JP2007006971A - 冷蔵ショーケース - Google Patents

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Katsushiro Okada
勝城 岡田
Takatoshi Torihata
孝俊 鳥畑
Tomio Suyama
富夫 陶山
Tatsuo Saeki
龍雄 佐伯
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Abstract

【課題】収納室に収納した物品の劣化を抑制する。
【解決手段】第1のスライド扉32は、物品出入口18を覆う本体部34と、この本体部34に一体的に突設され、上下の枠部材にスライド可能に保持される保持部36とから構成される。また、第1のスライド扉32における上下の端部には、本体部34と保持部36,36とにより上下方向に開放する凹部38が形成される。そして、第1のスライド扉32を枠部材にスライド自在に取付けた際に、枠部材と対応の凹部38とで、収納室の上部および下部に夫々臨んで、該収納室と外部とを連通する上部開口32aおよび下部開口32bが画成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、飲食店等のカウンタに設置されて、収納した物品を展示しつつ冷蔵保存する冷蔵ショーケースに関するものである。
食品や飲料品等の物品を冷蔵保存する冷蔵ショーケースとしては、例えば寿司屋等のカウンタに設置され、収納した寿司ネタ等の生鮮食材を展示しながら冷蔵保存するネタケースと呼ばれるものがある(特許文献1参照)。図9に示すように、冷蔵ショーケース10には、物品を冷蔵保存する収納室14と、この収納室14を冷却するための圧縮機や凝縮器等の冷却装置が配設される機械室15とが隣接して設けられている。収納室14は、上部、側部および底部が断熱構造とされた箱体12の内部に画成されると共に、その前部には透明なガラスカバー16が嵌め込まれ、収納室14の内部が前面から見えるようになっている。
図10に示すように、箱体12の背面側には、収納室14に対する物品出入口18が開設されると共に、物品出入口18には一対のスライド扉20,20がスライド自在に取付けられている。各スライド扉20は、略矩形状のガラス板であって、その上下の端部が物品出入口18における上下の端縁に対向配置した一対の枠部材22,24により全体に亘って保持されている。そして、物品出入口18をスライド扉20,20で閉成することで該物品出入口18を密閉し、収納室14の空気(内部雰囲気)を逃がさず、外部の空気が入らないようになっている。またスライド扉20,20を、左右方向にスライド移動して物品出入口18を開放することで、収納室14に対する物品の出し入れを許容するよう構成される。
前記収納室14の上部には、冷却装置に接続する上部エバポレータ26が配設され、その一部は収納室14の内部に露出して配置されている。上部エバポレータ26に対して冷却装置から冷媒を循環供給することで、上方から収納室14の空気を冷却している。また、収納室14の底面を構成する内箱12aにおいて、断熱材12c側に臨む外底面(下面)には、上部エバポレータ26の下流側に連通接続する下部エバポレータ28が密着するように蛇行配置される。そして、下部エバポレータ28に冷媒を循環供給することで、収納室14の底面を冷却して間接的に空気を冷却している。
特開2003−336950号公報
ところで冷蔵ショーケース10は、収納室14に冷風を吹込む構成でなく、冷却した上部エバポレータ26または下部エバポレータ28と収納室14の空気とを熱交換することで空気自体を冷却し、温度低下させた空気により物品を間接的に冷却する構成である。このため、収納室14の内部において、空気が積極的に対流することはないから、室内の上下で温度差が大きくなり易く、室内を均一に冷却することができない難点がある。また収納室14の空気は、室内に露出した上部エバポレータ26または冷却された壁面等への霜付きのために次第に湿度が下がるので、収納した物品が乾燥してしまい鮮度を低下させてしまう問題がある。この問題は、収納室14に冷風を吹込む構成であっても、閉鎖空間である収納室14の空気を循環させるだけで、外部から湿気が補充される訳でないから、収納室14における湿度の低下を抑制することができない。しかも、物品に由来するガス等が収納室14に滞留する結果、鮮度の低下を更に進行させてしまう虞れが指摘される。
すなわち本発明は、従来の技術に係る冷蔵ショーケースに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、収納した物品の劣化を抑制し得る冷蔵ショーケースを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の冷蔵ショーケースは、
物品を収納する収納室を内部画成した箱体と、この箱体の前面側を覆う透明な窓部と、前記箱体の後面側に開口する物品出入口と、この物品出入口を開閉自在に閉成する扉と、前記箱体に配設され、収納室の内部雰囲気との熱交換により物品を冷却するエバポレータとからなる冷蔵ショーケースにおいて、
前記扉は、前記収納室の上部および下部に夫々臨んで、該収納室と外部とを連通する上部開口および下部開口を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、扉に、収納室の上部と外部とを連通する上部開口および収納室の下部と外部とを連通する下部開口を設けることで、収納室の内部雰囲気の冷却による自然対流につれて、下部開口から収納室の内部雰囲気を外部に放出すると共に、上部開口から外部の空気を取込むことができる。すなわち、収納室の湿度の低下を防止できると共に、収納室の内部雰囲気を入れ替えることができるので、収納室に収納した物品の劣化を抑制し得る。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の冷蔵ショーケースにおいて、前記扉は、前記物品出入口を覆う本体部と、該物品出入口における上下の端縁に夫々配設した枠部材にスライド可能に保持される保持部と、該扉における上下の端部に夫々形成され、上方または下方に開放する凹部とを有し、前記保持部を介して扉を枠部材にスライド自在に取付けた際に、枠部材と対応の凹部とで前記上部開口および下部開口が画成される。
請求項2に係る発明によれば、扉における上下の端部に凹部を設ける簡単な構成だけで、扉をスライド自在に保持する枠部材との間に上下の開口を画成することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の冷蔵ショーケースにおいて、前記本体部の両側部における上下の端縁に、該端縁から上方または下方に突出する保持部が夫々一体的に形成され、該本体部における上下の端縁と両保持部とにより前記凹部が夫々形成される。
請求項3に係る発明によれば、本体部の上下の端縁に保持部を一体的に突出形成することで、簡単に凹部を形成することができる。
請求項4に係る発明は、請求項2記載の冷蔵ショーケースにおいて、前記本体部の両側部における上下の端縁に、該本体部の端縁より上方または下方に突出した保持部を夫々形成した保持部材が配設され、前記本体部の上下の端縁と保持部材の保持部とにより前記凹部が夫々形成される。
請求項4に係る発明によれば、保持部を本体部と別部材とすることで、本体部の強度を維持し得る。
請求項5に係る発明は、請求項2〜4の何れかに記載の冷蔵ショーケースにおいて、前記扉は、保持部および凹部が上下対称に形成される。
請求項5に係る発明によれば、扉は上下対称に形成してあるから、枠部材に対する上下の取付け方向を問わない。
本発明に係る冷蔵ショーケースによれば、収納室の湿度の低下を防止できると共に、収納室の内部雰囲気を入れ替えることができるので、収納室に収納した物品の劣化を抑制し得る。
次に、本発明に係る冷蔵ショーケースにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、図9および図10に示した冷蔵ショーケースの構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。
図1または図2に示すように、実施例1に係る冷蔵ショーケース30において、生鮮食材や飲料等の物品を冷蔵保存する収納室14は、内箱12aと外箱12bの間に断熱材12cを充填した断熱構造の箱体12に内部画成されている。カウンタ等に冷蔵ショーケース30を載置した際に、客先に臨む箱体12の前面側は開口し、該開口部に透明な複層ガラスからなるガラスカバー(窓部)16が嵌め込まれて、収納室14に収納した物品を前方から視認し得るようになっている。また、箱体12の背面側(後側)には、物品出入口18が開設される。この物品出入口18には、一対の第1のスライド扉(扉)32,32が左右方向にスライド自在に配設され、一対の第1のスライド扉32,32により物品出入口18を開閉自在に閉成するよう構成される。ここで各スライド扉32は、物品出入口18の上下の端縁に夫々配設した上下の枠部材22,24により保持される。なお第1のスライド扉32は、透明なガラスや樹脂等の板材を本体部分とし、冷蔵ショーケース30の後側からも収納室14に収納した物品を視認し得るようになっている。
各第1のスライド扉32には、収納室14の上部に臨んで該収納室14と外部とを連通する上部開口32aと、収納室14の下部に臨んで該収納室14と外部とを連通する下部開口32bとを上下の関係で備えている(図1参照)。そして、冷蔵ショーケース30では、その冷却運転に際して、両開口32a,32bを介して収納室14の空気(内部雰囲気)と外部の空気とが入れ替わるようになっている。
前記第1のスライド扉32の上端を保持する上枠部材22は、物品出入口18の上端縁に配設され、左右方向に亘って延在すると共に、下方へ向けて突出する3本の上規制片22aを備えている。これら上規制片22aは、第1のスライド扉32における後述する保持部36の厚さ程度だけ前後方向に離間して配置され、対向する上規制片22a,22a,22aの間に、下方に開放する2条の保持空間22b,22bが前後の関係で画成される。そして、第1のスライド扉32における上側に位置する保持部36,36を保持空間22bに挿入することで、対向する上規制片22a,22aにより第1のスライド扉32の前後方向への移動を規制すると共に、保持空間22bの延在する左右方向への移動を許容するようになっている。一方、第1のスライド扉32の下端を保持する下枠部材24は、物品出入口18の下端縁に配設され、左右方向に亘って延在すると共に、上方へ向けて突出する3本の下規制片24aを備えている。これら下規制片24aは、第1のスライド扉32における後述する保持部36の厚さ程度だけ前後方向に離間して配置され、対向する下規制片24a,24a,24aの間に、上方に開放する2条の保持溝24b,24bが前後の関係で画成される。そして、第1のスライド扉32における下側に位置する保持部36,36を保持溝24bに挿入することで、対向する下規制片24a,24aにより第1のスライド扉32の前後方向への移動を規制すると共に、保持溝24bの延在する左右方向への移動を許容するようになっている。
前記各第1のスライド扉32は、物品出入口18を覆う本体部34と、この本体部34における上下の端縁に夫々設けられ、上下の枠部材22,24に保持される複数(実施例1では上下の各端部に一対ずつ)の保持部36と、枠部材22,24との間に開口32a,32bを夫々形成する凹部38,38とを備えている。図3に示すように、第1のスライド扉32は、左右方向に長辺が延在する矩形状の板材における上下の端部を、上下方向に所要寸法だけ夫々切り欠いて、上方または下方に開放する凹部38,38が形成される。各凹部38は、第1のスライド扉32における左右の側部近傍を除く上下の端部における大部分に亘って形成され、その凹設深さは略同一に設定されている。また、板材において、左右の側部近傍の切り欠かれていない部位が、本体部34における上下の端縁から上方または下方へ夫々突出するように該本体部34と一体的に形成した保持部36,36として機能する。そして、第1のスライド扉32を両枠部材22,24に取付けた際に、上下の凹部38,38に挟まれた部位が、物品出入口18に位置して本体部34として機能する。すなわち、上側に位置する一対の保持部36,36の対向する内側縁が、上側の凹部38の左右の側縁をなし、本体部34の上端縁が該凹部38の底部を構成している。ここで、上下の凹部38,38は、その凹設深さ、第1のスライド扉32における位置および左右の幅は、何れも略同一に設定され、第1のスライド扉32は上下対称な形状となっており、下側の凹部38も、上側のものと同様に保持部36,36と本体部34とにより形成されている。
前記第1のスライド扉32において、同一の端部に設けた一対の保持部36,36の対向する内側縁は、保持部36の先端から本体部34に向かうにつれて他方の保持部36に向けて傾斜するように形成され、各凹部38は底側(本体部34の上下の端縁)が短辺となる台形形状となっている。また、第1のスライド扉32において、本体部34における一方の側縁近傍には、手掛け溝40が上下方向に延在するように凹設される。そして、第1のスライド扉32の開閉に際して、使用者は手掛け溝40に指を引っ掛けることで、スライド移動を容易に行ない得るよう構成される。
前記第1のスライド扉32は、上下の枠部材22,24において、上下の関係で対向する保持空間22bおよび保持溝24bに上下の保持部36を夫々挿入することで、左右方向にスライド自在に保持される。このとき、第1のスライド扉32における上側の凹部38は、上枠部材22の上規制片22aの下端より下方にその一部が臨み、上規制片22aの下端と本体部34の上端縁との間に、収納室14と外部とを連通する上部開口32aが開設される。また、下側の凹部38は、下枠部材24の下規制片24aの上端より上方にその一部が臨み、下規制片24aの上端と本体部34の下端縁との間に、収納室14と外部とを連通する下部開口32bが開設される。なお、第1のスライド扉32における上下の開口32a,32bは、その上下の幅(枠部材22,24と本体部34の対応の上下端縁との隙間)を空気が流通し得る最小限の幅(数ミリ)に設定し、埃等が上下の開口32a,32bを介して収納室14に侵入できないように構成される。
前記収納室14の底面を画成する内箱12aは、後側から前側に向かうにつれて下方傾斜するように配設され、冷蔵ショーケース30の前側からガラスカバー16を介して収納室14に収納した物品が見易くなっている。また、箱体12における物品出入口18の下端縁は、収納室14の底面より上方に突出するように形成され、この***した下端縁が堰として機能して所要量の洗浄水を収納室14内に貯留しつつ該収納室14を洗浄し得るようになっている。ここで、物品出入口18の下端縁は、収納室14の底面に簀の子等の台(図示せず)を載置した際に、この台と下端縁の高さが略同一になるように設定される。なお、収納室14の傾斜下端(ガラスカバー16)側には排水口12dが設けられ、この排水口12dに接続した排水管13を介して、収納室14内に溜った水が冷蔵ショーケース30の外部に排出される。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る冷蔵ショーケースの作用について説明する。冷蔵ショーケース30は、図示しない運転スイッチがONされると、圧縮機が駆動されて冷却装置に冷媒の循環を開始し、上部エバポレータ26および下部エバポレータ28に冷媒が供給され、この冷媒が気化することにより両エバポレータ26,28が強制冷却される。そして、収納室14に陳列された物品は、収納室14の上下に配設された両エバポレータ26,28との熱交換によって冷却された収納室14の空気と熱交換することで、次第に冷却される。
冷却運転の進行に伴って、収納室14の上部に存在する空気は冷やされることで下部へ移動し、下部に存在する冷却された空気の一部は、下部開口32bから押し出されて外部に放出される。同時に、下部開口32bから押し出された空気の分だけ、上部開口32aから外部の空気が収納室14に取り入れられる。このため収納室14の空気は、外部の空気と入れ替わると共に、上から下へ向かってゆっくりと対流することとなり、収納室14内の温度分布のばらつきを解消することができる。ここで、上下の開口32a,32bは、各第1のスライド扉32における上下の端部において左右方向に大きく画成され、収納室14における左右方向の大部分に亘って開口しているから、収納室14全体に有効に空気の対流を起こすことができる。収納室14の空気は、その一部が外部に放出されるだけなので、物品の冷却には影響を与えない。しかも、収納室14の底面は、前面側に向けて下方傾斜しており、更に物品出入口18の下端縁は、***した堰状になっているから、冷却された空気の大部分を収納室14に留め、冷却した空気の放出を最小限にすることができる。
また、上部エバポレータ26等への霜付き等により湿度の下がった収納室14の空気を下部開口32bから放出し、上部開口32aから比較的湿度の高い空気を取り入れて、収納室14の湿気を補充し得るから、収納室14の湿度低下を抑制し得る。また、収納室14の空気の対流は、収納室14の空気の冷却に基づく非常にゆっくりとした循環であるから、物品を乾燥させることはない。更に、例えば収納する物品が野菜や果物である場合、時間と共に野菜等から鮮度の劣化を促進させるガスが生じたり、または魚介類や肉等の物品によっては臭いが生じることがある。しかし、冷蔵ショーケース30は、上下の開口32a,32bによりガスや臭いを含んだ空気を外部へ放出して収納室14の空気が入れ替わるので、収納室14を常に清浄な状態に維持し得る。すなわち、収納室14に収納した物品について、乾燥や物品から生じるガスによる鮮度の低下を抑制し得ると共に、物品自体の臭いが収納室14にこもることを抑制して物品への臭い移りを防止し得る。なお、上部開口32aから外部の比較的湿度の高い空気が収納室14に供給されるので、収納室に露出した上部エバポレータ26に良好に霜付けすることができ、収納室14がほどよく冷却されている印象を視覚的に与えることができる。
ここで、上部開口32aからの空気の取込みは、収納室14の空気の冷却に基づく自然対流によるものであり、その流通速度が極々遅いから、埃等の異物が収納室14に侵入することを防止できる。また第1のスライド扉32において、上下の開口32a,32bは、その上下方向の幅が空気が流通し得る最低限の幅に設定されているから、該開口32a,32bを介して空気が流通する際に、異物が収納室14に侵入することを防止できる。しかも、収納室14の空気は上から下に向けて対流するので、上部開口32aより空気を取込み、下部開口32bから外部へ空気を放出するのみであるから、冷蔵ショーケース30の設置面に溜った異物を吸込むことはない。すなわち、収納室14の空気を入れ換えることによって、収納した物品を損う虞れはない。更に、上下の開口32a,32bは、上下の枠部材22,24近傍の目立たない位置に画成されるので、冷蔵ショーケース30の意匠を損うことはない。
枠部材22,24に取付けた際に、対応の枠部材22,24との間に開口32a,32bが画成されるように、第1のスライド扉32における上下の端部に凹部38,38を夫々形成するだけの構成である。この構成は、箱体12や上下の枠部材22,24に開口を設けるものと比較して加工が比較的簡単でコストの上昇を抑制し得る。また、箱体12や上下の枠部材22,24に開口を設けると、清掃時に開口から洗浄水やゴミが侵入することがあるので、清掃性に難があるのに対し、第1のスライド扉32は、上下の枠部材22,24から簡単に取外しでき、取外した状態で容易に洗浄することができる。
前記第1のスライド扉32は、保持部36,36および凹部38が上下対称に形成されているから、上下の枠部材22,24に取付ける際に、第1のスライド扉32における上下の方向を気にする必要がなく、取付け作業を簡単に行なうことができる。また、各保持部36の内側縁を、該保持部36の先端から本体部34側に向かうにつれて他方の保持部36側へ傾斜するテーパ形状とすることで、第1のスライド扉32にかかる応力を分散して破損し難くすることができる。
実施例1の第1のスライド扉32では、板材を切り欠くことで凹部38を設け、本体部34および保持部36を一体的に形成する構成であるが、図4または図5に示す実施例2の第2のスライド扉(扉)52は、保持部60,64を本体部54と別体として構成するものである。なお実施例2において、第2のスライド扉以外の構成は実施例1と同様であるから、同一の部材は同一の符号を付して説明を省略する。
実施例2の第2のスライド扉52は、ガラスや樹脂等を材質とする略矩形状の透明な板材であって、物品出入口18を覆う本体部54と、この本体部54の一側縁に配設した保持部材としての開閉部材56と、本体部54の他側縁に配設した保持部材としての保護部材62とから構成される(図6参照)。図7に示すように、開閉部材56は、その本体56aにおける上下方向に沿って開設した溝部56bと、本体56aの背面側に突設したハンドル部58と、本体56aにおける上下の端部に夫々形成した保持部60,60とを備えている。開閉部材56は、本体部54の一側縁を溝部56bに嵌挿固定することで、背面側にハンドル部58を臨ませた状態で該一側縁に対して配設される。このとき、開閉部材56における上下の保持部60,60は、本体部54における一方の側部に位置すると共に、本体部54の上下の端縁より上方または下方に突出するように形成されている。図8に示すように、保護部材62は、その本体62aにおける上下方向に沿って開設した溝部62bと、本体62aにおける上下の端部に夫々形成された保持部64,64とを備えている。また保護部材62は、本体部54の他側縁を溝部62bに嵌挿固定することで配設される。保護部材62における上下の保持部64,64は、本体部54における他方の側部に位置すると共に、本体部54の上下の端縁より上方または下方に突出するように形成されている。
前記第2のスライド扉52には、開閉部材56および保護部材62における上側に位置する保持部60,64の向い合う内側縁と、両保持部60,64間の本体部54の上端縁とで上側の凹部66が形成される。これと上下対称に、開閉部材56および保護部材62における下側に位置する保持部60,64の向い合う内側縁と、両保持部60,64間の本体部54の下端縁とで下側の凹部66が形成される。そして、第2のスライド扉52は、上下の枠部材22,24において、上下の関係で対向する保持空間22bおよび保持溝24bに上下の保持部60,64を夫々挿入することで、左右方向にスライド可能に保持される。このとき、第2のスライド扉52における上側の凹部66は、上枠部材22の上規制片22aの下端より下方にその一部が臨み、上規制片22aの下端と本体部54の上端縁との間に収納室14と外部とを連通する上部開口52aが開設される。また、下側の凹部66は、下枠部材24の下規制片24aの上端より上方にその一部が臨み、下規制片24aの上端と本体部54の下端縁との間に収納室14と外部とを連通する下部開口52bが開設される。
このように構成した実施例2の冷蔵ショーケース50は、収納室14の冷却に伴って、該収納室14の空気が自然対流すると共に、第2のスライド扉52に開設した上下の開口52a,52bを空気が流通するから、実施例1と同様の作用効果を示す。また、保持部60,64を樹脂等の成形性に優れた材料から形成される開閉部材56および保護部材62に一体形成することで、ガラス等の加工が難しい材料からなる本体部54に対する加工工数を低減することができる。しかも本体部54は、略矩形状であって、切欠や手掛け溝等の形状的な加工を施すことがないので、応力の集中する部位が存在せず、第2のスライド扉52自体の強度を向上させることができる。
前記開閉部材56には、背面側に突出するハンドル部58を設けてあるから、第2のスライド扉52の開閉操作を簡単に行なうことができる。また、第2のスライド扉52を開放した際に、ハンドル部58が他方の第2のスライド扉52の保護部材62に当接することで、移動を規制し得るから、第2のスライド扉52の破損を回避し得る。更に、本体部54の両側縁を、開閉部材56および保護部材62で覆っているから、本体部54の欠け等の破損を防止し得る。
(1)実施例1および実施例2では、冷蔵ショーケースとして所謂ネタケースを例に挙げて説明したが、ディスプレイ型のショーケースにも適用し得る。
(2)スライド扉は、一方の側縁に実施例2で説明した開閉部材または保護部材を配設すると共に、他方の側縁に、実施例1で説明した如く本体部の上下の端縁から突出する保持部を一体形成するよう構成してもよい。このとき、開閉部材または保護部材の保持部と、本体部に一体形成した保持部と、両保持部の間における本体部の端縁とで凹部が形成される。
(3)実施例1または実施例2では、スライド扉を採用したが、ヒンジ等で保持した扉または蓋の如きものであってもよい。
本発明の好適な実施例1に係る冷蔵ショーケースを示す背面図である。 実施例1の冷蔵ショーケースを示す側断面図である。 実施例1の冷蔵ショーケースにおける第1のスライド扉を示す正面図である。 実施例2の冷蔵ショーケースを示す背面図である。 実施例2の冷蔵ショーケースを示す側断面図である。 実施例2の冷蔵ショーケースにおける第2のスライド扉を示す正面図である。 実施例2の冷蔵ショーケースにおいて、第2のスライド扉の開閉部材側を分解し、その上部を示す概略斜視図である。 実施例2の冷蔵ショーケースにおいて、第2のスライド扉の保護部材側を分解し、その上部を示す概略斜視図である。 従来の冷蔵ショーケースを示す概略斜視図である。 従来の冷蔵ショーケースを示す側断面図である。
符号の説明
12 箱体,14 収納室,16 ガラスカバー(窓部),18 物品出入口,
26 上部エバポレータ(エバポレータ),28 下部エバポレータ(エバポレータ),
32 第1のスライド扉(扉),52 第2のスライド扉(扉),32a,52a 上部開口,
32b,52b 下部開口,34,54 本体部,36,60,64 保持部,
38,66 凹部,56 開閉部材(保持部材),62 保護部材(保持部材)

Claims (5)

  1. 物品を収納する収納室(14)を内部画成した箱体(12)と、この箱体(12)の前面側を覆う透明な窓部(16)と、前記箱体(12)の後面側に開口する物品出入口(18)と、この物品出入口(18)を開閉自在に閉成する扉(32,52)と、前記箱体(12)に配設され、収納室(14)の内部雰囲気との熱交換により物品を冷却するエバポレータ(26,28)とからなる冷蔵ショーケースにおいて、
    前記扉(32,52)は、前記収納室(14)の上部および下部に夫々臨んで、該収納室(14)と外部とを連通する上部開口(32a,52a)および下部開口(32b,52b)を備えている
    ことを特徴とする冷蔵ショーケース。
  2. 前記扉(32,52)は、前記物品出入口(18)を覆う本体部(34,54)と、該物品出入口(18)における上下の端縁に夫々配設した枠部材(22,24)にスライド可能に保持される保持部(36,60,64)と、該扉(32,52)における上下の端部に夫々形成され、上方または下方に開放する凹部(38,66)とを有し、前記保持部(36,60,64)を介して扉(32,52)を枠部材(22,24)にスライド自在に取付けた際に、枠部材(22,24)と対応の凹部(38,66)とで前記上部開口(32a,52a)および下部開口(32b,52b)が画成される請求項1記載の冷蔵ショーケース。
  3. 前記本体部(34)の両側部における上下の端縁に、該端縁から上方または下方に突出する保持部(36)が夫々一体的に形成され、該本体部(34)における上下の端縁と両保持部(36,36)とにより前記凹部(38,38)が夫々形成される請求項2記載の冷蔵ショーケース。
  4. 前記本体部(54)の両側部における上下の端縁に、該本体部(54)の端縁より上方または下方に突出した保持部(60,60,64,64)を夫々形成した保持部材(56,62)が配設され、前記本体部(54)の上下の端縁と保持部材(56,62)の保持部(60,64)とにより前記凹部(66,66)が夫々形成される請求項2記載の冷蔵ショーケース。
  5. 前記扉(32,52)は、保持部(36,60,64)および凹部(38,66)が上下対称に形成されている請求項2〜4の何れかに記載の冷蔵ショーケース。
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