JPS594298B2 - 包装用容器整形装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液体或いは粉体等を充填する包装用容器を整形
する包装用容器整形装置に関するものである。

従来この種包装用容器の整形装置を第１図について概略
説明する。

１はマガジンで容器素材２ａを保持している。

容器素材２ａはマガジン１から図示しない手段により送
り装置３上へ移送される間に筒状（一般には正四角形断
面）に成形されて容器筒２ｂとなり、送り装置３によっ
て定ピツチで間欠的に回転、停止する回転軸４に固着さ
れた回軸盤４ａに放射状に取付けられた容器ホルダ５に
外装される。

容器ホルダ５の停止位置はＡ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅ、Ｆで示
され、Ａ位置で容器筒２ｂがそのトップ部から容器ホル
ダ５に外装され、Ｂ位置でシリンダにより作動する予備
折曲器６により容器筒２ｂの折り目（フリース）に沿っ
た予備折り込みが行われ、Ｃ位置で予備折り込みを施さ
れた容器筒２ｂのボトム部は加熱装置７によって加熱さ
ね、容器筒２ｂの内外表面に予め塗布されているポリエ
チレン等の熱可塑性樹脂は溶融され、Ｄ位置で容器筒２
ｂのボトム部は容器ホルダ５に押圧装置８により数トン
に及ぶ押圧力で押し付け、かつ冷却されて溶融樹脂が接
着固化して容器ボトム形状が成形される。

これら予備折曲器６、加熱装置７、押圧装置８および容
器ホルダ５でボトム成形部１７を構成する。

次いでＥ位置を経由してＦ位置に達すると容器ホルダ５
と同調して間欠的に動く搬送コンベヤ１１の間から昇降
動作する引き出し装置９の吸引ヘッド１０が上昇し容器
ボトムに係合吸着したのち下降する時容器ホルダ５から
ポ斗ム成形された容器２ｃを引き抜き静止する搬送コン
ベヤ１１上へ移す。

以下は充填・密封工程であって予備折り曲げ器１２、押
し拡げ器１３、充填部１４、押圧部１５および加熱装置
１６により容器２ｃに液体が充填され、トップ部が整形
される。

上記のような装置によると、マガジン１ヘオペレータが
容器素材２ａを供給する場合、ボトム成形部１７の各装
置が回転軸４を中心に星形に配列されているため各工程
での容器の仕上り具合、機械の全体的な動きを１目で監
視できない。

またボトム圧着時にか５る圧力が過大となり繰り返し過
大応力がか５ると回転軸４に歪が残り予備折り曲げ外装
精度に影響する。

Ｆ位置で容器ホルダ５にボトム成形された容器２ｃがな
い時でも吸引ヘッド１０が容器ホルダ５に接触し、衛生
上好ましくない。

ボトム成形部１７の下方に搬送コンベヤ１１が入り込ん
でいるので開口直立した容器２ｃにゴミ、潤滑剤等の異
物が入り込む恐れがある等の欠点がある。

本発明はこれらの欠点を排除するものであって、複数の
容器ホルダと、同容器ホルダが同心円上に植設された回
転盤と、水平に保持され上記回転盤の裏面が同心的に取
り付けられた間欠回転軸と、上記容器ホルダの回転経路
に沿って設置され上記回転盤の回転と連動して作動する
加熱部、予備折り曲げ部、および、該回転盤に対し垂直
に作用する圧着部とからなるボトム成形部と、上記回転
盤の裏側で上記圧着部と対向する位置に設置された回転
盤受用ベアリングと、上記ボトム成形部の下方へ水平に
設置された排出コンベヤと、上記圧着部の下流の容器ホ
ルダに保持された容器を水平方向に引き出し垂直状態に
して上記排出コンベヤへ渡す回転渡し機構とを具備した
ことを特徴とし、その目的とするところはオペレータの
操作性、保守の容易化を図り、容器ホルダにボトム成形
時に回転軸に押圧力による過大なモーメントの発生を防
止し、また容器に異物が混入することを防止して衛生上
心配のない包装用容器整形装置を提供することである。

本発明は、上記したように垂直面内で回転する回転盤の
反軸支側面に回転垂直面に直交して水平に容器ホルダを
設けているので、加熱部、予備折り曲げ部、圧着部から
なるボトム成形部および容器供給装置は全て回転盤に直
交する水平方向に作動できるようになる。

従って、オペレータは装置正面から全体の動きを見渡し
ながら操作することができるようになると共に、回転軸
に対しても過大なモーメントを発生することがなくなる
。

また、回転盤の前面に容器ホルダ、あるいはボトム成形
部等の各装置をまとめて配設しているため、全体をコン
パクトにして小型化することができると共に加熱部から
容器ホルダへの熱影響を最小限に抑えることができる。

更に容器の容器ホルダーから引き抜く手段に回転渡し機
構を取り入れたので、従来のようにボトム成形部の真下
に容器を引き抜く必要がなく、開口しているトップ部か
らの異物の混入を無くすることができる。

以下本発明を第３図ないし第７図に示す一実施例につい
て説明する。

１０１は容器素材２ａを保持するマガジン、１０３は容
器筒２ｂを後記する容器ホルダ１０５へ搬送する送り装
置である。

１０４は機枠２００に回転自在に枢支された軸で、図示
していない手段により間欠的に回転する。

１０５は容器ホルダで前記軸１０４に固着された回転盤
１１７の回転垂直面に直交して、すなわち前記軸１０４
と容器ホルダーの軸線方向が平行になるように８本前記
回転盤１１７上に設置されている。

図示されていない加熱装置、予備折り曲げ装置、圧着装
置は第５図の夫々１．ＩＶ、Ｖの位置にある前記容器ホ
ルダ１０５の前方に適宜手段で機枠２００に支承され前
記軸１０４の回転と同調し作動する、たとえば、特公昭
４９−１８７５４号公報などに記載されている公知の装
置で、ボトム成形部２２０を構成する。

２０６はベアリングで回転盤１１７の軸支面側に位置し
ており、前記回転盤１１７を■の位置で支持する。

２１０は回転渡し機構で、上記ボトム成形部２２０ど後
述する排出コンベヤ１１１との間に配置されている。

第６図ないし第８図に詳細示すように、この回転渡し機
構２１０は、機枠２００に適宜手段で回転可能に保持さ
れる軸２０１、同軸２０１に固着された回転部材２０２
、同部材２０２に取り付けられたホルダー２０３および
容器押し出し具２０４を取り付けたチェーン機構２０５
とから構成され前記軸１０４と同調回転・作動する。

上記チェーン機構２０５は、図示しない駆動手段により
回転する鎖車２０５Ａと、それに対をなす鎖車２０５Ｂ
との間へ容器ホルダ１０５と平行に架けるられたチェー
ン２０５Ｃと、同チェーン２０５Ｃのピンの一つ２０５
Ｃ’に嵌着られたリンク２０５Ｄと、上記チェーン２
０５Ｃと平行に設置された軸２０５Ｅに沿って移動する
ブロック２０５Ｆと、一端が該ブロック２０５Ｆにピン
２０５Ｇで結合されたすンク２０５Ｉと、上記ブロック
２０５Ｆに突設されたピン２０５Ｊよりなる。

容器押し出し具２０４は、容器ホルダ１０５を挾むよう
なＣ字状部を先端に、後端に長穴２０４Ａを有しており
、中間部でピン２０５Ｈによりリンク２０５Ｄ、２０５
Ｉと結合され、また、長穴２０４Ａにピン２０５Ｊが嵌
合する構造になっている。

１１０は吸引装置で搬送コンベヤ１１１の間から上下動
し、容器２ｃを前記ホルダ２０３から搬送コンベヤ１１
１上に移す。

以下予備折り曲げ押し拡げ器１１２、充填装置１１４、
加熱装置１１５および押圧装置１１６は前記搬送コンベ
ヤ１１１の上方に位置し、充填・密封を行なう公知の装
置である。

公知の手段によりマガジン１０１に保持された容器素材
２ａは適宜方法により筒状に成形されて容器筒２ｂとな
り送り装置１０３上に移され、第５図■の位置に位置し
ている容器ホルダ１０５に外挿される。

同容器筒２ｂは容器ホルダ１０５に支持されたまた移動
し夫々ｍ、ｒｖ、ｖの位置で加熱、予備折り曲げ、圧着
を行なわれ容器２ｃを整形される。

このとき圧着のための加重は前記回転盤１１７に対し直
角に働くが、ベアリング２０６により、その力は受は止
められ軸１０４に無理な力が加わることはない。

第５図■の位置に達した容器２ｃはその先端を前記軸１
０４と同調駆動するチェーン機構２０５の鎖車２０５Ａ
が駆動されると、チェーン２０５Ｃは回転する。

リンク２０５Ｄを嵌着されたチェーン２０５Ｃの一方の
チェーン２０５Ｃ’が容器ホルダ１０５に近い側（図の
下側）を移動する場合、ブロック２０５Ｆは右方に進み
容器押し出し具２０４が容器２Ｃを水平に押し出す。

ピン２０５ Ｃ’が鎖車２０５Ｂまで達し回転を始める
と、リンク２０５Ｄはピン２０５Ｈを支点に回動し、か
つ、容器ホルダ１０５から遠い側に至っては、ピン２０
５Ｈを引っ張り、容器押し出し具２０４の先端Ｃ字状部
を容器ホルダ１０５から遠ざける（引っ込める）。

しかる後、回転盤１１７が回転して新しい容器２Ｃを持
ってくる間にブロック２０５Ｆの左進につれて容器押し
出し具２０４もそのままの状態で左進し、鎖車２０５Ａ
の位置で容器ホルダ１０５へ向けて突出することになる
。

なお、容器押し出し具２０４先端の動きは、二点鎖線Ｔ
で示すとりである。

このようにして、容器２Ｃは容器押し出し具２０４に押
されてホルダ２０３に内挿されて、第７図の計時方向に
回転する。

吸引装置１１０の吸引ヘッド１１０ａは搬送コンベヤ１
１１の間から上昇し、第４図■の位置にまで送られて来
た容器２ｃのボトム部と係合、吸引し同容器２ｃを前記
ホルダ２０３から引き出し搬送コンベヤ１１１上に置く
。

このように本実施例においては、回転盤１１７に片持方
式に容器ホルダ１０５を固着したので、ボトム成形部の
各機構は同盤１１７の前面にコンパクトにまとめられオ
ペレータは機械正面から全体の動きを見渡し乍ら操作が
できるのみならず圧着機構が前記回転盤１１７に対し垂
直に作用し、作用点はベアリング２０６により支持され
ているので回転盤１１７は軸１０４に対して余分な揺動
かなく軸１０４に歪を生ずることが無くなり、常に正常
な状態でボトムの整形を行なうことができる。

また回転渡し機構２１０を設置し、容器２ｃの容器ホル
ダ１０５からの引き抜きを容器押し出し具２０４を介し
て行なう様にしたので従来のように容器２ｃが無い場合
に吸引ヘッドが容器ホルダに接触してしまうなどの非衛
生的なことがなくなった。

更に渡し機構２１０を介しているので、ボトム成形部２
２０直下に搬送コンベヤ１１１を設置する必要はなく、
適度の間隔を開けることができ成形部２２０の各機構か
ら出る異物が容器２ｃ内に入るのを防ぐことができるな
どの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の整形装置の概略説明図、第２図は包装用
容器の整形要領を示す概略説明図、第３図は本発明の一
実施例を示す整形装置の概略平面図、第４図は第３図の
Ａ−Ａ断面図、第５図は容器ホルダの位置を示す説明図
、第６図は容器押し出し具の説明図、第７図は回転渡し
機構の拡大概略説明図、第８図はチェーン機構の図であ
る。 １０５：容器ホルダ、１１１：排出コンベヤ機構、１１
７：回転盤、２１０：回転渡し機構、２２０：ボトム成
形部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の容器ホルダと、同容器ホルダが同心円上に植
   設された回転盤と、水平に保持され上記回転盤の裏面が
   同心的に取り付けられた間欠回転軸と、上記容器ホルダ
   の回転経路に沿って設置され上記回転盤の回転と連動し
   て作動する加熱部、予備折り曲げ部、および、該回転盤
   に対し垂直に作用する圧着部とからなるボトム成形部と
   、上記回転盤の裏側で上記圧着部と対向する位置に設置
   された回転盤受用ベアリングと、上記ボトム成形部の下
   方へ水平に設置された排出コンベヤと、上記圧着部の下
   流の容器ホルダに保持された容器を水平方向に引き出し
   垂直状態にして上記排出コンベヤへ渡す回転渡し機構と
   を具備したことを特徴とする包装容器整形装置。