JPS59220266A - 遠心鋳造による複合鋼管の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内側と外側の材料を異にする複合材の管体の遠
心鋳造法に関するものである。

従来の複合材の管体の遠心鋳造法は、金型又は金型の内
側に砂層を張りつけたものを高速回転し、外層の材料の
溶湯を鋳込んだ後、一定時間回転をつづけたまま放置後
、内層の材料の溶湯を鋳込む方法である。外側の材料の
溶湯が凝固しない間に、内側の材料の溶湯を注入すると
きは、両者の溶湯が混合するので２層の鋳造物にならな
い。又、先の溶湯が完全に凝固した後に、後の溶湯を注
入したのでは両者の接合が不完全である。それで、後の
溶湯の注入時の管理が難しい。特に、鋳造すべき管体が
長大になると共にその管理が難しい。更に、２層の界面
には鋼滓が入ってしまう等の問題がある。

本発明の目的は、作業が簡単で、その管理が容易で、内
層と外層が強固に接着する、複合材の遠心鋳造法を提供
するにある。

本発明による複合材の遠心鋳造法は、複合すべき外側の
材料の管として鋳造品又は市販の鋼管等を用い肢管の内
面に内側の材料より低融点の合金被覆を形成し、肢管を
金型として高速回転し、内側の材料の溶湯を注入するこ
とを特徴とする方法である。

本発明に使用される低融点の合金被覆とは、融点が約１
０５０℃乃至１１００℃のもので且つ、鉄との濡れ性の
高いニッケル基のものであシ、一般には溶射用材料の自
溶性合金として粉末又は線状で市販されているものであ
る。

外側の材料の管の内面に対する合金被覆の形成方法は鋳
肌のままか、必要ならげ肢管の内面を研削した後、該金
属を溶射等によシ該金属の粉末を管内面に形成した後適
当な熱処理をすることによシ行なわれる。被覆厚は０．
５〜１朋程度で充分である。

本発明の方法における外側の材料の管の鋳造及び肢管を
金型とする内側の材料の管の鋳造は、従来よシ一般に行
なわれている単一材料の管の遠心鋳造法と変らないので
細部の説明は省略する。内側の材料の溶湯の温度は、そ
の組成等にもよるが、各種合金鋼の場合は概ね１４００
〜１６００℃程度である。低融点の合金被覆の融点は、
前述の如く約１０５０°〜１１００℃であるので、外側
の材料の管の内面に形成された合金被覆層に溶湯が接触
すると、合金被覆層の表面が速かに一旦溶融し、溶湯材
料と融合して凝固する。従って、外側材料−合金被覆一
内側材料間が互に完全溶着した複合材の管体が得られる
。

本発明の方法に得られる複合材の管体の実施例を縦断面
図で第１図に示す。実施例では、外層１の材料は軟鋼、
２は合金被覆層、内層３の材料は高クロム鋳鉄である。

この複合管は、渫浚時の土砂を輸送する管とり、て好適
である。この高クロム鋳鉄と軟鋼との複合管は輸送土砂
による摩耗が少なく寿命が長い。又、高クロム鋳鉄と軟
鋼が強固に接合しているので、衝撃によυ、管そのもの
に亀裂が入るようなことは少ないＯ 本発明の方法においては、低融点の合金被覆層が高価で
あるので、その公吏材料費が高価であるが、複合材相互
の接着強度が大であり、且つ、複合材層間への鋼滓が介
在する恐れがなく、肉厚が一定の管体を得ることができ
る。又、従来の二種類の溶湯を一定の時間をおいて連続
して注入する方法は、操業管理が難しく連続自動化は離
しいが、本発明の方法によるときは連続化が容易である
。

内側材料の凝固収縮等によシ鋳込後に内側材料と外側の
材料の融着部がはく離する恐れがあるときは、外側の材
料の管を予め加熱しておくとよい。低融点の合金被覆を
形成した後の熱処理と内側材料の鋳込みを連続して行う
ときは、熱処理の際に加熱された外側の材料の管をその
まま使用できるので有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法によシ製造した複合材の管の実施
例の断面図である。 ｌ・・・外側材料層　　２・・・低融点の合金被覆層３
・・・内側材料層 発　明　　者　　　　松　　　井　　　昭　　　男発　
明　者　　　　１）　　村　　　　　　　射出　願　人
　　川崎重工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋳造する材料より融点の低い合金被覆を鋼管の内表面に
   形成させ、該鋼管を金型とし、且つ製品とすることを特
   徴とする複合鋼管の遠心鋳造方法。