JPS5927099Y2 - プリント基板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえばシャーシへのプリント基板の取付装
置に関するもので、取付作業が容易に行えるようにする
とともに、構成の簡素化をはかることを目的とする。

従来のこの種取付装置は第１図に示すように、ヒンジ機
構を有する成製品１の一端をシャーシ等の固定基板２に
ビス３にて固定し、一方前記成型品１の他端を直接プリ
ント基板４あるいはプリシト基板４を固定した金具にビ
ス５にて固定することにより、プリント基板４の一端を
固定基板２に固定し、プリント基板４の他端は、前記成
製品１のヒンジ機構を利用してプリント基板４を回動せ
しめ、固定基板２の上部に位置する固定基板（図示せず
）にビスにて固定するようにしていた。

これにより、固定基板２に対して垂直状態にプリント基
板４を固定することができるが、この場合、成製品１を
固定基板２、プリント基板４におのおのビス３，５にて
固定するため作業性が悪く、また固定用部品を多く要す
るという欠点があった。

本考案は上記従来の欠点を除去するものである。

以下その一実施例を第２図〜第４図を用いて説明する。

第２図においては、プリント基板１０の一端に固定され
る固定金具１１を設け、この固定金具１１の一端を垂直
方向に折り曲げて一体に突片１２，１３を設け、さらに
この突片１２，１３から固定金具１１にわたって保合孔
１４．１５を設ける。

なお、１６はプリント基板１０と固定金具１１とを固定
するためのビスである。

一方、シャーシ等の固定基板１７は、一端を垂直方向に
折り曲げて取付片１８を一体に形成し、この取付片１８
から固定基板１７にわたって一対の切欠溝１９，２０，
２１．２２を左右２ケ所に設ける。

これにより固定基板１７および取付片１８上記係合孔１
４，１５に挿入される部分を２ケ所設ける。

係合孔１４，１５に挿入される固定基板１７および取付
片１８の一部に対して係合孔１４，１５の幅はそれらの
幅とほぼ等しく、その高さく幅方向に対して垂直方向の
寸法）は固定金具１１における部分および突片１２，１
３における部分の高さともに取付片１８の高さより低い
ものである。

上記構成において、プリント基板１０を固定基板１７に
取付ける場合は、まず、切欠溝１９，２０および切欠溝
２１，２２の間に位置する取付片１８を、固定金具１１
．突片１２，１３に設けた係合孔１４．１５におのおの
挿入する。

この場合、第３図に示すようにプリント基板１０を固定
基板１７に対して垂直に立てた状態で、取付片１８を係
合孔１４，１５に挿入することができる一方、また第４
図に示すように固定基板１７に対してプリント基板１０
を平行に支持した状態で取付片１８を係合孔１４，１５
に挿入することもで゛きる。

第３図の状態のときは、このままでプリンＩ・基板１０
の他端を直接あるいは他の固定具を介して他の固定基板
（図示せず）にビスにて固定する。

一方、第４図のときはプリント基板１０を矢印方向に回
動せしめてから、プリント基板１０の他端を固定する。

通常、固定基板１７に対して垂直方向にはスペースがな
いため、第４図のように一旦、平行な状態にして回動せ
しめてから固定する。

このように本構成によれば、固定金具１１の固定基板１
７への取付けは、ビスを用いることなく固定金具１１．
固定基板１７自体で行っているため作業性が良く、また
固定用部品も少なくすむ。

また、サービス時、プリント基板１０を第３図の固定状
態から第４図に示す位置まで回動せしめても、突片１２
．１３が取付片１８と係合しているため、プリント基板
１０が不用意に固定基板１７から外れることはない。

以上説明したように本考案によれば、プリント基板の一
端に固定金具を固定し、この固定金具に垂直方向に突片
を一体に設け、上記固定金具から突片にわたって係合孔
を設ける一方、固定基板に垂直方向に一体に取付片を設
けかつこの取付片から固定基板にわたって一対の切欠溝
を設けることにより固定基板および取付片に上記保合孔
に挿入される部分を形成することによって、上記固定金
具と固定基板との結合をビスを用いることなく、固定金
具と固定基板自体で行えるようになり、取付作業が良好
になるとともに、固定用部品が少なくてすむ利点を有す
る。

また、固定基板への固定金具の取付けは、固定金具が固
定基板に対して垂直状態であっても、また固定基板に対
して略平行なる状態においても保合孔に取付片を嵌合せ
しめることができ、取付方向に制限を受けることがない
という利点を有する。

さらに、サービス時、プリント基板を回動せしめて固定
金具が固定基板と略平行になる状態にしても、突片と取
付片が係合状態であるため、プリント基板が固定基板よ
り不用意に外れることがなく、サービス作業が行いやす
いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプリント基板取付装置の側面図、第２図
は本考案の一実施例におけるプリント基板取付装置の分
解斜視図、第３図は固定状態を示す断面図、第４図はサ
ービス時の状態を示す断面図である。 １０・・・・・・プリント基板、１１・・・・・・固定
金具、１２゜１３・・・・・・突片、１４．１５・・・
・・・係合孔、１７・・・・・・固定基板、１８・・・
・・・取付片、１９〜２２・・・・・・切欠溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント基板の一端に固定金具を固定し、この固定金具
   に垂直方向に突片を一体に形成し、上記固定金具と突片
   にわたって保合孔を設け、固定基板の一端に垂直方向に
   取付片を一体に設け、この取付片から固定基板の一部に
   わたって一対の切欠溝を形成してこの切欠溝の間に上記
   係合孔に嵌入しうる取付片を設け、かつこの取付片はそ
   の高さを上記固定金具および突片における係合孔のそれ
   ぞれの高さより十分高く形成してなるプリント基板取付
   装置。