JPS5910546Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は二温度式等の冷蔵庫の改良構戊に関し、特に前面
開口を区画する仕切板の露付き防止を、冷媒配管の高圧
側パイプにて行ったものである。

従来此種冷蔵庫は、外箱前面開口縁に結露現象を防止す
るため、冷媒サイクルの高圧側冷媒配管を、外箱開口縁
に形威したコ字状の溝内に収納配設しているが、この外
箱開口縁の配管を連続一体折曲して、本体開口を区画す
る仕切板裏面側にも、該仕切板前面の結露防止用の側路
管を形成Ｌている。

係る構或に於で、外箱開口縁一側に位置した冷媒配管を
折曲して形威した前記側路管を仕切板側に溝より引出す
ためには、該溝内に鍔状縁を嵌入係合した内箱が邪魔と
なっていた。

そのため、この内箱の開口縁に実開昭５２−１９０６８
号公報に記載開示された如く、段落部を側路管に対向し
て設けていたが、この段落部より内外両箱間に発泡充填
する断熱材が外箱の前面フランジと大なる間隔を有すた
め、外部へ漏出する恐れが強く、係る部分のシールを確
実にする必要があった。

又、側路管は外箱開口縁の冷媒配管と一体のため、内外
両箱間に断熱材を発泡充填する前には、発泡内泊具をセ
ットするのに邪魔にならない様、外方に立上り折曲して
おかねばならず、断熱材充填後は所定位置に折曲して戻
さねばならなかった。

この作業の時、先の実開昭５２−１９０６８号公報に示
された構或では、外箱の前面フランジが折曲時の所謂テ
コ部分となり、外箱前面フランジに局部的に当接傷を生
じたり、前方に歪んだりして変形し、外観が悪くなり、
且つ本体前面開口を閉塞する扉体内周のガスケットとの
密着性が不良となり、冷気洩れを生じる恐れがあった。

又、側路管復元時には段落部と外箱フランジの間隔が大
きく、側路管の引出し位置が定まらず、加熱ムラを生じ
たり、側路管の両直線部相互間の間隔も一定とならず、
そのため間隔保持のための付加構戒を多く要していた。

本案は係る点に鑑みてなされたものであり以下図につい
て説明する。

１は外箱２、内箱３及び該両箱２，３間に発泡充填した
断熱材４等より構威した冷蔵庫本体で、仕切壁５にて前
面に開口した本体内を２室６，７に区画形威している。

前記外箱２は前記開口縁全周或いは複数辺に前面フラン
ジ２Ａの内周縁を背方に断面略コ字状に折返し折曲して
、重合フランジ２Ｂ、側面フランジ２Ｃ及び前記重合フ
ランジ２Ｂと間隔を存して相対向せる背面フランジ２Ｄ
にて内周方に開口する凹溝８を形成している。

前記内箱３は前記開口周縁に外周方へ張出した鍔状縁３
Ａを形威し、前記外箱２の凹溝８内に該鍔状縁３Ａを嵌
入係合し、この鍔状縁３Ａ前面を対向した重合フランジ
２Ｂ裏面に当接せしめている。

前記仕切壁５は前記内箱３の背壁の一部等を前方に膨出
する等して形或した下壁５Ａと該下壁５Ａ上方に間隔を
存して配設した土壁５Ｂ等にて構或し、前記上下両壁５
Ａ，５Ｂ間に、前記両室６，７を冷却するための冷媒蒸
発器９を配設した冷気室１０を形威し、且つ、前面を前
記外箱２の相対向両側辺間に架設装着する仕切前板１１
にて覆っている，１２は前記蒸発器９等と共に冷媒サイ
クルを構戒する高圧側冷媒配管の一部に形威した放熱管
で、流通冷媒のうち比較的高温度の冷媒を流通するもの
であり、前記外箱２の凹溝８内に収納配設し、前面フラ
ンジ２Ａ等外箱２の開口縁に結露するのを加熱蒸発して
防止する。

この放熱管１２は前記仕切壁５に近接対向する適所を、
連続一体に折返し折曲して、前記仕切前板１１裏面に略
平行方向に延びる略Ｕ字状の側路管１３を、一側より他
側方向へ膨出形威している。

前記内箱３は放熱管１２の一部より仕切前板１１裏面側
へ折曲して突出した、側路管１３に対向近接する開口縁
適所を背方に凹窪し、外箱２の重合フランジ２Ｂとの間
に、前記側路管１３を引出すための四所を形或する段落
部３Ｂを形成している。

１４は前記段落部３Ｂ形或によって生ずる内箱３と外箱
２間の間隔を閉塞する保持部材で、スチロール樹脂など
適当な材料にて、前記段落部３Ｂ周面及び対向する外箱
２の重合フランジ２Ｂ等に圧接する形状（実施例では側
面略台形状）となすと共に、前記側路管１３の直線部１
３Ａ，１３Ａに至る而導入部１３Ｂ，１３Ｂ対向部分を
嵌入保合する係冶溝１５，１５を、内箱３の段落部３Ｂ
に当接する端胸に、相互に間隔を存して形設している。

更に前記侍持部材１４は、外箱２の凹溝８内嵌入側端部
を、内桿３の鍔状縁３Ａ端面よりも凹溝８内側面フラン
ジ２Ｃに近接する如く突出形或すると共に、この突出端
適所に、前記鍔状縁３Ａを側面フランジ２Ｃ側に嵌入時
通過後、該鍔状縁３Ａ端面に当接係井して、凹溝８より
抜け出すのを防止する係止段剖１４Ａを形設し、且つ内
面の前記係合溝１５，１５間等の適所には、前記外箱２
の凹溝８内への嵌入方向に凹窪する凹穴部１６を形或し
ている。

１７は前記凹溝８内に圧大したシール材で、内外両箱３
，２間に充填する断熱材４が凹溝８内に漏出するのを阻
止している。

前記保持部材１４は第９図に示す如く、凹穴部１６内に
螺子回しや適当な棒材１８を差し込み、内箱３の段落部
３Ｂと外箱２間より凹溝８内に押圧挿入すれば良い。

本案は以上の如く構威しているので、断熱材は保持部材
にて阻止され、内箱に側路管引出し用の段落部を形威し
ても、この段落部より漏出することはなく、シかも保持
部材の係合溝にて側路管が定位置保持されると共に、両
導入部も相互間隔が一定となり加熱ムラを生じることも
ない。

更に側路管を修理点検時等必要に応じて第７図及び第８
図に示す如く立上り折曲或いは復元折曲する場合、保持
部材に殆んど荷重が加わり、外箱の前面フランジ等を損
傷したり変形することがなく、シかも保持部材部分が折
曲時の支点となり、外箱の溝内に配設した放熱管を変形
することも殆んどない。

又、内箱が段落部形或のために外箱のフランジに圧接す
ることなく離間していても、保持部材によって内箱の揺
動を阻止して定位置保持し、鍔状縁の撓みや変形を防止
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案冷蔵庫の扉除外正面図、第２図は第１図の
Ａ−Ａ断面図、第３図は同Ｂ−Ｂ断面図、第４図は同要
部分解斜視図、第５図は同じく要部横断面図、第６図は
同要部縦断面図、第７図は同内外両箱組立時の側面図、
第８図は同外箱の斜視図、第９図は同じく保持部材の断
面図である。 ３・・・・・・内箱、１３・・・・・・側路管、１４・
・・・・・保持部材。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．前面開口縁に内周方に開口する凹溝を形或した外箱
   と、前記開口周縁に形威した鍔状縁を前記凹溝内に嵌入
   保合した内箱と、該両箱間に充填する断熱材及び、前記
   外箱の凹溝内に配設した高圧側冷媒配管の一部である放
   熱管等により構威し、且つ仕切壁にて内部を二室に区画
   し、この仕切壁前面を仕切前板にて覆うと共に、前記放
   熱管の適所を、前記仕切前板の裏面側に沿って、連続一
   体に折返し折曲して略Ｕ字状の側路管を形或し、更に前
   記内箱の開口縁に前記側路管を引出す背方に凹窒した段
   落部を形或し、且つ前記段落部と近接対向する外箱のフ
   ランジに当接して、この段落部と外箱フランジ間の間隔
   を閉塞すると共に、前記側路管の両導入部を嵌入係合す
   る保合溝を前記段落部に当接する端縁に相互に間隔を存
   して形設した保持部材を設けた事を特徴とする冷蔵庫。
2. ２．保持部材の内面に、外箱の凹溝内への嵌入方向に凹
   窪する凹穴部を形威した実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の冷蔵庫。