JPS5931391Y2

JPS5931391Y2 - 射出成形用金型装置

Info

Publication number: JPS5931391Y2
Application number: JP14243982U
Authority: JP
Inventors: 法雄原「ぞの」
Original assignee: 有限会社原園工業
Priority date: 1982-09-20
Filing date: 1982-09-20
Publication date: 1984-09-05
Also published as: JPS5946222U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、射出成形用金型装置に係り、とぐに金型の側
面に引張りンクを装備した射出成形用金型装置に関する
。

引張りンクを備えた従来の射出成形用金型装置は、例え
ば第１図ないし第２図に示すようなものが知られている
。

これらの図に釦いて、１は凹金型を示し、２は凸金型を
示す。

凹金型１は、その受板３と共に、固定支持板４から突設
された４本の水平支柱５，５・・・に支持されかつ案内
されて第２図の左右方向へ往復移動可能な構成となって
いる。

また、前記凸金型２は、スペーサブロック６を介して移
動支持板７に固着されている。

そして、成形品キャビティ８ば、例えば凸金型２を移動
して第２図に示す状態に設定し、かつノックピン９を押
し出すことにより、第２図に直交する方向に落下し易い
ようになっている。

この場合、凹金型１もランナーキャビティ１０を離脱せ
しめる関係上水平支柱５，５・・・に案内されて第２図
に示す如く右方へ案内された状態となっている。

この場合、前記凹金型１と受板３とは、その側面に釦い
て第３図に示すリンク１１と第４図に示す特殊ボルト１
２とによって相互に伸縮自在に連結されている。

また凹金型１と凸金型２も、同様にしてリンク１１と特
殊ボルト１２によって相互に伸縮自在に連結されている
。

このため、第２図に釦ける凹金型１と凸金型２の位置関
係は、単に移動支持板７を同図の右方向へ移動させるだ
けで、前記各リンク１１と支軸である特殊ボルト１２と
により形成される引張りンク機構１３．１３・・・によ
って自動的に設定され、しかるのち前述したように外力
によってノックピン９が押し出されるようになっている
。

しかしながら、かかる従来技術に釦いては、リンク１１
が金属製であることから繰り返しの連続稼働に際しては
成形品が接触することにより傷つき易く、また異常外力
に対しては、当該引張りンク機構１３・・・は破損しな
いで金型１，２が破損するという不都合がしばしば生じ
ていた。

さらに、射出成形は前述したように比較的短時間の内に
繰り返えしの作業が行われているが、その過程にむける
成形品キャビティ８耘よびランナキャビティ１０の各々
の取出しに際しては、各金型１，２及び受板３は次の工
程との関係から瞬時に停止することが要求されている。

しかしながら、上記従来技術に釦いては、水平支柱４，
４・・・に装着されたストッパ４Ａ、４Ａ・・・と引
張りンク機構１３・・・のほかは特に何らの制動手段を
有しないことから、各金型１，２釦よび受板３はその慣
性ｐよびストッパ４Ａからの反動によって僅かながらも
常に左右繰り返しの往復移動を生じ、これがため、成形
品８釦よびランナ１０の取出作業が幾分ト〈れるという
不都合が生じ、全体的には生産能率に著しい悪影響を及
ぼすという欠点がある。

さらに、従来技術の金属製引張りンクは、加工に多くの
手間を要することから比較的高価なものとなり、これが
ため、金型装置全体のコスト高を招来するという不都合
が生じていた。

本考案の目的は、上記従来技術の有する不都合を改善し
、キャビティ離脱工程時に生じる金型等の往復微少移動
を抑制すると共にこれによって射出成形品の生産能率の
向上を図ることを可能とし、かつ安価で取扱いが簡単な
引張りンク機構を備えた射出成形用金型装置を提供する
ことにある。

本考案は、リンク本体釦よびその支軸を備えた引張りン
ク機構と、この引張りンク機構の前記支軸を側面に植設
した金型等とを有する射出成形用金型装置に釦いて、前
記リンク本体をプラスチックで形成すると共に、当該リ
ンク本体に形成されている支軸用長穴の一端部に、内側
に向う係止用突起を設け、これによって前記目的を遠戚
しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を第５図ないし第１４図に基づ
いて説明する。

ここで前述した従来技術と同一の構成部材については同
一の付号を用いることとする。

第５図にｐいて、凹金型１は、その背後に設けられた受
板３と共に、固定支持板４から突設された４本の水平支
柱５，５・・・に支持され且案内されて同図の左右方向
への往復移動が可能な構造となっている。

水平支柱５，５・・・の各自由端にはストッパ５Ａ、５
Ａ・・・が設けられ、これによって凹金型１が所金定位
置にて係止されるようになっている。

前記凹金型１に対向して設けられた凸金型２は、スペー
サブロック６を介して移動支持板γに固着されている。

この凸金型２には位置極め用の突起２Ａ、２Ａ・・・
が設けられて釦り、これに対応して前記凹金型１にも位
置極め用の貫孔ＩＡ、ＩＡ・・・が形成されている。

８は金型１，２によって形成された成形品キャビティ（
第１３図釦よび第１４図参照）を示し、３０はスプルー
ブツシュを示す。

このスプルーフッシュ３０に穿設されたスプル一孔３１
の一端は、凹金型１のランナー溝３２に連通し、このラ
ンナー溝３２は同じく凹金型１に穿設されたピンゲート
３３を介して成形品キャビティ８に連通した構造となっ
ている。

３４は凹金型支持板４に固定されかっ受板３を貫通して
ランナーキャビティ１０内に突出するスプルー保持ピン
を示す。

また、９，９はエゼクタ−プレート３５に立設され前記
凸金型２を貫通して成形品キャビティ８に当接しこれを
押し出すことができるノックピンである。

このような構成にむいて、スプルーブツシュ３０のスプ
ル一孔３１より射出された溶融樹脂材料は、凹金型１の
背面に形成されたランナー溝３２及びピンゲート３３を
通ってキャピテイ８内へ充填され、これによって、まず
所定の成形品が形成される。

次に所定時間経過後、型開きの動作に移行するが、この
際、本考案の主要部を成すリンク機構２０．２２が、後
述するように効果的に機能するようになっている。

これらのリンク機構２０，２２は、本実施例に釦いては
第１リンク機構２０．２０・・・と第２リンク機構２２
，２２・・・とに分けられている。

前記第１リンク機構２０，２０・・・は、第１０図およ
び第１１図に示すリンク部２１と第１４図に示す固定ガ
イドスペーサ２４と支軸ボルト２５とにより構成され、
第５図ないし第８図のように凹金型１と受板３とを伸縮
自在に連結した構成がとられている。

この場合、前記リンク部２１は、プラスチックによって
形成され、リンク本体２１Ａと、このリンク本体２１Ａ
に形成された固定取付孔２１Ｂと、長穴２１Ｃと、この
長穴２１Ｃの内側端部に形成された係止用突起２１Ｄ、
２１Ｄとによって構成されている。

また前記固定ガイドスペーサ２４は、プラスチック製で
あって、具体的には、第１４図に示すようにボス部２４
Ａとつば部２４Ｂとこれらに共通して形成された貫孔２
４Ｃとにより構成され、前述したリンク部２１との関係
にトいては例えば第９図に示す如く組み合されて凹金型
１と受板３相互間の両側面の各２個所に装着されている
。

この場合、第１１図と第１４図との寸法関係に釦いては
ｔ’＞ｔ、ｖ（＜ｗなる状態に形成され、これに
よって、リンク部２１の長穴２１Ｃ内を固定ガイドスペ
ーサ２４が円滑に摺動することができるようになってい
る。

前述した第９図は、当該固定ガイドスペーサ２４が型開
き完了時に破線矢印Ａの如く移動することにより前記長
穴２１Ｃ内の係止用突起２１Ｄ、２１Ｄによって確実に
係止されることを示したものである。

また、この固定ガイドスペーサ２４は第６図ないし第８
図に示すように凹金型１にボルト止めされていることか
ら、型開き時に卦ける当該凹金型１の微少往復移動が、
これによって効果的に防止されるようになっている。

前記第２リンク機構２２．２２・・・は、第１２図あ−
よび第１３図に示すリンク部２３と前述した固定ガイド
スペーサ２４と支軸ボルト２５とにより構成され、第５
図ないし第８図に示すように凹金型１と凸金型２とを伸
縮自在に連結している。

この第２リンク機構２２，２２・・・は、固定ガイドス
ペーサ２４を介してリンク部２３が摺動自在に取付けら
れていること、ｐよび当該リンク部２３と固定ガイドス
ペーサ２４とがいづれもプラスチック製であることなど
、従来の金型装置のリンク機構とは著しく相違している
。

その他の具体的構成は従来と同様となっている。

以上のように構成された第１釦よび第２の各リンク機構
２０，２０・・・２２，２２・・・を装備した金型装
置の型開きに際しては、１ず第６図の状態から凸金型支
持板７がエゼクタ−プレート３５と共に矢印Ｘの方向へ
移動すると、水平支柱５，５・・・を案内として予め受
板３に装備されている圧縮ばね３Ａ、３Ａ・・・の作
用によって凹金型１も前記凸金型２と共にＸ方向へ移動
する。

このとき、ランナーキャビティ１０は、ピンゲート３３
部分で成形品キャビティ８から分離され受板３側に付着
した状態となっている。

ここで、第１リンク機構２０．２０・・・がいっばいに
延びた状態では、当該各第１リンク機構２０の固定ガイ
ドスペーサ２４が第９図に示す状態になるため凹金型１
がストッパＳＡ、５Ａ・・・に係止された時に生じる反
動は当該各第１リンク機構２０，２０・・・によって効
果的に吸収され、これがため凹金型１の往復微少移動が
前述したように効果的に防止される。

次に、前述した第１リンク機構２０．２０・・・がいっ
ばいに延びると、これに連続し或いはかかる状態に前後
して前記第２リンク機構２２、２２・・・が伸張され
、凹金型１と凸金型２相互間の型開きが開始される。

そして当該第２リンク機構２２゜２２・・・がいっばい
に伸張されると受板３も引張られるためランナーキャビ
ティ１０がスプルー保持ピン３４から離脱し、別に設け
た取り出し機構によって当該ランナーキャビティ１０が
第７図に示す如く引き出され放出される。

一方、かかる動作と略同時に、前記エゼクタ−プレート
３５が第１図の矢位Ｃの如く移動し、ノックピン９，９
によって成形品キャビティ８を同図の如く押し出す。

このため、成形品キャビティ８とランナーキャビティ１
０とは略同時に第７図に示す如く押し出された状態とな
り、紙面に直交する方向に落下し、これによって当該型
開き工程が終了する。

な釦、上記実施例にｐいて、各リンク機構２０゜２０が
固定ガイドスペーサ２４を有する場合を例示したが、本
考案は必ずしもこれに限定されず、例えばリンク本体２
１．２３が摺動自在に装着され得るものであれば、とく
に固定ガイドスペーサを備えていなくともよい。

以上のように、本考案によると、リンク本体卦よびその
支軸を備えた引張りンク機構と、この引張りンク機構の
前記支軸を側面に植設した金型等とを有する射出成形用
金型装置に釦いて、前記リンク本体をプラスチックで形
成すると共に、当該リンク本体に形成されている支軸用
長穴の一端部に、内側に向う係止用突起を設けたので、
型開き工程に釦いては前記支軸を係止用突起が係止する
ことから、従来より生じていた金型等の移動慣性に基づ
く往復微少移動を完全に抑制することができ、これによ
って次の工程であるランナーキャビティ等の取り出し工
程へ直ちに迅速に移行することができ、このため全体的
には成形品の生産能率を著しく向上せしめることができ
、プラスチック製のリンク本体を使用していることから
軽くて取扱い易く且つ安価に入手することができ、さら
に金型装置全体に異常な衝撃的外力が印加される事態が
生じた場合は、まずリンク本体が破損することによって
当該外力を一部吸収し、これによって金型の損傷を防止
し得る等、従来にない優れた効果を備えた射出成形用金
型装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す正面図、第２図は第１図の■−■
線に泊った断面図、第３図は従来例のリンク本体を示す
平面図、第４図は第３図のリンク本体用の支軸としての
特殊ねじを示す正面図、第５図は本考案に係る射出成形
用金型装置の一実施例を示す正面図、第６図は第５図の
Ｖｌ−Ｖｌ線に沿った断面図、第７図は第６図の型開き
工程の最終段に釦ける動作説明図、第８図は第７図に釦
ける金型装置部分を示す斜視図、第９図は第８図の■部
分を裏面からみた場合を示す一部省略した拡大部分斜視
図、第１０図は第８図の一部をなすリンク本体を示す平
面図、第１１図は第１０図の正面図、第１２図は同じく
第８図の一部をなすリンク本体を示す平面図、第１３図
は第１２図の正面図、第１４図は固定ガイドスペーサを
示す断面図である。１．２・・・金型、２１．２３・・・リンク本体、２１
Ｃ９２３Ｃ・・・支軸用長穴、２１Ｄ・・・係止用突起
、２５・・・支軸としてのボルト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

リンク本体釦よびその支軸を備えた引張りンク機構と、
この引張りンク機構の前記支軸を側面に植設した金型等
とを有する射出成形用金型装置に釦いて、前記リンク本
体をプラスチックで形成すると共に、当該リンク本体に
形成されている支軸用長穴の一端部に、内側に向う係止
用突起を設けたことを特徴とする射出成形用金型装置。