JPS5852287B2 - 有極継電器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は有極継電器に関する。

従来、この種の有極継電器においては、永久磁石板５／
の両端部とヨーク１′との当接面積が小さくかつ単に当
接されているのみであったので、磁気ギャップが犬とな
り、延いては磁気的損失が大となる欠点があった。

本発明は、上述の欠点を除去した有極継電器を提供しよ
うとするものである。

以下、本発明の有極継電器を図面に沿って説明する。

第１図及び第２図において、１はＵ字形のヨークで、中
央部にコイル２が巻回されており、両脚先端部に溝３，
３Ａが対向穿設され、且つ段部４゜４Ａが形成されてい
る。

５は前記Ｕ字形のヨーク１の溝３，３Ａに両端部が挿入
配置された永久磁石板で、前記両端部と中央部とが互い
に異極に着磁されており、前記中央部両側に切欠６，６
Ａが形成されている。

７は一端の突起８，８Ａを前記切欠６，６Ａに嵌入して
前記永久磁石板５上に固着されたアマチュア支持体で、
他端に突起９゜９Ａが穿設されている。

１０は中央部両側に前記アマチュア支持体７の突起９，
９Ａの挿入される切欠１１を有したアマチュアで、前記
アマチュア支持体７の突起９，９人間を軸として揺動可
能であり、両端部が夫々前記Ｕ字形のヨーク１の段部４
．４Ａに当接可能である。

１２は可動接点バネ支持体で、前記アマチュア１０の中
央部に載置されている。

１３，１３Ａは前記可動接点バネ支持体１２に取り付け
られた可動接点バネで自由端に可動接点１４．’１４Ａ
が形成されている。

１５゜１５Ａは基盤１６の一部に形成された固定接点で
、前記アマチュア１０の揺動に伴ない前記可動接点１４
．１４Ａが当接される。

１７は底板で、前記コイル２、可動接点１４，１４Ａ、
固定接点１５゜１５Ａ等を外部機器に接続する端子１８
が形成されており且つケーシング１９が嵌着されている
。

而して本発明の有極継電器の動作を詳述する。

コイル２に電流が流されると、Ｕ字形のヨーク１は例え
ば図示の極性に励磁される。

これにより前記Ｕ字形のヨーク１の一方の胴側の磁力が
犬となり、アマチュア１０を図示の方向に揺動せしめる
。

これに伴ない一方の可動接点バネ１３の自由端に形成さ
れた可動接点１４が固定接点１５に当接される。

更に前記コイル２に逆方向に電流を流せば前記Ｕ字形の
ヨーク１は逆方向に励磁され、前記アマチュア５を反対
方向に揺動し、延いては可動接点１４Ａが固定接点１５
Ａに当接される。

ここに永久磁石板５０両端がＵ字形のヨーク１０両脚の
溝３，３Ａに嵌入されているので、前記永久磁石板５と
Ｕ字形のヨーク１との間のギャップを殆ど除去でき、磁
気的損失を僅少とできる。

従ってアマチュア１０の揺動動作を迅速化且つ確実化し
得る。

同、本発明の有極継電器においては、第３図に示すよう
に、Ｕ字形のヨーク２０を用い、両側翼２１．２ＬＡに
溝２２，２２Ａ、２３，２３Ａを対向して穿設し、コイ
ル２４０巻回された中央連結部２１Ｂに平行となるよう
前記溝２２，２２Ａに第１の永久磁石板２５０両端部を
嵌入し、前記溝２３，２３Ａに第２の永久磁石板２６を
嵌入してもよい。

この時は、アマチュア支持用突起２７゜２７Ａを夫々前
記第１、第２の永久磁石板２５゜２６０中央部−側縁に
突設しておけば、単にアマチュア２８の取付孔２９に挿
入すればよくアマチュア２８の取り付は工程の簡略化乃
至は部品点数の削減等を達成し得る。

３０は前記アマチュア２８に載置された可動接点バネ支
持体で、自由端に可動接点を有する可動接点バネが固着
されている。

上述のように、本発明の有極継電器は、ヨークに溝を穿
設し、前記溝に永久磁石板を嵌入せしめているので、 （イ）前記ヨークと永久磁石板との間の磁気ギヤツブｄ
去でき、磁気的損失を除去できる （口）アマチュアの揺動動作の迅速化乃至は確実化を達
成できる。

更には （ハ）継電器の小型化を達成できる 等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の有極継電器の実施例の断面図、第２図
は同部分斜視図、第３図は同地の実施例の部分斜視図、
第４図は従来例を示す。 １・・・・・・Ｕ字形のヨーク、２・・・・・・コイル
、３゜３Ａ・・・・・・溝、４，４Ａ・・・・・・段部
、５・・・・・・永久磁石板、６，６Ａ・・・・・・切
欠、７・・・・・・アマチュア支持体、８、８Ａ、 ９
．９Ａ・・・・・・突起、１０・・・・・・アマチュア
、１１・・・・・・切欠、１２・・・・・・可動接点バ
ネ支持体、１３．１３Ａ・・・・・・可動接点バネ、１
４，１４Ａ・・・・・・可動接点、１５，１５Ａ・・・
・・・固定接点、１６・・・・・・基盤、１７・・・・
・・底板、１８・・・・・・端子、１９・・・・・・ケ
ーシング、２０・・・・・・Ｕ字形のヨーク、２１，２
１Ａ・・・・・・翼、２１Ｂ・・・・・・中央連結部、
２２，２２Ａ、２３，２３Ａ・・・・・・溝、２４・・
・・・・コイル、２５，２６・・・・・・永久磁石板、
２７．２７Ａ・・・・・・アマチュア支持用突起、２８
・・・・・・アマチュア、２９・・・・・・取付孔、３
０・・・・・・可動接点バネ支持体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 永久磁石板を介して電磁石ブロックとアマチュアブ
   ロックとを並置し、前記電磁石ブロックの作り出す磁界
   と前記永久磁石板の磁界とを重畳せしめて、前記アマチ
   ュアブロックのアマチュアを駆動してなる有極継電器に
   おいて、前記電磁石ブロックのヨークに溝を穿設し、前
   記溝に前記永久磁石板を嵌入してなることを特徴とする
   有極継電器。 ２ ヨークがＵ字状のヨークからなり、前記Ｕ字形のヨ
   ークの両脚先端部に夫々溝を対向穿設してなることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の有極継電器。 ３ 永久磁石板の中央部両側に夫々切欠を穿設し、前記
   切欠にアマチュア支持体の一端の突起を嵌入固定し、前
   記アマチュア支持体の他端の突起にアマチュアを揺動可
   能に遊嵌してなることを特徴とする特許請求の範囲第２
   項記載の有極継電器。 ４ ヨークがＵ字形のヨークからなり、前記Ｕ字形のヨ
   ークの両側翼に夫々溝を対向穿設してなることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の有極継電器。 ５ 永久磁石板の中央部側縁にアマチュア支持用突起を
   対向突設し、前記アマチュア支持用突起にアマチュアを
   揺動可能に遊嵌してなることを特徴とする特許請求の範
   囲第４項記載の有極継電器。