JPS5935208Y2 - 超音波振動体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、口腔内にう蝕子防剤の存在下にて歯に超音波
音照射して歯の表層に強化贋金形成する超音波処置やそ
の他超音波金利用する口腔内処置用途のために用いられ
る超音波振動体に関するものであるっ 例えばう蝕予防のための超音波処置についてみれば〜従
来慣用されていたう蝕子防剤の途布に比べ、超音波処置
用剤金用いて超音波の照射により特定物質金歯の表層に
金製せしめて強化贋金形成せしめる超音波処置は、う蝕
防止の強度や耐久性において著しい効果があることが考
案者らの別途行なった実験、研究により確められている
。

この超音波処置には種々の器具が適用できるが、上下の
歯列全体音一度に処置するために例えば第１図及び第２
図に示すような容器状のトレイ゛が円いられる。

とのトレイは全体がほぼ７字型金なし馬蹄形部１Ｍは歯
列に合うよう彎曲し上下に歯列に適合する溝２が設けら
れその断面は第２図に示す如くほぼＨ型金している。

Ｙ字形の柄部３と共に中は中空となり水ねどの超音波伝
播体４が充満している。

トレイの表面は超音波が伝播するプラスチックやゴムな
どの薄い軟質の膜５にて形成されトレイ金挿入した後上
下の歯金噛み合わせるようにすると歯の表面および歯肉
の一部に密着するようになっている。

前記柄部３には超音波振動子６の最先端に取付けられた
ホーン状の振動片Ｉが密着されている。

（この例では振動子６とホーンなどの振動片７と金合わ
せて振動体８と称す。

）そして処置に当たっては、歯の表面あるいはトレイの
溝２の内面にフッ化スズなどの有効成分金倉むペースト
状のう蝕予防の超音波処置用剤金塗布して口中に挿入し
歯列に合わせ上下の歯で噛めば溝２の表面は歯の表面に
超音波処置用剤の層乞介して密着する。

この状態で超音波振動子６奮振動せしめれば振動片７の
先端より放射された超音波は超音波伝播体４乞伝わって
馬蹄形部１Ｍ内の各部に伝わり、膜５及び超音波処置用
剤経て歯の表面に達する。

この際フッ化スズなどの特定成分が歯の表層に合法され
う蝕予防効果のある強力な耐久力のある強化層が形成さ
れる。

使用時には振動体８はトレイに装着されているが使用後
はトレイは衛生上使い捨てにすることが好１しく、一方
振動体８は高価でありまた堅牢で寿命も長いので総り返
し使用する。

従って使用の度に振動体８はトレイから着脱する必要が
ある。

トレイの中には超音波の伝播が良好な脱気水が収容され
ているが、使用時に中に異物や気泡が混じっていると超
音波の良好な伝播金時げ、超音波処置の効果全損うおそ
れがある。

使用前の状態ではトレイは中に脱気水が充填され、ふた
で密閉されているかあるいはアルミ箔の如き薄膜で密封
されている。

使用に当ってはふた金取除くか薄膜をはがすか破るかな
どにより開口し振動体８の振動片７を挿入して装置せし
める。

この際トレイの密封の開口や振動体８の装着が円滑に行
なわれないとトレイ中の脱気水がこぼれたり脱気水の中
に異物や空気泡が混入するおそれがあり、これ金防ぐの
が容易ではなかった。

本考案は振動片に弾性金有し、かつ中央部付近が振動し
うる抑え板を嵌装することによって従来のものの上記の
欠点を除き、トレイの着脱が容易でありかつ装着時にト
レイ中の伝播液体の漏洩や、トレイ中への異物や気泡の
混入金時ぐことができる超音波振動体全提供することを
目的とするものである。

本考案は、振動体８の先端部に、弾性材料で作られた抑
え板１６を該抑え板の中央部付近は振動しうるように備
え、前記振動体８の最先端部に設けた振動片７の先端部
が前記抑え板の中央部付近４貫通して突出装着され、且
つ前記抑え板１６に固定されずにシール状態に密着して
いると共に、抑え板１６に連設される超音波伝播液金封
入したトレイ９中に前記振動片７の先端部が貫入装備さ
れること全特徴とする超音波振動体である。

本考案金実施例につき図面金剛いて説明すれば、第３図
ないし第５図の実施例において、捩り振動子６の先端に
軸１０と翼状部１１とより戊る捩り振動片７に装着した
振動体音超音波伝播体４充填のトレイ９に装着した状態
４示す。

使用前はトレイ９の人口はラミネートフィルム又はアル
ミ箔などの薄膜１２にて密閉されているが翼状部１１に
より突き破られ開口する。

捩り振動子６は捩り中心軸１３を中心に往復回転振動音
生じるものでケース１４に収容されている。

ケース１４の先端にはフランジ１５が取付けられ、抑え
板１６が保持されている。

抑え板１６はシリコンゴム、その他のゴムなどの弾性金
有する材料で作られ、その中央部付近はフランジ１５に
よる拘束がなく自由に弾性変形ができる非拘束部即ち振
動しうる部分となっており、その振動部分には振動片７
の翼状部１１が貫通しており、抑え板１６は振動片Ｔに
固定されずに密着している。

この抑え板１６の外側の面は平面状の抑え面１７となり
トレイ９の薄膜１２金抑えている。

振動片７の先端は尖って尖鋭部１８金形威している。

抑え板１６の外側外周部は円筒状部金形威し使用時にシ
ール作用金するが、一体でなく抑え板１６と別個に形成
してもよい。

使用に当たってはトレイ９の薄膜１２部に振動体８のフ
ランジ１５部の先端金倉わせて押し込めば、薄膜１２の
周囲の円筒状部にガイドされて抑え板１６の周囲の円筒
状部がかぶさり、振動片７の先端の尖鋭部１Ｂにより薄
膜１２の中央部は突き破られて開口し翼状部１１がトレ
イ９の中に侵入する。

この場合尖鋭部１８の先端が抑え板１６の円筒状部の先
端よりやや引込んでいる構造であれば、薄膜１２の開口
時に伝播液がこぼれるのを防ぐことができる。

なお空気の閉じ込み金防ぐため小さな通気孔を設けると
よい。

最後に抑え板１６が薄膜１２紫抑えかつトレイ９０入口
の縁も抑えて密着し、薄膜１２の中央部は翼状部１１に
ほぼ密着し、かつ抑え板１６は振動しうる中央部付近に
て翼状部１１と密着し、さらに薄膜１２と抑え板１６の
周囲も密着しているのでトレイ９の中の超音波伝播体４
は外へ洩れることはない、また外から異物や空気泡が入
ることはない。

この場合抑え板１６の周囲がテーパー状であれば密着も
容易となる。

このような状態で振動子６金発振せしめたば振動片７は
捩れ振動を起こし翼状部１１は軸１３金中心に細かい往
復振動金繰り返し、その先端部より放射された超音波は
超音波伝播体４金伝わりトレイ９各部にて接触している
歯牙に達しう蝕子防用の超音波処置剤の存在により処置
４行なう。

翼状部１１は往復振動４行なうがその振幅は極めて小で
あり（例えば１０〜２０μ程度）、かつ抑え板１６の非
拘束部音質通し、しかも両者が互に固定されていないの
で、抑え板１６の弾性変形による抵抗力が小すく、抑え
板１６がそれ自体の有する弾性により振動片７に超音波
伝播体４が漏れないように密着しても何らその振動音さ
またげろこともなく、従って、抑え板１６奮貫通し、こ
れと接触する部分は、必ずしも振動の節の点紫選択する
必要はなく、自由に選ぶことができ、特に先端が軸心か
ら外れた翼状部１１に有する捩り振動片７金用いて、第
３図に示す如く、振幅の比較的大きい翼状部１１にて抑
え板１６４貫通せしめることが可能となり使用中に超音
波伝播体４の外部への漏洩や振動子６の機械部分、電気
部分への漏洩、外部からの異物、気泡の混入など金防ぐ
ことができる。

なお、このトレイ９の口部は薄膜１２による封緘のかわ
りにキャップなどによる封緘も可能である。

第６図、第７図は別の実施例金石すもので、振動子６と
して縦振動子６乞用いたものである。

フランジ部１５には抑え板１６とシール１９が設けられ
、抑え板の中央の振動しうる部分には振動片７が貫通し
ている。

作中、効果は前の実施例のものと同様であり、振動片７
の振動方向が縦方向であっても極めて僅かの振幅であり
、かつ、弾性変形による抵抗力が小なる振動しう石部分
音質通し、しかも両者は互に固定されていないので抑え
板１６は振動片Ｉに密着しても抑え板自体の弾性により
振動片７が振動音さまたげることなく、伝播体４の漏出
金防止できる。

外周部のシールはシール１９により行なう。

この場合も空気の閉じ込み金防ぐため小さな通気孔４設
けるとよい。

また尖鋭部１８の形状金図示の如く円錐形とすれば、音
圧のピク命緩和して音圧分布金良好にすることができる
。

前記トレイ９内の超音波の伝播に関して考案者らの行な
った別の実験で良好な結果が得られているが、縦振動体
に比べ捩れ振動体を用いた方がトレイ内における音圧分
布が平均化されてよい結果金石している。

その→ｌｌ金第８図に示す。本考案により、抑え板の位
置音振動の節の点に関係なく任意に選ぶことができて設
計の自由度金増大せしめ、捷た抑え板に振動片７金用、
離脱せしめることが容易であり、着脱式のトレイへの装
着が極めて容易で、装着時及び使用時共にトレイからの
超音波伝播体の漏洩金時ぎ、また外部からの異物、気泡
などの侵入金時ぐことができる超音波振動体音提供する
ことができ、実用上極めて犬なる効果４有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はう蝕予防のための超音波処理装置の一例の概略
金石す斜視図、第２図はそのＩ−Ｉ線断面図、第３図な
いし第７図は本考案の実施例金石し、第３図は縦断面図
、第４図は第３図の■−■線断面図、第５図は第３図の
先端部の平面図、第６図は別の実施例金石す一部の縦断
面図、第７図は第６図の■−■線断面図、第８図は振動
片形式に、１：る音圧分布の差金示す説明図である。 １Ｍ・・・・・・馬蹄形部、２・・・・・・溝、３・・
・・・・柄部、４・・・・・・超音波伝播体、５・・・
・・・膜、６・・・・・・振動子、７・・・・・・振動
片、８・・・・・・振動体、９・・・・・・トレイ、１
０・・・・・・軸、１１・・・・・・翼状部、１２・・
・・・・薄膜、１３・・・・・・捩り中心軸、１４・・
・・・・ケース、１５・・・・・・フランジ、１６・・
・・・・抑え板、１７・・・・・・抑え面、１８・・・
・・・尖鋭部、１９・・・・・・シール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．振動体８の先端部に、弾性材料で作られた抑え板１
   ６金該抑え板の中央部付近は振動しうるように備え、前
   記振動体８の最先端部に設けた振動片１の先端部が前記
   抑え板の中央部付返金貫通して突出装着され、且つ前記
   抑え板１６に固定されずにシール状態に密着していると
   共に、抑え板１６に連設される超音波伝播液金封入した
   トレイ９中に前記振動子７の先端部が貫入装備されるこ
   と金特徴とする超音波振動体。 ２、前記振動片７が、その先端に尖鋭部１８金有する振
   動片である実用新案登録請求の範囲第１項記載の超音波
   振動体。