JP2002511023A - ガスフローシールド溶接用のフラックスコアワイヤ - Google Patents

ガスフローシールド溶接用のフラックスコアワイヤ

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JP2002511023A JP50169799A JP50169799A JP2002511023A JP 2002511023 A JP2002511023 A JP 2002511023A JP 50169799 A JP50169799 A JP 50169799A JP 50169799 A JP50169799 A JP 50169799A JP 2002511023 A JP2002511023 A JP 2002511023A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、外側の金属シースと充填成分を含む中心コアとからなる保護ガスフローのもとでの溶接用の、特にルチルまたはスラッグレスタイプのコアワイヤ、および鋼材構造物たとえばオフショアプラットホームまたは貯蔵タンク上に溶接継手を生成するための、このようなコアワイヤを用いた保護ガスフローのもとでのMAG溶接方法に関する。その結果得られる溶接継手は改善された衝撃強さおよび靭性を有し、65ppm未満の窒素、300ppmから0.12%の炭素、0.01%から0.6%のシリコン、0.9%から1.9%のマンガン、20ppmから0.08%のチタン、1ppmから80ppmのボロン、5ppmから150ppmのアルミニウム、10ppmから0.02%のニオブおよび10ppmから0.02%のバナジウムを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】 ガスフローシールド溶接用のフラックスコアワイヤ 本発明は、ガスのフローによってシールドされた溶接のためのフラックスコア ワイヤ、MAG(メタルアクティブガス)溶接法、すなわちこのような溶融可能 なワイヤを用いたガスシールド溶接法、および前記溶融可能なワイヤを溶融する ことにより得られる溶接継手に関する。 ガスシールド溶接に用いられるフラックスコアワイヤは通常、チューブ状の外 側の金属シース(フォイルとも呼ばれる)および充填成分たとえば金属粉を含む 中心コアからなる。 このようなフラックスコアワイヤは、多くのガスシールド溶接法、特に焼きな らしされた構造鋼材、TMCP(加工熱制御プロセス)鋼材、および焼き戻しお よび焼きなましされた鋼材の溶接に使用される。 現在、金属作業片、特に構造鋼材作業片のガスシールド溶接法に用いることが できる3種のフラックスコアワイヤがある。すなわち「ベーシック」、「ルチル 」および「スラグフリー」ワイヤであり、「メタルコア」ワイヤとも呼ばれる。 これらの種々のフラックスコアワイヤは、それらが構成される種々の成分の性質 によって区別されている。 つまり、溶接プロセスに用いられるフラックスコアワイヤの種類に依存して、 前記フラックスコアワイヤが軟溶融を受ける傾向が大きいが小さく、アーク安定 性が増加または減少し、位置溶接が容易または困難になり、スパッタされる溶融 金属の量が増加または減少する、などである。 同様に、溶接プロセスに用いられるフラックスコアワイヤの種類に依存して、 したがってフラックスコアワイヤが構成される種々の成分の性質および含有量に 依存して、得られた溶接部、すなわち堆積された金属の冶金学的性質も大きく変 化する。 このように、溶接部の性質は、種々の成分、特に酸素、チタン、ニオブ、バナ ジウム、水素などの元素について、堆積した金属中の含有量に依存することが知 られている。 例で言えば、下記の表Iは、一方で、上述した3つの異なろ種類のフラックス コアワイヤの構成に含有される主成分を、他方で、それらの各々に対して、従来 それらから得られる操作上および組成上の結果を示している。 上記の表Iから、酸化チタン(TiO2)を基本とする「ルチル」タイプのフ ラックスコアワイヤは、他のタイプのワイヤよりも良好な操作特性を有すること が明らかである。すなわち、非常に良好なアーク安定性、溶接中のスパッタがほ とんど完全にないことをもたらす、広範囲のパラメーターに対する軸方向スプレ ーによる溶滴移行の型(regime)、位置溶接において高い堆積速度を可能 にする高い融点を有するスラグ、などである。 しかし、そのスラグ、すなわちその中心コアが構成される充填成分の組成から 、「ルチル」タイプのフラックスコアワイヤは、堆積した金属すなわち達成され る溶接部の最適な機械的特性を咀害する傾向がある残留成分(酸素、ニオブ、バ ナジウムなど)を含む溶接部につながるという欠点がある。 より具体的には、堆積した金属中の酸素含有量は、充填粉末中に存在する脱酸 成分の性質および量に依存して変わり得るが、「ルチル」タイプのワイヤの場合 、例えば「ベーシック」タイプのワイヤの場合と同程度に低いレベルにまで下げ ることができない。 「ルチル」タイプのワイヤを用いて生成された溶接部は、含有物の量が大きい ために、延性破壊エネルギーが低いということになる。 同様に、「ルチル」タイプのワイヤのスラグは大部分がルチル、すなわち酸化 チタン(TiO2)から構成されているため、堆積した金属中にチタンが必ず見 出され、その量は、特にアーク中に起こる酸化還元反応(oxido−redu ction reaction)、および溶接池(weld pool)中、す なわち溶融金属中で起こる金属−スラグ交換に依存して変化する。 従って、堆積した金属中のチタン含有量は望み通りに調整することはできず、 存在するすべての化学元素に強く依存する。化学元素は溶接部が有さなければな らない機械的特性(引張強さ、降伏強さなど)に依存してバランスされなければ ならず、機械的特性自体は溶接しなければならない鋼材のタイプに依存する。 さらに、堆積した金属中のニオブおよびバナジウムの含有量については、これ らの元素が溶接製品の製造に通常用いられる自然の酸化チタン中の不純物として 存在するならば、やはりある閾値を下回って下げることはできない。 合成の従って相対的に純粋な酸化チタンを用いることで、この問題は部分的に 解決されるが、フラックスコアワイヤのコストが著しく上昇ずる損害を与え、非 常に複雑なワイヤの製造プロセスのコストがかかる。 広範囲に渡る研究が「ルチル」タイプのフラックスコアワイヤの冶金学的特性 を改善する目的で行われ、フラックスコアワイヤは「チタン−ボロン」効果を示 すという結果になっている。 具体的には、堆積した金属中の非常に少量のボロン、一般的には20ないし6 0ppmの存在が、溶接堆積物が冷却するときのオーステナイト粒界での初析フ ェライトの出現を著しく遅らせることが明らかになっている。 その結果、溶接部がある程度の量のチタンを含むならば、オーステナイトの変 態が、フェライトの粒内核生成によって、溶接部中に常に存在する微細な含有物 上で起こり得る。 非常に微細なフェライト粒子を有ずる構造は、通常「針状フェライト」と呼ば れる:これは、引張り特性(引張強さ、降伏強さなど)および靭性(シャルピー Vノッチ衝撃強さ、CTODなど)を改善する。 言い換えれば、溶接部の冷却の間に、チタン−ボロン効果は溶接部の靭性にと って非常に不利益な粗い初析フェライトの形成を阻害して、最終的に針状フェラ イトタイプの構造をもたらす。その結果、ルチルタイプ(しかし、またスラグフ リータイプ)のワイヤを用いて生成された溶接部を、溶接されたままの状態にお いて、ベーシックタイプのワイヤでは適合できなかった最も厳しい工業上の要求 に適合させる。 しかし、得られた結果は溶接されたままの状態では満足できるものだが、特に 非常に厚い作業片を結合する場合に、溶接部が特に溶接物の応力を解放するため に必要な溶接後熱処理を受けるときには、同じことは当てはまらない。 これは、「チタン−ボロン」ルチルワイヤを用いて生成された溶接部は、次に 熱処理を受けると、その冶金学的特性、従って「チタン−ボロン」効果によって もたらされる利益を失うことが、観察されているからである。 その結果、いくつかの発行物が、溶接後の熱処理の後の溶接部の挙動を改善す ることを意図したフラックスコアワイヤ(特にルチルタイプ)用の充填粉末の処 方に関する試験を報告している。 また、フラックスコアワイヤ中に見出され得る種々の元素の中で、窒素につい て言及しなければならない。 すなわち、文献JP-A-63,220,996は、シースが220ppmの窒素を含有する フラックスコアワイヤについて教示している。 また、文献JP-A-63,278,697は、1−12%の金属フッ化物、0.1−1.5 %の金属炭酸塩、0.2−3%の1または複数のミネラルシリケートおよびシリ カ塩化物、0.2−2%のシリカ、1−2.5%のマンガン、0.05−0.3 %のチタン、および0.1−1%のマグネシウムを含有するフラックスコアワイ ヤについて説明している:充填フラックスの重量は、フラックスコアワイヤの全 体の重量の10ないし30%に相当する。 また、文献I.S.I.J.インターナショナル(第35巻、1995年、VO10) は、さらに、溶接部の低温衝撃強さは、窒素の含有量を約80ppmの好ましい 値に達するレベルにまで上げることで改善されることを教示している。 しかし、現在のところ、現存するいずれのフラックスコアワイヤ(特にルチル タイプ)も、溶接後熱処理の後に良好な靭性および衝撃強さ特性を有する溶接部 を生成しない。 したがって、本発明の目的の1つは、上述した問題を解決し、特に、構造鋼材 (例えば焼きならしされた)、TMCP、または焼き戻しおよび焼きなましされ た鋼材に対するガスシールド溶接用のフラックスコアワイヤ(特にルチルまたは スラグフリータイプ)であって、溶接されたままの状態および応力解放熱処理後 の両方において優れた低温靭性および衝撃強さ特性を持つ溶接部を得ることを可 能にするフラックスコアワイヤを提供することである。 他の目的は、信頼性が高く均質な溶接部、すなわち特に複数のパスの溶接の場 合に溶接部の溶融金属の全ての領域において同じ性質を持つ溶接部を得ることを 可能にするフラックスコアワイヤを提供することにある。 一般的に、もし、溶接部が構成されている種々の成分が、場合によって、互い に独立な固有の作用、または相互に組み合わさった作用(特に相乗作用のタイプ 、または逆に対立するタイプ)を持ち得るならば、溶接部の特性は、それらの成 分、およびそれらの個々の相対的な特性に依存する。 このように、多くの場合、ワイヤおよび/または堆積金属中の特定成分の存在 が、そこからもたらされる溶接部のある種の機械的特性に陽の影響を持ち、他の 特性に負の影響を持つ。 したがって、フラックスコアワイヤの好適な処方を見出すことは、溶接継手、 すなわち堆積金属の組成をバランスさせて所定の用途に対する最適な機械的特性 、例えば強度および靭性を得ることを要求するのならば、容易に行えることでは ない。 さらに、操作パラメーターを考慮することも必要または不可欠でさえある。こ れは、良好な冶金学的な妥協を実現するフラックスコアワイヤが、もしワイヤの 製造に用いる処方すなわちその組成のために操作上の点から使用が非常に難しい のならば、役に立たないことが用意に理解され得るからである。 このため、ベーシックタイプのフラックスコアワイアは、ルチルタイプのフラ ックスコアワイヤに対して非常に優れた冶金学的な潜在能力を有するが、他方で 、操作特性は前記ルチルワイヤのそれらに対して特にアーク安定性、スパッター 量、位置溶接の生産性などの点で非常に劣っていると一般に言われている。 その結果、ルチルフラックスコアワイヤの冶金学的特性が向上し進歩している ために、このタイプのフラックスコアワイヤは市場において徐々に消えている。 従って、冶金学的特性の点だけからでなく、操作特性の点からも許容できるフ ラックスコアワイヤに対する実際の要求があり、この問題はこれまでのところ解 決も、部分的な解決のみもされていない。 この間題に直面して、本発明の発明者は、堆積した金属中のある種の基本成分 、特に窒素についてのフラックスコアワイヤ中の全体の含有量が、驚くべきこと に溶接部の質および特性、特に靭性および衝撃強さに対して極めて重要な役割を 果たすことを実証している。 より具体的には、本発明者は、良質の溶接部を、特に得られた溶接物の応力を 解放するための処理の後で得るためには、一方で、堆積金属中の窒素含有量が低 く、他方で、堆積金属中に見出される可能性のある他の成分、例えば、特にアル ミニウム、ボロン、ニオブ、バナジウム、マンガン、チタン、炭素、ニッケル、 クロム、および特にアルミニウムおよびチタンなどについて、含有量が規定され ていることが必要であることを見出している。 したがって、本発明は、ガスシールド溶接、好ましくはMAG溶接用のフラッ クスコアワイヤであって、少なくとも1つの外側の金属シースと、充填成分を含 む少なくとも1つの中心コアとからなり、前記フラックスコアワイヤの全重量に 対して、 75ppm未満の窒素、好ましくは60ppm未満の窒素、好ましくは50p pm未満の窒素と、 0.1ないし1%のシリコン、好ましは0.2%ないし0.9%のシリコン、 好ましくは0.25%ないし0.75%のシリコンと、 1%ないし2.5%のマンガン、好ましくは1.2%ないし2%のマンガン、 好ましくは1.4%ないし18%のマンガンと、 7%未満のチタンと、 1ppmないし110ppmのボロン、好ましくは20ppmないし90pp mのボロン、好ましくは25ppmないし70ppmまたは25ppmないし8 0ppmのボロンと、 0.3%未満のアルミニウム、好ましくは1ppmないし0.2%のアルミニ ウム、好ましくは5ppmないし0.1%のアルミニウムと、 10ppmないし200ppmのニオブ、好ましくは10ppmないし130 ppmのニオブ、好ましくは10ppmないし100ppmのニオブと、 10ppmないし200ppmのバナジウム、好ましくは10ppmないし1 30ppmのバナジウム、好ましくは10ppmないし100ppmのバナジウ ムと を含有することを特徴とするフラックスコアワイヤに関する。 本発明の文脈の範囲内で、フラックスコアワイヤ中の所定の成分、例えば窒素 の全含有量は、フラックスコアワイヤの種々の構成成分、すなわち一方でシース 、他方で種々の充填成分の中の前記所定の成分、例えば窒素の含有量の合計に等 しいと仮定する。 従って、窒素の場合、窒素(N2)の全含有量は以下の式(I)を適用して求 めることができる。 ここで、 [N2Tはフラックスコアワイヤ中の全窒素含有量(重量でppm)を示し、 tはフラックスコアワイヤ中の充填割合を示し、以下の式(II)によって与 えられる。 t=(充填成分の重量)/(充填成分の重量+シース重量) (II) [N2Sはフラックスコアワイヤの金属シース中の窒素含有量(重量でppm )を示し、 nは、充填成分を形成し窒素を含むと思われる個々の物質1の番号を示し、 [N2jは、個々の物質i中の窒素含有量(重量でppm)を示し、 [i]は、充填成分の全重量に対する各物質iの割合を示す。 もちろん、フラックスコアワイヤが構成される他の成分のそれぞれの全含有量 は、同様の方法によって求めることができる。 場合に依り、本発明に係るフラックスコアワイヤは以下のものを含有する。 300ppmないし0.14%の炭素(炭酸塩を除く)、好ましくは0.03 ないし0.1%の炭素、好ましくは0.03%ないし0.08%の炭素、および /または、 0.2%ないし1%のマグネシウムおよび/またはジルコニウム、好ましくは 0.3%ないし0.9%のマグネシウムおよび/またはジルコニウム(Zr)、 好ましくは0.4%ないし0.8%のマグネシウムおよび/またはジルコニウム 、および/または、 0.01%ないし0.35%のナトリウム、カリウムおよび/またはリチウム (存在し得る成分Li、NaおよびKの含有量の合計をここでは考える)、好ま しくは0.03%ないし0.3%のナトリウム(Na)、カリウム(K)および /またはリチウム(Li)、好ましくは0.04%ないし0.25%のナトリウ ム、カリウムおよび/またはリチウム、および/または、 0.03%ないし10%のフッ素(F)(これは拡散可能な水素に対して有利 な効果を有する)、および/または、 0.02%未満のノオウ、リン、スズ、アンチモン、およひ/またはヒ素(存 在し得る成分S、P、Sn、Sb、およびAsのそれぞれの含有量をここでは考 えており、前記種々の成分の含有量の合計ではない)、好ましくは1ppmない し0.012%のイオウ、リン、スズ、アンチモン、および/またはヒ素、好ま しくは10ppmないし0.009%。 さらに、本発明のフラックスコアワイヤは、以下のようなブラスカト(Bru scato)係数(X)を有する。 X=0.1×[P]+0.05×[Sb]+0.04×[As]+0.01× [Sn]、 ただし、X<20ppm、好ましくはX<15ppm、好ましくはX<12p pmであり、 [P]、[Sb]、[As]、および[Sn]は、フラックスコアワイヤ中の イオウ、アンチモン、ヒ素、およびスズのそれぞれの全量(ppm)である。 一般に、外側のシースはフラックスコアワイヤの全重量の少なくとも50%、 好ましくはフラックスコアワイヤの全重量の65ないし90%に相当する。 さらに、フラックスコアワイヤの直径は、通常0.8mmないし2.4mm、 好ましくは1ないし2mm、好ましくは約1.2ないし約1.60である。 選択された態様または次の当該用途に依存して、フラックスコアワイヤは好ま しくはルチル(TiO2)タイプまたは「スラグフリー」タイプである。 ルチルタイプワイヤについては、ワイヤ中のTiO2含有量は3ないし12% の範囲で変わり得る。これは約2%ないし7%の範囲のチタンの含有量に対応す る。さらに、ルチルフラックスコアワイヤ中のフッ素含有量は、0.03%ない し0.15%の範囲、好ましくは0.05%ないし0.09%の範囲で変わり得 る。 「スラグフリー」タイプのワイヤ、または「ベーシック」タイプのワイヤにつ いては、チタン含有量は約80ppmないし200ppm、好ましくは100な いし1000ppm、好ましくは110ないし500ppmである。 他方で、「スラグフリー」フラックスコアワイヤ中のフッ素含有量は、0.0 2%ないし0.15%の範囲、好ましくは0.035%ないし0.09%の範囲 で変わり得る。それに対して、「ベーシック」タイプのワイヤについては、ホタ ル石(CaF2)が存在するので、フッ素含有量は1.6ないし10%の範囲で 変わり得る。 本発明は、MAGガスシールド溶接方法にも関する。この方法においては、溶 接継手を本発明に係るフラックスコアワイヤの少なくとも一部を溶かして製造し 、好ましくはワイヤを6ないし40kJ・cm-1の溶接エネルギーを供給して溶 かす。 このことから、また本発明の、本発明の方法によって得ることができる溶接継 手、特に溶接継手の全重量に対して、80ppm未満の窒素と、0.02%ない し0.07%の酸素と、0.02%ないし0.12%の炭素と、0.15%ない し0.6%のシリコンと、1%ないし1.9%のマンガンと、0.02%未満の イオウと、0.02%未満のリンと、0.0025%ないし0.08%のチタン と、0.0002%ないし0.008%のボロンと、0.03%未満のアルミニ ウム、好ましくは5ppmないし150ppmのアルミニウムと、10ppmな いし0.02%のニオブと、および10ppmないし0.02%のバナジウムと を含有する溶接継手または堆積金属に関する。 炭素(C)は、種々のミクロ組織の張力および硬度特性に影響する鋼材の基本 成分の一つである。従って、引張強さの高い溶接継手を得るためには、溶接継手 中の炭素量は相対的に高いことが望ましい。しかし、それは最大値である0.1 2重量%を上回ってはならず、それはこれを上回ると高温および低温割れの危険 が非常に高まるからである。さらに、炭素が脱酸剤としても作用するならば、酸 素の一部を効果的に除去し、その結果適正な靭性を有する溶接継手を得るために 、溶接継手中の少なくとも0.02重量%の最小炭素含有量を満足する必要があ る。 シリコン(Si)は、炭素と同様に、溶接継手の良好な靭性を保証することを 可能にし、さらに0.15重量%の最小濃度を上回るところで溶接ビーズの濡れ に対して有利な効果を有する脱酸剤である。しかし、シリコンは種々のミクロ組 織中に非常に顕著な硬化効果も有し、溶接継手のマルテンサイト系およびオース テナイト系成分の量を増加させる。これらは有害な効果を溶接継手の靭性に対し て有する。従って、シリコンの最大含有量を0.6重量%に保つ必要があること になる。 マンガン(Mn)も、鋼材の基本成分の一つである。実質的な量の針状フェラ イトを固化されたままの構造の領域に出現させ、それらの靭性を改善するために 、溶接継手中の0.9重量%の最小含有量のマンガンを考慮する必要がある。こ の0.9%の最小含有量を上回るところでは、溶融金属の焼入性を熱溶接サイク ルに適応させ、その結果、予想される用途で用いなければならない溶接エネルギ ーに依存して溶接継手を冷却するプロセスの間に形成される針状フェライトの量 を調整する上で、マンガンは基本的な役割を果たす。しかし、マンガンの含有量 を1.9重量%未満に保つことが、もしこの値を上回るところで有害な硬化効果 が溶接継手のミクロ組織を微細化するマンガンの有利な効果を上回り、そして靭 性が一般に悪化するのならば、必要である。 イオウ(S)については、堆積金属中のその含有量が0.020%を上回ると 、溶接継手の高温割れの危険を著しく増加させる。さらに、イオウは溶接部の展 性および靭性特性に対して有害な効果をもたらす。従って、イオウは最大濃度が 多くても0.010%で保つことが好ましい。 リン(P)は、イオウと同様に、しかしより少ない程度に、堆積金属中のその 含有量が0.020%を上回ると溶接継手の高温割れに対して負の効果をもたら す。さらに、溶接後熱処理のあとの冷却プロセスの間に、リンの存在は、固化さ れたままの構造を保持している溶融領域の脆性を増加させる。従って、やはり、 リンは最大濃度が多くても0.010%で保つことが好ましい。 チタン(Ti)は、針状フェライトの核生成を保証するために、最少濃度が0 .0025重量%で存在しなければならない。針状フェライトは、固化されたま まの構造を有する溶融領域中の適正な靭性を得るためには、不可欠の微視的成分 である。他方で、0.080重量%を上回ると、チタンは靭性を損なうベイナイ ト構造の形成に寄与する傾向がある。 ボロン(B)は、溶接ビーズの冷却の間のオーステナイト粒界での初析フェラ イトの形成の動力学(kinetics)を遅らせる。従って、チタンの存在の もとで針状フェライトの量を増やし、その結果、全含有量が重量で0.0003 %(3ppm)を越えるところで溶接部の靭性を改善することを可能にする。こ れは重量で0.008%(80ppm)の含有量まで成り立つ。しかし、0.0 08%を越えると、ボロンは許容できない高温割れの危険を増加させる。一般に 、10ppmないし70ppm、好ましくは20ppmないし60ppmのボロ ン含有量を保持する。 ニオブ(Nb)およびバナジウム(V)は、最小値0.001重量%に対して 、チタンの存在のもとで針状フェライトの量を従って溶接継手の靭性特性を増加 させることに貢献する。しかし、これらの成分は窒素および炭素に対する親和力 も大きく、そのため、連続して溶接パスを行う間に溶接継手の再加熱領域におい て、それとともに溶接後熱処理の間に全ての領域において(この場合、より大き な強度さえ伴って)、炭化物、窒化物、またはカーボナイトライドの形で析出す る。 上述したように、窒素(N)は、固溶体または析出の形態で、焼きならしされ た構造鋼材、TMCPまたは焼き戻しおよび焼きなましされた鋼材の溶接継手中 で脆化固化を有する。従って、その堆積金属中の全含有量は多くても80ppm 、好ましくは多くても60ppm、好ましくは多くても50ppmの値で保持さ れる。 鋼板中に、一方で酸素をアルミン酸塩の形態で殺す、すなわち固定する目的で 、他方で窒素の有害な効果をそれを窒化物の形態で捕えることで最小限にするた めに、アルミニウム(Al)がしばしば添加される。従って、含有量の比Al/ Nが4を上回るように前記板中のアルミニウム含有量を調整することに通常注意 が払われる。しかし、同じことは、これらの鋼材の溶接部には適用されない。そ の理由は、このような比Al/N>4を有する溶接継手を生成することは、この ような比の含有量を有することが必ず針状フェライトの形成を少なくとも部分的 に抑制するため溶接継手の靭性特性の破滅的な劣化につながり、さらに、ルチル (TiO2)タイプのフラックスコアワイヤを使って製造した溶接継手中のチタ ン含有量の過渡の増加につながって、針状フェライトの形成をさらに減少させ、 好ましくないベイナイトタイプの微細な含有物の形成に有利になることが判明し ているからである。従って、全アルミニウム含有量は、0.030重量%未満、 好ましくは0.015重量%未満、好ましくは0.010重量%未満の値に保た なければならないことになる。さらに、含有量比A1/N<4、好ましくはAl /N<3、より好ましくはAl/N<2、より好ましくは<15を有することが 望ましい。 製鋼業者は、一般に鋼材中の酸素(O2)含有量をできる限り減らすように努 力する。それは、鋼材中に含有物を形成するために、酸素は鋼材の靭性および展 性特性を低下させる傾向があるからである。これとは反対に、溶接部中の少なく とも0.02重量%の酸素含有量は、チタンと関連して針状フェライトのための 核またはイニシエーターとして作用する微細に分散された含有物の形成を可能に し、そのため、固化されたままの構造を有する溶接領域において良好な靭性を得 るためには不可欠であることが分かっている。しかし、鋼材の場合に知られてい るように、溶接継手内の延性破壊エネルギーの著しい減少を避けるために、約0 .07%の最大酸素含有量、好ましくは0.06%の最大含有量、または0.0 55%を考慮する必要がある。 本発明の文脈の範囲において、堆積金属中の窒素含有量は、溶接部を生成する ために用いるフラックスコアワイヤ中のそれと実質的に等しいと考える。しかし 、溶接作業中に用いるガスシールドが不完全であるときには、大気中の窒素によ る堆積金属のわずかな汚染がしばしば観察される。それにも拘わらず、本発明の 場合には、ガスシールドは殆ど完璧で、従って大気中の窒素による堆積金属のこ のような汚染は起こらないと考える。言い換えれば、事情を単純にするために、 溶接部すなわち堆積金属中に存在する窒素の全含有量は、溶接部を生成するため に用いるフラックスコアワイヤに実質的に由来するものと考える。 さらに、本発明に係る溶接継手は3.5%以下のニッケル、0.5%以下のク ロム、0.7%以下のモリブデン、および/または0.6%以下の銅を含んでい ても良い これは、ニッケル(Ni)が、鉄格子中に固溶体として含まれる種々のミクロ 組織の硬度および引張特性を、少なくともわずかに増加させるからである。ニッ ケルのこの好ましい効果は、これらのミクロ組織の展性および靭性の劣化を伴わ ないことに注意されたい。しかし、溶接継手の高温割れを回避するために、ニッ ケルの含有量を3.5重量%未満に保つことが好ましい。 また、モリブデン(Mo)は鋼材の焼入性を改善する成分である。固溶体効果 によって焼入れをもたらすその能力は、容易に検出もされる。従って、高い溶接 エネルギー(例えば20ないし50kJ/cm)を含み、鋼材の良好な高温での 挙動(例えば250℃またに350℃での)を要求する用途に対して、またはア センブリが高いまたは非常に高い弾性(例えば500ないし900MPa)を有 する鋼材を含むときには、溶接継手中のその存在は推奨される。しかし、溶接継 手の靭性の低下を回避するために、モリブテンの含有量は0.7重量%未満に保 つことが好ましい。 クロム(Cr)は、モリブデンと同様に、溶接継手の引張および硬度特性を改 善するために、特に高いまたは非常に高い弾性を有する鋼材に対して、添加して も良い。しかし、やはり溶接継手の靭性の低下を回避するために、クロムの含有 量は0.5重量%未満、または0.3重量%未満に保つことが好ましい。 銅(Cu)は、耐候性を改善するために、約0.6重量%の量まで溶融金属に 添加しても良い。 さらに、溶接継手はリン、アンチモン、ヒ素、および/またはスズを含有し、 以下のようなブラスカト係数(X)を有しても良い。 X=0.1×[P]+0.05×[Sb]+0.04×[As]+0.01× [Sn] ただし、X<20ppm、好ましくはX<15ppmであり、 [P]、[Sb]、[As]、および[Sn]は、前記溶接継手中のイオウ、 アンチモン、ヒ素、およびスズのそれぞれの全量(ppm)である。 さらに、本発明は上述のような溶接継手を有する鋼材部品に関する。 好ましくは、本発明のフラックスコアワイヤは、石油産業に関連した施設の建 設、例えばオフショアの石油プラットフォームもしくは貯蔵タンク、または造船 に用いる。 本発明を実施例を用いて、また添付の図面を参照して説明するが、これらは説 明のために与えられ、限定を意味するものではない。 図1は、本発明に係るMAGガスシールド溶接設備を示す一般的な図であり、 設備は電流源12に接続されたフラックスコアワイヤ26を備える。電流源12 は、フラックスコアワイヤ26の自由端と、溶接する作業片16および18の間 の接触領域との間で、電気アーク14を起こすのに適したものである。 フラックスコアワイヤ26はノズル22内に配置される。ノズル22を通して 酸化シールディングガス(例えばレール・リキード社によって参照符号ATAL 5TMの下で販売されるアルゴン/CO2混合物、または当該MAG溶接プロセス に適合する何らかのガス混合物)が流れる。酸化シールディングガスは、外部の ガス源24によって送出されて、フラックスコアワイヤ26と堆積金属のプール 20とを周囲大気から隔離する。フラックスコアワイヤ26は、供給リール28 から連続的に洪給される。 図2は、フラックスコアワイヤ26が外側の金属シース32内に配置された中 心コア30を有することを示す。 金属シース32は、軟鋼または低合金鋼からなり、溶接する作業片16および 18は構造鋼材からなる。 特に、以下の溶接条件を適用しても良い:溶接電流:250アンペア、溶接電 圧:27ボルト、溶接エネルギー:17.6kJ/cm、および溶接スピード: 23cm/分。実施例 下記の試験を、溶融金属の連続的な堆積を1層あたり2つのパスで金属試験片 または試料上に行って、すなわちフランス、アメリカおよび日本の標準に従って 、実施した。これを図3に示す。 堆積金属、従って溶接継手中の窒素含有量および他の成分の含有量は、使用し たフラックスコアワイヤ中の窒素含有量およびその成分の含有量に依存する。 種々の組成のフラックスコアワイヤ、特に「ルチル」タイプのワイヤを検討し た。 より具体的には、図3は1層あたり2つのパス6aおよび6b中における溶融 金属の堆積によって生成された溶接継手6によって結合された3つの部分4、4 ’および5を有する試験片を示している。 溶接継手6はアニール領域2(暗い部分)、すなわち次のパスの実施中にオー ステナイト変態点を上回って再加熱された領域と、非アニール領域1(明るい部 分)、すなわち固化されたままの金属構造を保持している領域を持つ。 現在、施行されている標準は、溶接製品を特徴づけるために、切り欠きを軸方 向にすなわち溶接ライン3に沿って位置付けることによって、連続的なパスの実 施によって冶金構造がアニールされている領域で衝撃強さをサンプリングするこ とを要求している。 しかし、実際には、切り欠きを非アニール領域のパスの軸に沿って、すなわち 図3のライン3’に沿って作ると、靭性および衝撃強さ特性が一般的に低く、し たがって劣っていることが観察されている。これは、製造される構造、例えばオ フショアのフラットフォーム、橋、貯蔵タンク、または船の強度に負の影響を与 える。 したがって、以下の例においては、衝撃強さを測定するための切り欠きを、ア ニール領域(ライン3)だけでなく非アニール領域(ライン3’)にも作った。 下記の全ての例において、応力解放処理は580℃で3時間実施した。実施例1 チタン−ボロン効果を持つルチルタイプのフラックスコアワイヤ(AFNOR 標準によるTGS F6.56 1 NilまたはAWS標準によるE 81T 1 Nil)を用いて、溶融金属の堆積物を作った.これらは同一の処方を用い て製造されているが、ここでは特に窒素含有量によって区別されている。 衝撃強さの試験片を、アニール構造を持つ領域から、および比較のために固化 したままの構造を保持していた溶接されたままの領域で採取した。 堆積した金属(溶接部)の主成分の含有量を測定し、下記の表IIに示す。 さらに、種々の試験片(試料番号AからC)の−40℃での衝撃強さの測定値 、すなわち溶接部の衝撃強さを表わす値(非アニール領域およびアニール領域で の)を、溶接後熱処理(580℃で3時間の応力解放)の前(溶接されたままの 状態)と後について、下表IIIに示す。 得られた結果は、明らかに次のことを示している。すなわち、溶接されたまま の状態においては、もしアニール領域のみを考えるならば、測定された平均の衝 撃強さは、試験片AおよびB(63ppmおよび72ppmの窒素をそれぞれ含 有する溶接部)については良好で、試験片C(150ppmの窒素を含有するワ イヤ)については許容できる。しかし、溶接されたままの状態の非アニール領域 も考えるならば、試験片Aのみが良好な衝撃強さの値を有することが見られる。 応力解放熱処理の後では、試験片A(63ppmの窒素を含有するワイヤ)の みが許容できる衝撃強さを有する。しかし、これらの値は、当該ゾーンがどこで あれ(アニールまたは非アニール)、溶接されたままの状態で得られる値よりも 22%を上回って低い。 この実施例1は明らかに、フラックスコアワイヤ中の窒素含有量を減らすこと の溶接部の衝撃強さに対する利点、特に、溶接部が溶接後の応力解放を受けなけ ればならないときの利点を示している。実施例2 実施例2は、使用したフラックスコアワイヤが以下のことを有する以外は、実 施例1と同様である。 窒素の含有量が88ppmないし39ppmである。 窒化物またはカーボナイトライドを形成する成分、特にニオブ(Nb)および バナジウム(V)の含有量が、実施例1のフラックスコアワイアのそれらよりも 約40%ないし50%低い。 前述と同様に、堆積した金属(溶接部)の主成分の含有量を測定して、下記の 表IVに示す。 さらに、各試験片(試料番号DないしF)の衝撃強さを、−40℃だけでなく −60℃においても測定し、下記の表VおよびVIにそれぞれ示す。 表IVないしVIから次のことが明らかである。すなわち、溶接部の状態が何であ れ(すなわち溶接されたままの状態または応力解放状態)、フラックスコアワイ ヤ中の窒素含有量が減るほど、その低温(−40℃または−60℃)衝撃強さが 高い。 さらに、ニオブまたはバナジウムの含有量を減らすことはより高い低温衝撃強 さを有する溶接部を生成することに有利に貢献することを、見ることができる。実施例3 実施例3は実施例2と同様である。すなわち、ニオブおよびバナジウムの含有 量は低いが、今回はシリコン(Si)およびマンガン(Mn)の含有量が低く、 また比較のために、窒素の含有量を変えたフラックスコアワイヤを用いている。 前述と同様に、堆積した金属(溶接部)の主成分の含有量を測定して、下記の 表VIIに示す。 さらに、各試験片(試料番号GないしH)の衝撃強さを、−40℃で測定し、 下記の表VIIIに示す。 この場合、前述の実施例と同様に、高い窒素の含有量は溶接部の機械的特性に 、特に非アニール領域すなわち固化されたままの構造を保持している領域におい て有害な影響をもたらすが、アニール領域においてももたらすことが明らかであ る。非アニール領域においては、負の効果が、溶接部の従ってフラックスコアワ イヤの高い窒素含有量に対して、580℃での応力解放の後により一層示される (marked)。実施例4 この実施例4は、「スラグフリー」タイプのフラックスコアワイヤを用いてな され、このワイヤの成分は下記の表IXに示した様々な成分の含有量を有する堆積 金属を得ることを可能にする。このワイヤの性質のために、堆積金属中のチタン 含有量は前述の実施例よりも著しく低い。このことは、表Iと合致する。 溶接されたままの状態、または580℃で3時間の応力解放の後の試験片(試 料番号IとJ)の−40℃での衝撃強さを、下記の表Xに示す。 前述の実施例と同様に、フラックスコアワイヤの窒素含有量が低いことで、堆 積された金属の低温衝撃強さおよび靭性が優れたものとなることが見られる。実施例5 この実施例5は実施例1と同様であり、アルミニウム含有量の増加が溶接部の 靭性および衝撃強さ特性に及ぼす影響を検討することを目的としている。 実際のところ、アルミニウムは通常窒素に対する親和力が高く、この成分を窒 化物の形態で固定する。さらに、窒素に対するアルミニウムのこの特性は、軟鋼 の変形能を改善し、金属中の窒素の存在によるエージング現象を最小限にするた めに用いられる この実施例5においては、アルミニウムを含有する2つのフラックスコアワイ ヤを、ワイヤ中のアルミニウム含有量と窒素含有量との比が4を上回るように用 いている(Al/N2比>4)。 前述と同様に、堆積した金属(溶接部)の主成分の含有量を測定して、下記の 表XIに示す。 さらに、試験片(試料番号KとL)の衝撃強さを、−40℃において、溶接さ れたままの状態、または580℃で3時間の応力解放の後で測定し、下記の表XI Iに示す。 驚くべきことに、アルミニウム含有量の増加が、低温での溶接部の靭性および 衝撃強さ特性に対して負の効果をもたらすことが見られる。これは、これまで観 察されてきたことと全く反対のことである。 このアルミニウムの負の効果は、アルミニウムは酸化還元(oxido−re duction)反応を阻害し、その結果、活性な成分、特にチタンおよびシリ コンについての遷移(transfer)を大きく変更するという事実によって 説明することができる。 溶接部の靭性および衝撃強さ特性を改善するためには、一方でフラックスコア ワイヤ中の全窒素含有量が65ppmを下回り、他方でAl/N2比が4を下回 るまたは3以下であることを保証する必要があるということになる。実施例6 この実施例は前述の実施例と同様である。以下の試験は、前述と同様に、50 2TRA−CC+タイプのスターマティック定電流源を用いて、電流強度250 A、電圧27V、溶接スピード23cm/分、パス間の温度150℃に対して行 った。 用いたシールドガスは、ATAL 5ATM混合物(アルゴン+18%CO2)で あり、ガス流量は約20L/分である。 溶融金属の堆積物を、3つのフラックスコアワイヤを用いて作った。それらは 、直径が1.2mmで実施例2、3、および5(ルチルワイヤ)と同一の基本処 方によって製造されているが、全体のアルミニウム含有量によって実質的に区別 される。すなわち、 試料番号M:約0.10%のAlを含有するワイヤ 試料番号N:約0.20%のAlを含有するワイヤ 試料番号O:約0.29%のAlを含有するワイヤ 衝撃強さの試験片を、アニール領域から、および比較のために固化したままの 構造を保持していた溶接されたままの領域から採取した。 衝撃強さは、−40℃で、溶接されたままの状態および溶接後熱処理(580 ℃で3時間の応力解放)の後で測定し、結果を下記の表XIIIに示す。 (*)熱処理:加熱(50℃/時)、580℃で3時間保持、次に冷却(50℃/ 時) 次に、堆積した金属の成分の含有量を測定し、下記の表XIVに示す。 得られた溶接継手の機械的特性を測定するために、溶接されたままの状態また は熱処理の後で、溶接継手の引張測定を行った。結果を下記の表XVに示す。 得られた結果は次のことを明瞭に示している。すなわち、堆積した金属中のア ルミニウム含有量を堆積物中で0.011%まで増やしても、衝撃強さの結果は 、−40℃で、すべての溶接領域すなわち溶接されたままの状態および溶接後熱 処理の後において、依然許容できるものである。 この値を上回ると、衝撃強さの値に非常にはっきりとした降下が、全ての溶接 状態、特に溶接後熱処理の後にある。 この靭性の変化と並行して、引張強さと降伏強さが増加し、延性(伸び(el ongation)および絞り(reduction in section) )特性が低下する。 本発明に係るフラックスコアワイヤ、特にルチルまたはスラグフリータイプを 用いることで、溶接継手の溶融領域における優れた低温靭性特性が、すなわち約 −50℃ないし−60℃までの温度において得ることができる。これは、特にワ イヤの全体窒素含有量が65ppmを下回り、アルミニウム含有量と窒素含有量 のと比が3を下回る場合に、溶接されたままの状態および次の熱処理の後の両方 においてそうである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月25日(1999.2.25) 【補正内容】 請求の範囲 1.ガスシールド溶接用のフラックスコアワイヤであって、少なくとも1つの外 側の金属シースと、充填成分を含む少なくとも1つの中心コアとからなり、前記 ワイヤの全重量に対して、 75ppm未満の窒素と、 0.20%ないし1%のシリコンと、 1%ないし2.5%のマンガンと、 7%未満のチタンと、 1ppmないし110ppmのボロンと、 0.3%未満のアルミニウムと、 10ppmないし200ppmのニオブと、 10ppmないし200ppmのバナジウムと を含有することを特徴とするフラックスコアワイヤ。 2.300ppmないし0.14%の炭素、 0.2%ないし1%のマグネシウムおよび/またはジルコニウム、および/ま たは、 0.01%ないし0.35%のナトリウム、カリウムおよび/またはリチウム 、および/または、 0.03%ないし10%のフッ素、および/または、 0.02%未満のイオウ、リン、スズ、アンチモン、および/またはヒ素 をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のフラックスコアワイヤ。 3.以下のようなブラスカト係数(X)を有することを特徴とする請求項1また た2記載のフラックスコアワイヤ。 X=0.1×[P]+0.05×[Sb]+(0.04×[As]+0.01 ×[Sn]、 ただし、X<20ppm、 [P]、[Sb]、[As]、および[Sn]は、フラックスコアワイヤ中の イオウ、アンチモン、ヒ素、およびスズのそれぞれの全量(ppm)。 4.外側のシースはフラックスコアワイヤの全重量の少なくとも50%、好まし くはワイヤの全重量の71ないし90%に相当することを特徴とする請求項1な いし3いずれか1項記載のフラックスコアワイヤ。 5.直径が0.8mmないし2.4mm、好ましくは1ないし2mmであること を特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載のフラックスコアワイヤ。 6.「ルチル」タイプまたは「スラグフリー」タイプのワイヤの中から選ばれる ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のフラックスコアワイヤ。 7.溶接継手を請求項1ないし6いずれか1項記載のフラックスコアワイヤの少 なくとも一部を溶かして生成し、好ましくはワイヤを6ないし40kJ・cm-1 の溶接エネルギーを供給して溶かすことを特徴とするMAGガスシールド溶接方 法。 8.請求項1ないし6いずれか1項記載のフラックスコアワイヤの少なくとも一 部を溶かして、および/または請求項7記載の方法を実施して得られる溶接継手 であって、溶接部の重量に対して、 80ppm未満の窒素と、 0.02%ないし0.07%の酸素と、 0.02%ないし0.12%の炭素と、 0.15%ないし0.6%のシリコンと、 1%ないし1.9%のマンガンと、 0.02%未満のイオウと、 0.02%未満のリンと、 0.0025%ないし0.08%のチタンと、 3ppmないし80ppmのボロンと、 0.03%未満のアルミニウムと、 10ppmないし0.02%のニオブと、 10ppmないし0.02%のバナジウムと を含有することを特徴とする溶接継手。 9.60ppm未満の窒素、 多くても0.06%の酸素、および/または、 150ppm未満のアルミニウム、および/または、 100ppm未満のニオブ、および/または、 100ppm未満のバナジウム、および/または、 10ppmないし70ppmのボロン、および/または、 100ppm未満のイオウ、および/または、 100ppm未満のリン を含有することを特徴とする請求項8記載の溶接継手。 10.50ppm未満の窒素、および/または、 多くても0.055%の酸素、および/または、 100ppm未満のアルミニウム、および/または、 20ppmないし60ppmのボロン を含有することを特徴とする請求項8または9記載の溶接継手。 11.3.5%未満のニッケルと、 0.5%未満、好ましくは0.3未満のクロムと、 0.7未満のモリブデンと、 0.6%未満の銅と をさらに含有することを特徴とする請求項8ないし10いずれか1項記載の溶接 継手。 12.前記継手中のアルミニウム含有量と窒素含有量との比(Al/N)が3未 満、好ましくは2以下であることを特徴とする請求項8ないし11いずれか1項 記載の溶接継手。 13.リン、アンチモン、ヒ素、および/またはスズを含有し、以下のようなブ ラスカト係数(X)を有することを特徴とする請求項8ないし12いずれか1項 記載の溶接継手。 X=0.1×[P]+0.05×[Sb]+0.04×[As]+0.01× [Sn]、 ただし、X<20ppm、好ましくはX<15ppmであり、 [P]、[Sb]、[As]、および[Sn]は、前記溶接継手中のイオウ、 アンチモン、ヒ素、およびスズのそれぞれの全量(ppm)。 14.請求項8ないし13いずれか1項記載の溶接継手を有する鋼材部品。 15.石油施設、特に貯蔵タンクもしくはオフショアプラットフォーム、橋かけ 構造、または船構造からなる群から選ばれた構造鋼材上に、少なくとも1つの請 求項8ないし13いずれか1項記載の溶接継手を生成するために、請求項1ない し6いずれか1項記載のフラックスコアワイヤを使用することを特徴とする方法 。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ガスシールド溶接用のフラックスコアワイヤであって、少なくとも1つの外 側の金属シースと、充填成分を含む少なくとも1つの中心のコアとからなり、前 記ワイヤの全重量に対して、 75ppm未満の窒素と、 0.20%ないし1%のシリコンと、 1%ないし2.5%のマンガンと、 7%未満のチタンと、 1ppmないし110ppmのボロンと、 0.3%未満のアルミニウムと、 10ppmないし200ppmのニオブと、 10ppmないし200ppmのバナジウムと を含有することを特徴とするフラックスコアワイヤ。 2.300ppmないし0.14%の炭素、 0.2%ないし1%のマグネシウムおよび/またはジルコニウム、および/ま たは、 0.01%ないし0.35%のナトリウム、カリウムおよび/またはリチウム 、および/または、 0.03%ないし10%のフッ素、および/または、 0.02%未満のイオウ、リン、スズ、アンチモン、および/またはヒ素 をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のフラックスコアワイヤ。 3.以下のようなブラスカト係数(X)を有することを特徴とする請求項1また は2記載のフラックスコアワイヤ: X=0.1×[P]+0.05×[Sb]+0.04×[As]+0.01× [Sn]、 ただし、X<20ppm、 [P]、[Sb]、[As]、および[Sn]は、フラックスコアワイヤ中の イオウ、アンチモン、ヒ素、およびスズのそれぞれの全量(ppm)。 4.外側のシースはフラックスコアワイヤの全重量の少なくとも50%、好まし くはワイヤの全重量の71ないし90%に相当することを特徴とする請求項1な いし3いずれか1項記載のフラックスコアワイヤ。 5.直径が0.8mmないし2.4mm、好ましくは1ないし2mmであること を特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載のフラックスコアワイヤ。 6.「ルチル」タイプまたは「スラグフリー」タイプのワイヤの中から選ばれる ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のフラックスコアワイヤ。 7.溶接継手を請求項1ないし6いずれか1項記載のフラックスコアワイヤの少 なくとも一部を溶かして生成し、好ましくはワイヤを6ないし40kJ・cm-1 の溶接エネルギーを供給して溶かすことを特徴とするMAGガスシールド溶接方 法。 8.請求項1ないし6いずれか1項記載のフラックスコアワイヤの少なくとも一 部を溶かして、および/または請求項7記載の方法を実施して得られる溶接継手 。 9.溶接部の重量に対して、 80ppm未満の窒素と、 0.02%ないし0.07%の酸素と、 0.02%ないし0.12%の炭素と、 0.15%ないし0.6%のシリコンと、 1%ないし1.9%のマンガンと、 0.02%未満のイオウと、 0.02%未満のリンと、 0.0025%ないし0.08%のチタンと、 3ppmないし80ppmのボロンと、 0.03%未満のアルミニウムと、 10ppmないし0.02%のニオブと、 10ppmないし0.02%のバナジウムと を含有することを特徴とする請求項8記載の溶接継手。 10.60ppm未満の窒素、 多くても0.06%の酸素、および/または、 150ppm未満のアルミニウム、および/または、 100ppm未満のニオブ、および/または、 100ppm未満のバナジウム、および/または、 10ppmないし70ppmのボロン、および/または、 100ppm未満のイオウ、および/または、 100ppm未満のリン を含有することを特徴とする請求項8または9記載の溶接継手。 11.50ppm未満の窒素、および/または、 多くても0.055%の酸素、および/または、 100ppm未満のアルミニウム、および/または、 20ppmないし60ppmのボロン を含有することを特徴とずる請求項8ないし10いずれか1項記載の溶接継手。 12.3.5%未満のニッケルと、 0.5%未満、好ましくは0.3未満のクロムと、 0.7未満のモリブデンと、 0.6%未満の銅と をさらに含有することを特徴とする請求項8ないし11いずれか1項記載の溶接 継手。 13.前記継手中のアルミニウム含有量と窒素含有量との比(Al/N)が3未 満、好ましくは2以下であることを特徴とずる請求項8ないし12いずれか1項 記載の溶接継手。 14.リン、アンチモン、ヒ素、および/またはスズを含有し、以下のようなブ ラスカト係数(X)を有することを特徴とする請求項8ないし13いずれか1項 記載の溶接継手: X=0.1×[P]+0.05×[Sb]+0.04×[As]+0.01× [Sn]、 ただし、X<20ppm、好ましくはX<15ppmであり、 [P]、[Sb]、[As]、および[Sn]は、前記溶接継手中のイオウ、 アンチモン、ヒ素、およびスズのそれぞれの全量(ppm)。 15.請求項8ないし14いずれか1項記載の溶接継手を有する鋼材部品。 16.石油施設、特に貯蔵タンクもしくはオフショアプラットフォーム、橋かけ 構造、または船構造からなる群から選ばれた構造鋼材上に、少なくとも1つの請 求項8ないし14いずれか1項記載の溶接継手を生成するために、請求項1ない し6いずれか1項記載のフラックスコアワイヤを使用することを特徴とする方法 。
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