JPS5944196B2 - 産業用ロボツトの関節形ア−ム装置 - Google Patents

産業用ロボツトの関節形ア−ム装置

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JPS5944196B2
JPS5944196B2 JP19231781A JP19231781A JPS5944196B2 JP S5944196 B2 JPS5944196 B2 JP S5944196B2 JP 19231781 A JP19231781 A JP 19231781A JP 19231781 A JP19231781 A JP 19231781A JP S5944196 B2 JPS5944196 B2 JP S5944196B2
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arm
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endless chain
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龍男 貝瀬
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Okamura Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、歯車列を使用した産業用ロボットの関節形ア
ーム装置に関する。
すなわち本発明は、人間によるハンドリング動作を自動
化するために、テイーチングによつて、模範動作を記憶
装置等に記憶させかつ命令によつて、アームの作動を反
復させるようにした産業用ロボットにおける関節形アー
ム装置の改良に関する。
従来、この種の歯車列(ギヤドレーン)を用いた関節形
アーム装置においては、人間の手に相当するハンドと、
手首部とアーム部のすべてが、チェーンなどを介して歯
車列で連繋されているため、その1軸、例えば手首部を
回動させると、それと同時に、手首部の首振り動作が加
わることとなり、テイーチング作業がやりにくいという
難点があつた。
上述のような難点を解消するために、手首部に差動機構
を組込んだ場合には、装置の外形が大きくなり、狭い場
所におけるハンドリング作業に支障をきたすなどの欠点
がある。
本発明は、テイーチングに際して、ハンドの操作が容易
に行えるように、しかも、手首部を小形に構成しうるよ
うにした産業用ロボットの改良されたアーム装置を提供
しようとするものである。
具体的に云うと、本発明は、アーム装置を構成する肘部
分に、2組の差動歯車組からなる差動伝動機構を組込み
、かつこれら差動伝動機構を、2個の独立した駆動源と
、手首部とに、無端チエーン及びスプロケツトを介して
連繋することにより、手首部における回転と、手首の振
り動作が、互いに誘起することのないように構成すると
ともに、第1アーム、第2アーム及び1対のリンクによ
つて、4節連鎖機構、いわゆるパンタグラフ機構を構成
し、手首部に装着したハンドの把握位置が、アーム装置
の回動によつて変化せず、常に一定の保持姿勢を保つよ
うにした産業用ロボツトの関節形アーム装置を提供しよ
うとするものである。以下、本発明を図示の一実施例に
基づいて詳細に説明する。第1図は、本発明をマニユピ
レータに適用した場合を示しており、1は箱状をなす本
体で、この側面より見た本体1の上面には、上向コ字形
をなすアーム取付枠2が、本体1に対して回動自在に枢
支されている。
3は、アーム装置で、アーム取付枠2に基端側を回動可
能に枢軸され、かつ本体1の前後方向に 二回動しうる
第1アーム4と、この第1アームの回動面と同一面内で
回動しうるようにその基端側を第1アームに枢軸された
第2アーム5と、この第2アーム5の先端部に枢軸され
、第2アーム5の回動面と同一面内で回動しうる手首部
6とからな 3つている。
このアーム装置3については、後で詳細に説明する。前
記手首部6には、物品を把握するハンド7が、回転自在
に装着され、このハンド7には、開閉自在な2本の指7
aが取付けられている。
△搬送すべき物品8を取扱うには、本体1内
に収納された駆動源及び制御装置(図示略)によつて、
アーム装置3を作動させ、指7aによつて物品8を掴む
とともに、想像線で示されたように、所望の位置に移動
される。 △テイーチングを
行う場合には、ハンド7を手動によつて動かすことによ
り、アーム装置3を追従させて命令を与え、動作終了後
に、アーム装置3に同様な行動を自動で行なわせる。次
に、第2図乃至第9図を参照して、アーム装 4置3に
ついて説明する。
第3図に示したように、ほぼ矩形筒状をなす第1アーム
4の側壁4aの基端部に突設されたピン9に、リンク1
0の一端が枢着され、同じく矩形筒状をなす第2アーム
5の側壁5aに突設されたピン11に、リンク12が枢
着されている。
各リンク10及びリンク12のそれぞれの遊端は、軸1
3をもつて相互に回動自在に連結され、これら第1アー
ム3、第2アーム5とリンク10,12とで、平行四辺
形をなす4節連鎖機構(パンタグラフ機構)が構成され
ている。第1アーム4の基端及び軸13をもつて、アー
ム装置3は、アーム取付枠2に回動自在に取付けられて
いるが、この構造については、アーム装置の作動の説明
時に詳細に説明する。
第4図に示すように、第1アーム4の基端部には、長手
方向に開口を向けたコ字形をなすブラケツト4bが連設
され、同じく先端部にも、同様にコ字形をなすブラケツ
ト4cが連設されている。
第4図に明らかに示すように、ブラケツト4bの開口面
に、ほぼ矩形状をなす水平な底板をもつた取付板14の
立止.り壁14aが対向している。この立上り壁14a
から、1対の突片14bが、ブラケツト4bの外壁を挟
むように突設され、これら突片14b及びブラケツト4
bを貫通して、第1軸すなわち肩軸15が、水平方向に
配設されている。肩軸15の両端部は、軸受16を介し
て突片14bに軸承され、かつ各ブラケツト4bに嵌挿
されたフランジ付スリーブ17を介して、第1アーム4
を支承している。
ブラケツト4b間の肩軸15外周面には、それぞれ軸受
18を介して、相対回転可能な、右側端から順に第1か
ら第5までの5個のスプロケツト19,20,21,2
2,23が、肩軸15の軸方向に沿つて並設されている
各スプロケツト相互間には、各スリーブ24が介設され
、各スプロケツトは、所望の間隔に保たれている。第2
スプロケツト20と第3スプロケツト21は、立上り壁
14aからコ字形状に突設された取付片25の一方の側
板に、ピン26をもつて止着されたスリーブ26aの両
端部に嵌着されている。
第4スプロケツト22も、同様にピン27をもつて、取
付片25の左方の側板に止着されており、第1スプロケ
ツト19及び第5スプロケツト23のみ、自由に回転で
きるように構成されている。第1アーム4の側壁4aの
中央には、それぞれ左右に水平方向の軸28,29が突
設され、この右側の軸28に(1第6スプロケツト30
が、左側の軸29には第7スプロケツト31が枢着され
ている。第6スプロケツト30と前記第2スプロケツト
20間には、無端チエーン32が張架され、第7スプロ
ケツト31と前記第4スプロケツト22間には、無端チ
エーン33が張架されている。
無端チエーン32に一側を止着された第1駆動源すなわ
ち油圧シリンダ34が、前後方向に移動自在に設けられ
、チエーン33にも同様に、第2駆動源すなわち油圧シ
リンダ35が、移動自在に止着されている。各油圧シリ
ンダ34及び35は、第8図に示すように、接続管36
及び37を介して、それぞれ切換弁38,39に接続さ
れている。
第5図に概略的に示すように、油圧シリンダ34のシリ
ンダ内には、前後に往復動しうるピストン40が摺嵌さ
れ、このピストン40の前後端面からは、油圧シリンダ
34の基板34a,34bを貫通する前軸40a、後軸
40bが突設されている。
後軸40bの遊端には、第1スプロケツト19に捲回さ
れた無端チエーン41の一端が連結されている。同様に
、油圧シリンダ35のピストン42にも、前軸42a及
び後軸42bが突設され、後軸42bの遊端は、第5ス
プロケツト23に捲回された無端チエーン43が連結さ
れている。
第3図及び第4図に示されるように、油圧シリンダ34
,35は、アーム4の左右の側壁4aよりそれぞれ水平
方向に突設された1対の突片44間に橋渡されたガイド
棒45,46に、それぞれ端板34a,34b及び35
a,35bを嵌挿なり、油圧シリンダ34は、ガイド棒
45に案内されて、ガイド棒または油圧シリンダ35は
ガイド棒46に案内されて、それぞれ前後方向に摺動自
在に取付けられている。
次に、第6図に示す第1アーム4と第2アーム5の連結
部、すなわち、アーム装置3の肘部分について説明する
第1アーム4のコ字形をなすブラケツト4c内に、これ
と逆向きコ字形をなす第2アーム5のブラケツト5bが
遊挿され、これらブラケツト4c,5bの両側壁を水平
方向に貫通するように、第2軸すなわち肘軸47が配設
されている。
すなわち、肘軸47の両端部は、軸受48を介してそれ
ぞれブラケツト4cに軸承され、ブラケツト5bは、左
右1対の軸受49を介して、肘軸47に軸支されている
。かくして、第2アーム5は、第1アーム4に回動自在
に枢着されている。肘軸47の中央部外周には、内外2
組の差動歯車の組合せからなる差動伝動機構50が装着
されており、以下この構成を詳細に説明する。
肘軸47と直交する方向に、かつ肘軸47に回転自在に
枢着された従動軸51には、遊星歯車となる1対の小傘
歯車52,52′が、軸受53によつて従動軸51に、
対称的に枢軸されている。
これら小傘歯車52,52′ と噛合し、かつこれらを
介して対向するように、一方には、傘歯車54aを有す
る中空状の第1入力軸54が、、軸受55を介して肘軸
47に軸承され、他方には、傘歯車56aを有する中空
状の第2入力軸56が、肘軸47に軸受57を介して軸
承されている。これら内側の差動歯車組と同じ構成をも
つて、外側にも差動歯車組が設けられている。すなわち
、従動軸51にスリーブ58及び軸受59を介して軸承
された1対の大傘歯車60,60′と噛合し、かつこれ
らを介して対向するように、一方には、傘歯車61aを
有する中空状の第1出力軸61が、軸受62を介して第
1入力軸54に軸承されており、他方には、傘歯車63
aを有する第2出力軸63が、軸受64を介して中空状
の第2入力軸56に軸承されている。
また、傘歯図54aと傘歯車61aの間、及び傘歯車5
6aと傘歯車63aの間には、軸受65を介在させて、
相互に独立して回転できるようになつており、同様に、
小傘歯車52と大傘歯車60及び小傘歯車52′ と大
傘歯車6『の間には、軸受66を介在させて、相互に独
立して回転できるようになつている。
第1入力軸54には、その外周面に刻設されたスプライ
ン溝54bによつて回り止めされた1対の第8スプロケ
ツト67、第9スプロケツト68が並設され、第9スプ
ロケツト68に軸受69を介して独立回転するように、
第1出力軸61の外周に、第10スプロケツト70が嵌
着されている。
また、第2出力軸63の外周に、これと一体的に第11
スプロケツト71が嵌着され、この第11スプロケツト
71と軸受72を介して独立回転する第12スプロケツ
ト73は、第2入力軸56にスプライン溝56bに回り
止めされて、一体的に嵌着されている。しかして、前記
第5スプロケツト23に捲回された無端チエーン43は
、上記第12スプロケツト73を捲回した後、第5図に
示すように、ピストン42の前軸42aに連結されてい
る。
同様に、前記第1スプロケツト19を捲回した無端チエ
ーン41は、上記第8スプロケツト67を捲回した後、
ピストン40の前軸40aに連結されている。
さらに、第10スプロケツト70と前記第3スプロケツ
ト21間には、無端チエーン74が張架されている。
次に、第7図に示す、第2アーム5に装着された手首部
6の取付構造について説明する。
第2アーム5の先端に連設されたコ字形をなすブラケツ
ト5cの両側壁を貫通し、かつ各軸受75を介して両端
部軸承されるように、第3軸すなわち手首軸76が、水
平向きに配設されている。
手首部6は、手首軸76に回転自在に軸承されたホルダ
ーケースJモVと、このホルダーケースJモVに内蔵され、
かつ回転自在なホルダー78とから概略構成されている
。ホルダーケースJモVは、手首軸76に軸承される中空
筒状の軸部7Taと、この軸部TTaの側壁から直交す
るように前方へ突設され、かつ開口部が拡径された中空
円筒状のホルダー保持部77bとで構成され、軸部77
aの遊端に、ピン79をもつて、第13スプロケツト8
0が固着されている。
軸部77aの他端(左側端)は、拡径されて、環状孔7
7cが形成され、かつこの環状孔77c内に一端に連設
され、傘歯車81aが遊挿されたホルダー回転軸81が
、軸受82を介して手首軸76に軸承されている。
またホルダー回転軸81の他端には、第14スプロケツ
ト83が嵌着されている。ホルダー78は、有底円筒状
をなす本体78aの開口部に、拡径された拡径部78b
を有し、さらに開口縁には、7ランジ78cが連設され
ている。
また、同じく底壁には、斜面に傘歯車78dを刻設した
円錐台部78eが連設され、円錐台部78eの頂上面中
心には、回転軸78fが突設されている。ホルダーケー
スJモVのホルダー保持部77bには、軸受84を介して
拡径部78bが軸承されるとともに軸受85を介して本
体78aが軸承され、かつ軸部77aに穿設された軸穴
86には、回転軸78fが嵌挿されている。
また、ホルダー保持部77bの中空部と、前記環状孔7
7cは、窓孔87によつて連絡されており、この窓孔8
7において、傘歯車78dと前記傘歯車81aが噛合し
ている。
したがつてホルダー回転軸81の回転によつて、ホルダ
ー78は、手首軸76と直交する軸回りに回転させられ
るようになつている。
第13スプロケツト80と、前記第9スプロケツト68
との間には、無端チエーン88が張架され、また第14
スプロケツト83と前記第11スプロケツト71との間
には、無端チエーン89が張架されている。
ハンド7の基部は、上記ホルダー79の拡径部79b及
び本体79aの内孔に挿入され、フランジ79cにボル
ト及びピン等をもつて一体的に装着されるように構成さ
れている。
次に、第1図乃至第3図に基づいて、アーム装置3、す
なわち手首部6を上下あるいは左右に移動させるための
機構を説明する。
第1図に明らかなように、アーム取付枠2の左右の側板
2a,2bには、後方に上下方向を沿う窓孔90が、前
部中央には前後方向に沿う窓孔91がそれぞれ穿設され
ており、各窓孔90の外縁部には垂直ガイド92、窓孔
91には水平ガイド93が橋渡されている。
両端部を上記垂直ガイド92に嵌挿されて、水平に配設
された上下移動杆94が上下に移動自在に保持され、こ
の上下移動杆?上面に、第1アーム4を軸承した取付板
14が固着されるとともに、この上下移動杆94の下面
には、油圧シリンダ95のロツド95aの先端が固着さ
れている。また、前記水平ガイド93間を橋渡すように
水平に配設された前後移動杆96の上面には、軸13の
軸承部13aが固着され、かつ下面は取付板97を介し
て、油圧シリンダ98が装着されている。
しかして、矢印で示すように油圧シリンダ95のロツド
95aの上下動によつて、取付板14を介して第1アー
ム4の基端は、上下動されるようになつている。また、
油圧シリンダ98の前後動によつて、軸13が前後方向
に水平に移動されるようになつている。
そのため、第9図に示すように、手首軸76は、第1ア
ーム4、第2アーム5及びリンク10,12によつて構
成されたパンタグラフ機構によつて、軸13の移動で水
平方向に、取付板14の移動で垂直に移動させうるよう
になつている。
これらアーム装置3を、上下動あるいは前後動する油圧
シリンダ95,98のそれぞれは、図示しないエンコー
ダ等によつて、その移動を計測され、かつ数値制御され
るようになつている。
次に、第8図に示すアーム装置3の概略構成図に基づい
て、アーム装置3の作動を、手首の回転、手首の首振り
、アームの曲げ動作の順に説明する。まず、手首部6の
ホルダー78を回転する場合、すなわち、物品をもつた
ハンド7を回転させる場合の各スプロケツト及び差動歯
車の動きにつき、順次、実線の矢印に沿つて説明する。
切換弁39の切換えによつて、油圧シリンダ35内のピ
ストン42を、例えば前方に移動させると、無端チエー
ン43を介して、第12スプロケツト73が回転させら
れる。
すなわち第2入力軸56が回転させられる。このとき、
第1入力軸54及び第1出力軸61は、いずれも固定さ
れていて動かない。すなわち、傘歯車54a,61aは
固定されている。したがつて、傘歯車56aは、小傘歯
車52,52′及び従動軸51を回転させる。
すなわち、大傘歯車60,6『及び傘歯車63aを介し
て、第2出力軸63のみを回転させる。第2出力軸8の
第11スプロケツト71の回転は、無端チエーン89を
介して第14スプロケツト83に伝わり、傘歯車81a
,78dを介して、ホルダー78を、回転軸78f回り
に実線矢印aの如く回転させる。ピストン42が後退し
た場合は、上述と移動及び回転方向は逆となり、ホルダ
ー78は矢印と逆向きに回転させられる。次に、ホルダ
ーケースJモVの首振り動作を行う場合について、破線の
矢印に沿つて説明する。
切換弁38の切換えによつて、油圧シリンダ34内のピ
ストン40が前方に移動させられると、無端チエーン4
1を介して、第8スプロケツト67及び第9スプロケツ
ト68が回転させられる。そのため、第9スプロケツト
68と無端チエーン88を介して連結された第13スプ
ロケツト80は回転し、ホルダー78を、手首軸76の
回りに破線矢印bの如く首振り動作を行なわせる。この
とき、ホルダー78の首振り動作は、同時に傘歯車81
aと噛合するホルダー78を、実線矢印aの方向に回転
させるようとするが、これは以下の補正動作で、首振り
動作のみに留められる。すなわち、第8スプロケツト6
Tの回転は、第1入力軸54の回転を伴い、傘歯車54
aを回転させる。このとき、傘歯車56a及び61aぱ
固定されているので、傘歯車54aの回転は、小傘歯車
52,52′及び大傘歯車60,6『を介して、傘歯車
63aすなわち第2出力軸63に伝えられる。この結果
、第11スプロケツト71は、無端チエーン89を、破
線矢印cで示すように、前述とは逆方向に移動させ、ホ
ルダー78が回転しようとする方向とは逆向きに、等し
い回転量を与えるので、ホルダー78は、自転しながら
、回転は行なわれず、首振り動作のみが行なわれるので
ある。
ピストン40が逆に後退した場合は、上述とは逆方向の
作動が行なわれる。次に、第1アーム4及び第2アーム
5を回動した場合の手首部6の動きについて説明する。
第1アーム4が、肩軸15に対して、第9図矢印に示す
時計方向に角度θだけ回動されると、第8図において、
固定状態にある第2スプロケツト20、第3スプロケツ
ト21、第4スプロケツト22に連繋された無端チエー
ン32,74,33は、それぞれ一点鎖線の矢印で示す
方向に移動される。無端チエーン33の移動によつて、
これと一体的に止着された油圧シリンダ35も同時に移
動させられ、無端チエーン43及び第12スプロケツト
73を介して、第2入力軸56の傘歯車56aが回転さ
せられる。
また、同様に、無端チエーン32に止着された油圧シリ
ンダ34は移動させられ、無端チエーン41及び第8ス
プロケツト67を介して、第1入力軸54の傘歯車54
aを回転させる。
この傘歯車54aと上記傘歯車56aは、同方向であり
、かつ同回転量なので、小傘歯車52,52′は伝動軸
51回りに回転はしないが、伝動軸51を肘軸47の回
りに回転させるだけである。
第8スプロケツト67と一体的に回転される第9スプロ
ケツト68の回動は、無端チエーン88を介して第13
スプロケツト80を回動させ、破線矢印cで示すように
、ホルダー78に所望の角度θ(後に詳述する)だけ首
振り動作を行なわせる。このホルダー78の首振りに伴
う、ホルダ′−78の相対回転を補償するのは、無端チ
エーン74の移動である。
すなわち、無端チエーン74は、第10スプロケツト7
0を介して、第1出力軸61の傘歯車61aを回転させ
、これと噛合する大傘歯車60,6『及び傘歯車63a
を経て、第2出力軸63に止着された第11スプロケツ
ト71を回動させる。
さらに、この回転は、無端チエーン89及び第14スプ
ロケツト83を介して、ホルダー78を破線矢印bの如
く回転させ、前述したように、ホルダー78の首振りに
伴うホルダー78の保持状態を変化させるような回転は
補償される。
次に、第9図に示す概略構成図を参照して、アームの回
動による手首部6の首振り動作を補償する動きを説明す
る。
第1アーム4が、時計方向に角度θだけ回動させられる
と、無端チエーン32及び油圧シリンダ34を介して一
点鎖線方向に移動される無端チエーン41のA点は、角
度θだけ回つたA′点に移動する。
この移動によつて、第8スプロケツト67上のB点は、
角度θだけ回つたB′点に移動し、第9スプロケツト6
8上の無端チエーン88上のB点も、B′点まで移動す
る。そのため、第13スプロケツト80上のC点も、C
′点に移動する。すなわち、第1アーム4の回動角度θ
と相対する同じ角度θだけ、手首軸76を逆方向に回動
し第2アーム5の回動による変位を補償する。従つて、
第1図に示すように、把持部7に垂直方向に垂下された
物品8は、アーム装置3の回動後においても、同様な状
態に垂下した状態で保たれることとなる。上述した補償
動作を容易に行うためにすべてのスプロケツトの大きさ
、すなわち有効径を等しくするが最も簡単な方法であり
、さらにホルダー回転軸とホルダーの傘歯車の比と差動
伝動機構における減速比を調整することによつて、首振
り動作に伴うホルダーの回転を補償できるようにしなけ
ればならないことは勿論である。
上述の説明においては、ホルダー78の回転動作、ホル
ダーケースJモVの首振り動作、アーム装置3の回動動作
と、個々の作動についてのみ説明したが、上記3つの動
作の2つあるいは3動作を、組合せて作動させた場合に
も、お互いの動作が独立して行なわれ、互いに誘起動作
なしに作動できることは勿論である。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、関節形ア
ーム装置において、歯車列(ギヤトレーン)を用いた構
造でありながら、手首部の回転、手首部の首振り動作が
、互いの誘起動作なしに行なえ、産業用ロボツト本体に
適用した場合には、テイーチングが容易となる利点を有
する。
また、手首部が小形となるため、狭い場所におけるハン
ドリング作業も容易となる。
さらに、アーム装置における第1アームの基端部を上下
方向にのみ移動させ、1対のリンクの連結部を水平方向
にのみ移動するように、各自由度を規制することにより
、アーム装置の手首部位置が、物品等の絶対座標に独立
して平行移動を行うことができるので、マニユピレータ
等に応用した場合のハンドリング作業が簡単となるとい
う大きな利点を有している。
なお、本発明の実施例においては、入力軸及び出力軸と
回転軸相互を、1対のスプロケツト間に張架される無端
チエーンで連繋したが、無端チエーン以外でも、滑りの
ないベルト等の回転伝動機構を使用して、同様の効果を
上げることができる。
駆動源も油圧シリンダの他、エアシリンダ、モータ等を
使用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明をマニユピレータに適用した場合の一
実施例を示す側面図、第2図は、第1図の要部アームの
取付部を拡大して示す正面図、第3図は、第1図の要部
アーム装置のみを示す側面図、第4図は、第3図の平面
図、第5図は、第3図の第1アームの肩軸部を拡大して
示す横断面図、第6図は、同じく肘部を拡大して示す横
断面図、第7図は、第3図X−X線による縦断面図、第
8図及び第9図は、アーム装置の概略構成図である。 1・・・・・・本体、2・・・・・・アーム取付枠、3
・・・・・・アーム装置、4・・・・・・第1アーム、
5・・・・・・第2アーム、6・・・・・・手首部、7
・・・・・・ハンド、8・・・・・・物品、10,12
・・・・・・リンク、13・・・・・・軸、14・・・
・・・取付板、15・・・・・・肩軸、19・・・・・
・第1スプロケツト、20・・・・・・第2スプロケツ
ト、21・・・・・・第3スプロケツト、22・・・・
・・第4スプロケツト、23・・・・・・第5スプロケ
ツト、30・・・・・・第6スプロケツト、31・・・
・・・第7スプロケツト、32,33・・・・・・無端
チエーン、34・・・・・・第1駆動源、35・・・・
・・第2駆動源、38,39・・・・・・切換弁、40
,42・・・・・・ピストン、43・・・・・・無端チ
エーン、47・・・・・・肘軸、50・・・・・・差動
伝動機構、51・・・・・・従動軸、52,52′−・
・・・・小傘歯車、54・・・・・・第1入力軸、54
a・・・・・・傘歯車、56・・・・・・第2入力軸、
56a・・・・・・傘歯車、60,60シ・・・・・大
傘歯車、61・・・・・・第1出力軸、61a・・・・
・・傘歯車、63・・・・・・第2出力軸、63a・・
・・・・傘歯車、67・・・・・・第8スプロケツト、
68・・・・・・第9スプロケツト、70・・・・・・
第10スプロケツト、71・・・・・・第11スプロケ
ツト、73・・・・・・第12スプロケツト、74・・
・・・・無端チエーン、76・・・・・・手首軸、77
・・・・・・ホルダーケース、78・・・・・・ホルダ
ー、79・・・・・・ピン、80・・・・・・第13ス
プロケツト、81・・・・・・ホルダー回転軸、83・
・・・・・第14スプロケツト、86・・・・・・軸穴
、87・・・・・・窓孔、88,89・・・・・・無端
チエーン、92・・・・・・垂直ガイド、93・・・・
・・水平ガイド、94・・・・・・上下移動杆、95・
・・・・・油圧シリンダ、96・・・・・・前後移動杆
、98・・・・・・油圧シリンダ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ロボット本体に第1軸を介して基端側を枢着された
    第1アームと、該第1アームの回動面と同一面内で回動
    し得るように第2軸を介して基端側を第1アームの先端
    に枢着された第2アームと、該第2アームの先端部に、
    第3軸を介して枢着された手首部と、該手首部に装着さ
    れ、かつ上記第3軸と直交する軸回りに回転自在なホル
    ダーを具備してなる産業用ロボットの関節形アーム装置
    において、前記第2軸には、第2軸に軸承され、かつ傘
    歯車を有する第1入力軸と第2入出軸間に、これらと対
    向する小傘歯車を介在させて構成した内側差動歯車と、
    上記第1入力軸に軸承され、かつ傘歯車を有する第1出
    力軸と、前記第2入力軸に軸承され、かつ傘歯車を有す
    る第2出力軸との間に、前記小傘歯車を軸承し、かつ第
    2軸と直交する従動軸に軸承された大傘歯車を介在させ
    て構成された外側差動歯車とからなる差動伝動機構を装
    着し、第1軸を軸支するべき固定スプロケットと、第1
    アームに枢着されたスプロケットとの間に張架された無
    端チェーンに、第1及び第2の駆動源を、それぞれ止着
    して移動自在とし、第1入力軸に嵌着したスプロケット
    に、無端チェーンを介して第1駆動源を連繋するととも
    に、該第1入力軸に嵌着されたスプロケットと、手首部
    に嵌着されたスプロケットとの間に、無端チェーンを張
    架して連繋し、第2入力軸に嵌着されたスプロケットに
    、第2駆動源を無端チェーンを介して連繋し、第2出力
    軸に嵌着されたスプロケットと、ホルダー回転軸に嵌着
    されたスプロケットとを無端チェーンを介して連繋し、
    第1出力軸に嵌着されたスプロケットと、前記固定スプ
    ロケットとを、無端チェーンを介して連繋してなること
    を特徴とする産業用ロボットの関節形アーム装置。
JP19231781A 1981-11-30 1981-11-30 産業用ロボツトの関節形ア−ム装置 Expired JPS5944196B2 (ja)

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