JPS5931384B2 - 粉末スプレ−ブ−ス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粉末塗装技術、特に粉末のスプレー塗装を行な
うためのブースに関する。

粉末塗装技術は塗装業界においてかなりよく知られてい
る。

一般的に、粉末樹脂は基質すなわち被塗物に塗布されそ
の後被塗物と粉末が加熱されて粉末は融け、冷却された
後には被塗物の上に粉末が塗装された形となる。粉末は
ほとんど均一に被塗物上へ静電処理技術によつて付着さ
れる。これら静電処理技術は普通被塗物上に粉末を付着
しそのまま維持するために粉末、被塗物又はブースに静
電気を帯びさせる処理を含んでいる。これら静電技術は
周知であり、ここでは詳細に記述する必要はない。概し
て粉末処理はブース内の、被塗物に付着しない過剰スプ
レー粉末を内含するようにされた制御領域内で行なわれ
る。

多くの装置において粉末をブース内に内含することは、
ブース内に負圧を発生し、過剰スプレー粉末をブースか
ら回収及び、フィルター装置へ制御された方法で吸引す
る排気装置によつて補助される。ある装置においては集
められた過剰粉末は後の使用のために貯えられ、又ある
装置においては自動的に処理装置に還流される。粉末塗
装装置においては、いくつかの重要な、又は望ましい考
慮すべき点がある。

それらは、安全性、効率、装置の大きさ、操作や構造の
複雑さ、色変化、清掃、保守、被塗物上に付着しない粉
末の内含及び／又は回収、等々である。これらの装置で
使用されるスプレーブースはまた、該装置の一部分であ
つて、以上の点についても又考慮しなければならない。
それ故、本発明の一般的な目的はこれらの基準に照らし
て実質的に全体として改良されたスプレーブースを提供
することである。多くの場合、装置のフイルタ一および
回収の面の部品として静止カートリツジ型フイルタ又は
典型的なバツグハウス型を使用するのがよい。これらの
型式のフイルタ一は可動部分を有してはおらず、従つて
簡単であり信頼性及び効率がよい。しかし、もしこれら
のフイルタ一／回収ユニツトが遠くに位置していると粉
末を含んだ空気はスプレーブースからダクト又は他の制
約物又は限定領域を通つてフイルタ一／回収ユニツトへ
送られる。すべてでないにしても多くの装置において、
フイルタ一／回収ユニツトはそれ自身が限定領域を構成
している。この点が従来の技術においては爆発の危険を
有するという欠点となつている。粉末塗装において使用
される樹脂は基本的に一般には引火し易い。

粉末の形のとき、そしてある粉末と空気の比率にあると
き急速に燃焼する。従つて、若し空気／粉末混合体が閉
鎖又は制限空間内において何らかにより点火されると爆
発が起ることは理解できよう。開放された空間での粉末
の燃焼ですら不都合で生命や手足に対して危険であるけ
れども、爆発は通常もつと悲惨な結果をもたらす。従つ
て、従来の技術のこれらの制限領域は爆発の危険性があ
るので本発明の１つの目的は潜在的に爆発性の状態を作
り出すような制限領域のないブース／回収装置を提供す
ることである。本発明の装置の回収／フイルタ一部はブ
ースと一体に位置しており、従つて制限領域を構成する
ようなダクトを有する必要はない。ある種の従来型ブー
スはブースと一体型の回収装置を有し、又それらのある
ものは実質的に゛制限領域″″を減らしてはぃるけれど
も、これらの装置は複雑で製作費が高く、運転及び／又
は維持も高くつく。

従つて、本発明の次の目的は、設計、製作、維持、運転
が簡単であつてしかも爆発性の空気／粉末混合体を含む
制限領域を削除した粉末スプレーブース／回収装置を提
供することである。粉末塗装ブースにおいて考慮すべき
他の重要なことがらは、スプレーする粉末、又は粉末の
色を迅速に変更、できる能力である。この点におぃては
、前の混合物を装置内から効果的に除き、続いて使用す
る別の粉末による汚染を防ぐことが重要である。従つて
本発明の更に次の目的は、安全で簡単な、１つの色又は
粉末から他のものへ速やかに且つ効果的に変更できる能
力を持ち、更に装置の保守はスプレー塗装作業をやめる
ことなくできるようなスプレーブース／回収装置を提供
することである。一般的に本発明は静止フィルタ一を使
用し、向上した安全性、色変更能力をコンパクトにまと
めた装置としてもたらすスプレーブース／回収装置を提
供することである。

本発明のブース／回収装置は、天井部，側壁及び端壁並
びに床部から成り、被塗装物に粉末塗装するための制御
された領域を形成するブース手段と、ブース手段の内部
と連通した粉未回収チヤンバ一と、ブース手段及び粉未
回収チヤンバ一から遮断され、粉未回収チヤンバ一から
続く開口が形成された清浄空気チヤンバ一と、粉未回収
チヤンバ一内に配設され、粉末が清浄空気チヤンバ一に
入るのを防止する静止フイルタ手段であつて、複数の静
置フイルタカートリツジから成る静止フィルタ手段と、
フイルタカートリツジを通過する空気の逆流によつてフ
イルタカートリツジの表面から粉末を周期的に除去する
手段と、清浄空気チヤンバ一内に負圧を発生させるべく
作動可能なブロワ一手段と、粉未回収チヤンバ一内の火
気が爆発を発生させるのを防止する手段であつて、粉未
回収チヤンバ一からブースに連なつて粉未回収チヤンバ
一内の火災発生圧力を爆発をおこすことなくブースに排
除する制約のない流れ通路を含む爆発防止手段とから成
つている。

収集領域はブースの床の断面領域を通つて直接収集領域
へ通するＩつの穴を介してスプレーブースの内側へ通じ
ている。室内に負圧を発生するためブロワ一が設けられ
ており、従つて、粉末を含んだ空気はブースの床の穴を
通つてブース直下の収集領域に引き込まれ、その後、フ
イルタ一を通して上方に清浄空気室へと吸引される。フ
イルタ一を通り非爆発性の割合に微細粉だけを含んだこ
の空気は、プロア一で清浄空気室から吸引され最終的に
▲過するためアブソリユートフイルタ一を通過する。従
来のシステムではブースと回収装置の両者のための床ス
ペースを必要としたけれども、回収装置を完全にスプレ
ーブースの床下に収めると、ブース／回収装置全体に要
求されるスペースはブース自身に必要な床スペースだけ
でよいことになる。

ブースの床の収集領域へ通する開口の相当な断面積のた
めに爆発性の状態を生みだず制限領域０というものがな
い。空気流路中にわずかに存在する制限領域はフイルタ
一の下流であり、そこでは空気／粉末比は危険性がない
。ブースの下の完全な収集器は取りはずし可能にブース
に取り付けられており、車輪を有し、プロウに通するダ
クトへ取りはずし可能に取り付ける締め具を有している
ので、色の変更が必要になつたとき、又はフイルタ一交
換が必要になつたとき、又は収集器の保守が要求される
とき、別の収集装置を速やかに且つ効果的にブースの下
に置き、取り付けし運転することができ、従つてこれら
の作業中でもスプレー塗装は継続できる。

第１図において、本装置は粉末用のフイルタ／回収装置
から成るベース２を有するベース１と、ダクト３を通じ
てベース２に連結されたアブソリユートフイルタ５とか
ら成る。

ダクト３はベース２の１つの端部のいずれかの側を取り
外し容易な接続具３０でベースの穴２２（第２図）に接
続している。このダクト３はベース２の内部をプロア一
４に連絡し、詳しく後述するようにベース２内に負圧を
発生させる。プロア一４は、混合空気を浄化するフイル
タ一２８を持つプレナム２９に排気を行なう。プロア４
は都合上ベース１０に載置されてぃる。スプレーブース
１はスプレーするための制御領域を構成しており、通常
、天井６、向かぃ合う側壁７、向かい合う端壁３２及び
床８を含んでいる。

本実施例における床８は実際上回収／収集ユニツト即ち
ベース２の上部を含んでおり、従つてここでは共通の参
照番号で両要素を表示している。ブース１はベース２上
に脚で支持されている。ブース１の側壁７の１つ及び端
壁３２の両者に入口が設けられている。側壁７の入口は
スプレー装置をブース１の内側へ入れるため、又は人が
出入りするための入口である。端壁３２の２つの入口は
スプレーするために製品を出し入れする入口である。ブ
ースの天井６にはスロツト９があり頭上のコンベアーで
被塗物をブース１に出し入れするためコンベアーフツク
又は同類のものが通過できるようになつている。第２図
にブース１のベース２内にある回収／フィルターユニツ
トの詳細を示す。

第２図は収集／回収ユニツトの内部詳細を示す部分図で
ある。ベース２は通常向かい合つた側壁２１、端壁３３
上部壁８及び底部１３から構成されている。前述のよう
に上部壁８は又ブースの床を構成している。ブース２の
向かい合つた側壁２１に沿つて、ブース１の床８の下に
清浄空気室１９があり、該清浄空気室はベースの外側壁
２１の部分、ベースの上部壁８、内側壁１１の部分と底
部壁２０との間に構成される。清浄空気室１９の上方に
は粉未回収チヤンバ一４１が配置され、該チャンバ一４
１は側壁２１、内側壁１１及び底部壁４２との間に構成
される。清浄空気室１９内に負圧を発生させ、その中に
空気を吸い込むため、各清浄空気室をダクト３（第１図
）に接続する穴２２が一方の端壁３３につけられている
。

内側壁１１は床８から下方に傾斜してブースから直接清
浄空気室１９の下の粉未収集領域１４への空気流路を構
成している。

中央の空気流路１２は塗装する粒子の移動する方向に細
長く延びており、ブース１の全長にわたつて延在してい
る。それは断面領域内に位置しており、爆発につながる
゛制限領域″゛を形成するような制約はしない。各室１
９には底壁２０を通して多数の穴１７が設けられている
。これらの各穴１７には靜止カートリツジ型フイルタ一
１６が付けられている。フイルタ一１６は適当な手段に
よつて室１９に取りはずし可能に取り付けられている。
本実施例においては、清浄空気室１９の底壁２０Ｑ穴及
びこれと連携のフイルタ一要素１６はユニツトの各側に
６つのフイルタ一を３層に配置し、合わせて６つのフイ
ルタ一層を構成している。各層は２列で３深（奥行）に
なつている。第２図には、各側に２つづつ、合計４つの
フイルタ一１６が見られる。６層のフィルタ一の夫々の
下に、ベース２の底１３がピラミツド型に下方にテーパ
ーしており、各ピラミツドが６つの粉未収集領域１４の
１つを構成し、ここでフイルタ一１６によつて空気から
▲過された粉末が集められる。

各ピラミツドの先端に、ベンチユリポンプ又は他の適当
な手段があり集められた粉末を再循環貯蔵箱又は後に使
うための貯蔵又は廃棄のための貯蔵所へ移送する。各ピ
ラミツドの先端に（図示なき）開口があり、各ヴエンチ
ユリポンプ１５を連絡している。清浄空気室１９の内側
で、ヴエンチユリ気管１８が各穴１７の上回りに位置し
ており、これをフイルタ一を通つた空気が通過する。

一連のパイプ２５がベース２を横断して延在しており夫
々は４つのすべてのヴエンチユリ気管１８及びフイルタ
一１６と１列になつている。パイプ２５の夫々は、その
下側に４つの穴２６を持つており、それらが互いに夫々
のヴエンチユリ気管１８と一直線になつている。各パイ
プ２５と連携し外側壁２１の外部に載置された空気ソレ
ノイド２４が一吹きの空気を夫々のパイプ２５へ排気し
、従つてパイプ２５の下側にある穴２６から各ヴエンチ
ユリ気管１８へ排気する。一吹きはフイルタ一１６を逆
流する空気流を瞬時引き起こし、集められた粉末をフィ
ルタ一材から引きはがす。引きはがされた粉末は夫夫の
ピラミツドの収集領域１４へ落下する。ソレノイド２４
は技術的に良く知られた適当な制御機構によつて連続運
転され、その結果１度にたｙ１つの層又は列のみが清掃
される。従つてフィルタ一／制御ユニツト即ちベース２
を通る空気流に実質的な支障はない。サービスドア２７
が、フイルタ一１６の交換や手入れのために外側の側壁
２１に取り付けられている。ベース２全体は車輪２３上
に載置されており、スプレーブース１の下側から容易に
除去でき、従つて新らしい粉末や色を塗装したり、ユニ
ツトを手入れするために新らしいペース２と容易に交換
できる。もし必要ならばベースユニツトの外周とブース
とを気密にするためにゴムのガスケツトを使用すること
もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はそのベース内に回収／収差装置を持つスプレー
塗装ブースの透視図、第２図は第１図のブースのベース
内の回収／収集装置の内側構造を示す部分図である。 主要部分の符号の説明、１・・・・・・ブース、２・・
・・・・ペース 回収／収集 ユニツト、３・・・・・
・ダクト、４・・・・・・ブロワ− ２９・・・・・・
プレナム、２８・・・・・・フイルタ一 ６・・・・・
・天井、７・・・・・・側壁、３２・・・・・・端壁、
８・・・・・・床。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 天井部、側壁及び端壁並びに床部から成り、被塗装
   物に粉末塗装するための制御された領域を形成するブー
   ス手段と、該ブース手段の内部と連通した粉末回収チャ
   ンバーと、前記ブース手段及び粉末回収チャンバーから
   遮断され、該粉末回収チャンバーから続く開口が形成さ
   れた清浄空気チャンバーと、前記粉末回収チャンバー内
   に配設され、粉末が前記清浄空気チャンバーに入るのを
   防止する静止フィルタ手段であつて、複数の静置フィル
   タカートリッジから成る静止フィルタ手段と、該フィル
   タカートリッジを通過する空気の逆流によつてフィルタ
   カートリッジの表面から粉末を周期的に除去する手段と
   、前記清浄空気チャンバー内に負圧を発生させるべく作
   動可能なブロワー手段と、前記粉末回収チャンバー内の
   火気が爆発を発生させるのを防止する手段であつて、粉
   末回収チャンバーからブースに連なつて粉末回収チャン
   バー内の火災発生圧力を爆発をおこすことなくブースに
   排除する制限のない流れ通路を含む爆発防止手段と、か
   ら成ることを特徴とする粉末スプレーブース及び粉末回
   収フィルタユニット。 ２ 前記爆発防止手段の流通路は、ブースの床部に形成
   されて粉末回収チャンバーに直接開口している特許請求
   の範囲第１項記載の粉末スプレーブース及び粉末回収ユ
   ニット。