JPS588975B2 - 散布ヘッド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、散布台の移動方向に順に配置され駆動される
複数の円板ローラが設けられており、互い違いに配置さ
れたこれら円板ローラの円板が、その間で散布スリット
を形成するように互いにはまり込んでおり、かつその下
端で散布面を形成しており、その際散布ヘッドの散布面
と散布台とが鋭角の落下角をなし、散布過程において散
布台上の散布ヘッドの下方に配向されたチップ及び鋭角
の傾斜角を有する散布斜面が生じ、この散布斜面が、散
布台の移動方向に昇っている、連続して水平方向に動く
散布台上に種々の（しかし互いに入りまじった）チップ
層を有するチップマットを散布する散布ヘッドに関する
。

その際散布ヘッドとは装置全体を示している。

このような散布ヘッドにおいては通常６つまたはそれ以
上の円板ローラが順に配置されており、これら円板ロー
ラの軸中心点が一直線上にあるように配置されている。

一般に円板ローラは同方向に駆動されている。

散布材料供給部、例えば供給コンベヤおよび分配ローラ
を具備する散布材料供給部は前方にある。

本発明において散布ヘッドの散布面という表現は、枠篩
すなわち枠付き篩における篩面と同様の表現である。

円板により生じる構造を除けば、散布面は平面をなして
いる。

流れる散布斜面について説明する。

なぜならこれは、散布ヘッドが作用しかつ散布台が動く
際、散布ヘッドの下に連続的に生じ、かつ見掛上は散布
ヘッドの下にあるが、実際にはチップマットを連続的に
構成して流れる散布過程が問題となるからである。

前記のような公知の散布ヘッド（ドイツ連邦共和国特許
第２５３５４６１号明細書）において種種のチップ層の
形成は次のようにして行われる。

すなわち順に配置された円板ローラは、散布材料供給部
から離れる方向に、まず微細材料、次に中間材料かつ最
後に粗い材料を散布できるように増大する円板間隔を有
する。

種々の層は、粒度細分化されており、従って種々の粒度
のチップから成り、かつ散布面は、散布台の移動面と同
様に水平方向に延びている。

この場合、チップの配向およびチツプ配向に関して細分
化された層の形成を達成しようとする意図はない。

いずれにせよ基本的に前記の構造の散布ヘッドによれば
、配向されたチップ散布およびチップマットにおいてチ
ップ配向も行うことができる。

そのため一般的な教示によれば、散布面は、特別な方法
で傾斜させなければならず、すなわち散布斜面の角度に
対して平行に延び、かつ散布斜面に対してチップの自由
落下を制限するわずかな間隔だけを有するように傾斜さ
せなければならない（ドイツ連邦共和国特許第１１７４
０５８号明細書、特に第５欄８ないし１８，行、第６欄
２５ないし３３行）。

これに関して初めに述べたような散布ヘッドを有する別
の公知の散布機も該当し、ここにおいて粒度細分化の効
果は、送風選別によってさらに改善されており、かつ円
板散布ヘッドの散布面の傾斜は、散布斜面に合わせるた
め調節可能である（ドイツ連邦共和国特許第２５３５３
８２号明細書）。

本発明の課題は、異ったチツプ配向の層を有するチップ
マットを散布できる、初めに述べたような散布ヘッドを
提供することにある。

この課題を解決するため、本発明は次のことを示してい
る。

すなわち散布面が、流れる散布斜面の傾斜角よりも大き
い落下角を形成しており、また散布面が、散布面の上方
範囲において配向されていないチップ散布を行うような
長さを有し、かつ上方範囲において散布斜面からこのよ
うな距離を有する。

散布面が、前記のように散布面の上方範囲において配向
されていないチップ散布を行うような長さを有するとい
う特徴には、構造的に十分な数の散布ローラが並べて配
置されている、ということが含まれている。

従って、本発明による散布ヘッドは、散布面と散布斜面
との間の距離が散布区間の始めにおいては相対的に僅か
であるが散布台の運動方向に向って増大するようになさ
れており、この場合の距離は、散布区間の上方乃至後方
範囲で落下するチップが、その落下の間にその配向性を
失なうように設定されている。

本発明による散布ヘッドにおける散布ローラの絶対数は
、個々の散布目的、散布材料および散布処理量に応じて
いる。

本発明による散布ヘッドにおいて散布面は、下方範囲で
は配向するように作用する。

散布台からの間隔は、公知の範囲において適当に選ばれ
ている。

上方範囲においては、散布面から散布台までの距離は、
配向しないような大きさになっている。

その際チップを配向して散布する範囲と配向せずに散布
する範囲とが生じ、それは散布面の落下角を調節可能に
することによって可能である。

本発明による散布ヘッドによれば、配向しないチップ散
布を行う上方範囲を、散布ヘッドの下方縁部のところま
でずっと近付ける ことができ、またその逆に配向
したチップ散布を行う範囲は、上方縁部のところまでず
っと近付けることもできる。

公知のようにチップの配向け、これらチップが散布ヘッ
ドに散布スリットの方向において長手方向で整列するこ
とによって行われる。

初めに述べたように前記の構造の散布ヘッドにおいて配
向されたチップ散布または配向しないチップ散布が行わ
れることが公知であったとしても、従来これら効果は、
チツプ配向に関して細分化したチップ層を有するチップ
マットの製造のため使用されてはいない。

初めに述べたように並べて配置された円板ローラを、ま
ず微細なチップが、それから中間のチップが、また最後
に粗いチップが散布されるように、散布材料供給部から
種々の円板間隔で、従って種種の散布スリットで配置す
ることは本発明の範囲内にある。

結果として本発明による散布ヘッドにより動作する際、
下側層が配向されたチップを有し、一方上側層が配向さ
れていないチップ材料から成るチップマットが得られる
。

層の厚さは前記のように調節される。

配向されたチップの層が、完成したチップ板において、
吸収すべき負荷の張力範囲をもたらすようにこの層を配
置すれば、このようなチップマットは、通常のチップ板
の多くの用途に対して要求を満たす。

しかしそのまま配向されていないチップの層上に配向さ
れたチップの別の層を取付けることもよく、しかも例え
ば公知のように配向されたチップ散布によって動作する
散布ヘッドを後続配置することによって取付けることが
できる。

しかし本発明による散布ヘッドを備えた装置を逆転動作
のために設けることもできる。

このことは、散布台が往復運動を行い、しかも作るべき
チップマットの長さに応じて往復運動を行うという意味
である。

すなわち、逆転動作とは、上記のように散布台を往復運
動させて、それぞれの方向に運動する毎に所望のチップ
マットを形成するか、或いは１回又はそれ以上の往復運
動によって一つのチップマットを形成するための動作を
を指すが、その場合、散布ヘッドの散布面は散布台に対
してその運動方向に開いた角度になるように、散布ヘッ
ドの前後の高さ位置を逆転させることによって調節され
る。

構造的構成において本発明の範囲内に多くの可能性があ
る。

その点において簡単かつ確実さにおいて優れている本発
明の有利な実施例は次のような特徴を有する。

すなわち円板ローラが円板ローラ枠内に配置されており
、この枠が、下方端部の範囲において関節装置によって
支持されており、また円板ローラ枠が、上方端部の範囲
に落下角調節駆動装置を備えている。

本発明の実施例を以下図面によって説明する。

第１図ないし第３図には概略的に、第４図には構造的構
成についても示した散布ヘッド１は、種種のしかし互い
に入りまじったチップ層３，４を有するチップマット２
を連続して水平方向に移動する散布台５上に散布するた
めに使われる。

この散布台５としては、チップ板、繊維板等を作る装置
において通常用いられているいわゆる散布ベルトを適用
することができる。

散布ヘッド１は、散布台５の移動方向に並べて配置され
た駆動される多数の円板ローラ６を有する。

円板は、互い違いに配置されかつ互いにはまり合ってい
る。

これら円板は、散布スリットを形成するように空いてお
り、かつ第１図ないし第３図に鎖線で示した散布面７を
規定している。

すなわち散布材料供給部８が前に配置されており、この
供給部は、第４図に示すような散布機９の一部である。

散布機９には、基本的な構度において供給コンベヤ１０
および分配ローラ１１が属する。

実施例においてかつ本発明の有利な構成に応じて２円板
ローラ６は同方向に駆動され、こめことは、相応した弧
状矢印によって第１図に示されている。

通常６つまたはそれ以上の円板ローラ６が並べて配置さ
れている。

散布過程の際連続的に動く散布台５上において散布ヘッ
ド１の下に流れる散布斜面１２が生じ、この散布斜面は
、散布台５の運動方向に昇っている。

図において散布台５の運動方向は矢印１３によって示さ
れている。

その他に流れる散布斜面１２の傾斜角ａが示されている
。

まず図からすぐに、散布面７が、水平方向に動く散布台
５に対して流れる散布斜面１２の傾斜角よりも大きな落
下角ｂをなしていることがわかる。

このことは、散布面７と散布斜面１２との間の距離が、
上昇する散布面７の長さと共に大きくなることを明らか
に示している。

配置は次のようになつ置ている。

すなわち散布面７は、散布面７の上方範囲において配向
されていないチップ散布を行うような、長さＬを有し、
かつ上方範囲において散布斜面１２からこのような距離
Ａを有する。

図において配向されたチップ散布は互いに平行な線で示
されており、かつ配向されていないチップ構造は配向さ
れていない線で示されている。

これらの線は、チップマット２内のチップに相当するが
、その点に関して誇張して大きく示されている。

散布面７の落下角ｂは、第１図および第２図に双方向矢
印１４で示したように可調節にすることができる。

落下角ｂの調節によって層３，４の厚さを制御すること
ができ、この層内においてチップは配向されまたは配向
されずに存在する。

第１図およびｉ第２図を比較して見れば、落下角が小さ
くなると共に、チップが配向されている層の厚さが厚く
なることがわかる。

第３図は、逆転動作用の実施例を示している。

第１図および第２図と比較すれば、散布面は、ここに示
した位置の他にさらに逆転動作の際に生じる散布斜面の
傾斜角に一致した落下角に調節できることがわかる。

第３図は、殊に、配向されていないチップ層４を挾んで
その上下に配向されたチップ層３を有するチップマット
２を形成するための逆転動作を示しており、その場合、
まず散布台５は一点鎖線の矢印で示す方向に運動せしめ
られその際散布ヘッド１の散布面は、一点鎖線にて示す
ように、散布台５に対してその運動方向、即ち図の左方
向に開いた角度に調節されている。

これによって、下側の配向されたチップ層３と、その上
に積み重っている配向されていないチップ層４とが形成
される。

次に、散布ヘッドが実線にて示す右上りの状態に左右の
高さ位置を転換され、また散布台５が実線の矢印の方向
に逆転運動されて散布が行なわれる。

その際、散布ヘッドの傾斜角が調節され、散布台上にあ
る既形成のチップ層３，４の上に配向されたチップから
成る上側の被覆層３が散布されるようになされる。

公知のようにこのようなチップマット２から形成された
チップ板は、高度な強度の点で優れている。

なぜなら配向されたチップは、曲げ応力の際にほとんど
張力範囲にあり、かつ高度な強度を与えるからである。

すでに述べたように散布ヘッド１は通常散布機９に属し
、この散布機は、散布材料供給部８、例えば供給コンベ
ヤ１０およぴ分配ローラ１１を備えた散布材料供給部を
有する。

このような装置は第４図に示されている。

第４図において、円板口−ラ６が円板ローラ枠１５内に
配置されており、この枠が下方端部の範囲において関節
装置１６によって支持されており、一方円板ローラ枠１
５が上方端部の範囲において落下角調節駆動装置１７を
備えていることが示されている。

散布台５は、第４図による実施例において架台１８を有
し、この架台上に関節装置１６が取付けられており、か
つ落下角調節駆動装置１７もこの架台に支持されている
。

その他にここには、ベルトコンベヤ底部２０を備えたプ
レス材料ホッパ１９、供給装置、およびプレス材料ホツ
パ１９の端壁をなす供給スバイクローラ２１が示されて
おり、これらスパイクローラは、格子になるようにまと
められている。

さらに計量ベルトコンベヤ２３および容積計量口−ラ２
４を備えた計量装置２２、重量計量ローラ２５、および
落下ローラ２６が示されている。

この点においてこのことは、公知技術に相当し、かつこ
れ以上詳細に説明する必要はない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、散布過程における本発明による散布ヘッドを
示す側面図、第２図は、別の動作状態における第１図と
同様の散布ヘッドを示す図、第３図は、さらに別の動作
状態における第１図と同様の散布ヘッドを示す図、第４
図は、本発明による散布ヘッドを備えた散布機の構造を
示す長手方向断面図である。 なお、図示された主要部と符号との対応関係は以下の通
りである。 １……散布ヘッド、２……チップマット、３，４……チ
ップ層、５……散布台、６……円板ローラ、７……散布
面、１２……散布斜面、１５……円板ローラ枠、１６…
…関節装置、１７……落下角調節駆動装置、１８……架
台。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 連続して水平方向に動く散布台上に種々のチップ層
   を有するチップマットを散布する散布ヘッドであって、
   散布台の移動方向に順に配置され駆動される複数の円板
   ローラを有しており、互い違いに配置されたこれら円板
   ローラの円板が、その間で散布スリットを形成するよう
   に互いにはまり込んでおり、かつその下端で散布面を形
   成しており、その際散布ヘッドの散布面と散布台とが鋭
   角の落下角をなし、散布過程において散布台上の散布ヘ
   ッドの下方に、配向されたチップ及び鋭角の傾斜面を有
   する流れる散布斜面が生じ、この散布斜面が散布台の移
   動方向に昇っている散布ヘッドにおいて、散布面７が流
   動散布斜面１２の傾斜角ａよりも大きい落下角ｂを形成
   しており、また散布面７が、散布面７の上方範囲におい
   て配向されていないチップ散布を行うが下方範囲におい
   ては配向されたチップ散布を生じるような長さＬを有し
   、かつ上方範囲において散布斜面１２からこのような距
   離Ａを有することを特徴とする散布ヘソド。 ２ 散布面７の落下角ｂが調節可能である、特許請求の
   範囲１記載の散布ヘッド。 ３ 円板ローラ６が、円板ローラ枠１５内に配置されて
   おり、この枠が、下方端部の範囲において関節装置１６
   によって支持されており、また円板ローラ枠１５が、上
   方端部の範囲に落下角調節駆動装置１７を備えている、
   特許請求の範囲１また−は２記載の散布ヘッド。 ４ 散布台５が架台１８を有し、この架台上に関節装置
   １６が取付けられており、また落下角調節１駆動装置１
   ７も、この架台１８に支持されている、特許請求の範囲
   ３記載の散布ヘッド。