JPS593326B2 - 自動包装機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、二枚の包装用シートを用いて実質的に厚みを
有する立体的被包装物を四方シールにより連続的に自動
包装する機械の構造に係わり、さ１０らに詳しくは、立
体的被包装物を二枚の包装用シートのエンドシール部の
各々の包装用シートのサイドシール間の巾が同一になる
ように包み込む為の包装用シートの導入部に関する。

従来連続シートによる立体被包装物の自動包装置５ は
、一枚の包装用シート例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニール系、ポリエステル、ナイロン等
の単独あるいは複合フィルムの折り込みによる三方シー
ルによつて行なわれ、二枚の包装用フィルムによる自動
包装は稀であり、あつてクｏ も平面的なものに限られ
ていた。

一方、二枚の包装用シート、特に二種の包装用シートの
組み合せ、例えば紙と熱可塑性プラスチックフィルムの
組み合せ等による包装の多様化と多機能化は広く期待さ
れるところであつた。

■５ 二種あるいは二枚のシートによる包装は、四方シ
ールが前提となり、実質的に厚みを有する立体的被包装
物の包装に於ては、エンドシール部で二枚のシートの包
装内法サイズを合致させることが難かしく、二枚のシー
トのどちらかの側にエンド３０シール部でしわが発生し
、完全なエンドシールを形成することができず、現在迄
二枚の包装用シートによる立体的被包装物の自動四方シ
ール包装は実現していない。本発明は、上下対称に二分
割しうるスリットを３５有する筒状体とその一端にスリ
ットに連通し、かつスリットと同一間隔を保つてそれぞ
れ外方に延びるスリット状開口部を備えたシート導入口
を設ワＱ−けることにより、シート導入部に該筒状体の
内法周長より大なる幅を有する包装用シートを緊張下で
供給し筒型に包装用シートを賦型すると共に、平担部に
於て二枚のシートを重ね合せ、次いでこの部分を連続的
にシール一体化せしめることにより、サイドシール部を
形成して得られた円形、方形あるいはだ円形断面を有す
る筒状体をエンドシールすると、エンドシール部にしわ
の発生のない安定した四方シール包装が得られる自動包
装機を提供するものである。

本発明の第一の要件は、上下対称に二分割しうるスリッ
トを有する筒状体の一端即ち包装用シート導入側の一端
に該筒状体のスリツトに連通し、かつスリツトと同一間
隔を保つてそれぞれ外方に延びる一対の平行な平担部に
よつて形成されるスリツト状開口部を備えたシート導入
部を近接して設け、このシート導入部に、該筒状体の内
法周長より大なる幅を有する包装用シートを緊張下で供
給し筒型に包装用シートを賦型すると共にスリツト状開
口部に於て、二枚のシートを重ね合せ、次いでこの重ね
合せ部分を連続的にシール一体化せしめることにあるが
、筒型に包装用シートを賦型保持したまま、この重ね合
せ部分即ちサイドシール部を形成することである。

従つてスリツト状開口部より出た重ね合せ部分を筒型ガ
イドで保持した状態でサイドシーラ一により処理するこ
とが望ましい。

このため、スリツト状開口部は筒型部分の導入部先端か
らその長手方向のスリツトに沿つて筒状体の一部に連通
し、サイドシール部分に相当する筒状体にスリツトを保
持した状態で取り付ける必要があり、スリツト状開口部
を形成する平担部は筒状体のスリツト長手方向に沿つて
任意の距離に自由に選択して設けてよい。又該スリツト
状開口部は平行に相向き合つた面が平担であればよく、
平板を対向させて形成してもよいし、筒状体の先端部分
の材質を厚くして形成してもよい。

本発明の第二の要件は、筒状体を対称をなして向き合つ
た一対のトンネル型のガイドとして機能させ、二枚のシ
ートを供給して各ガイドを通過した二枚のシートのエン
ドシール部の包装内法寸法を完全に合致させることにあ
り、これは筒状体を上下対称に二分割した形のトンネル
ガイドとすることに達成されるが、他に用いる包装用シ
ートをトンネルガイドの内壁に密着せしめることが必須
である。

シートのトンネルガイド内壁への密着はシートをガイド
入口に於て張力下に反転せしめることによつて得られる
が、さらに好ましくは、筒状体のトンネルガイド導入側
の一端を９０は以下の鋭角となし、これにシートが密着
するようにシートを供給すると反転、密着がスムーズに
行なわれる。

筒状体のガイドの導入部先端に於て、該筒状体の頂点即
ち筒状体断面に於て、スリツトとスリツトを結ぶ線の中
点から垂直にたてた線と筒状体の交わる点からスリツト
に向つて該筒状体が進行方向に後退していると包装用シ
ートは歪みなく筒状体に導入され、包装用シートしわの
発生等のトラブルの発生の懸念がなくなる。本発明の第
三の要件は、上下対称に二分割しうるスリットを有する
筒状体のガイドによつて包装用シートを筒状体に賦型す
ると同時に該筒状体中に被包装物を連続的に投入する点
にある。

而して下半分の筒状体に沿つて移動するシートは被包装
物の自重によつて賦型が保持されるが、上半分の筒状体
に沿うシートはシート供給張力の変化により筒状体への
密着状態が微妙に変化し賦型安定性に劣る場合がある。

この点を改良する為に筒状体の上半分の内側に近接して
これと相似形のインナーガイドを配置し、包装用シート
をこの筒状体とインナーガイドの間のすき間を通すこと
により上半分の包装用シートの賦型安定性が向上し、該
シートのエンドシール内法寸法は多少のシート供給張力
の変動があつても一定に保たれる。

本発明に云う包装用シートとは、紙、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、エチレン酢酸ビニル共重
合体、アイオノマー、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビニ
リデン等の単体及びそれらの組合せ、複合シートとして
の熱可塑性プラスチツクフイルム、金属箱、非熱可塑性
プラスチツクフイルム等筒状体のガイドで安定して賦型
されるものであれば、いかなるものであつてもよいが、
用いる二枚のシートの内少くとも一方がヒートシール可
能なものであることが必須である。

又プラスチツクフイルム複合シートを用いる場合、低融
点成分側が包装の内側になるようにセツトすることが望
ましい。

包装用シートは筒状体ガイドの内法周長より大なる幅を
有するものを使用する。

さらに詳しくは、少くとも該内法周長と筒状体の構成素
材の厚さに両サイドシール部のシール幅を加えた長さ以
上のものが必須である。又その上限については、工程通
過性、仕上り寸法及び形状と経済性とを勘案して決めら
れる。

サイドシール部のヒートシールは通常２〜１５ｍｍ幅が
妥当とされており、本発明もこの範囲を逸脱するもので
はないが、これより大なる幅を採つてもよい。以下を図
面によつて本発明を詳細に説明する。

第１図は本発明の自動包装機の一例の全体側面図、第２
図はその包装機構の一例の側面図、第３図は包装機構の
シート導入部の一例の斜視図をそれぞれ示す。第２図に
於て、スリツト８を有する筒状体９の先端に導入される
シート、４，５の反転角度が９００になるようになした
導入補助具２４，２４／及びスリツトに沿つて連通し、
かつスリツトと同一間隔で左右に拡がる一対のスリツト
状開口部１０，１１を有するシート導入部に幅が筒状体
の内径の１／２にサイドシールに必要とされる幅を加え
た寸法より大なる包装用シート（以下シートと略称する
）４，５を夫々テンシヨンバ一６，６″等を経てシート
導入部の開口に投入し、導入補助具２４，２４″より反
転しつつ円筒ガイドの内壁に密着させつつその両側端部
をスリツト８及び平担部で互いに重ね合せ（この場合シ
ートのヒートシール成分層は常に内側にくるようにする
）駆動ロール２５，２５′をへて第１図に示す如く、ヒ
ーター１５，１５′に達し、ガイドテープ１９，１９′
を介して熱圧され、４，５はここに於てサイドシールさ
れ筒状体となる。

尚、この場合駆動ロール２５，２５′は熱圧ロールとし
て、ここに於てサイドシールを形成してもよく、又ヒー
ター１５，１５″が導入部筒状体９，９″の側面にくる
ようにしてもよい。

これらの操作と平行して好ましくはセパレートガイド３
，３′を備えた供給コンベア２にのせられた被包装物１
は一定間隔で、シート導入部の開口に投入される。

筒状体中にて包装された被包装体はトツプシーラ一１７
，１７′に至り、上下間歇運動するキロチッ型のヒータ
ー、又は回転体に周期的に取り付けられたロータリーヒ
ーターによりトツプシールを形成すると同時に又は次い
でトツプシールの間をキロチッカッター又はロータリー
カツタ一等のカツタ一１８により切断され送り出しコン
ベア２２に乗せられて送り出される。

カツタ一１８の前後にはそれぞれ一対のインパルスシー
ラ２０，２０′，２１，２１″を設けて切断と同時に切
断部の両端をシールするようにしてもよい。本発明に於
けるヒートシール形成は熱板、インパルスシーラ等何に
よつてもよく、又形状もいかなるものであつてもよい。

一方、被包装物の供給周期とトツプシールの周期は完全
に一致する必要があり、ギヤーによる調整、リミツトス
イツチによる作動、光電管による作動等が応用できる。

又トツプシールを間歇駆動によつて行う場合は、サイド
シールも間歇駆動となす方が望ましく、この場合サイド
シール用ヒーターの作動一停止が熱又は押しつけ圧の調
整でできるようにすることが望ましい。

トツプシールに入る前の包装体は円筒型であり、安定し
たトツプシール効果即ち、しわ、ダーツ等によるシール
ミスの除去の為にトツプシールに先立つてサイドへ引き
伸ばし、円筒を直線化するチヤツク式の引き伸ばし機構
を付加することは好ましい。

本発明によれば、シート導入ガイドの工夫による二枚の
包装用シートによる立体的な被包装物の自動連続包装を
可能とする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の自動包装機の一例の全体を示す側面図
、第２図は包装機構の一例を示す側面図、第３図はシー
ト導入部の一例の斜視図である。 ２・・・・・・被包装物供給コンベア、４，５・・・・
・・包装用シート、７，７′・・・・・・シート導入部
、８・・・・・・スリット、９・・・・・・筒状体、１
０，１１・・・・・・スリツト状開口部、１９，１９′
・・・・・・テープガイド、１５，１５ｔ・・・・・ヒ
ーター １６，１６′・・・・・・冷却部、１７，１７
′・・・・・・トップシーラ一、１８・・・・・・カッ
タ一２２・・・・・・包装体送り出しコンベア。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上下対称に二分割しうるスリットを有する筒状体と
   、該筒状体の一端に近接して取付けられ該筒状体の一端
   に導入されるシートを反転させる導入補助具とスリット
   と同一間隔を保つてそれぞれ外方に延びるスリット状開
   口部とを備えたシート導入部とを設けたことを特徴とす
   る包装用シートを緊張下で供給しサイドシールを行う自
   動包装機。 ２ 筒状体のシート導入部の開口端を９０°以下の鋭角
   となしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   自動包装機。 ３ 筒状体が頂点からスリットに向つて切欠かれている
   特許請求の範囲第１項記載の自動包装機。 ４ シート導入部が、筒状体の内側に近接して該筒状体
   と相似形のインナーガイドを配置したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の自動包装機。