JPS5926210Y2 - 冷蔵庫の通風構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、各貯蔵室内あるいは貯蔵室の背面等に冷気を
強制的に循環する冷蔵庫の通風構造の改良に関するもの
である。

従来、この種の冷蔵庫において、通常冷気を各室に案内
するための冷気ダクトは、各室の背面にまたがって備え
られているが、各室の仕切空間に面するダクトには仕切
空間に充填される断熱材侵入防止のために各室の背面に
またがる接続ピースが介在されている。

一方、各室への冷気循環量は各室の用途によってまちま
ちであり、冷気ダクトは冷気量を調整できるような形状
にしたり、あるいは冷気ダクトに冷気調整部を形成する
等の配慮が施されている。

ところがこのように冷気ダクトを多様に変更するには設
計仕様がむずかしく、期待通りの冷気調整もままならぬ
欠点を有していた。

本考案は、上記従来の冷蔵庫の通風構造にみられる欠点
を解消するもので、上述した接続ピースを利用すること
により簡単に冷気調整が行なえ、冷気ダクトの形状を簡
単なものとなるよう構成したものである。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面を参考に説
明する。

図において、１は冷蔵庫本体で、外箱２と内箱３および
両箱２，３間に充填された断熱材４より構成されている
。

この本体１内には、上部冷蔵室５、下部右冷凍室６、下
部及野菜室７がそれぞれ形成されており、これら各室５
，６．７は内箱３を真空成形により一体的に形成したも
のである。

すなわち内箱３は上室５と下室６，７の仕切８と左右室
６，７の仕切９とを有し、それぞれの仕切空間８ａ 、
９ ａを構成している。

前記冷凍室６の庫内背面にはバッフル板１０にて冷却室
１１を区画構成しており、この室１１内に冷凍サイクル
の冷却器１２、冷気循環用のファン１３をそれぞれ配置
している。

１３ ａはファンオリフィスを有する補助バッフル板で
ある。

冷却室１１の背面には冷気吐出口１４と吸入口１５とが
設けられ、一方冷蔵室５の背面には冷気吹出口１６が設
けられ、これら各日１４，１５．１６は冷気を案内循環
する冷気ダクト１８にて連通されている。

すなわちこの冷気ダクト１８は冷凍室６（冷却室１１）
の背面６ａと冷蔵室５の背面５ａとにまがるダクＨ８ａ
と、冷凍室６の背面６ａと野菜室７の背面７ａとにまた
がるダクＩ〜１８ ｂ及び１８ ｅと、野菜室７を背面
７ａから冷却するよう背面７ａのほぼ全域にわたって備
えるダクト１８Ｃとより戊り、さらに各ダクト１８ ａ
、１８ ｂ 、１８ ｅ 、１８ Ｃの外周にはそれ
ぞれの背面５ａ、５ａ、７ａに接する当接フランジ１８
ｄを形成している。

よって冷気は冷却室１１→吐出口１４→ダクト１８ ａ
→吹出口１６を通って冷蔵室５を冷却し、冷却室１１→
吐出口１４→ダク）１８ｂ→ダクｌ−１８Ｃ→ダクｌ−
１８ｅ→吸入口１５→冷却室１１を循環して野菜室７を
間接的に冷却し、さらにバッフル板１０の吐出口１９よ
り冷凍室６を冷却するよう働く。

一方２０は冷凍室６と野菜室７の仕切空間９ａに面する
ダクト部分１８ｂに備えられた接続ピースで、断熱材４
の充填時、ダクト１８内に断熱材４が侵入するのを防止
するよう働く。

この接続ピース２０は第４図に示すように左右辺が両室
６，７の背面５ａ、７ａに当接し、上下辺はダクト１８
の各々当接フランジ１８ｄに形成した凹部１８ ｆに嵌
合密接して、ダクト１８内をこの部分において密封して
いる。

さらにこのピース２０の略中央にはダク）１８ｂの巾方
向にダク）１８ｂの内方に向って突出し延出された冷気
調整部２０ ａを一体的に形成しており、野菜室７への
冷気量を制御している。

すなわち冷蔵庫機種の変更等にともなう野菜室７の容量
にしたがって、冷気調整部２０ ａの突出度合を変更す
れば良い。

このように接続ピース２０に冷気調整部２０ ａを形成
することによってダクト１８を特異な形状とせずとも冷
気の通風量が調整でき、また別部品を用いていないため
、組立が容易で、コストダウンもはかれる。

なお、上記説明において、接続ピース２０は仕切空間９
ａに設けるものについてのみ記載したが、仕切空間８ａ
についても同様に設けるものである。

上記実施例より明らかな如く、本考案の冷蔵庫の通風構
造は、隣合う二基を並設し、これらの室のうちの一室に
冷却器、ファンモータ等を備えた冷却室を構成し、この
冷却室の冷気を前記化の室に循環する冷気ダクトを画室
の背面にまたがって備えるとともに、前記画室間に形成
される仕切空間に面する冷気ダクト部分に画室の背面と
冷気ダクトの当接フランジとに密接し、かつ冷気ダクト
内に延出する冷気調整部を形成した接続ピースを介在し
たもので、冷気調整部を別途設けたり、冷気ダクトの形
状にて補うようにしないため、部品点数が削減されてコ
ストダウンがはかれ、ダクト構成も簡素化するので、組
立も容易となる等、種々の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における通風装置を具備した
冷蔵庫の正面図、第２図は第１図のＩＩＩＩ線による断
面図、第３図は同冷蔵庫における内箱背面側の分解斜視
図、第４図は冷気ダクトの要部斜視図である。 １・・・・・・冷蔵庫本体、５・・・・・・冷蔵室、６
・・・・・・冷凍室、７・・・・・・野菜室、１１・・
・・・・冷却室、１２・・・・・・冷却器、１３・・・
・・・ファンモータ、１８・・・・・・冷気ダクト、１
８ｄ・・・・・・当接フランジ、２０・・・・・・接続
ピース、２０ａ・・・・・・冷気調整部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷蔵庫本体内に、隣合う二基を並設し、これらの室のう
   ちの一室に冷却器、ファンモータ等を備えた冷却室を構
   成し、この冷却室の冷気を前記性の室に循環する冷気ダ
   クトを画室の背面にまたがって備えるとともに、前記画
   室間に形成される仕切空間に面する冷気ダクト部分に画
   室の背面と冷気ダクトの当接フランジとに密接し、かつ
   冷気ダクト内に延出する冷気調整部を形成した接続ピー
   スを介在した冷蔵庫の通風構造。