JPH05232845A - 現像剤のリサイクル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像器に対するリサイクルパイプの接離を簡
単かつ確実に行わせると共にトナー飛散を防止する。 【構成】 左端部22ｂがクリーニング装置に接続し右端
部にトナー供給口22ａを有するリサイクルパイプ22にコ
イル状のシャッター開閉ばね26を取付けると共にその右
側にシャッター23を嵌め合わせる。シャッター23にはガ
イドピン24が植設されプロセスカートリッジの側面カバ
ー27に設けたカム25と係合させる。カム25は底辺部のカ
ム25ａと傾斜部のカム25ｂとから成りこのカム25面に沿
って往復動するガイドピン24を介して現像器に対してリ
サイクルパイプ22の接離とトナー供給口22ａの開閉とを
連動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写機やイメージスキャ
ナー等の画像形成装置に設けられる現像剤のリサイクル
装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に複写機やイメージスキャナー等の
電子写真式画像形成装置は原稿を載置するプラテンとそ
の下方に往復動する原稿照射ランプと反射ミラー及び固
定された投影レンズと反射ミラーとで構成される走査光
学系と帯電極によって所定の電位がチャージされてエン
ドレスに回転する感光体ドラムと、前記走査光学系によ
って前記感光体ドラム面上に形成された静電潜像にトナ
ーを付与して現像する現像器と、該感光体ドラム面の下
方に向けて搬送される転写材である記録用紙面上にトナ
ー画像を転写する転写極と、分離極及び除電極と、前記
記録用紙面上に転写されたトナー画像を定着する定着器
と、転写したのちの前記感光体面上に残留するトナーや
紙粉などを除去するクリーニング装置とによって構成さ
れている。最近普及型の複写機などでは例えば帯電極や
感光体ドラム、クリーニング装置等をユニット化したカ
ートリッジとこのカートリッジに分離、結合可能な現像
器カートリッジとを１つに結合したプロセスカートリッ
ジを画像形成装置に着脱自在に装着するようしてかなり
コンパクトにできている。

【０００３】そして、クリーニング装置によって回収さ
れたトナーはリサイクル装置によって現像器に供給され
再利用されるようになっている。そして、所定の搬送経
路に従って間欠的に搬送される記録紙面上に所要のトナ
ー画像がつぎつぎに記録されるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一般にリサイクル装置
はクリーニング装置と現像器とに接続されるリサイクル
パイプが設けられクリーニング装置によって回収された
トナーをリサイクルパイプに内蔵される搬送スクリュー
によって搬送し現像器内に供給している。

【０００５】そして例えば画像形成装置のメンテナンス
時に現像器の修理や交換をする場合に現像器とリサイク
ルパイプとの連結状態を解除するとき不用意にパイプ内
のトナーが飛散して画像形成装置内の機構部や光学系な
どを汚染する。このような対策のために特開昭52-14504
3号公報による技術手段が開示されているがリサイクル
パイプのトナー供給口を開閉するシャッターが摩擦によ
って回動するようになっているためその作動が必ずしも
確実でない上にやや複雑な構造であるために高価であ
る。

【０００６】本発明はこのような問題点を解決して簡略
化した構成によって確実にリサイクルパイプと現像器と
の接離を行うと共にトナー飛散を防止することのできる
現像剤のリサイクル装置の提供を課題目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的は少なくとも像
担持体と、現像器と、クリーニング装置とを有する画像
形成装置の転写後の前記像担持体面に残留するトナーを
回収して現像器に供給するリサイクル装置において、該
リサイクル装置と現像器との接続部は一端がクリーニン
グ装置に接続され他端部はトナー供給口を有して現像器
の連結部と接離するリサイクルパイプと、該パイプに摺
動可能に嵌装されてトナー供給口を開閉するシャッター
と、該シャッターを摺動させる弾性部材と、該シャッタ
ーに植設されるガイドピンと、該ガイドピンが係合する
カムとを有し、現像器に対しリサイクルパイプの接離と
シャッターの開閉とを連動させる前記カムを現像器近傍
に立設する板体に設けたことを特徴とする現像剤のリサ
イクル装置によって達成される。

【０００８】

【実施例】本発明の１実施例を現像器に対するリサイク
ルパイプの接離機構の構成を示す側面図と図２の現像器
とリサイクルパイプとの連結状態を示す上面図と図３の
画像形成装置の構成を示す側断面図とによって説明す
る。

【０００９】しかし、本発明は本実施例に限定されるも
のではない。

【００１０】図３に示すように電子写真画像形成装置18
は本体１の上面に原稿Ｍを設置するプラテンガラスＰが
設けられ、本体１内のこのプラテンガラスＰの下方には
走査光学系２が設けられている。走査光学系２は往復動
する原稿照射ランプ２ａ、第１ミラー２ｂ、Ｖ字形を形
成する第２，第３ミラー２ｃおよび固定されたレンズ２
ｄと第４ミラー２ｅとから成る。本体１の内部中央には
感光体ドラム３が矢印方向に回転可能に設けられてお
り、その周辺には、回転方向に沿って感光体３ａを一様
に帯電する帯電極４と、トナー補給装置５によりトナー
が補給され現像スリーブ31を内蔵する現像器６と、転写
電極７と、分離電極８と、除電電極９と、クリーニング
装置10とが順次配置されている。給紙カセット11，11′
にはそれぞれサイズの異なる２種類の記録紙が収納され
て本体１にセットされている。12は給紙カセット11に収
納された記録紙を第２供給ローラ13の手前の待機位置ま
で給送する第１給紙ローラであり、記録紙の重送を防止
するためにベルトを介して回転されるローラ12ａ，12ａ
と停止ローラ（さばきローラともいう）12ｂとにより構
成されている。13は第１給紙ローラ12により給送される
記録紙を前記待機位置で一旦停止させ、その後感光体３
ａ上の可視像先端と記録紙先端とを転写位置で一致させ
るように適切なタイミングで転写位置に向けて再び給紙
する第２給紙ローラ、14は第１給紙ローラ12により給送
された記録紙を第２給紙ローラ13の位置まで案内するた
めのガイド板であり、レバー（図示せず）を操作するこ
とによって開閉され、手を入れてジャム紙が取り出せる
ようになっている。15は転写後の記録紙を定着位置まで
搬送する搬送装置であり、定着装置16は加熱ローラ16ａ
と圧着ローラ16ｂとから成る。17は定着後の記録紙を本
体外部に排紙する排紙ローラである。

【００１１】そして図に示すように帯電極４と感光体ド
ラム３とクリーニング装置10とを内蔵する第１のカート
リッジ20と、現像器６とトナー補給装置５とがユニット
化された第２のカートリッジ30との２つに分割されて互
に分離、結合可能に組合わされるプロセスカートリッジ
40が画像形成装置18に着脱自在に装着されるようになっ
ている。そして、第１のカートリッジ20内のクリーニン
グ装置10と第２のカートリッジ30内の現像器６との間に
リサイクル装置のパイプ（図示せず）が接続されてい
る。

【００１２】上記装置において、コピーボタンを操作す
ると、プラテンガラスＰ上の原稿Ｍは走査光学系２によ
り露光走査され、感光体ドラム３の感光体３ａ上に原稿
Ｍの静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器６に
より可視像とされ、この可視像は本体１の給紙カセット
11，11′のいずれかから給送された記録紙に転写電極７
によって転写される。転写後記録紙は分離電極８により
感光体３ａから分離され、搬送装置15により定着装置16
に搬送され、そこで定着され排紙ローラ17により排紙さ
れる。このようにして記録紙面上に所要のトナー画像が
つぎつぎと記録される。

【００１３】そして転写後感光体ドラム３の周面に付着
している残留トナーはクリーニング装置10のブレードに
よって掻き落とされ一たんクリーニング装置10内に回収
されたのちリサイクル装置（図示せず）によって現像器
６内に供給されて再び使用される。

【００１４】本発明の現像器６に対するリサイクルパイ
プの接離機構を次のように構成した。

【００１５】図１及び図２に示すようにリサイクル装置
に設けられるリサイクルパイプ22と現像器６との接離機
構21は左端部22ｂがクリーニング装置10に接続され右端
部に矩形状をなして設けられるトナー供給口22ａが現像
器６の連結部６ａと接離可能に揺動するリサイクルパイ
プ22と、該リサイクルパイプ22に嵌装されてトナー供給
口22ａを開閉するシャッター23と、該シャッター23に植
設されるガイドピン24と、シャッター23を弾発的に摺動
させるシャッター開閉ばね26と、プロセスカートリッジ
40の側面カバー27に設けられてガイドピン24が係合する
カム25とによって構成されている。

【００１６】そして、リサイクルパイプ22は例えば合成
樹脂材による屈曲自在なパイプで右を端面のパイプ口は
閉ざされていると共にその右先端部の周面の一部には図
のように矩形状に開口するトナー供給口22ａが設けられ
ている。そしてクリーニング装置10で回収されたトナー
はリサイクルパイプ22内のフレキシブルな搬送スクリュ
ー22Ｃ（図２）によってトナー供給口22ａに搬送されこ
のトナー供給口22ａから現像器６の連結部６ａの開口部
を経て供給されるようになっている。

【００１７】そしてリサイクルパイプ22の外周トナー供
給口22ａの左方所定の位置にはコイル状のシャッター開
閉ばね26が嵌め合わされその左端部はリサイクルパイプ
22の周面に一体的に固定されると共にその右端部はリサ
イクルパイプ22の外周に嵌め合わされるシャッター23の
左端面に当接している。

【００１８】そして、シャッター23は例えば合成樹脂材
による細長いリング状の成形部材でその内径はリサイク
ルパイプ22の外径に摺動可能に嵌め合わされると共にそ
の長さは矩形状をなすトナー供給口22ａの長手方向の寸
法を十分覆うことのできる長さとなっている。

【００１９】そしてシャッター23の外周面の所定の位置
にはガイドピン24が一体的に成型され後述するカム25に
係合するようになっている。そしてカム25は図１に示す
ように底辺部のカム25ａと傾斜部のカム25ｂとによって
カム面が連続するＬ字形に形成され例えばプロセスカー
トリッジ40の側面カバー27に貫通して設けられガイドピ
ン24が係合して該カム25面を摺動するようになってい
る。なお、リサイクルパイプ22はこの側面カバー27の内
側（紙面垂直方向）に沿い左右方向に亘って図のように
設けられている。そしてカム25の底辺部のカム25ａの右
端部突当面にガイドピン24が位置したときにシャッター
23はシャッター開閉ばね26によって所定の押圧力が付与
されてリサイクルパイプ22のトナー供給口22ａを開口す
ると共にトナー供給口22ａは現像器６の連結部６ａに当
接される。また傾斜部のカム25ｂの右端部突当面にガイ
ドピン24が位置したときはシャッター23によってリサイ
クルパイプ22を連結部６ａから離反させると共にトナー
供給口22ａが閉ざされるようになっている。従って図に
示すようにカム25の底辺部のカム25ａと傾斜部のカム25
ｂそれぞれの右端部（ガイドピン24の当接部）の上下方
向の距離Ｈがリサイクルパイプ22を現像器６から離反さ
せるストロークであり左右方向における長さの差Ｄがシ
ャッター23の作動ストロークとなっている。そしてガイ
ドピン24には図２に示すように側面カバー27の外側（図
面下方）にツマミ28が一体的に取付けられガイドピン24
（シャッター23を含む）は手動によってカム25面を摺動
するようになっている。

【００２０】このように構成されるリサイクルパイプ22
の現像器６への接離とシャッター23の開閉との連動は次
のように作動される。即ち、例えば現像器６のメンテナ
ンス時や修理時にリサイクルパイプ22と現像器６との連
結状態を解除する場合ユーザはツマミ28を矢印方向左側
に一たんスライドさせると底辺部のカム25ａに位置して
いたガイドピン24はカム25ａ面に沿って移動すると同時
にシャッター23もシャッター開閉ばね26の弾性に抗して
リサイクルパイプ22の外周面を左方にスライドする。

【００２１】そして、ガイドピン24を傾斜部のカム25ｂ
に位置することによりシャッター23はシャッター開閉ば
ね26の弾性力によって自動的に右斜め上方への移動が開
始される。そしてシャッター23を介してリサイクルパイ
プ22のトナー供給口22ａも現像器６の連続部６ａから離
反しはじめると共にシャッター23によってトナー供給口
22ａを閉ざしはじめる。そして引続きシャッター開閉ば
ね26の弾性力によって傾斜部のカム25ｂ面に沿って右斜
め上方に移動するガイドピン24は該カム25ｂの右端部突
当面に当接して停止することによって右斜め上方に移動
したシャッター23はリサイクルパイプ22を現像器６の上
方所定の位置に離反させると共にトナー供給口22ａを閉
ざす。

【００２２】そして、メンテナンス又は修理が終了して
リサイクルパイプ22と現像器６とを連結状態に復帰させ
る場合にはツマミ28を介して前述と逆の操作を行うこと
によりガイドピン24はシャッター開閉ばね26の弾性力に
抗して傾斜部のカム25ｂを移動し底辺部のカム25ａに移
行したのち該シャッター開閉ばね26の弾性力によって該
底辺部のカム25ａの右端部突当面に当接する。

【００２３】そしてシャッター23によってリサイクルパ
イプ22のトナー供給口22ａが開かれると共に現像器６の
連結部６ａに当接される。このようにカム25に沿って往
復動するシャッター23によってリサイクルパイプ22と現
像器との接離を行うと同時にこの接離作動に連動してリ
サイクルパイプ22のトナー供給口22ａを開閉するように
したので確実に作動すると共に画像形成装置18内へのト
ナー飛散が防がれる。

【００２４】なおカム25は前述したプロセスカートリッ
ジ40の側面カバー27に限らず画像形成装置18内の適宜な
側板或いはフレームに設けられていてもさしつかえな
い。また例えばカートリッジ化されない感光体ドラム３
や現像器６が別々に画像形成装置18内に装着されている
場合であっても勿論本発明の主旨が適用される。

【００２５】

【発明の効果】本発明の現像器に対するリサイクルパイ
プの接離とトナー供給口の開閉とを連動する簡略化され
た接離機構によって例えば現像器の修理やメンテナンス
時に連結状態を解除する場合ワンタッチで確実にリサイ
クルパイプを現像器から離反させると同時にトナー供給
口を閉ざすので操作が極めて容易であるばかりでなく画
像形成装置内へのトナー飛散が防止される。またリサイ
クルパイプを現像器に接続する場合も確実にトナー供給
口が開口される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例による現像器に対するリサイ
クルパイプの接離機構の構成を示す側面図。

【図２】本発明の１実施例による現像器とリサイクルパ
イプとの連結状態を示す上面図。

【図３】画像形成装置の構成を示す側断面図。

【符号の説明】

３ 感光体ドラム ６ 現像器 ６ａ 連結部 10 クリーニング装置 18 画像形成装置 22 リサイクルパイプ 22ａ トナー供給口 23 シャッター 24 ガイドピン 25 カム 25ａ 底辺部のカム 25ｂ 傾斜部のカム 26 シャッター開閉ばね 27 側面カバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも像担持体と、現像器と、クリ
   ーニング装置とを有する画像形成装置の転写後の前記像
   担持体面に残留するトナーを回収して現像器に供給する
   リサイクル装置において、該リサイクル装置と現像器と
   の接続部は一端がクリーニング装置に接続され他端部は
   トナー供給口を有して現像器の連結部と接離するリサイ
   クルパイプと、該パイプに摺動可能に嵌装されてトナー
   供給口を開閉するシャッターと、該シャッターを摺動さ
   せる弾性部材と、該シャッターに植設されるガイドピン
   と、該ガイドピンが係合するカムとを有し、現像器に対
   しリサイクルパイプの接離とシャッターの開閉とを連動
   させる前記カムを現像器近傍に立設する板体に設けたこ
   とを特徴とする現像剤のリサイクル装置。