JPS5927463Y2 - 手摺 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は階段、廊下等の手摺芯体に合成樹脂製のカバ
ーを嵌脱自在に被着できるようにした手摺に関するもの
である。

従来この種の手摺は、金属又は硬質材料の手摺芯体にそ
の形状に合せた合成樹脂製のカバーを形成し、これを被
冠せしめたものも見受けられるが、これ等は芯体及び被
冠材の製作上に於ける寸法誤差と、それによって生ずる
寸法差及び温度差変化による寸法変化によって、両者の
被冠間に緩み、ガタ付等を生ずる欠点と、一度被冠体を
被着すると再度の着脱が不可能となる欠点とがあった。

この考案は上述の各欠点を改良せしめたもので、その主
たる構成とする所は、長手芯材の外周に合成樹脂製の被
冠体を被着した手摺に於いて、その被冠体には軟質合成
樹脂の長手条帯を所定位置に一体に形成し、その長手条
帯の裏面に数条の圧接突片を形成する。

また、被冠体の長手方向の両端には、係止突起を設けた
折曲部と、屈曲係止部とを各形成せしめたものである。

従って、この考案によると、手摺芯材の外周より容易に
被着できると共に、着脱が自由にできる効果と、被冠体
が緩んだり移動する等の憂いなく、且つ、芯材と被冠体
との寸法誤差が生じても、軟質部分の長手突片の伸縮と
、保合部分の弾性によって常時強固に被着されると云う
効果がある。

次にこの考案の一実施例を図面について説明すると、こ
の考案の手摺本体１は、アルミニウム等の軽金属又は合
成樹脂製よりなる長手芯材２と、その外周から被着する
硬質又は半硬質の合成樹脂製よりなる被冠体３とより構
成されている。

該被冠体３には、外周の所定位置に軟質合成樹脂製より
なる長手条帯４を一体に形成せしめると共に、長手条帯
４の裏面には、数条の圧接突片５，５・・・・・・を形
成せしめである。

更に、被冠体３には、長手方向の一端縁に係止突起７を
設けた折曲部６を形成し、他端縁には該係止突起７に係
合する弾性を有する屈曲係止部８を形成せしめである。

９は手摺本体１を支持する取着具で、１０は壁面１１に
装着する取付脚を示したものである。

この考案は上述の如き構成からなり、長手芯材２に被冠
体３を被嵌する場合は、第３図に示す如く、芯材２の外
周より被冠体３を被せ、屈曲係止部８に、折曲部６の係
止突起７を引張状態で係合すれば強固に被着でき、被冠
体３を脱離するには、その反対の操作をすれば容易に外
れるものである。

この考案は上記の如く、手摺の長手芯材に外周より容易
に被冠体を被着できると共に、製作上の寸法誤差が生じ
た場合でも被冠体が伸縮自在であるため容易確実に被着
できると云う優れた効果がある。

そして、被冠体の長平方向に設けた軟質合成樹脂製より
なる長手条帯によって被冠体の伸縮を容易として被嵌を
確実とし、その裏面に設けた数条の圧接突片によって、
被着後の被冠体の回動を防止せしめ、素りに移動するこ
となく安定固定できると云う効果がある。

更に、被冠体の一端縁には係止突起を設けた折曲部を、
他端縁には該折曲部に係合する弾性を有する屈曲係止部
を各々形成せしめであるので、長手芯材への被着が容易
で脱離も自由にでき、且つ係止部が弾発的となり伸縮が
自由なため、破損する等の憂いがない効果がある。

また、軟質合成樹脂製の長手条帯は、手摺使用中に於け
る滑り止めの役目を果すと共に、蓄光剤等を混入すれば
夜間等の安全を計れると云う優れた実利性がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は手摺の装着
状態の正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線の断面図、第３
図は手摺本体の斜面図、第４図は長手条帯の断面図、第
５図は保合部分の断面図である。 符号１は手摺本体、２は長手芯材、３は被冠体、４は長
手条帯、５は圧接突片、６は折曲部、７は係止突起、８
は屈曲係止部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属等よりなる長手芯材に合成樹脂製の被冠体を被着す
   る手摺に於いて、該被冠体には軟質合成樹脂製よりなる
   長手条帯を所定の位置に一体形成せしめると共に、該長
   手条帯の裏面に数条の圧接突片を形成せしめ、且つ該被
   冠体の長手方向の一端縁には係止突起を設けた折曲部を
   有し、他端縁には該折曲部に係合する弾性を有する屈曲
   係止部を各々形成せしめた事を特徴とした手摺。