JPS59217865A - パネルを用いた壁の縦目地構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は建築物の外壁をパネルを用いて平坦状の外壁に
形成する際の縦目地構造に関する。特にパネルを横張り
して壁を形成する際にパネルの施工が容易で、しかも縦
目地部、縦目地部の左右端部となるパネル端を固定する
釘頭、目地カバーを装着する取付具およびその固定具な
どが縦目地外観に一切現われない美しい外観の縦目地と
し、かつ、縦目地の防水性を確実に、かつ、大幅に改善
したパネルを用いた壁の縦目地構造に係る。

パネルを用いて構成する壁には縦張りと横張りがあり、
横張りの壁においては目地が略パネル幅の水平な、所謂
横目地と、パネルの長さ方向の端面で形成される垂直な
目地、所謂縦目地とが外観に現われる。従来から行なわ
れているこの縦目地部に対する防水、意匠的な処理法と
しては、種々あるが、例えばコーキング剤を縦目地部空
間に単に充填した縦目地構造が普通に行なわれている。

しかしながら、縦目地部においてコーキング剤を充填し
、十分な防水性と意匠性を得るには目地幅を少なくとも
５ｔｓ〜１０鶴位に形成し、その後に全外壁に塗装を施
す必要があり、コストアップを招くだけでなく施工期間
も長くなる欠点があった。

また、上記方法ではコーキング剤が外気に曝されている
ため耐候性の関係で数年毎に補修しなければならない不
利があった。さらに、コーキング剤で縦目地を処理した
場合は、縦目地部近傍のパネル端部に釘を脳天打ちして
パネルを固定するため釘頭を外壁面の色彩と合致させる
工程が不可欠であるが、上記のように色彩を合わせるこ
とは非常に困難である。その対策としては外壁全体を化
粧塗膜で処理する方法もあるが、この場合は高額になる
欠点があった。また、縦目地部をコーキングで処理する
場合にはパネル端面の木口を土台がら軒まで直線に並べ
て同一幅の目地部に施工する精度が要求されるため、作
業能率が大幅に低下する不利があった。また、縦目地部
をカバーする構造には、Ｈ型ジョイナ、もしくはハツト
状のジョイナを用いることも普及しているが、パネル端
部とＨ型ジョイナ間には大きな空隙が必要であり、その
空隙をコーキング材で充填することは甚だ困難であり、
かつ、パネル端部を釘で固定することが容易でない欠点
があった。また、後者の場合は釘を脳天打ちするため、
外観、および防水上からも好ましい構造ではなかった。

本発明はこのような欠点を除去するため、縦目地部の幅
を狭く、例えばパネル端面を突き合わせた状態で縦目地
の端部となるパネルの端部を釘で脳天打ちして枠体に固
定し、次に縦目地部の空隙に目地材を介在させて空隙を
閉塞し、その後で取付具を縦目地部に複数個、所定ピン
チで配設固定し、この取付具に対し目地カバーの弾性変
形を介して装着し、縦目地部に目地カバーのみが現われ
る美しい外観とすると共に、防水性、施工性に秀れた縦
目地構造を提案するものである。

以下に図面を用いて本発明に係るパネルを用いた壁の縦
目地構造（以下、単に目地構造という）の一実施例につ
いて詳細に説明する。第１図は上記目地構造を有する壁
体の一部を示す斜視図であり、上はパネル、土は取付具
、工は目地カバー、■は縦目地、１２ａは縦目地部、１
３は目地材で例えば防水剤、あるいはコーキング剤から
なり、１４は釘、１５は枠体で主柱１６と間柱１７から
なる。さらに説明すると、パネル上は例えば第２図ｆａ
ｌ〜（ｆ）に示すように雄型連結部２と雌型連結部３を
有する単体、または複合、サンドインチ構造体からなる
長尺体であり、しかも連結した際には壁面が少なくとも
路面−となる形状のものである。

また、取付具↓は例えば第３図（ａｌ〜（１１に示すよ
うに金属板、合成樹脂板などの１種を成形して底面部と
２つの脚部６とから断面を略樋状に形成したものであり
、主に目地カバーエを離脱なく、がっ、容易に係止する
と共に、パネル上の押え、変形の矯正材として機能する
ものである。また、取付具↓は縦目地部１２ａに対し複
数個、所定ピンチで、かつ、縦目地部１２ａを横断する
ように配設し、その上、底面部５がパネル上の表面から
離れ、脚部６の先端をパネル１の表面に接触、所謂載置
し、底面部５の中央を釘１４で枠体１５に固定するもの
である。さらに取付具↓について説明すると、（８１図
は底面部５を平板状とし、その両側端を角度θ１　（鋭
角）で傾斜して脚部６を形成した取付具、（ｂ１図は脚
部６をく字状に形成した取付具、（Ｃ１図は（ｂ１図に
示す脚部６の先端を延長し、これを内方へ水平に屈曲し
て***６ａを形成した取付具、（ｄ１図は脚部６のう
ち１つをく字状に、もう１つの脚部６′をθ２−９０°
とした取付具、（ｅ）図は（ｂ１図に示す取付具におい
て底面部５の中央に釘頭を埋設すると共に、補強構造と
なるリブ５ａを形成した取付具、ｆｆ１図はリブ５ａを
広く形成し、中央に取付孔５ｂを形成した取付具、（ｇ
１図は脚部６を曲面に形成した取付具、（ｈｌ図は底面
部５の中央に釘頭を埋設する円形リブ５ａ′を形成した
取付具、＋１１図はｆｂ１図に示す取付具の脚部先端を
垂直に底面部５に延長した取付具である。なお、脚部６
先端間の幅Ｗ１は編目地部１２ａの幅ΔＷより大きく、
例えば８〜１００Ｎ位であり、高さｈｌは２〜５０部位
長さＬｌは５〜１００龍位、底面部５の幅Ｗ２は１０〜
１２０龍位である。また、目地カバー■は例えば、第４
図（ａ）〜（ｅ）に示すように弾性変形を発揮できる厚
さに形成した金属、あるいは合成樹脂などの１種からな
り、この材料を前記取付具↓に停止できるような略樋状
に形成し、縦目地■、パネル端部に打設した釘頭、取付
具↓を覆って縦目地１２に固定具の頭などを一切露出さ
せないための化粧材、および縦目地部１２ａの防水祠と
して役立つものである。さらに具体的に説明すると、＋
８１図は化粧面９とその両側縁を内方に角度θ３　（鋭
角）で屈曲した化粧側面１０とその下端を内方に屈曲し
て延ばした係合舌片１１とから形成した目地カバー、（
ｂ）図は化粧側面１０をく字状に形成して係合舌片１１
を除去した目地カバー、（Ｃ１図はｆｂ１図に示す目地
カバーにおいて、化粧側面１０の先端を外方へ屈曲する
と共に水平に延長しその端縁を内方に屈曲した安定舌片
１１ａを形成した目地カバー、（ｄ１図は化粧側面１０
の先端を内方へ屈曲した目地カバー、＋８１図は化粧側
面１ｏを垂直に形成し、かつ、その先端を内方へ屈曲す
ると共に水平に延ばし、次に上方へく字状に形成した目
地カバーである。また、化粧面９の幅Ｗ３は取付具↓の
幅Ｗ２と係合舌片１１の間隔Ｗ４、化粧側面１０の先端
の間隔Ｗ５によって定まり、その長さＬ２は６００〜７
２７２ｎ＋（立である。縦目地部は取付具↓、カバー１
、縦目地部１２’ａからなり、縦目地部１２ａはパネル
上の長さ方向の端面が相互に間隙ΔＷを有して主柱１６
、あるいは間柱１７上で対面させ、パネル↓端部を釘１
４で固定して垂直な空隙溝のように形成したものであり
、パネル上の端面間の空隙の幅、所謂、間隙ΔＷはパネ
ル上の端面の切断誤差、装着誤差も含めて約３〜１０ｍ
＋ｎ位としたものである。すなわち、パネル上の端面は
目地材１３を介して相隣るパネル上を装着する際のガイ
ドとして機能するように装着したものである。前記目地
材１３は縦目地部１２ａの空隙に介在させ、この空隙を
完全に閉塞して雨水などがパネル上内部に、および枠体
１５に侵入するのを阻止すると共に、目地部１２ａの断
熱性をも強化するためのものである。さらに説明すると
、目地材１３の材質としては、弾性と防水性を有する帯
状、紐状の合成樹脂発泡体、難燃化された合成樹脂発泡
体、ゴム体、合成ゴム体などの１種、または２種以上か
らなるものである。その具体的形状としては第５図ｆａ
ｔ〜（１１に示すように形成したものである。すなわち
、（８１図は帯状の目地材、（ｂ１図は一端に膨出部の
ある目地材、（Ｃ）、（ｄ１図は断面をＴ字状とした目
地材、（ｅｌ、（ｆ１図は断面を５字状とした目地材で
、特に（ｆ１図は底面に硬質基材１３ａを一体に形成し
た目地材、（（転）図は（８１図に示す目地材の側面に
パネル上の横目地に対応する部分を突出させた目地材、
ｆｈ１図は＋８１図に示す目地材の少なくとも１つの側
面に接着剤１３ｂを設けた目地材、（１１図は断面を円
形に形成した目地材、ｆＪ１図は断面を長円形に形成し
た目地材、（ｋ）図は異質の材料、例えば軟質と硬質を
積層した目地材、＋１１図は＋８１図等に示す目地材の
頂面に剥離可能な耳部１３ｃを形成した目地テープを設
けた目地材である。なお、目地材１３の長さし９は縦目
地部１２ａの長さ、さ、あるいは定寸であり、厚さｔは
間隙ΔＷより大、高さｈはパネル上の厚さとほぼ同じで
あるか、それよりやや高い。

次に本発明に係る目地構造について説明すると、まず、
枠体１５上に第２図（ａｌに示すパネル上の雄型連結部
２を釘１４でそれぞれ枠体上に固定する。

従って、第１列目の横張り壁部Ａを形成するには上記の
ような作業を土台から桁まで順に繰り返して行なえばよ
い。なお、この際、パネル上の長手方向の端部は必ず主
柱１６か間柱１７上に載置してパネル上の端部を枠体に
固定する。次に壁部Ａの端面に第２列目の横張り壁部Ｂ
を形成するには、パネル上の端面を上記壁部Ａの端面に
目地材１３を当接し、これにパネル上を突き合わせなが
ら上記の工程を繰り返して第２列目の横張り壁部Ｂを形
成する。このような横張り壁部を建築物の外壁となる部
分に順に繰り返して施工することによって縦目地部１２
ａを順に形成する。次に縦目地部１２ａ上に取付具↓を
その底面部５の中心が縦目地部１２ａと略、合致するよ
うに、かつ、脚部６の先端をパネル上の端部表面に載置
し、これを釘１４を介して枠体１５に固定する。次に第
６図に示すように取付具↓に目地カバー１の化粧側面の
下端を停止すると共に、矢印方向に押圧して目地カバー
■を弾性変形させて係合し、縦目地部１２ａ、釘頭、取
付具↓を目地カバー１で覆って縦目地１２を形成するも
のである。

以上説明したのは本発明に係る目地形成法の一実例にす
ぎず、取付具↓を長尺に形成したり、目地材１３を第７
図（ａｌに示すようにパネル上の端面にタッカ−１８で
仮止めしたり、ｆｂ１図に示すように枠体１５上にタン
カー１８で固定したりすることもできる。また、図示し
ないが、目地材１３を縦目地部１２ａに挿入して空隙を
閉塞することもでき□る。さらに、枠体１５とパネル上
間に防水シート、金属箔（Ａｚ、Ｐｂ）　、単体、複合
板からなる断熱材を介在させることもできる。

上述したように本発明に係る目地構造によれば、パネル
の端部で形成される縦目地部が外観に直接税われないた
めパネルの施工に高い精度は必要な要なく、そのため施
工時間を大幅に短縮できる特徴がある。また、パネルは
長手方向の端部を釘で脳天打ちして固定し、その上に取
付具を載置し、釘で枠体に固定するため、パネルと枠体
の一体化が強化されると共に、パネルの外観が山伏、谷
状となるのを矯正できる特徴がある。また、パネルの端
部に打設した釘頭は全く外観に現われないため化粧塗膜
を縦目地を含む部分に施す必要がなく、低コストとなる
と共に、色違いなどによるまだら模様も壁体には生じな
い特徴がある。また、縦目地は目地材と取付具と目地カ
バーで覆われているためすぐれた防水性、耐候性を有す
る特徴がある。

さらに、目地カバーの交換が容易なため壁に塗料を全面
的に塗布して補修した際もその色に合った目地カバーを
装着しうる利点がある。その他、目地材が成形体で、か
つ、クッション性と防水性を具備するため縦目地部の防
水を確実に達成できる特徴がある。また、取付具は脚部
を誤って打設することがないため取付が容易という利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るパネルを用いた壁の縦目地構造に
より構成した壁体を示す斜視図、第２図（ａｌ〜ｆｆ）
はパネルの一例を示す斜視図、第３図＋ａ）〜（１１は
取付具の一例を示す斜視図、第４図１ａｌ〜＋８１は目
地カバーの一例を示す斜視図、第５図（ａｌ〜＋１１は
目地材の一例を示す説明図、第６図は目地カバーの装着
順序を示す説明図、第７図（ａ）、（ｂ）はその他の実
施例を示す説明図である。 上・・・・パネル、↓・・・・取付具、■・・・・目地
カバー、１２・・・・縦目地、１３・・・・目地材。 （α） Ｊ ル　　２　　ｋ 〃〃 （ｄ） （ｅ） （０）　　　　　　　　　　　　　　　（ｂ）第　　３
　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１１主体、間柱などの枠体と、長尺でその長手方向の
   両側縁に雄、雌型連結部を有する一定長さのパネルと、
   成形体であると共に防水性、クッション性を有する帯、
   または紐状の目地材と、底面部と脚部から断面を樋状に
   形成した短尺の取付具と、該取付具の外形に対応する樋
   状断面からなる長尺体であり、かつ、その両化粧側面の
   下端を内方に延ばして形成した係合部を有すると共に、
   化粧側面が弾性変形しうる目地カバーとを備え、前記枠
   体上にパネルを水平に、かつ、上下方向で雄、雌連結部
   を相互に連結すると共に、各パネルの長手方向の端面を
   前記枠体上に載置して垂直な溝状の空隙からなる縦目地
   部を形成し、該縦目地部に目地材を介在させて空隙を閉
   塞し、また該縦目地部に前記取付具を複数個、該縦目地
   を横断し、かつ脚部先端がパネル表面に載置した状態で
   枠体に固定し、該取付具に目地カバーを弾性変形を介し
   て装着したことを特徴とするパネルを用いた壁の縦目地
   構造。