JPS5925773B2 - 1.5−ジフエノキシ−アンスラキノンの製造方法 - Google Patents
1.5−ジフエノキシ−アンスラキノンの製造方法Info
- Publication number
- JPS5925773B2 JPS5925773B2 JP11179776A JP11179776A JPS5925773B2 JP S5925773 B2 JPS5925773 B2 JP S5925773B2 JP 11179776 A JP11179776 A JP 11179776A JP 11179776 A JP11179776 A JP 11179776A JP S5925773 B2 JPS5925773 B2 JP S5925773B2
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- Japan
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- anthraquinone
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- diphenoxy
- producing
- phenol
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は1,5−ジフェノキシアンスラキノンの改良製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
更に詳しくは、1,5−ジエトローアンスラキノンとア
ルカリ金属フェノラードとを水に不溶性の不活性有機溶
媒中で反応させ、1,5−ジフェノキシ−アンスラキノ
ンを得る方法に関する。1,5−ジフェノキシ−アンス
ラキノンは染料製造の重要な中間体であυ、これをニト
ロ化し、次いで加水分解するとジニトローアンスラルー
フインが得られることはよく知られていることであ・る
。
ルカリ金属フェノラードとを水に不溶性の不活性有機溶
媒中で反応させ、1,5−ジフェノキシ−アンスラキノ
ンを得る方法に関する。1,5−ジフェノキシ−アンス
ラキノンは染料製造の重要な中間体であυ、これをニト
ロ化し、次いで加水分解するとジニトローアンスラルー
フインが得られることはよく知られていることであ・る
。
従来、一般的な1,5−ジフェノキシ−アンスラキノン
の製造方法は、アンスラキノンを水銀を触媒としてスル
ホン化して得られるアンスラキノン、1,5−ジスルホ
ン酸を塩酸と塩素酸ソーダ・で、1,5−ジグロール−
アンスラキノンとし、次いで、この物とフェノールの大
過剰とを炭酸カリの存在下に加熱溶融して反応せしめ、
1,5−ジフェノキシ−アンスラキノンとする方法であ
る。
の製造方法は、アンスラキノンを水銀を触媒としてスル
ホン化して得られるアンスラキノン、1,5−ジスルホ
ン酸を塩酸と塩素酸ソーダ・で、1,5−ジグロール−
アンスラキノンとし、次いで、この物とフェノールの大
過剰とを炭酸カリの存在下に加熱溶融して反応せしめ、
1,5−ジフェノキシ−アンスラキノンとする方法であ
る。
しかるに近年、水銀の環境汚染の問題からスルホン化法
に代つてニトロ化法が検討されるようになつた。アンス
ラキノンをニトロ化して得られる1,5−ジニトロ−ア
ンスラキノンとフェノールとの反応は文献に記載されて
おわ、過剰のフェノールを用いて溶媒を兼ねて溶融する
方法である。
に代つてニトロ化法が検討されるようになつた。アンス
ラキノンをニトロ化して得られる1,5−ジニトロ−ア
ンスラキノンとフェノールとの反応は文献に記載されて
おわ、過剰のフェノールを用いて溶媒を兼ねて溶融する
方法である。
しかるにフェノールを過剰に用いる事は経済的に不利で
あるばかりでなくその回収は工業的に難点があり、廃水
を著るしく悪くするという欠点を有する。そこで最近に
なつて、ドイツ国公開特許第2232446号によれば
例えばジメチルホルムアミドなどの水溶性有機溶媒を反
応媒体として縮合する方法が提案された。
あるばかりでなくその回収は工業的に難点があり、廃水
を著るしく悪くするという欠点を有する。そこで最近に
なつて、ドイツ国公開特許第2232446号によれば
例えばジメチルホルムアミドなどの水溶性有機溶媒を反
応媒体として縮合する方法が提案された。
しかし、この方法もフェノールの使用量は減少するもの
の、溶媒自体が高価であり、かつ、水溶性であることか
らその回収は工業的に不利であることをまぬがれない。
本件発明者はフェノールを過剰に使用せず、かつ安価な
回収容易な溶媒を用いて1,5−ジニトロアンスラキノ
ンとフェノールとの反応を検討し、本発明を見い出した
ものである。即ち、溶媒としてクロルペンゾール、ジグ
ロールペンゾール、トリクロルベンゼン、キシレン、ト
ルエン、ニトロベンゼン等の水不溶性の溶媒を用いて、
アルカリ金属フェノラードを理論量ないし僅かに過剰に
用いて反応することで、目的とする1,5−ジフェノキ
シ−アンスラキノンが収率よく好純度で得られることを
見出した。
の、溶媒自体が高価であり、かつ、水溶性であることか
らその回収は工業的に不利であることをまぬがれない。
本件発明者はフェノールを過剰に使用せず、かつ安価な
回収容易な溶媒を用いて1,5−ジニトロアンスラキノ
ンとフェノールとの反応を検討し、本発明を見い出した
ものである。即ち、溶媒としてクロルペンゾール、ジグ
ロールペンゾール、トリクロルベンゼン、キシレン、ト
ルエン、ニトロベンゼン等の水不溶性の溶媒を用いて、
アルカリ金属フェノラードを理論量ないし僅かに過剰に
用いて反応することで、目的とする1,5−ジフェノキ
シ−アンスラキノンが収率よく好純度で得られることを
見出した。
使用した溶媒は反応後メタノール等で稀釈して目的物を
析出せしめ、分離するか、又は、反応後、水蒸気蒸留す
ることで溶媒を回収することができる。アルカリ金属フ
ェノラードとしてはカリウムフェノラード或いはナトリ
ウムフェノラードが好ましく、一般によく知られた方法
に従つて製造されたフェノラードを用いるか、又は好ま
しくは、フェノ−ルと計算量の苛性ソーダ或いは苛性カ
リを反応媒体中で加熱し、生成する水を蒸留除去して、
フェノラードとし、次いで1.5−ジニトロ−アンスラ
キノンを加えて反応することができる。反応は、カリウ
ムフェノラードを用いる場合は70℃ないし14『C1
ナトリウムフェノラードを用いる場合は100℃ないし
140℃程度で進行する。
析出せしめ、分離するか、又は、反応後、水蒸気蒸留す
ることで溶媒を回収することができる。アルカリ金属フ
ェノラードとしてはカリウムフェノラード或いはナトリ
ウムフェノラードが好ましく、一般によく知られた方法
に従つて製造されたフェノラードを用いるか、又は好ま
しくは、フェノ−ルと計算量の苛性ソーダ或いは苛性カ
リを反応媒体中で加熱し、生成する水を蒸留除去して、
フェノラードとし、次いで1.5−ジニトロ−アンスラ
キノンを加えて反応することができる。反応は、カリウ
ムフェノラードを用いる場合は70℃ないし14『C1
ナトリウムフェノラードを用いる場合は100℃ないし
140℃程度で進行する。
又反応中に反応器中へ窒素ガスをゆるく通じることは好
ましい結果を与える。以下に実施例を挙げて本発明を具
体的に説明する。
ましい結果を与える。以下に実施例を挙げて本発明を具
体的に説明する。
実施例中、部及び?とあるのは、それぞれ重量部及び重
量%を示すものとする。実施例 1 クロルベンゾール30部に1.5−ジニトロ−アンスラ
キノン6.0部を次いでカリウムフェノラード5.8部
を加え加熱し、100℃に3時間反応し、次いで125
℃に1時間反応する。
量%を示すものとする。実施例 1 クロルベンゾール30部に1.5−ジニトロ−アンスラ
キノン6.0部を次いでカリウムフェノラード5.8部
を加え加熱し、100℃に3時間反応し、次いで125
℃に1時間反応する。
冷却し、メタノール30部を加え析出する1.5−ジフ
エキシアンスラキノンの結晶を淵過する。水洗し乾燥す
ると、黄橙色結晶が得られる。
エキシアンスラキノンの結晶を淵過する。水洗し乾燥す
ると、黄橙色結晶が得られる。
収量7.1部、ガスクロマトグラフイ一による分析の結
果純度975%であり、融点1R,TLC等から1.5
−ジフエノキシーアンスラキノンである事をたしかめた
。実施例 2 クロルベンゾール35部にフエノール4.2部85%、
苛性カリ3.1部を加え、ゆるく窒素流を通じながら1
25℃とし、生成する水をクロールベンゾールと共に留
去する。
果純度975%であり、融点1R,TLC等から1.5
−ジフエノキシーアンスラキノンである事をたしかめた
。実施例 2 クロルベンゾール35部にフエノール4.2部85%、
苛性カリ3.1部を加え、ゆるく窒素流を通じながら1
25℃とし、生成する水をクロールベンゾールと共に留
去する。
次いで70℃に冷却し、1.5−ジニトロ−アンスラキ
ノン6.0部を加え実施例1と同様に反応する。100
℃に冷却し、次いでクロルベンゾールを水蒸気蒸留し、
残留物を熱時済過する。
ノン6.0部を加え実施例1と同様に反応する。100
℃に冷却し、次いでクロルベンゾールを水蒸気蒸留し、
残留物を熱時済過する。
1.5−ジフエノキシーアンスラキノン7.4部を得た
。
。
実施例 3
クロルベンゾール35部にフエノール4.2部、苛性ソ
ーダ2.0部を加えゆるく窒素を通じながら125℃と
し、生成した水を留去する。
ーダ2.0部を加えゆるく窒素を通じながら125℃と
し、生成した水を留去する。
次いで100℃に冷却し、1.5−ジニトロ−アンスラ
キノン6,0部を加え130℃とし、7時間反応する。
キノン6,0部を加え130℃とし、7時間反応する。
実施例2と同様に水蒸気蒸留で溶媒を回収し、1.5−
ジフエノキシーアンスラキノン7.2部が得られた。実
施例 4 キシレン40部にカリウムフェノラード5.8部、1.
5−ジニトロ−アンスラキノン6.0部を加え130℃
で3時間反応し、実施例1と同様に処理し、1.5−ジ
フエノキシーアンスラキノン7.3部を得た。
ジフエノキシーアンスラキノン7.2部が得られた。実
施例 4 キシレン40部にカリウムフェノラード5.8部、1.
5−ジニトロ−アンスラキノン6.0部を加え130℃
で3時間反応し、実施例1と同様に処理し、1.5−ジ
フエノキシーアンスラキノン7.3部を得た。
Claims (1)
- 1 1,5−ジニトロ−アンスラキノンとアルカリ金属
フェノラートを水に不溶性の不活性有機溶媒中で反応す
ることを特徴とする1,5−ジフェノキシ−アンスラキ
ノンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11179776A JPS5925773B2 (ja) | 1976-09-20 | 1976-09-20 | 1.5−ジフエノキシ−アンスラキノンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11179776A JPS5925773B2 (ja) | 1976-09-20 | 1976-09-20 | 1.5−ジフエノキシ−アンスラキノンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5337650A JPS5337650A (en) | 1978-04-06 |
JPS5925773B2 true JPS5925773B2 (ja) | 1984-06-21 |
Family
ID=14570386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11179776A Expired JPS5925773B2 (ja) | 1976-09-20 | 1976-09-20 | 1.5−ジフエノキシ−アンスラキノンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5925773B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520952Y2 (ja) * | 1987-07-17 | 1993-05-28 |
-
1976
- 1976-09-20 JP JP11179776A patent/JPS5925773B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520952Y2 (ja) * | 1987-07-17 | 1993-05-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5337650A (en) | 1978-04-06 |
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