JPS5918302Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵室内底部に２段積み状態に配設されるクリ
スパー等の容器の室内を、容器の周囲に冷気を円滑に対
流させて乾燥を抑制しながら効率良く冷やすものである
。

更に他の目的は容器の周囲に空気を対流させるのに特別
の支持具等を付加する事無しに行なおうとするものであ
る。

又、上方の容器は下方の容器の上部開口を被うガラス棚
の上に載置する様にし滑らかな表面で容器の前後方向の
摺動操作が円滑になる様にすると共に、ガラス棚を強化
ガラスとして容器内に多量の貯蔵物を収納してもガラス
棚が割れたりする危険性を防止したものである。

以下本考案を図面に基づいて詳述する。

１は内箱２と外箱３と断熱材４とから戒る周知の断熱箱
体であり、その前方開口は扉（一点鎖線で表示５）で閉
塞されその冷蔵室５内は図示しない冷却器からの冷気で
所定の温度に冷却されている。

内箱２の底部背壁は階段状に形成されて庫外側にコンプ
レッサー（二点鎖線で表示６）を収納する様にしており
、階段状上壁７Ａより上方の適宜位置に内箱背壁から一
体に第１突起８が突出されている。

第１突起８は階段状に形成され内箱背壁より前方に位置
するストッパー面８Ａと第１ガラス棚（後述する）の後
端縁が載る載置面８Ｂとが設けられている。

この第１突起８の載置面８Ｂと同高さで内箱の左右側壁
には第１棚リブ９，９が設けられ第１ガラス棚側上面を
押える押えリブ１０，１０が第１棚リブ９，９と第１ガ
ラス棚の厚さ分より若干大の溝１１．１１を保って突出
形成されている。

第１ガラス棚１２は例えば厚さ５ｍｍの普通のガラスと
その前端及び後端縁に押し出し成形性等で製作される合
成樹脂製の飾り枠１３．１４が嵌合されて形成される。

なお後飾り枠１４には上方及び下方に突出する立ち上が
り片１４Ａと垂下片１４Ｂが設けられ、立ち上がり片１
４Ａは第１ガラス棚１２上に載置させる食品の後方ス１
〜ツバ−の役目を、更に垂下片１４Ｂは下方への冷気案
内の役目を果たしている。

この第１ガラス棚１２の左右側縁は溝１１．１１に挿し
込まれ、後端縁が第１突起８のス）・ツバ−面８Ａに当
接したところで停止される。

従って第１棚リブ９，９上面と第１突起８の載置面８Ｂ
とで第１ガラス棚１２は支持され、第１突起８の側方即
ち第１ガラスｗＪ１２の後端縁後方に空気通路が形成さ
れる。

また、階段状上壁７Ａより少し下がった位置で内箱左右
側壁に第２棚リブ１５，１５が設けられ、前述同様第２
ガラス棚（後述する）の厚さ分より若干大の溝１７．１
７を形成する押えリブ１６，１６が形成されている。

なお階段状立壁７Ｂと階段状上壁７Ａとの交差稜線部に
第２ガラス棚の後端縁が載置される段部１８が第２棚リ
ブ１５，１５と同高さで形成されている。

１９は階段状上壁７Ａと階段状立壁７Ｂとにわたって凹
陥形成された冷気流通凹所であり、第２棚リブ１５のス
トッパー面（段部１８の垂直壁面１８Ａより後方に空気
流通路を確保している。

第２ガラス棚２０は厚さ６ｍｍの強化ガラス（炉から出
て来た普通のガラスを焼き入れによる熱処理を行なって
製作される）とその前端及び後端縁に嵌合される飾り枠
２１．２２とで形成される。

この第２力゛ラス棚２０の左右側縁は溝１７．１７に挿
し込まれその後端縁は第２棚リブ１５，１５のストッパ
ー面１８Ａ、１８Ａに当接して停止され、第２棚リブ１
５．１５上面と段部１８上面で第２ガラス棚２０は支持
される。

なお内箱２底壁には上方に突出して第２容器（後述する
）の底面を支持する支持リブ２３．２３が前後方向に形
成されている。

而して第１ガラスｔＭ１２と第２ガラス棚２０の下方空
間には第１容器２４と第２容器２５とがそれぞれ収納さ
れる。

第１容器２４の底壁下面にはリブ２４Ａが例えば左右に
２条設けられ、第２ガラス棚２０の上面にリブ２４Ａが
当接して支持される。

なお第１容器２４の上方開田よ第１ガラス棚１２で被わ
れると共に前壁上部裏面が前飾り枠１３前面に当たる事
により第１容器２４のそれ以上の後方への挿入が停止さ
れる。

従って後飾り枠１４の垂下片１４Ｂ後方には空間が形成
される事となる。

第１容器２４を前方に把手２４Ｂに手を掛けて引けばリ
ブ２４Ａが第２ガラス棚２０のガラス」二面及び前飾り
枠２１上面を滑って円滑に引き出される。

なおリブ２４Ａの長さはガラス上に載る長さで前後の飾
り枠２１．２２上面には至っていない。

これは飾り枠上面にリブ２４Ａが載っていると第１容器
２４内に収納される食品の荷重が集中して加わり且つ前
後の引き出し押し込み操作の時の飾り枠上面の摩もうか
激しく意匠的に見苦しくなる為である。

又図示しないが第１容器２４を庫内幅内において２個等
に分けて第２ガラス棚２０上に載置しても良い。

第２容器２５は底壁下面に第１容器２４同様リブ２５Ａ
を左右に２条突出形成されており、このリブ２５Ａ、２
５Ａは内箱２の支持リブ２３，２３と相対しており、実
質上支持リブ２３，２３に第２容器２５が支持される事
となる。

なお第２容器２５の」ニガ開口は第２ガラス棚で被われ
ると共に前壁上部裏面が前飾り枠２１前面に当たる事に
より第２容器２５のそれ以上の後方への挿入が停止され
る。

従って第２容器２５の後壁と階段状立壁７Ｂとの間に空
間が形成される事となり、又底壁が支持リブ２３，２３
で持ち上げられているのでここにも空間が形成される事
になる。

第２容器２５を前方に把手２５Ｂに手を掛けて引けばリ
ブ２５Ａが支持リブ２３上面を滑って円滑に引き出され
る。

なお内箱２は一般に真空成形法によって製作されるので
支持リブ２３の後方が薄肉となり、第２容器２５の摺動
操作によって支持リブ２３上面が摩もうして破れる危惧
が有る場合にはコ字状の保護材をこの支持リブ２３上面
に被せてやると良い。

次に第１容器２４及び第２容器２５内の冷却を見ると、
冷蔵室５上方からの低温空気が矢印の如く流れて来て第
１突起８側方即ち第１ガラス棚１２の後端縁後方から第
１容器２４の後方空間に入り、次に階段状上壁７Ａと立
壁７Ｂとに形成した冷気流通凹所１９を通って第２容器
２５の後方空間に至り、第２容器２５の底壁下方空間を
前方へ流れる循環を行ない、第１．第２容器２４．２５
室内がこの循環冷気によって間接冷却される。

従って容器上方開口は共に第１．第２ガラス棚１２．２
０で略密閉状態であるから室内空気の湿分が持ち去られ
るのが少なく野菜や果物の貯蔵に適するものとなる。

本考案は上述の如く構成したので、第１突起や空気流通
凹所や支持リブによって低温空気の循環の為の空気通路
が確実に確保でき、しかも特別な支持具の付加も無いの
で安価であり、ガラスを切り欠いて空気通路を確保する
方式に比しガラスの割れ損も少ない。

なお第１突起のストッパー面の内箱背壁表面からの距離
を適宜選択する事によって流入空気量が大きく変化し容
器室内の温度も所望の温度に設計する事ができる。

また、第１容器は第２ガラス棚のガラス上面に載ってい
るので滑らかなガラス表面により前後方向の摺動操作が
容易であると共に、第２ガラス棚に強化ガラスを採用し
たので第１容器内に大量の食品が収納されたとしても、
普通のガラスを使用した場合に比し格段に割れにくくな
るものである。

更に第２容器の底壁に向かって内箱から支持リブを突出
形成したので、第２容器を特別に金型に製作して作る事
な〈従来の一般冷蔵庫の野菜容器を共用できると共に、
支持リブの高さを適宜変えて空気通路断面積を変更する
のが容易であり所望の冷却温度を得られ易い冷蔵庫とな
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案冷蔵庫の概略要部縦断面図、第２図は第１
図のＡ−Ａ’断面図、第３図は同じく要部斜視図、第４
図は同要部の一部断面せる斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷蔵室を形成する内箱の背壁から一体に突出し背壁表面
   より前方に適宜間隔を有してストッパー面を有する第１
   突起と該第１突起と相対する高さに位置し左右側壁に設
   けた第１棚リブとに前記ストッパー面に後端縁が当接し
   第１棚リブ上に左右側縁が支持される第１ガラス棚を設
   け、前記第１棚リブと所定間隔を存した前記内箱の左右
   側壁に設けた第２棚リブ上に左右側縁が支持され前記内
   箱の背壁に形成したストッパー面に後端左右が当接した
   第２ガラス棚を設け、前記内箱は背壁に前記ストッパー
   面よりも後方に窪んだ冷気流通凹所を形成すると共に底
   壁に前後方向にのびた支持リブを有し、前記第２ガラス
   棚上面に摺動可能に載置されて前壁が前記第１ガラス棚
   の前端に当接し後壁が前記内箱の背壁と間隔を保つ第１
   容器と、前記支持リブに摺動可能に載置されて前壁が前
   記第２ガラス棚の前端に当接し後壁が前記内箱の背壁と
   間隔を保つ第２容器とを備え、前記第１ガラス棚上方の
   冷気が前記各間隔及び前記冷気流凹所を通って前記第２
   容器と前記内箱底壁間を通路を流れる冷蔵庫。