、低いと酸化物
が多くなり高いとスパッタが増加する。
Pは不純物として含まれるが、高いと脆い。
Sも不純物として含まれるが、高いと高温割れを起こ
す。
Tiは、脱酸剤と脱窒剤として機能し、低いとブローホ
ールが発生しやすく高いとスパッタが増加する。
〔発明の効果〕
本発明の亜鉛メッキ鋼板の溶接方法によれば、シール
ドガス中にCO2とO2とを30≦L+3M≦44を満足するよう
に混合することにより、シールドガスの酸化性性能を高
めて溶接時にメッキ層中のZn成分をZnOとなし、その蒸
発を抑えて粉塵の発生量を抑制することができるととも
に、同時にCO2の存在により従来のシールドガス同様ア
ークを安定させ、スパッタの発生量も抑制することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のCO2およびO2の最適混合範囲を定める
ための試験結果を示すグラフ、 第2図はCO2混合比を固定しO2混合量を変化させた場合
の粉塵濃度特性図、 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重田 精一郎 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東 自動車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−196177(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CO2とO2を混合したシールドガスによりア
    ークを大気から遮蔽しつつアーク溶接を行う被覆鋼板の
    溶接方法であって、前記被覆が亜鉛メッキである場合
    に、シールドガス中のCO2の体積%をL、O2の体積%を
    Mとした場合、CO2とO2の混合割合を、30≦L+3M≦44
    の範囲に設定したことを特徴とする亜鉛メッキ鋼板の溶
    接方法。
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