JPS635562Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、キヤビネツト装置において本体にパ
ネル板を取り付ける構造に関する。

キヤビネツト本体の前面にパネル板を取り付け
る場合、従来には、本体の前面の取付部にパネル
板を嵌め込み、本体周壁とのすきまにゲージ板を
はさみ込んで中央に位置決めし、手で押えて仮止
めするか、ビスで仮止めしておき、その後、ビス
を締め付けて固着するようになされていた。この
ため、ゲージ板を必要としたり、手で押えておい
たりする必要があつて、組み立ての作業性が悪
く、コスト高になる欠点があつた。

本考案はかかる従来の欠点を解消することを目
的とするもので、以下、その一実施例を示す図面
を参照して説明する。

図において、１はキヤビネツト本体であり、そ
の前部の周辺内面で前面から少し引込んだ位置に
取付用枠２を固着して取付部３を設けている。４
はここに取り付けるパネル板で、断面をコ字状の
ものとし、またその相対向する周縁５にはそれぞ
れ対向する切り込み６を設けて弾性片７を設け、
この弾性片７には本体１の取付部３の周壁８に弾
接する突出部９を設けている。

かかる構成により、パネル板４を本体１に取り
付けるときには、パネル板４を取付部３に圧入す
ると、突出部９が周壁８に弾接し、弾性片７が少
し撓んだ状態となる。従つて、このとき、相対向
する周縁５に弾性片７を設けているのでそれらの
力がつり合つてパネル板４は取付部３の中央部に
正しく位置決めされて取り付けられることにな
り、従来のゲージ板の如きものを不要にすること
ができる。また、弾性片７の弾接によりパネル板
４が本体１に係止されて仮止めされることにな
り、手を離しても落下することがないので、その
後容易にビス１０等を用いて固着することができ
る。

このように、本考案によれば、きわめて簡単な
構成でパネル板を本体に位置めすることができ、
かつ、仮止めして固着することができることにな
つて、作業性を大幅に向上することができ、しか
も、ゲージ板等が不要で、低コストに製造できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施におけるキヤビネツト
装置の分解斜視図、第２図はその要部の断面図、
第３図はその一部分の斜視図である。 １……本体、２……取付用枠、３……取付部、
４……パネル板、５……周縁、６……切り込み、
７……弾性片、８……周壁、９……突出部、１０
……ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤビネツト本体の前部の周辺内面で前面から
   少し引込んだ位置に取付枠を設けて取付部とな
   し、上記取付部に嵌り合う断面コ字状のパネル板
   を設けるとともに、上記パネル板の相対向する周
   縁にそれぞれ対向する切込みを設けて弾性片を設
   け、この弾性片に上記本体の取付部の周壁に弾接
   する突出部を設けてなるキヤビネツト装置。