JP2016189891A - 超音波発振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波を人体の経穴に付与する超音波発振装置に関し、人体の経穴へ過大な圧力が付与されるのを抑制する超音波発振装置を提供する。【解決手段】超音波発振装置において、筐体は、人体に接触可能に構成された先端部を有するストッパ部を含み、ストッパ部は、超音波振動子の保持位置から、超音波伝搬方向へ突出して配置され、ストッパ部は、固形ゲルが人体から離間した状態において、超音波伝搬方向と直交する方向において空気層を介して固形ゲルを取り囲んで固形ゲルを収容する窪みを備え、ストッパ部の先端部は、固形ゲルが人体から離間した状態において、超音波伝搬方向について、人体から離間した固形ゲルの接触面より人体側から離間するように形成され、窪みの固形ゲルを収容する空間の体積は、固形ゲルの体積よりも大きいことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、超音波を人体に付与する超音波発振装置に関する。
従来、収束超音波を人体の経穴に照射することで経穴を刺激し、この刺激による鍼治療を行う為の超音波発振装置が知られている。このような超音波発振装置に関する発明として、特許文献1記載の発明がある。
特許文献1記載の超音波発振ユニットは、収束超音波を発振する超音波発振器と、超音波発振器を支持する発振器支持部とを備えている。発振器支持部は筒部を有しており、筒部内に超音波発振器を支持する。発振器支持部の筒部の、超音波発振器よりも人体(被刺激体)側には、超音波ゲルが充填される充填用空間が形成されている。筒部の充填用間に超音波ゲルが充填された状態で、超音波発信ユニットが人体へ押圧されることにより、超音波ゲルを介して超音波発振器と人体とが接触する。超音波ゲルを介して超音波発振器と人体とが接触した状態で、超音波発信器が超音波を発振することにより、超音波が超音波ゲルを介して人体の経穴へ到達し、人体の経穴が刺激される。
特開2011−62373号公報
上述のような超音波発振装置においては、人体の経穴に超音波を伝搬させることが、治療の効果を発揮させるうえで重要である。具体的には、超音波発振器と人体とにおいて、超音波の界面反射を抑える必要がある。特許文献1記載の超音波発振ユニットにおいては、人体と同等の音響インピーダンスを有する超音波ゲルが超音波発振器と人体との間に配置されるように構成されていることで、超音波の界面反射が抑制されている。
しかしながら、超音波発振器とゲルとの間、及びゲルと人体との間の少なくとも一方の特定の空間に空気が入る場合がある。特定の空間に空気が入った場合、超音波が超音波発振器からゲルへ向かう過程及びゲルから人体へ向かう過程の少なくとも一方の過程で、超音波の界面反射が発生し、十分な強度で刺激を行うことができない。
超音波発振器が超音波を発振するとき、特定の空間に空気が入らないように、使用者が超音波発振器を人体へ押し付けて、特定の空間の空気を押し出すことが考えられる。しかし、空気を押し出す場合、超音波発振器は人体へ大きな圧力で押し付けられることになり、人体へ必要以上に大きな圧力が付与される。一般的に、経穴刺激による鍼治療においては、経穴に刺激を与えすぎると、体が刺激に慣れてしまい、経穴刺激による治療効果が小さくなることが知られている。超音波発振器を人体へ大きな圧力で押し付けると、超音波による刺激とは別に、超音波発振器が人体の経穴へ押し付けられた圧力により、経穴が刺激されてしまい、十分な治療効果が得られなくなるという問題が発生する。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、超音波を人体の経穴に付与する超音波発振装置に関し、人体の経穴へ過大な圧力が付与されるのを抑制する超音波発振装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成する為、請求項1記載の超音波発振装置は、固定ゲルが被刺激体に接触し、超音波発振装置が固形ゲルを押圧した状態で、超音波発振装置が超音波を発振することにより、超音波により被刺激体を刺激することができる。
そして、超音波発振装置は、固形ゲルより被刺激体側から凹んで形成されたストッパ部を有している。超音波発振装置が固形ゲルを介して被刺激体に押し当てられるときに、ストッパ部が被刺激体に接触していない状態で、超音波発振装置を固形ゲルを介して被刺激体に押し付けることができる。超音波発振装置を固形ゲルを介して被刺激体に押し付けることができるので、被刺激体と固形ゲルとの間及び固形ゲルと超音波振動子との間が、隙間なく密着される。被刺激体と固形ゲルとの間又は固形ゲルと超音波振動子との間に空気層が存在する場合、空気層との界面で超音波の反射が発生し、超音波振動子から被刺体に向かう超音波が反射してしまう。しかし、被刺激体と固形ゲルとの間及び固形ゲルと超音波振動子との間が、隙間なく密着されているので、空気層界面での超音波反射を抑制し、超音波を効率よく伝搬させることができる。
また、ストッパ部が固形ゲルの周囲に配置されている。超音波発振装置が固形ゲルを介して被刺激体に押し当てられると、ストッパ部が被刺激体の周囲に接触する。ストッパ部が被刺激部の周囲に接触することにより、ストッパ部が被刺激部の周囲に接触した状態を超えて、超音波発振装置が被刺激体に押し当てられることが無くなる。これによって、被刺激部へ過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。なお、ストッパ部は被刺激部の周囲に接触しており、ストッパ部は被刺激部を直接押圧しない。これによって、被刺激部に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
また、超音波発振装置は、窪みのうち前記超音波伝搬方向の前記超音波振動子の端部より前記超音波伝搬方向側の体積は、固形ゲルの体積よりも大きい。超音波発振装置が固形ゲルを介して被刺激体に押し当てられると、固形ゲルが変形するが、変形した固形ゲルはストッパ部に囲まれた空間に退避することができる。固形ゲルが変形できない場合、超音波発振装置を固形ゲルを介して被刺激体に押し付けたときに、押し付ける圧力を大きくすれば被刺激部に大きな圧力が付与されてしまう。しかし、本発明の構成では固形ゲルが変形することにより、超音波発振装置を固形ゲルを介して被刺激体に押し付けたときに被刺激部に付与される圧力を小さくすことができる。よって被刺激体に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
請求項2記載の超音波発振装置は、前記超音波発振装置が被刺激体と離間した第1の状態と、前記超音波発振装置が被刺激体に超音波を付与する為に、前記超音波発振装置が被刺激体に接触した第2の状態と、とることができ、前記第1の状態において、前記ストッパ部の前記先端部は、前記超音波伝搬方向について前記固形ゲルより凹んでおり、前記第2の状態において、前記固形ゲルの前記超音波伝搬方向の端面と、前記ストッパ部の前記先端部と、は面一である。
これにより、ストッパ部と被刺激体の周囲とを接触させた状態で、超音波発振装置が被刺激体に超音波を付与することができる。ストッパ部が被刺激部の周囲に接触することにより、ストッパ部が被刺激部の周囲に接触した状態を超えて、超音波発振装置が被刺激体に押し当てられることが無い。これによって、被刺激部へ過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
請求項3記載の超音波発振装置は、前記第2の状態において、前記直交方向において、前記ストッパ部と前記固形ゲルの間の少なくとも一部には空気層があることを特徴とする。
これによると、ストッパ部と被刺激部の周囲とが接触するまで超音波発振装置が押圧された場合においても、固形ゲルは変形することができる。よって、被刺激部へ過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
請求項4記載の超音波発振装置は、前記超音波発信装置は、固形ゲルを備え、前記固形ゲルは、前記超音波伝搬方向に向かうにつれて断面積が大きくなるテーパ形状に形成されている。
これにより、固形ゲルが変形しやすくなり、被刺激部に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
請求項5記載の超音波発振装置は、固形ゲルを備え、前記固形ゲルには、前記超音波伝搬方向に凹む穴が形成されている。
これにより、固形ゲルが変形しやすくなり、被刺激部に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
請求項6記載の超音波発振装置は、前記固形ゲルは、前記超音波振動子に接触可能で、前記超音波伝搬方向と反対方向の一端の面である一端面を有し、前記一端面の面積が、前記超音波振動子の面積よりも大きい。
これにより、超音波振動子の全体に固形ゲルを接触させることができ、超音波振動子から発生した超音波を効率的に被刺激部へ伝搬させることができる。
請求項7記載の超音波発振装置は、前記ストッパ部には、前記窪みと外部とを連通する空気逃げ穴が形成されていることを特徴とする。
これにより、固形ゲルが変形しやすくなり、被刺激部に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
請求項8記載の超音波発振装置は、前記ストッパ部は、前記固形ゲルより固い材料で形成されることを特徴とする。
これにより、被刺激部に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
請求項9記載の超音波発振装置は、前記ストッパ部は、前記ストッパ部の前記先端部が、被刺激体と前記超音波発振装置とを接着する接着部として形成されている。
これにより、超音波発振装置と被刺激体とを確実に固定することができ、被刺激体への超音波付与を効率的に行うことができる。
請求項10記載の超音波発振装置は、前記超音波振動子は、超音波を発生する圧電素子と、前記超音波を収束する音響レンズとを有し、前記超音波振動子は、前記音響レンズと前記筐体とを接着する超音波振動子接着部材を介して、前記筐体に保持される。
音響レンズと筐体とは音響インピーダンスが近い為、音響レンズと筐体とが接触していると、圧電素子から発生した超音波は音響レンズから筐体へ漏えいしてしまう。しかし、本発明によると、音響レンズと筐体との間に、音響レンズや筐体と音響インピーダンスが異なる超音波振動子接着部材が配置されているので、圧電素子から発生した超音波が音響レンズから筐体へ漏えいするのを抑制することができる。したがって、効率よく超音波を伝搬させることができる。
固形ゲル2を装着した超音波発振装置1の斜視図である。 固形ゲル2を装着した超音波発振装置1の平面図である。 図2の一点鎖線A−Aにおいて矢視方向からみた、固形ゲル2を装着した超音波発振装置1の断面図である。 超音波発振装置1と人体J(被刺激体)とが離間している状態の超音波発振装置1の断面図である。 超音波発振装置1と人体J(被刺激体)とが離間している状態の超音波発振装置1の断面図である。 超音波発振装置1と人体J(被刺激体)とが接触している状態の超音波発振装置1の断面図である。 超音波発振装置1と人体J(被刺激体)とが接触している状態の超音波発振装置1の断面図である。 本発明の変形例1における固形ゲル2の形状を示す図である。 本発明の変形例2における固形ゲル2の形状を示す図である。 本発明の変形例2における超音波発振装置1の断面図であり、ストッパ部35の先端に接着部37を設けることを示す図である。
(全体構造の説明)
図1〜図3を参照し、本実施形態に係る超音波発振装置1の構造について説明する。図1は、超音波発振装置1の斜視図である。図2は、超音波発振装置1の平面図である。図3は、図2のA‐A断面から見た超音波発振装置1の断面図である。
超音波発振装置1は、筐体3と、筐体3に保持された超音波振動子4とを備え、筐体3内に固形ゲル2を収容する。超音波発振装置1は、超音波振動子4が発した超音波を、人体Jの経穴に向けて発振する。超音波発振装置1は、人体Jの経穴に超音波が発振されるように、固形ゲル2を介して、人体Jに対して配置される。超音波発振装置1が、人体Jに対して配置された状態で、超音波を発振すると、人体Jの経穴が超音波によって刺激されて人体Jに治療効果がもたらされる。したがって、超音波発振装置1は、人体Jに治療効果をもたらす超音波治療装置として用いられる。
ここで、筐体3の軸線Pの方向を軸線方向とする。超音波振動子4と固形ゲル2とは、筐体3内に、軸線方向に並んで配置される。軸線方向に沿って、超音波振動子4から固形ゲル2に向かう方向は、超音波が人体Jに発振される方向である。超音波振動子4から固形ゲル2に向かう方向を、超音波伝搬方向とする。
超音波発振装置1は、軸線方向に延びる筐体3を備える。筐体3は、例えば、耐熱性を有するエンジニアリングプラスチックを用いて構成され、一般的に、剛性が高い。筐体3は、内周部と外周部とを有する円筒形状に形成されている。筐体3の円筒の内部は、超音波振動子4と固形ゲル2とが収容される空間となっている。筐体3の超音波伝搬方向の端部に、後述するストッパ部35が形成されている。筐体3は、第1筐体部31と、第1筐体部31の超音波伝搬方向に隣接する第2筐体部32とを備える。第2筐体部32は、第1筐体部31の内径と比較して、大きな内径となるように構成されている。
超音波振動子4は、筐体3内に配置されており、筐体3に保持されている。超音波振動子4は、圧電素子5と音響レンズ6とを備える。
圧電素子5は、電圧が印加されることにより変形する部材である。圧電素子5は、変形に伴う振動により超音波を発生する。圧電素子5は、全体が筐体3内部に配置されている。圧電素子5は、圧電体と、圧電体を挟む2枚の電極とから構成される。圧電体は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)が使用される。電極間に所定の電圧が印加されると、電圧に応じてPZTが変形し、超音波を発生する。なお、圧電体の材料はこれに限らず、圧電特性を有する他の材料を圧電体として使用してもよい。
音響レンズ6は、軸線方向に延びる略円柱形状の部材であり、圧電素子5の超音波伝搬方向側に圧電素子5に隣接して、筐体3内部に保持される。音響レンズ6は、アクリル樹脂により形成される。音響レンズ6の音響インピーダンスは、筐体3の音響インピーダンスと近い値を示す。なお、音響レンズ6の材料はこれに限らず、シリコーン樹脂等の他の合成樹脂製であっても良い。音響レンズ6の、軸線方向と交差する方向の径は、第1筐体部31の内周と略同一に形成されており、音響レンズ6は、接着剤7を介して筐体3の内周と接着している。接着剤7は、音響レンズ6の音響インピーダンスと異なる音響インピーダンスを有するものが用いられる。音響レンズ6は、音響レンズ6の全体が筐体3の内部に配置されている。超音波伝搬方向における音響レンズ6の端部61には、超音波伝搬方向と反対方向に凹んだ凹部62が形成されている。音響レンズ6の凹部62は、音響レンズ6に入力された超音波を、所定の焦点位置に収束させる。すなわち、音響レンズ6の凹部62は、圧電素子5から発せられた超音波を所定の焦点位置に収束させる。
固形ゲル2は、粘着性を有しており、超音波発振装置1に対して着脱可能に設けられている。固形ゲル2は、人体J等の被刺激体に接触した状態で、超音波振動子4から発せられた超音波を、人体Jへ伝達する。超音波を効率良く伝達するために、固形ゲル2は、人体の音響インピーダンスと近い音響インピーダンスを有する材料で構成されている。本実施形態において、固形ゲル2は上面21と下面22とを備える円盤形状に形成されており、上面21と下面22に圧力が加えられることにより、横方向に変形するように形成されている。固形ゲル2は、音響レンズ6の径よりも大きな径で形成されている。また、固形ゲル2は、第2筐体部32の内径よりも小さな径で形成されている。固形ゲル2の径が第2筐体部32の内径よりも小さく形成されているので、固形ゲル2を第2筐体部32の内部に収容することができる。固形ゲル2は、固形ゲル2の上面21を、音響レンズ6の超音波伝搬方向の端部に接触させて、第2筐体部32の内部に収容される。固形ゲル2が第2筐体部32の内部に収容されたとき、固形ゲル2の外周23と第2筐体部32の内周320との間には空間が形成される。また、固形ゲル2の上面21から下面22までの高さは、固形ゲル2を音響レンズ6に接触させて第2筐体部32に収容したときに、固形ゲル2の下面22側の一部が第2筐体部32の外部に突出するような高さに形成されている。
(構造の説明)
図3を参照し、本実施形態に係る超音波発振装置1の構造について、詳述する。
上述したように、筐体3は、第1筐体部31と、第1筐体部31の超音波伝搬方向に隣接する第2筐体部32とを備える。また、筐体3は、第1筐体部31の超音波伝搬方向と反対方向に隣接する第3筐体部33と、第1筐体部31と第3筐体部33とを接続する第4筐体部34とを、さらに備える。
第1筐体部31は、軸線方向に延びる略円柱形状の中空部材である。第1筐体部31は、軸線方向における全領域で、内径が等しく構成されている。第1筐体部31は、軸線方向において、外径が異なるように構成される。第1筐体部31の超音波伝搬方向端部の外径は、第1筐体部31の他の部分の外径より大きい。
第2筐体部32は、軸線方向に延びる略円柱形状の中空部材である。第2筐体部32は、軸線方向における全領域で、内径が等しく構成されている。第2筐体部32の内径は、第1筐体部31の内径より大きい。第2筐体部32は、軸線方向における全領域で、外径が等しく構成されている。第2筐体部32の外径は、第1筐体部31の超音波伝搬方向端部の外径と等しい。
第3筐体部33は、軸線方向に延びる略円柱形状の中空部材である。第3筐体部33は、軸線方向における全領域で、内径が等しく構成されている。第3筐体部33の内径は、第1筐体部31の内径より小さい。第3筐体部33は、軸線方向における全領域で、外径が等しく構成されている。第3筐体部33の外径は、第1筐体部31の超音波伝搬方向端部の外径より小さい。
第4筐体部34は、軸線方向と垂直方向に、第3筐体部33の超音波伝搬方向端部から第1筐体部31の超音波伝搬方向と反対方向端部に向かう壁部として構成されている。
第2筐体部32には、第2筐体部32の内部と第2筐体部32の外部とを連通する円形の貫通孔である空気逃げ穴36が形成されている。空気逃げ穴36は、超音波伝搬方向における第2筐体部32の中心位置よりも、超音波伝搬方向と反対側に設けられている。なお、空気逃げ穴36の数は一つでも複数でも良い。また、空気逃げ穴36の形状は円形に限らない。また、空気逃げ穴36の位置もこれに限らず、適宜変更できる。また、本実施形態では、空気逃げ穴36を設けたが、空気逃げ穴36を設けなくても良い。
第2筐体部32の超音波伝搬方向の端部はストッパ部35として形成されている。ストッパ部35は直径2cmの略円形状に形成されており、人体Jの経穴よりも大きい。人体Jに超音波発振装置1を接触させるとき、ストッパ部35が人体Jに接触する。このとき、人体Jの経穴の周囲にストッパ部35が接触するが、ストッパ部35は経穴には接触しない。
音響レンズ6は、軸線方向と交差する方向の径が、第1筐体部31の内周310の径と略同一に形成されている。これにより、音響レンズ6は第1筐体部31の内周310に囲まれた空間311に収容される。音響レンズ6は、大部分が第1筐体部31の内周310に囲まれた空間311に収容されるが、超音波伝搬方向側の一部分は、第1筐体部31の内周310に囲まれた空間311から超音波伝搬方向に突出している。第1筐体部31の内周310に囲まれた空間311から超音波伝搬方向に突出する、音響レンズ6の一部分は、第2筐体部32の内周320に囲まれた空間321に収容される。言い換えると、第2筐体部32は、超音波伝搬方向について、音響レンズ6より突出している。
音響レンズ6が筐体3の内部に収容されることにより、筐体3の内周に囲まれた空間は、音響レンズ6により、超音波伝搬方向において2つの空間に隔てられる。2つの空間の内、音響レンズ6より超音波伝搬方向側の空間を第1空間301とする。同様に、2つの空間の内、音響レンズ6より超音波伝搬方向と反対方向側の空間を第2空間302とする。第1空間301は、第2筐体部32の内周320と、第1筐体部31の内音響レンズ6と接触する部分より超音波伝搬方向側の部分と、音響レンズ6と、によって囲まれる空間である。第1空間301は、超音波伝搬方向側が筐体3の外部に開放されている。第1空間301は、固形ゲル2が収容される空間であり、固形ゲル充填空間として機能する。第2空間302は、音響レンズ6と、第1筐体部31の内音響レンズ6と接触する部分より超音波伝搬方向反対側の部分と、第4筐体部34と、第3筐体部33の内周330と、によって囲まれる空間である。第2空間302は、超音波伝搬方向と反対方向側が筐体3の外部に開放されている。
圧電素子5は、第1筐体部31の内周310に囲まれた空間311に、音響レンズ6と接触して配置される。圧電素子5の外径は、第1筐体部31の内径より小さく形成されている。したがって、第1筐体部31の内周310に囲まれた空間311に配置される圧電素子5と、第1筐体部31とが接触することは無い。また、圧電素子5の軸線方向の高さに比べ、第1筐体部31の軸線方向の長さは大きく形成されており、圧電素子5は、第3筐体部33や第4筐体部34とは、離間して配置される。つまり、圧電素子5と筐体3とは直接接触することはない。
固形ゲル2は、図3に示すように、第1空間301内で、筐体3及び超音波振動子4に対して保持される。固形ゲル2は、筐体3及び超音波振動子4に対して保持される場合、円筒形状の固形ゲル2の上面21が、音響レンズ6に接触するように配置される。固形ゲル2は、超音波伝搬方向における音響レンズ6から第2筐体部32の先端部までの距離に比べ、上下方向の高さが大きく形成されている。従って、固形ゲル2が、上面21を音響レンズ6に接触させて第1空間301の内に配置された場合、固形ゲル2の下面22側の一部分は、第1空間301から突出する。固形ゲル2は、外径が音響レンズ6の径よりも大きく形成されている。従って、固形ゲル2が、上面21を音響レンズ6に接触させて第1空間301内に配置された場合、固形ゲル2は音響レンズ6の全面に対して配置される。固形ゲル2は、外径が第2筐体部32の内径よりも小さく形成されている。従って、固形ゲル2が、上面21を音響レンズ6に接触させて第1空間301内に配置された場合、固形ゲル2の外周23と第2筐体の内周320とが接触しない。固形ゲル2は、第1空間301の体積に比べて小さな体積で形成されている。
(使用)
次に、図4〜図7を参照して、超音波発振装置1が使用される工程を説明する。
図4は、超音波発振装置1と人体Jとが離間した状態であり、超音波発振装置1に固形ゲル2が配置されていない状態を示す。図5は、超音波発振装置1と人体Jとが離間した状態であり、超音波発振装置1に固形ゲル2が装着された状態を示す。図6は、固形ゲル2と人体Jとが接触するが、筐体3と人体Jとは離間している状態を示す。図7は、固形ゲル2と人体Jとが接触し、筐体3と人体Jとが接触している状態を示す。図7の状態で、超音波発振装置1が超音波を発振すると、発振された超音波により人体Jの経穴が刺激され、人体Jに治療効果がもたらされる。図4、5、6は、第1の状態に対応する図であり、図7は、第2の状態に対応する図である。
超音波発振装置1により人体Jの経穴を刺激するために、最初に、図4に示すように、超音波発振装置1が用意される。図4に示す状態では、超音波発振装置1には固形ゲル2が装着されていない。
次に、図5に示すように、超音波発振装置1は、使用者により固形ゲル2が装着される。言い換えると、使用者により、超音波発振装置1の第1空間301に固形ゲル2が挿入される。固形ゲル2は、固形ゲル2の上21面が、音響レンズ6の超音波伝搬方向の端面61に接触するようにして、音響レンズ6に貼り付けられる。固形ゲル2の径は音響レンズ6の径よりも大きいので、音響レンズ6の全面に亘って、固形ゲル2が配置される。このとき、音響レンズ6は凹部62を有しているので、固形ゲル2と音響レンズ6との間には、固形ゲル2と音響レンズ6とが接触しない部分ができる。また、固形ゲル2の径は、第2筐体部32の内周320の径に比べて小さく形成されているので、図5のように第1空間301に固形ゲル2を配置した状態において、固形ゲル2の外周23と第2筐体部32の内周320との間は離間している。固形ゲル2の外周23と第2筐体部32の内周320との間は空気層となっている。また、固形ゲル2は、音響レンズ6の超音波伝搬方向における端部61から第2筐体部32の先端部までの距離より、上下方向の高さが大きく形成されている。従って、図5に示すように、固形ゲル2が、上面21を音響レンズ6に接触させて第1空間301内に配置された場合、固形ゲル2の下面22側の一部分は、第1空間301から突出する。つまり、図5に示す状態では、超音波伝搬方向において、固形ゲル2は、筐体3のストッパ部35よりも、突出している。
次に、図6に示すように、固形ゲル2と人体Jとを接触させるように、超音波発振装置1が人体Jに配置される。このとき、効率よく経穴に超音波を付与するために、経穴の直上に、超音波振動子4及び固形ゲル2が位置するように、超音波発振装置1は配置される。経穴は、例えば、内関という経穴である。内関は、手首の内側の2つの腱に挟まれた領域に存在する。従って、内関を刺激する場合は、手首の内側の2つの腱に挟まれた領域に超音波振動子4及び固形ゲル2が位置するように、超音波発振装置1は配置される。また、このとき、経穴の直上とは異なる位置に筐体3のストッパ部35が配置されるように、超音波発振装置1は人体Jに配置される。
ここで、図6に示す状態で、超音波発振装置1が超音波を発振する場合を考える。図6に示す状態では、図5に示す状態と同様に、固形ゲル2と音響レンズ6との間には、固形ゲル2と音響レンズ6とが接触しない部分が存在し、この部分には空気層が存在している。音響レンズ6から出射された超音波は、音響レンズ6と空気層との界面で界面反射する。音響レンズ6の音響インピーダンスは、空気の音響インピーダンスと大きく異なっているので、大部分の超音波は、音響レンズ6と空気層との界面で界面反射する。つまり、空気層が存在している場合、音響レンズ6から出射された超音波が界面反射してしまい、経穴に入力される超音波の強度が低下してしまう。
同様の問題は、固形ゲル2と人体Jとの間の空気層によっても引き起こされる。固形ゲル2と人体Jとの間の接触は使用者によって行われるため、固形ゲル2と人体Jとの間に空気層が介在する可能性がある。固形ゲル2と人体Jとの間に空気層が有る場合、固形ゲル2から出射された超音波が界面反射してしまい、経穴に入力される超音波の強度が低下してしまう。
空気層による界面反射を抑制するために、音響レンズ6と固形ゲル2との間の空気層や、固形ゲル2と人体Jとの間の空気層を少なくすることが必要である。空気層を少なくするために、本実施形態では、図7に示す状態をとるように、超音波発振装置1が配置される。
図7は、図6に示す状態の超音波発振装置1が超音波伝搬方向に向けて人体Jに押し当てられることで、超音波発振装置1が人体Jと接触した状態を示す。図7に示す状態の超音波発振装置1においては、音響レンズ6と固形ゲル2とは接触しており、音響レンズ6と固形ゲル2との間に空気層は存在しない。また、固形ゲル2と人体Jとは接触しており、固形ゲル2と人体Jとの間に空気層は存在しない。また、図7に示す状態の超音波発振装置1においては、筐体3のストッパ部35が、人体Jに接触している。つまり、固形ゲル2の下面22と筐体3のストッパ部35の先端部とは、超音波伝搬方向において同じ位置に位置している。また、本実施形態における超音波発振装置1においては、第2筐体部32の内周320と固形ゲル2とが接触していないが、第2筐体部32の内周320と固形ゲル2とが接触する実施形態としてもよい。
ここで、図6に示す状態の超音波発振装置1から図7に示す状態の超音波発振装置1となるように、超音波発振装置1に人体Jへ向かう応力が加えられる工程を、詳述する。
本実施形態では、超音波発振装置1は、使用者の指等により人体Jに向かって応力が加えられ、人体Jに押圧される。ただし、超音波発振装置1が人体Jに押し当てられる構成はこれに限らない。超音波発振装置1にベルトを取付け、ベルトを人体Jに巻きつけることにより、超音波発振装置1と人体Jとを接触させてもよいし、他の方法でもよい。
超音波発振装置1に、人体Jへ向かう応力が加えられるのに伴って、固形ゲル2には、人体Jと音響レンズ6とによって挟まれる方向に圧力が加わる。固形ゲル2は、圧力が加えられることにより、変形する。固形ゲル2が変形することで、固形ゲル2と音響レンズ6との間に存在していた空気層は押しだされ、固形ゲル2と音響レンズ6との間に空気層は存在しなくなる。同様に、固形ゲル2が変形することで、固形ゲル2と人体Jとの間に存在していた空気層は押しだされ、固形ゲル2と人体Jとの間に空気層は存在しなくなる。超音波発振装置1に、人体Jへ向かう応力が加えられると、固形ゲル2が変形し超音波方向の長さが小さくなった分、超音波発振装置1の筐体3及び超音波振動子4は、人体Jへ近づく方向に移動し、ストッパ部35が人体Jに接触する。ストッパ部35が人体Jに接触することにより、それ以上、超音波発振装置1が人体Jへ押圧されることが無くなる。なお、ストッパ部35の位置は、経穴の位置と異なる位置に配置される。これにより、超音波発振装置1が人体Jに押し付けられたときに、ストッパ部35から人体Jへ与えられる圧力が、直接、経穴に与えられることは無い。
第1空間301の体積は固形ゲル2の体積よりも大きいので、ストッパ部35が人体Jに接触した状態においても、変形した固形ゲル2は全体積が第1空間301内に収容される。
また、第2筐体部32には、空気逃げ穴36が形成されている。これによって、第1空間301内の空気は、空気逃げ穴36を通って、第1空間301内から外部へ出ることができる。従って、固形ゲル2に圧力が加えられたときに、固形ゲル2が変形し易い。なお、本実施形態では、空気逃げ穴36は、超音波伝搬方向における第2筐体部32の中心位置よりも、超音波伝搬方向と反対側に設けられている。これにより、変形した固形ゲル2が、第2筐体部32の中心位置より超音波方向側で第2筐体部32と接触しても、第2筐体部32と固形ゲル2と囲まれた空間は、空気逃げ穴36を介して外部と連通している。従って、第1空間301内に空気が残留して、固形ゲル2の変形が阻害されることが無くなる。
最後に、図7の状態の超音波発振装置1から超音波を発振させる。上述のように、図7に示す状態の超音波発振装置1では、固形ゲル2と音響レンズ6との間及び固形ゲル2と人体Jとの間の空気層が少なくなっている。従って、図7に示す状態においては、図6に示す状態に比べて、固形ゲル2と音響レンズ6との間及び固形ゲル2と人体Jとの間での界面反射の発生は、抑制される。よって、図7に示す状態の超音波発振装置1において、超音波を発生させることにより、界面反射が抑制された状態で、超音波が経穴に入力される。これによって、経穴が刺激されて、人体Jに経穴治療効果がもたらされる。
(効果)
超音波発振装置1は、固定ゲルが人体Jに接触し、超音波発振装置1が固形ゲル2を押圧した状態で、超音波発振装置1が超音波を発振することにより、超音波により人体Jを刺激することができる。
そして、超音波発振装置1は、固形ゲル2より人体J側から凹んで形成されたストッパ部35を有している。超音波発振装置1が固形ゲル2を介して人体Jに押し当てられるときに、ストッパ部35が人体Jに接触していない状態で、超音波発振装置1を固形ゲル2を介して人体Jに押し付けることができる。超音波発振装置1を固形ゲル2を介して人体Jに押し付けることができるので、人体Jと固形ゲル2との間及び固形ゲル2と超音波振動子4との間が、隙間なく密着される。人体Jと固形ゲル2との間又は固形ゲル2と超音波振動子4との間に空気層が存在する場合、空気層との界面で超音波の反射が発生し、超音波振動子4から人体Jに向かう超音波が反射してしまう。しかし、人体Jと固形ゲル2との間及び固形ゲル2と超音波振動子4との間が、隙間なく密着されているので、空気層界面での超音波反射を抑制し、超音波を効率よく伝搬させることができる。
また、ストッパ部35が固形ゲル2の周囲に配置されている。超音波発振装置1が固形ゲル2を介して人体Jに押し当てられると、ストッパ部35が人体Jの経穴の周囲に接触する。ストッパ部35が人体Jの経穴の周囲に接触することにより、押圧反力が大きくなる。押圧反力が大きくなったのを使用者が感知し、使用者はそれ以上押すことを止めることができる。これによって、人体Jの経穴へ過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。なお、ストッパ部35は人体Jの経穴の周囲に接触しており、ストッパ部35は経穴を直接押圧しない。これによって、人体Jの経穴に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
また、超音波発振装置1では、第1空間301の体積は、固形ゲル2の体積よりも大きい。超音波発振装置1が固形ゲル2を介して人体Jに押し当てられると、固形ゲル2が変形するが、変形した固形ゲル2はストッパ部35に囲まれた空間に退避することができる。本実施例とは異なるが、固形ゲル2が変形できない場合、超音波発振装置1を固形ゲル2を介して人体Jに押し付けたときに、押し付ける圧力を大きくすれば人体Jに大きな圧力が付与されてしまう。しかし、本実施形態では固形ゲル2が変形することにより、超音波発振装置1を固形ゲル2を介して人体Jの経穴に押し付けたときに人体Jの経穴に付与される圧力を制限することができる。よって人体Jの経穴に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
超音波発振装置1では、超音波発振装置1が人体Jから離間した第1の状態と、超音波発振装置1が人体Jに接触した第2の状態と、のいずれかの状態に変化することができる。第1の状態において、ストッパ部35の先端部は、超音波伝搬方向について固形ゲル2より凹んでいる。第2の状態において、固形ゲル2の超音波伝搬方向の端面である下面22と、ストッパ部35の先端部と、は面一である。これにより、ストッパ部35と人体Jの周囲とを接触させた状態で、超音波発振装置1が人体Jに超音波を付与する。ストッパ部35が人体Jの経穴の周囲に接触することにより、押圧反力が大きくなる。押圧反力が大きくなったのを使用者が感知し、使用者はそれ以上押すことを止めることができる。これによって、人体Jの経穴へ過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
超音波発振装置1では、第2の状態において、超音波伝搬方向と直交する直交方向において、ストッパ部35と固形ゲル2との間の少なくとも一部には空気層があることを特徴とする。空気層の存在により、ストッパ部35と人体Jとが接触するまで超音波発振装置1が押圧される間、固形ゲル2は変形する。よって、人体Jの経穴へ過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
超音波発振装置1では、固形ゲル2は、超音波振動子4に接触可能で、超音波伝搬方向と反対方向の一端の面である一端面である下面22を有し、下面22の面積が、超音波振動子4の面積よりも大きい。
これにより、超音波振動子4の超音波発振方向の端面全体に固形ゲル2を接触させることができ、超音波振動子4から発生した超音波を全て固形ゲル2に伝達されるので、効率的に人体Jの経穴へ伝搬させることができる。
超音波発振装置1は、ストッパ部35には、第1空間301と外部とを連通する空気逃げ穴36が形成されていることを特徴とする。これにより、空気逃げ穴36が無い場合の構成と比較して、空気が空気逃げ孔から逃げやすくなるので、固形ゲル2が変形しやすくなり、人体Jの経穴に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
超音波発振装置1では、超音波振動子4は、超音波を発生する圧電素子5と、超音波を収束する音響レンズ6とを有し、超音波振動子4は、音響レンズ6と筐体3とを接着する接着部材7を介して、筐体3に保持される。音響レンズ6と筐体3とは音響インピーダンスが近い為、音響レンズ6と筐体3とが接触していると、圧電素子5から発生した超音波は音響レンズ6から筐体3へ漏えいしてしまう。しかし、本実施形態によると、音響レンズ6と筐体3との間に、音響レンズ6や筐体3と音響インピーダンスが異なる接着部材7が配置されているので、圧電素子5から発生した超音波が音響レンズ6から筐体3へ漏えいするのを抑制することができる。したがって、効率よく超音波を伝搬させることができる。
本実施形態において、超音波発振装置1が、本発明の「超音波発振装置」に相当する。固形ゲル2が、本発明の「固形ゲル」に相当する。筐体3が、本発明の「筐体」に相当する。超音波伝搬方向が、本発明の「超音波伝搬方向」に相当する。超音波振動子4が、本発明の「超音波振動子」に相当する。ストッパ部35が、本発明の「ストッパ部」に相当する。第1空間301が、本発明の「窪みの固形ゲルを収容する空間」に相当する。第2筐体部32の内周320が、本発明の「窪みの内周面」に相当する。固形ゲル2の外周23が、本発明の「固形ゲルの外周面」に相当する。貫通孔24が、本発明の「凹部」に相当する。固形ゲル2の上面21が、本発明の「一端面」に相当する。空気逃げ穴36が、本発明の「空気逃げ穴」に相当する。圧電素子5が、本発明の「圧電素子」に相当する。音響レンズ6が、本発明の「音響レンズ」に相当する。
(変形例1)
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく、種々の改良変更が可能である。
上述した実施例においては、固形ゲル2の形状が円筒形状であったが、本発明は、この様態に限定されない。図8に示すように、固形ゲル2の形状を超音波伝搬方向に向かって広がるテーパ形状としてもよい。固形ゲル2をテーパ形状にすることにより、固形ゲル2が変形しやすくなる。これにより、経穴に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
(変形例2)
また、図9に示すように、固形ゲル2に、上面21から下面22へ超音波伝搬方向に向かって貫通する貫通孔24を設けても良い。固形ゲル2に貫通孔24を設けることにより、固形ゲル2が変形しやすくなる。これにより、経穴に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。図9では、貫通孔21は固形ゲル2を貫通するよう構成として設けたが、貫通孔に替えて貫通しない凹部としてもよい。この場合も、固形ゲル2が変形しやすくなる。これにより、経穴に過大な圧力が付与されるのを抑制することができる。
(変形例3)
また、上述した実施例に加えて、図10に示すように、ストッパ部35の先端部に接着部37を設けても良い。接着部37は、人体Jに接着する部材である。接着部37は、ストッパ部35の先端に塗布される。接着部37はこれに限らず、例えば、ストッパ部35に貼付けられた両面テープ等を、接着部37としてもよい。ストッパ部35の先端部に接着部37を設けることにより、超音波発振装置1を人体Jに押し付けたときに、ストッパ部35の先端部と人体Jとが接着部37を介して接着される。これにより、超音波発振装置1と人体Jとが固定されるので、空気層を介在しない状態で安定的に、超音波発振装置1を配置することができる。したがって、効率的に人体Jの経穴へ超音波が伝搬される。
1 超音波発振装置
2 固形ゲル
3 筐体
4 超音波振動子
5 圧電素子
6 音響レンズ
21 上面
22 下面
23 外周
31 第1筐体部
32 第2筐体部
33 第3筐体部
34 第4筐体部
35 ストッパ部
36 空気逃げ穴
37 接着部
301 第1空間
302 第2空間
310 第1筐体部31の内周
320 第2筐体部32の内周
330 第3筐体部33の内周
24 貫通孔
J 人体

Claims (10)

  1. 被刺激体に接触可能な固形ゲルを介して超音波を発振することにより、被刺激体に超音波を付与する超音波発振装置であって、
    筐体と、
    前記筐体の内部に保持され、超音波伝搬方向において超音波を前記固形ゲルへ向けて発振する超音波振動子と、
    を備え、
    前記筐体は、被刺激体に接触可能に構成された先端部を有するストッパ部を含み、
    前記ストッパ部は、前記超音波振動子の保持位置から、前記超音波伝搬方向へ突出して配置され、
    前記ストッパ部は、前記固形ゲルが被刺激体から離間した状態において、前記超音波伝搬方向と直交する方向において空気層を介して前記固形ゲルを取り囲んで前記固形ゲルを収容する窪みを備え、
    前記ストッパ部の前記先端部は、前記固形ゲルが被刺激体から離間した状態において、前記超音波伝搬方向について、前記固形ゲルの接触面より被刺激体側から離間するように形成され、
    前記窪みの体積は、前記固形ゲルの体積よりも大きいことを特徴とする超音波発振装置。
  2. 前記固形ゲルが被刺激体から離間した第1の状態において、前記ストッパ部の前記先端部は、前記超音波伝搬方向において前記固形ゲルよりも被刺激体から離間し、
    前記固形ゲルが被刺激体に接触した第2の状態において、前記固形ゲルの前記接触面と、前記ストッパ部の前記先端部と、は前記超音波伝搬方向において同じ位置に位置することを特徴とする請求項1記載の超音波発振装置。
  3. 前記第2の状態において、前記直交する方向において、前記窪みの内周面と前記固形ゲルの外周面との間に空気層が確保されるように前記窪みが形成されることを特徴とする請求項2記載の超音波発振装置。
  4. 前記固形ゲルをさらに備え、
    前記固形ゲルは、
    前記超音波伝搬方向に向かうにつれて断面積が大きくなるテーパ形状に形成される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の超音波発振装置。
  5. 前記固形ゲルをさらに備え、
    前記固形ゲルには、前記超音波伝搬方向に凹む凹部が形成される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の超音波発振装置。
  6. 前記固形ゲルは、
    前記超音波振動子に接触可能で、前記超音波伝搬方向と反対方向の一端の面である一端面を有し、前記一端面の面積が、前記超音波振動子の前記超音波伝搬方向の端面の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の超音波発振装置。
  7. 前記ストッパ部には、
    前記窪みと外部とを連通する空気逃げ穴が形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の超音波発振装置。
  8. 前記ストッパ部は、
    前記固形ゲルより固い材料で形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の超音波発振装置。
  9. 前記ストッパ部の前記先端部に設けられ、被刺激体と前記超音波発振装置とを接着する第1の接着剤を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の超音波発振装置。
  10. 前記超音波振動子は、超音波を発生する圧電素子と、前記超音波を収束する音響レンズとを備え、
    前記超音波振動子は、前記音響レンズと前記筐体とを第2の接着部によって接着することによって、前記筐体に保持されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の超音波発振装置。
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