JPS5853167Y2 - 鋳造機の製品押出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鋳造機の製品押出装置に係り、特に製品押出手
段をガイドする支柱□と、該手段を押出作動せしめるシ
リンダ装置とを集約せしめ、コンパクト化を図った製品
押出装置に関するものである。

ダイカストマシンの如き鋳造機において、鋳造後型から
鋳造品を払い出すため押出装置、即ちエジェクタ装置が
付設される。

エジェクタ装置は型の製品キャビティに先端が臨むエジ
ェクタピン、該ピンを支持するエジェクタプレート、該
エジェクタプレートを進退動せしめる。

エジェクタロッド及び該ロッドを駆動せしめるエジェク
タシリンダユニット等からなる。

従来のエジェクタ装置は、配設スペース等の関係からエ
ジェクタ装置を射出シリンダの反対側に設けるようにし
ているが、射出シリンダの反対側に溶湯をシールするシ
ールプランジャ装置、溶湯を加圧する加圧プランジャ装
置を設けた場合、この側にエジェクタ装置を設けるに困
難を伴う場合がある。

そこでエジェクタ装置を射出シリンダユニット側に配設
した場合には、エジェクタプレートをガイドするロッド
の間にニジ土りタプレート駆動用シリンダユニットを配
設し、このロッドの間を通るように射出シリンダユニッ
ト、ロッドが配設されるため、エジェクタプレート駆動
用シリンダの配設スペース等の点で難かしく、これを避
けるために鋳造機が大型化するという不都合がある。

又ロッドと上記シリンダユニットとを別個に設けるため
構造が複雑化し、更にはシリンダユニットの支持手段等
部材も多くなる。

本考案者等は以上の如き従来の不都合を改善すべく本考
案をなしたもので、その目的とする処は、エジェクタプ
レートをガイドするロッドと該プレートとでシリンダユ
ニットを構成し、射出シリンダユニットに配慮すること
なくエジェクタプレート用シリンダユニットを配設する
ことができ、且つ射出シリンダユニットの配置も自由度
を増し、構造の簡単化、コンパクト化を企図し得るよう
にした鋳造機の製品押出装置を提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って。

詳述する。

第１図は鋳造機の半裁正面図、第２図は第１図２−２線
断面図、第３図は要部拡大要部破断正面図、第４図は第
３図４−４線断面図である。

鋳造機１の下プラテン２は基台３上に支持フレーム４を
介して支持され、基台３に設けたピット５を介して下部
機構が収納されている。

下プラテン２の四隅にはダイパー６・・・が縦設され、
ダイバ−６上端部には上プラテン７が支持されている。

そしてダイパー６・・・の下プラテン２下方への垂下延
出端には型締プレート８が付設されている。

上プラテン７の下面には上型９が、又下プラテン２上面
には下型１０が各付設され、上プラテン７の昇降動で型
締、型開きを行う。

下プラテン２のダイパー６・・・内方の下面には四本の
支柱１１・・・を垂下設置し、該支柱１１・・・の下端
には射出シリンダプレート１２を連結し、これに射出シ
リンダユニット１３のシリンダ１４を縦通固設し、シリ
ンダ１４の上方にロッド１５を縦通延出し、ロッド１５
の上端にプランジャ１６を設ける。

支柱１１・・・の中間部にはエジェクタプレート１７を
昇降動自在に横架架設し、エジェクタプレート１７は四
本の支柱１１・・・の対角線にある一対、即ち二本の支
柱に対しては軸受１８を介して嵌合し、プレート１７は
円滑に昇降摺動を保障される。

エジェクタプレート１７の他の対角線上の支柱１１−１
．１１−１の部分にはシリンダ１９を垂下突設し、シリ
ンダ１９，１９で支柱１１−１゜１１−１を囲繞する如
くし、一方支柱１１−１゜１１−１のシリンダ１９で囲
まれる部分にはピストン２０を固着し、ピストン２０は
シリンダ１９に摺動自在に嵌合され、これによりエジェ
クタ用シリンダユニット２１を形成する。

前記射出シリンダユニット１３のロッド１５はエジェク
タプレート１７の中央部に縦設した通孔１７ａを縦通し
、下プラテン２の中央に形成した通孔２ａにプランジャ
１６を含むロッド１５は遊合する。

エジェクタプレート１７上にはロッド１５を囲む如く四
本のエジェクタロッド２２・・・を縦に起設し、該ロッ
ド２２・・・は下プラテン２に縦設した通孔２ｂ・・・
を縦通して該下プラテン２上に配設した押出プレート２
３の下面四隅に連結する。

モして押出プレート２３上には押出ピン２４・・・を起
設し、ピン２４・・・は下型１０の型締め状態でキャビ
ティを構成する凹部１０ａ底に縦通して臨んでいる。

以上において、下プラテン２と研締プレート８間に介設
した型締シリンダユニット２５でダイパー６を下プラテ
ン２に対して上下動させ、ダイパー６上端に付設した上
型９を支持する上プラテン７を昇降動し、上下型９，１
０の型締、型開きを行う。

第１図及び第３図の如く上プラテン７を上昇させ、上下
型９，１０を型開きし、押出ピン２４を上昇させ、下型
１０上にある鋳造品を押し上げて払い出す。

その作動は次の如くで、第３図の如く押出プレート２３
の下限位置で支柱１１−１に付設したピストン２０はシ
リンダ１９内で上限位置にある。

シリンダ１９内のピストン２０上への圧油等の高圧作動
流体の供給で、ピストン２０が固定であるためシリンダ
１９は支柱１１−１周を上昇摺動し、シリンダ１９と一
体のエジェクタプレート１７は上昇し、この場合他の支
柱１１は軸受１８を介してプレート１７の上昇動をガイ
ドする。

プレート１７の上動はロッド２２・・・を介して押出プ
レート２３に伝へられ、プレート２３は上昇し、これに
起設したピン２４・・・も上昇し、下型１０上の鋳造品
をピン２４で押し上げ、払い出す。

かくして鋳造品は押し出される。

以上図示例ではエジェクタ用シリンダユニットを対角線
上に二個設けたが、これは一個でも良く、又四本の支柱
及びこれの嵌合部の全てに設けても良い。

以上で明らかな如く本考案によれは、エジェクタ用シリ
ンダユニットはエジェクタプレートの支柱周に設けられ
、従って射出シリンダユニットノ邪魔になることがなく
、スペース的にも有利であり、射出シリンダユニットに
配慮することなく設けることができ、コンパクト化を図
ることができるとともに、支柱周に設けるため別個の取
付手段等を必要とせず、構造が簡単であり、更には支柱
に設けたためガイドとしての機能も併せ有し、作動の円
滑を図ることができる等多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は鋳造機
全体の半裁正面図、第２図は第１図２−２線断面図、第
３図は要部拡大要部破断正面図、第４図は第３図４−４
線断面図である。 尚図面中２はプラテン、１１は支柱、１７はエジェクタ
プレート、１９はシリンダ、２０はピストン、２１はシ
リンダユニットである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラテン等に設けた支柱に対しシリンダ装置で摺動する
   ように嵌装したエジェクタプレートを備え且つエジェク
   タプレートの側に射出プランジャこれを駆動する射出シ
   リンダユニットを備える鋳造機の製品押出装置において
   、前記支柱にピストン部分を、前記エジェクタプレート
   に該ピストン部分と嵌合するシリンダを設け、該シリン
   ダとピストン部分よりなるシリンダユニットでエジェク
   タプレードを駆動するように構成したことを特徴とする
   鋳造機の製品押出装置。