JPS5922633B2 - 低水素系被覆ア−ク溶接棒 - Google Patents

低水素系被覆ア−ク溶接棒

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JPS5922633B2
JPS5922633B2 JP15741580A JP15741580A JPS5922633B2 JP S5922633 B2 JPS5922633 B2 JP S5922633B2 JP 15741580 A JP15741580 A JP 15741580A JP 15741580 A JP15741580 A JP 15741580A JP S5922633 B2 JPS5922633 B2 JP S5922633B2
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直次 服部
稔 山田
正勝 柳沢
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低水素系被覆アーク溶接棒に関し、特に低温靭
性と引張り強さの良い溶接金属を与える低水素系被覆ア
ーク溶接棒に関するものである。
低温用鋼や50に9f/m4級以上の高張力鋼等の溶接
に使用される被覆アーク溶接棒の被覆には、溶接金属に
対して所定の強度を与える為にMn、Cr及びMo等を
、また靭性向上の為にNi等を、夫々金属粉や合金粉の
形で含有させるのが通例である。しかしこれらの被覆ア
ーク溶接棒を用いた場合でも、溶接金属の切欠靭性は不
十分であり、また高強度を得る為に多量の合金元素を添
加すると、溶接金属が硬化して切欠靭性は更に低下し、
且つ合金成分が十分に拡散せずに凝固して偏析が起こり
強度の均一性が阻害される。例えば参考写真1は従来の
被覆アーク溶接棒を用いて得た溶着金属中のNiの偏析
状態を示す断面マクロ写真で、○で囲んだ部分に偏析が
みられる。
参考写真2は偏析部分の50倍拡大写真を示す。また第
1図はEPMAによるNiの分析結果であり、マクロ偏
析の状況が確認できる。但し、EPMAの測定条件はA
CC、電圧:20KV、試料電流:0.05μAlチャ
ートスピード:20Rm/分、試料スピード:50μm
/分である。上記マクロ偏析による溶接金属の物性低下
は、特に低水素系被覆アーク溶接棒を使用した場合に端
的に現われる。しかしてこの種の溶接棒を用いた溶接金
属は衝撃値が高いという特長を有しており、Niの添加
効果が最も発揮される溶接棒であるから、マクロ偏析に
よる上記物性の低下が特に問題になり易く、また磁粉探
傷試験において偏析に沿つた模様も観察される。本発明
者等は前述の様な事情に着目し、まずマクロ偏析の発生
原因を究明すべく実験を行なつた。
その結果、被覆剤中に配合される金属粉の合金粉の粒度
がマクロ偏析と密接な関係を有していることが確認され
る。即ち溶接工程で被覆剤から溶融プール内に移行した
金属粉や合金粉は、微細粒子であればアークカによつで
溶融金属内へー様に分散する。ところが粗粒物では一様
に分散する前に凝固が完了しマクロ偏析となつて現われ
、アーク力の弱い低水素系被覆アーク溶接棒を使用した
場合にはその傾向が箸しくなる。そこで被覆剤中に配合
する金属粉や合金粉を極力微細にしてやればマクロ偏析
を抑制できるであろうと考え、その線に沿つて鋭意研究
の結果本発明に到達した。即ち本発明に係る低水素系被
覆アーク溶接棒とは、脱酸剤、スラグ生成剤及びアーク
安定剤を含有すると共に、CacO3,MgcO3及び
BacO3よりなる群から選択される1種以上の炭酸塩
を合計で25〜55%(重量(fl):以下同じ)、C
aF2を2〜30%、金属粉及び/又は合金粉を15%
以下並びに固着剤を主成分として含有する被覆剤を鋼心
線外周に途布してなる低水素系被覆アーク溶接棒におい
て、金属粉及び/又は合金粉を除く上記被覆剤原料の粒
度を、296μ以下で且つ74μ以下のものが25(f
)以下となる様に調整すると共に、金属粉及び/又は合
金粉の粒度を、149μ以上のものが20q6以下とな
る様に調整したところに要旨が存在する。本発明者等は
、被覆剤中に配合するNi,Cr及びMOの粒度がミク
ロ偏析と密接な関係を有しているという知見から、これ
らの関係を定量的に確認すべく実験を行なつた。
即ちCaCO3:45%、CaF2:18%、Si含有
率45%のFe一Si:10%、Mn:3q6及びTi
O2:3%からなる低水素系被覆剤を基本組成とし、こ
れに粒度構成の異なるNi粉を0.5〜16q6添加し
た後粘結剤として水ガラスを加え、これを鋼心線(5.
0wmφ)に塗布し400〜450℃で乾燥して供試棒
とした。この試供棒を用いて板厚100種のSM5O材
(V開先6開先角度:30度、ルートギヤツプ:10r
m)に、電流220Aで下向溶接した。得られた溶接金
属から5個の試験片を切り出して研磨し、50倍に拡大
して各断面における偏析の個数を調べた。また上記と同
様の方法で、Cr粉を1〜4.5%含有する供試棒及び
MO合金粉をMO換算で0.5〜3%含有する供試棒を
作製し、同様に偏析の個数を調べた。各試験片の平均偏
析個数は第2図に示す通りである。第2図からも明らか
な様に、被覆剤中の金属粉含有量が少ない場合は、金属
粉の粒度に関係なく偏析個数は極めて少ない。
また金属粉の含有量が多くなると、金属粉の粒度を調整
しても偏析を抑制できない。しかしNi,Cr及びMO
粉中に占める149μ以上の粗粒物の割合と偏析個数の
間には明らから相関々係がみられ、該粗粒物の割合を2
0%以下にすることによつて偏析個数を大幅に減するこ
とができる。CacO3,MgcO3及びBacO3は
何れも同効物質であり、溶接中に分解してCOやCO2
を発生しシールド効果を発揮する。
従つて十分なシールド効果を得る為には、上記炭酸塩の
1種以上を25%以上配合する必要がある。但し多すぎ
ると溶込みが深くなると共にスパツタが多発し易くなる
ので55%以下に止めねばならない。尚これらの炭酸塩
は同時にアーク安定剤やスラグ生成剤としての作用も発
揮する。CaF2はスラグ生成剤であつて溶融スラグの
流動性及び耐ピツト性を改善するのに不可欠の成分で、
少なくとも2#)以上含有させる必要がある。
しかし多すぎるとアークが不安定になるので30%以下
に止めるべきである。欠に金属粉としては、前述の如く
Cr,MO及びNi等が挙げられ、これらは以下に示す
如く溶接金属の物理的性質を高める作用がある。
しかし多すぎると物性面でかえつて障害が現われると共
に偏析が起こり易くなる。即ちCrは溶接金属の強度向
上に寄与するが、3.5%を越えると偏析個数が増大し
靭性が低下するので注意すべきである。
MOもCrと同様溶接金属の強度を高める作用があるが
、2%を越えると偏析個数が増大し靭性が低下すると共
に溶接割れが発生し易くなる。Niは靭性及び強度を高
める極めて有益な元素であるが、14%を越えると偏析
個数が増大すると共に溶接割れが発生し易くなる。尚上
記金属元素は金属単体として加えてもよく、或はそれら
の合金や鉄合金の形で添加してもよいが、鉄分を除く上
記金属元素の全被覆剤中の含有率は15%以下にするこ
とが望まれる。しかして15%を越えると、粒度構成を
調整しても偏析を十分に抑制できなくなるからである。
尚本発明でいう金属粉又は合金粉とは、脱酸剤として併
用され得るFe−Mn,Fe−S1等は除外したものと
して考えるべきである。ところで被覆剤成分としては周
知の通り適量のスラグ生成剤、アーク安定剤、ガス発生
剤、脱酸剤が必要であり、所望に応じて上記以外の合金
添加剤も配合されるが、本発明においてもこれらの剤が
適宜配合されるべきことは当然である。
このうち上記必須成分を含めて代表的なものを例示すれ
ば下記の通りである。〔アーク安定剤〕 方解石、毒重石、ルチール、鋭錐石、イルミナイト、軟
マンガン鉱、鉄粉、珪酸カリ等。
〔スラグ生成剤〕
珪酸鉱物(珪砂、長石、タルク、マイカ等)、炭酸鉱物
(方解石等)、酸化物(ルチール、イルミナイト、鉄鉱
石、軟マンガン鉱等)、弗化物(螢石、氷晶石等)等。
〔ガス発生剤〕
炭酸鉱物、木屑、殿粉等。
〔脱酸剤〕
Fe−Mn,Fe−Si,Fe−Ti,Fe−Al,M
n,Si,Ti,At等。
〔合金添加剤〕
Si,Mn,Cu,Cr,CO,Ni,W等。
このほか従来の低水素系被覆アーク溶接棒と同様被覆剤
中に鉄粉を配合し、溶接能率を高めることも有効である
。しかし40%を越えるとアークが不安定になり、特に
立向姿勢での溶接作業性が悪くなる。更に被覆剤や鋼心
線中に混入した微量のB,Nb,V,P或はそれらの酸
化物は、溶接金属の切欠靭性を箸しく阻害する。
そこでこれら不純元素の混入による障害を定量的に確認
すべく実験を行なつた結果、被覆剤中の(B+N・b+
V+P)の総含有率(酸化物の場合はB,Nb,,Pに
換算した値)を0.035q6以下に抑えると共に、鋼
心線中の同含有率を0.015%以下に抑えてやれば、
これらの不純元素含有による障害を殆んど無視し得る程
度に抑えることができる。ところで本発明で使用する被
覆剤は、前述の必須成分を必要により上記各剤と共に配
合し、珪酸ナトリウムや珪酸カリウム等の粘結剤と共に
混練して鋼心線の外周に塗布されるが、塗布時の生産性
や溶接棒の性能は、被覆剤原料中の金属粉を除く原料の
粒度構成にも相当影響されることが判明した。
即ち種々実験の結果、金属粉を除く被覆剤原料のうち7
4μ以下の微粒子が25%を越えると、アークカが弱く
且つ溶融速度が低下して偏析個数が増大し、溶接作業性
が低下すると共に、溶接棒製造時に乾燥割れが著しくな
つて歩留りが低下する。また296μを越える粗粒物が
含まれていると、塗布工程で被覆剤のすベリが悪くなり
生産性が低下すると共に、溶接時にスパツタが多発する
。従つて金属粉を除く他の被覆剤原料の粒度構成は、2
96μ以下でなければならず、その上に74μ以下が2
5%以下、74〜296μが75%以上の条件を満たす
ものが最適である。ところで本発明では、特に被覆剤に
配合する金属粉及び合金粉の粗粒物含有率を一定値以下
に設定し、それら金属及び合金のマクロ偏析を減じたと
ころに最大の特徴があるが、第2図の結果からも明らか
な様に偏析個数を零にすることは困難である。そこで偏
析残留による溶接金属の性能低下を心線組成の改善によ
つて補うべく研究を行なつた。その結果心線中の炭素含
有量を極力少なくしてやれば、同一の偏析量であつても
溶接金属の物性を大幅に改善し得ることが判明した。即
ち溶接金属内におけるNi等の濃度の高い部分は、他の
部分に比べて変態点が低く、凝固過程では変態開始域か
ら未変態域に炭素が拡散する為、炭素は偏析部に集積さ
れる傾向がある。この炭素集積部の組織は極めて硬く、
衝撃力を受けたときに応力集中を起こして破断し易い。
ところが炭素含有量の少ない心線を使用すると炭素の集
積が少なくなり、局部的な硬度増加傾向が抑制される。
その結果マクロ偏析部に生じる応力集中が緩和され、偏
析数の減少とも相俟つて溶接金属の機械的性質殊に低温
靭性は大幅に改善される。これらの理由から心線中の炭
素含有量は少ないほど好まれるが、後記第3図の実験結
果からも明らかな様に、炭素含有率が0.01%以下の
鋼心線を使用すれば、偏析部の硬質化を十分に抑制でき
る。本発明は概略以上の様に構成されており、特に金属
粉及び合金粉、並びにその他の被覆剤原料の粒度構成を
適正に調整することによつて、偏析の少ない高品質の溶
接金属を与える低水素系被覆アーク溶接棒を提供し得る
ことになつた。
次に実験例を示す。
実施例 1 第1表に示す成分組成の被覆剤を炭素量006%の炭素
鋼心線(5wr1nφ×400咽1)の外周に I塗布
して低水素系被覆アーク溶接棒を作製し、各溶接棒を用
いた場合の作業性及び溶接金属の偏析個数(第2図の場
合と同様にして測定)を調べた。
浩果を第1表に一括して示す。但し第1表においで※1
〜※5は下記の意味を示している。※1:JISG23
O2のFSi3該当品で、粒度構成は、74μ以下が6
0%、 74〜105μが21%、105〜 149μが14%、149〜250μが 5%のものを用いた。
※2:JISG23llのMMnE該当品で、粒度構成
は、74μ以下が73%、74〜105μが11q6、
105〜149μが13C!11149〜250μが3
%のものを用いた。
※3:JISG2l3のMcr該当品。
※4:JISG23O7のFMOL該当品で表中の数字
はMO換算値。
※5:At2O3,K2O,Na2O,TiO2,Si
C2などを示す。
第1表より次の様に考察することができる。
(1)符号1〜3はNi粉等の粒度を調整していない従
来棒で、偏析個数が相当多い。(2)これに対し符号4
〜8はNi粉等を149μ以上の粗粒物が20%以下に
なる様に粒度調整した実施例で、Ni粉等が2%である
符号1と4の比較、同8%である符号2と5,6の比較
、同14%である符号3と7,8の比較を夫々行なつて
みると、偏析個数が大幅に低減できていることが分る。
(3)符号9及び10はNi粉が0.50!Iと少ない
為、粒度構成に関係なく偏析個数は少なく、また符号1
1及び12はNi粉が16%と多すぎる為、粒度を適正
に調整しても偏析個数はあまり減少しない。
(4)符号13は、CaF2量が不足する為溶融スラグ
の流動性が悪くピツト欠陥が現われ、また符号14では
CaF2量が多すぎる為アークが不安定であり、何れも
溶接作業性が悪い。
(5)符号15は、炭酸塩が多すぎる為溶込みが深くな
りすぎるきらいがあり、また符号16は炭塩が不足する
為シールド効果が不十分になる。
(6)符号17は、金属粉及び合金粉以外の被覆剤原料
に占める74μ以下の微粒物の割合が多すぎる為、アー
クカが弱くなつて溶融速度が遅くなり、偏析個数が増加
する。また符号18は他の被覆剤原料中の296μ以上
の粗粒物の割合が多すぎる為製造時の塗装性が悪く、且
つ溶接時にスパツタが多発する。(7)符号19〜23
は、Crの含有率及び粒度構成を変化させたもので、C
r含有率が高くなる程、またCr粉中の149μ以上の
粗粒物量が多くなる程、偏析個数は増加する。
(8)符号24〜28は、MOの含有率及び粒度構成を
変化させたもので、MO含有率が高くなる程、またMO
粉中の149μ以上の粗粒物量が多くなる程、偏析個数
が増加する。
尚第3図は符号5及び7の被覆剤を使用した場合につい
て、鋼心線中の炭素量と偏析部の硬さの関係を示したグ
ラフであり、炭素含有率が0.01%以下である心線を
使用すれば、マクロ偏析が多少起こつても、偏析部の硬
質化が抑制される為耐割れ性が改善される。
実験例 2 第2表に示す如く成分組成及び粒度構成がすべて本発明
の要件を満足する被覆剤を、炭素量0.0.7%の鋼心
線(4.0rmφ×400wr!nl)の外周に塗布し
て低水素系被覆アーク溶接棒を製造した。
この溶接棒を使用して溶接作業性及びJISZ32l2
により溶接金属の引張り強さ及び衝撃強さ(−20℃に
おけるシヤルピ一衝撃値)を調べ鳩結果を第2表に示す
。第2表からも明らかな様に、本発明の溶接棒を使用す
ると、良好な溶接作業性が得られると共に、金属粉や合
金粉の偏析が起こらず、低温靭性及び引張り強さの優れ
た溶接金属を得ることができる。
実験例 3第3表に示す成分組成の被覆剤を鋼心線(4
.0糎φX4OOrWfLt)の外周に塗布し、低水素
系被覆アーク溶接棒を製造した。
尚本例では、特に被覆剤及び心線中の(B+Nb+V+
P)の含有率の影響を調べる為、これらについても併記
した。尚被覆剤原料の粒度構成は、すべて本発明の要件
を満たす様に調整した。得られた各溶接棒を用いて第2
表の場合と同様の条件で溶接を行ない、溶接作業性及び
溶接金属の物性を調べた。
結果を第3表に一括して示す。第3表より次の様に考察
できる。(1)符号36〜40は、炭酸塩、CaF2又
は鉄粉の配合率が規定範囲を外れる比較例で、何れも溶
接作業性が悪い。
(2)符号34は従来の60キロ級の溶接棒で、(B+
Nb++P)量が好適範囲を外れている為、同含有量が
好適範囲内である符号35に比べて衝撃強さが低い。
(3)符号41は従来の80キロ級の溶接棒で、(B+
Nb+V+P)量が好適範囲を外れている為、同含有量
が好適範囲内である符号42に比べて衝撃強さが低い。
(4)符号43は適量の鉄粉を含む80キロ級の溶接棒
で、高い引張り強さと衝撃強さが得られる。
(5)符号44は本発明の要件を満足する被覆剤中に多
量のNiを配合した80キロ級の溶接棒で良好な強度、
靭性を有している。(6)符号45,46は本発明の要
件を満足する60キロ級及び100キロ級の溶接棒で、
溶接作業性及び溶接金属の物性共に優れている。
尚第4,5図は60キロ級及び80キロ級の溶接棒を対
象として従来棒(符号34,41)又は本発明棒(符号
35,42)を用いて得た溶接金属の熱処理前後のもの
について衝撃遷移曲線を示したものである。
この図からも明らかな様に、本発明の溶接棒を使用する
ことにより、従来棒を使用した場合に比べて耐衝撃性能
の優れた溶接金属を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は溶接金属のマクロ偏析を起こした部分のEPM
Aチヤート、第2図はNi,Cr及びMO粉の粒度構成
と偏析個数の関係を示すグラフ、第3図は心線中の炭素
量と偏析部の硬さの関係を示すグラフ、第4,5図は実
験例で得た溶接金属の衝撃遷移曲線を夫々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 CaCO_3、MgCO_3及びBaCO_3より
    なる群から選択される1種以上の炭酸塩を合計で25〜
    55重量%、CaF_2を2〜30重量%、金属粉及び
    /又は合金粉を15重量%以下並びに固着剤を主成分と
    して含有する被覆剤を鋼心線外周に塗布してなる低水素
    系被覆アーク溶接棒において、金属粉及び/又は合金粉
    を除く上記被覆剤原料の粒度を、296μ以下で且つ7
    4μ以下のものの比率が25重量%以下となる様に調整
    すると共に、金属粉及び/又は合金粉の粒度について、
    149μ以上のものの比率20重量%以下となる様に調
    整したことを特徴とする低水素系被覆アーク溶接棒。 2 特許請求の範囲第1項において、金属粉及び/又は
    合金粉が、14重量%以下のNi、3.5重量%以下の
    Cr、並びにMo換算で2重量%以下のMo及び/又は
    Fe−Moよりなる群から選択される1種以上である低
    水素系被覆アーク溶接棒。 3 特許請求の範囲第1又は第2項において、C含有率
    が0.01重量%以下である鋼心線を用いた低水素系被
    覆アーク溶接棒。
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