JPS5934207Y2 - ファクシミル受信装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、平面走査式のファクシミリ受信装置におい
て、給紙またはトナー補給のために外装蓋を開放する際
に、記録紙を現像器から離脱させトナーにより記録紙の
裏面および熱定着板等が汚損されるのを防止するように
したファクシミリ受信装置に関する。

＝般に、記録紙に静電印写する平面走査式のファクシミ
リ受信装置は、記録動作中、記録紙が、外装蓋に設けら
れているプレンジャローラーおよび記録紙倣い板により
、それぞれ筐体の記録ヘッドおよび現像器に常時接触さ
れている。

そのため、給紙またはトナー補給のために外装蓋を開け
た場合、記録紙が現像器に接触した状態のままであるか
ら、現像器のトナーが記録紙の両側から記録紙の印写面
の裏面に付着し、この状態で外装蓋を閉めて記録動を行
なうと、記録紙の裏面に付着したトナーにより記録紙倣
い板が汚損され、さらに熱定着板を通過する際に、熱定
着板にトナーが融着され汚損される欠点がある。

この考案は、前記従来の欠点に留意し、送紙ローラにラ
チェットを連結するとともに、外装蓋に閉塞時ラチェッ
トと係合する爪を設け、外装蓋の開放動作時に爪により
ラチェットを介して送紙ローラを回動させ、記録紙を歩
進させて現像器から離脱させるようにしたものであり、
つぎにこの考案を、そのｌ実施例を示した図面とともに
詳細に説明する。

ファクシミリ受信装置の基体となる筺体１内に、記録紙
２が案内棒３を通って摺接され記録紙２に静電印写する
記録ヘッド４および電荷された記録紙２をトナーにより
現像する現像器５を並べて配置し、筺体１に支軸６を介
して枢着された閉塞自在な外装蓋γに、記録紙２を案内
する案内棒８、記録紙２を記録ヘッド４に密着させるプ
レッシャーローラ９、および記録紙２を現像器５内に設
けられたマグネットローラ５′のトナーに接しさせる記
録紙倣い板１０を設けるとともに、外装蓋γの前方下面
に、記録紙２に塗布された画像を熱定着させる熱定着板
１１を設け、外装蓋γの閉塞時、熱定着板１１０両端に
苅応して筺体１に設けられた２個のローラ１１′により
記録紙２が熱定着板１１に接合される。

つぎに、筺体１の前方上部に、パルスモータ等の駆動源
１２によりベルト１３を介して節動回転される送紙ロー
ラ１４を設けるとともに、支え金具１５および支軸１６
を介して、従動ローラ１γを送紙ローラ１４に接離自在
に設け、筺体１と支え金具１５との間にばね１８を張架
し、ばね１８により、従動ａ−ラ１１を送紙ローラ１４
に圧接自在とし、さらに、送紙ローラ１４にラチェット
１９を連結するとともに、外装蓋Ｉ側には、ばね（図示
せず）およびストッパ（図示せず）により外装蓋Ｔの閉
塞時にラチェット１９に係合する爪２０を回転自在に設
け、さらに、送紙ローラ１４と従動ローラ１７により送
出された記録紙２を切断するカンタ２１を設ける。

また、外装蓋Ｔの後端部に一端が枢着されたプルロッド
２２を、筐体１に設けられたばね固定金具２３に遊挿す
るとともに、プルロッド２２の他端とばね固定金具２３
との間に圧縮ばね２４を介装する。

つぎに、前記実施例の動作について説明する。

記録紙２の交換またはトナーを補給する場合、外装蓋１
の閉口ツク装置（図示せず）のロックを解除すると、ば
ね固定金具２３とプルロッド２２との間で圧縮された圧
縮ばね２４の圧力により、外装蓋Ｔが、第２図に示すよ
うに支軸６を支点にして時計方向に回動し、外装蓋Ｔが
開放される。

この時、爪２０がラチェット１９と係合しながら上方に
移動するため、ラチェット１９が第４図に示す矢印方向
に回動され、ラチェット１９に連結されている送紙ロー
ラー１４がラチェット１９と一体に回転し、送紙ローラ
１４ど従動ローラ１１との間に挾み込まれている記録紙
２．が記録紙倣い板１０に接触した状態で歩進され、こ
の動作が、爪１９がラチェット１４から外れるまで続け
られ、記録紙２が現像器５から離脱する。

すなわち、外装蓋１が開かれた状態では記録紙２と現像
器５内のトナーとが非接触状態となり、記録紙２が、第
４図の１点鎖線で示すように、現像器５上にとどまらな
いため、トナーが記録紙２の裏面に付着することがな（
・。

また、記録紙２の交換またはトナーの補給作業が終了し
て外装蓋１を閉じる場合、記録紙倣い板１０が記録紙２
に接合したのち、記録紙２と現像器５とが接触されるた
め、記録紙２の裏面と記録紙倣い板１０との間にトナー
が入る間隙がなく、トナーにより現像器５および熱定着
板１１が汚損されることがない。

以上のように、この考案のファクシミリ受信装置による
と、筐体に平面走査される記録紙に接触しトナーにより
現像する現像器と、記録紙の送紙ローラと、送紙ローラ
に連結されたラチェットとを設け、筐体に閉塞される外
装蓋に、外装蓋の閉塞時にラチェットに係合する爪を設
け、外装蓋の開放時、爪によりラチェットを介して送紙
ローラを回動させ、記録紙を歩進させて現像器から離脱
させ、記録紙と現像器とを非接触状態にすることにより
、記録紙の裏面にトナーが付着することがなく、トナー
による記録紙倣い板および熱定着板の汚損を防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案のファクシミリ受信装置の１実施例を
示し、第１図は外装蓋閉塞時の概略正面図、第２図は外
装蓋開放時の概略正面図、第３図および第４図はそれぞ
れ第１図および第２図の要部拡大図である。 １・・・筐体、２・・・記録紙、５・・・現像器、Ｔ・
・・外装蓋、１４・・・送紙ローラ、１９・・・ラチェ
ット、２０・・・爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体に、平面走査される記録紙に接触しトナーにより現
   像する現像器と、前記記録紙の送紙ローラと、前記送紙
   ローラに接離自在に設けられた従動ローラと、前記送紙
   ローラに連結されたラチェットとを設け、前記筐体に閉
   塞される外装蓋に、前記外装蓋の閉塞時に前記ラチェッ
   トに係合する爪を設け、前記外装蓋の解放時、前記爪に
   より前記ラチェットを介して前記送紙ローラを回動させ
   前記記録紙を歩進させて前記現像器から離脱させ前記記
   録紙と前記現像器とを非接触状態にしたファクシミリ受
   信装置。