JPS5861276A

JPS5861276A - 琺瑯板の製造方法

Info

Publication number: JPS5861276A
Application number: JP15904781A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiko Oota; 和彦太田
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1981-10-06
Filing date: 1981-10-06
Publication date: 1983-04-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は琺瑯製の黒板、白板等の琺瑯製筆記板の製造方
法に関し、特に、暗線入すの琺瑯製筆記板を容易に製造
する方法に関するものである。従来琺瑯製の黒板または
白板（以下単に黒板とのみ記す）は、その優れた消去性
、耐久性により、広く使用されている。しかし、表面に
暗線加工を施したいわゆる暗線入すの製品は、図表や文
字の筆記がし易いことから潜在的需要が多いにもかかわ
らず、高価なためあまり普及していないのが実情である
。本発明は、従来の製品と性能的に全く変らない暗線入
り琺瑯黒板を大量に安価に製造する方法を提供するもの
である。

従来、暗線入すの琺瑯黒板面材を製造する場合、一般的
な方法としては前処理を施した琺瑯用鋼板の表面に下釉
及び上釉を施してそれぞれ１回づつ焼成した上に、スク
リーン印刷により暗線を印刷し、更に１回焼成して仕上
げていた。この方法の欠点は、スクリーン印刷方式が枚
葉印刷であるから連続作業が出来ないこと。焼成回数が
１回増えるため、コストが高くなることである。琺瑯の
焼成が連続ラインである場合には、ラインの途中に印刷
手段を設けて連続で暗線の印刷をする事も可能であるが
、この場合も最終焼成を行わなければならない事の他、
通常、琺瑯の焼成ラインの速度は、普通の印刷に比較し
て著しく低速であるため、印刷そのものが困難であった
。

本発明は以上のような欠点を解消し、従来の暗線なしの
製品と同じ焼成回数で暗線入すの琺瑯黒板面材を経済的
に製造する方法を提供するものである。

以下本発明を図面に従って詳細に説明する。

まず第１図に示すように、離型シート（１）の表面に必
要に応じて剥離ニス層（２）を設けた後、暗線色の琺瑯
用釉薬を含むインキで暗線の図柄（３）を印刷し、次い
でその上に黒板の表面色に調製された琺瑯用釉薬を含む
インキで全面ペタ層（４）を形成し、朱の上全面に接着
ニス層（５）を設けて乾燥して転写シートを得る。

離型シートとしては公知の離型紙、離型フィルム等が使
用できる。暗線印刷用のインキとしては、全面ベタ層に
用いる釉薬と同組成又はそれと溶融温度が近似する釉薬
を用い、こねに暗線としての色調をもたせるための若干
の顔料を添加して粉砕したパウダーに有機バインダー及
び溶剤を加えたものを使用する。

全面ベタ要用のインキとしては、黒板や白板等の用途に
応じた所望の色のフリットを粉砕したパウダーに、有機
バインダー、溶剤等を添加したものが用いられる。

接着ニスは琺瑯用釉薬のインキ層を琺瑯板に接着させる
目的で施され、熱によって軟化する熱可塑性樹脂が用い
られる。

剥離ニスは、転写性を向上させるためて有効であるが、
必ずしも必要ではない。

剥離ニス、接着ニス、インキ中のバインダーは共に焼成
時に完全如分解して飛散することが必要であり、アクリ
ル系樹脂、繊維素樹脂等が使用される。又、印刷方式に
ついては、特に制約はなく、グラビア印刷方式、スクリ
ーン印刷方式等が用いられる。ペタ層の形成についても
、グラビア印刷方式、リバースロールコータ−、ナイフ
コーター等、任意の方式が選択出来る。

次に第２図において基材となる琺瑯用鋼板（６）に脱脂
、ニッケル処理等の必要な前処理を施した後、表裏面に
下釉（力を塗布し、焼成する。次いで必要に応じ転写下
地ｇｇ　５ろう層（８）を塗布し焼成する。

転写下地はうろう層は白板の場合、色調によっては下釉
の黒色が製品に悪影響を及ぼすことがあるのでこの防止
の目的で行う他、転写面を調整する目的で行う。場合に
よってはこの転写下地層は省略する事も出来る。

次に転写工程について述べる。

転写は枚葉の場合、ホットプレス機により行ってもよい
し、連続作業の場合は加熱したゴムロールを備えたロー
ル転写機を用いても良い。各れの場合も第３図に示すよ
うに琺瑯板（９）の上に転写シートを接着ニス面を琺瑯
板に向けて重ね、加熱加圧によって接着ニス層（５）、
全面ベタ層（４）、暗線の図柄（３）、剥離ニス層（２
）を一体として琺瑯板に転着せしめ、次いで離型シート
（１）を除去した後に全体を焼成して、全面ベタ層と暗
線の図柄とを下釉層と一体化させる。なお焼成の過程に
おいて、接着ニス、剥離ニス、全面ベタ層及び暗線の図
柄中の有機バインダーは熱によって分解し、飛散する。

〔実施例〕

剥離シートの表面にグラビア印刷方式により。

６０μペタ版を使用してアクリル樹脂系の剥離ニスを塗
布した。次に次の組成のインキで黒板の暗線のパターン
を印刷した。

次にその上にナイフコーターにより、次の組成物を１０
０μの厚さに塗布した。

次にメツシュロールコータ−により繊維素、樹脂系接着
ニスを５１／ビ塗布し、転写シートを得た。

厚さ０５１の琺瑯用鋼板コイルに脱脂、水洗、ニッケル
処理を施した後、スプレーにより上釉スリップを塗布し
、８５０℃で５分間焼成した。琺瑯板の温度を１３０℃
位に冷却した時点で１５０℃に加熱したゴムロールによ
り、前記の転写シートを鋼板コイルの下釉塗布面に重ね
、加圧によってパターン等を転写して離型シートを除去
すると共に、７８０℃で５分間焼成してコイル状の暗線
入り琺瑯黒板面材を得た。なお、転写速度は５ｍ／分で
あった。

以上の様にして得られた黒板は、外観的には従来の２工
程で作られた製品と全く同様であり、耐摩耗性、消去性
等についても何ら劣るところはない。本発明の方法の効
果として、従来の暗線なしの黒板と同じ焼成回数で暗線
入すの黒板が製造出来るため、従来の暗線入つの黒板に
比較して安価に大量に供給が可能である。また、本発明
の方法によれば何種類かの転写シートを予め用意してお
けば、転写シートの交換だけで簡単に製造品目を変える
事が出来、・極めて能率がよい。また、転写シート自体
も、従来の直吹きのスプレーに比較して高価な釉薬の無
駄かけとんと出ないため、安価に製造出来、コスト的に
有利である。さらに連続で生産可能であるから、いかな
る長さの暗線入り黒板でも製造が可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明方法の工程の一例を説明する略解図であっ
て、第１図は転写シートの構成を示す断面図、第２図は
下釉層を設けた琺瑯用鋼板の断面図、第３図は転写工程
を示す模式図を各々示す。（１）・・・離型シート（２）・・・剥離ニス層　（３
）・・・暗線の　　　　□図柄　（４）・・・全面ベタ
層　（５）・・・接着ニス層　（６）・・・琺瑯用鋼板
　（７）・・・下釉　（８）・・・転写下地琺瑯層　（
９）・・・琺瑯板特許出願人凸版印刷株式会社

Claims

【特許請求の範囲】以下の工程より成る暗線入り琺瑯板の製造方法。 ■離型シートの表面に必要に応じて剥離ニス層を設けた
後、暗純色の琺瑯用釉薬を含むインキで暗線の図柄を印
刷し、次戸でその上に黒板、白板等の用途に応じた所望
の色に調製された、琺瑯用釉薬を含むインキで全面ペタ
層を形成し、更にその上全面に接着ニス層を形成して転
写シートを作製する工程。 ■琺瑯用鋼板の表面に必要な前処理を施した後に下釉層
用釉薬を塗布して下釉層を形成する工程。 ■下釉層の上に必要に応じて転写下地琺瑯層を形成する
工程。 ■鋼板表面の下釉層又は転写下地琺瑯層の上に、前記転
写シートを加熱加圧により圧着せしめる工程。 ■離型シートを除去し、焼成することによって暗線の図
柄部分と全面ペタ層とを下釉層又は転写下地琺瑯層と一
体化せしめる工程。