JPH0213414B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は有極継電器に関する。

本発明によれば、中間に励磁コイルを巻装した
ヨークと、該ヨークの両磁極部間に同極の両端部
が対応した永久磁石体と、両端部が前記ヨークの
両脚端に離接可能に設けられたアーマチユアと、
両端部に固定接点と接触する可動接点を有すると
共に前記アーマチユアの中間部に取着され、該ア
ーマチユアと一体に揺動可能にコモン端子により
支持された可動バネとで構成したことにより、部
品点数が少ない構成で、かつ接点圧力調整の容易
な有極継電器を提供することを目的とするもので
ある。

以下図面に沿つて本発明の有極継電器を説明す
る。

第１図乃至第３図において、１は好適なケーシ
ング（図示せず）内に収容されるコイル枠で、Ｕ
字状のヨーク２が保持されると共に、前記ヨーク
２の胴部に位置するよう励磁コイル３が巻装され
ている。４は永久磁石体で、例えば一対の棒状永
久磁石の同極を接合して、別の同極が両端部に位
置するよう設けられており、前記両端部が前記ヨ
ーク２の両磁極部に対応して永久磁石体４が配設
されている。前記永久磁石体４は両端部を同極
に、中間部で両端部の極とは別の両極が対向する
ように着磁した一つの永久磁石でもよい。５は中
央部を支点としてコモン端子８により揺動可能に
支持されたアーマチユアで、両端部が前記ヨーク
２の各脚端に対し交互に離接可能に設けられてい
る。６は両端部に可動接点７，７が固設された可
動バネで、中央にコモン端子８が前記可動バネ６
に対しＴ字状をなすように接続されている。前記
コモン端子８はケーシングの側壁等に挿通され保
持されており、且前記可動バネ６とコモン端子８
との接続部が前記アーマチユア５の中央部に固着
され、前記アーマチユア５と可動バネ６とが一体
に揺動可能に保持されている。９，９は前記可動
接点７，７と接触可能な固定接点１０，１０が固
設された接点端子で、適宜ケーシングに挿通され
保持されている。

更に本発明の動作を説明する。いま励磁コイル
３に通電され、ヨーク２がある極性に磁化される
と、ヨーク２の一方の磁極部では永久磁石体４の
一端部の極性と異極になり短絡されてヨーク２の
脚端とアーマチユア５との吸引力が弱まり、他方
の磁極部では永久磁石体４の他端部の極性と同極
になりヨーク２の脚端とアーマチユア５との吸引
力が増大される。従つて第１図においてアーマチ
ユア５と当接するヨーク２の一方の磁極部がＳ極
になるようヨーク２が磁化されると、アーマチユ
ア５の他端部がヨーク２の他方の脚端に吸着され
る。同時に中央部が前記アーマチユア５に固設さ
れた可動バネ６もアーマチユア５に追従動作する
から一端の可動接点７が一方の固定接点１０から
離間し、他端の可動接点７が他方の固定接点１０
に接触する。このときコモン端子８に支持された
可動バネ６には好適なひねりが加えられ可動バネ
６のバネ力により固定接点１０への充分な接点圧
が確保される。

叙上のように本発明によれば、可動バネの中央
に可動バネの長さ方向とほぼ垂直方向で、かつ同
じ面上にコモン端子を延設し、さらに前記コモン
端子の先端を有極継電器のケーシングに挿通保持
することによつて、コモン端子をアマチユアの支
点として利用しているため、アマチユア支持用バ
ネや支持用軸が不要となるので、部品点数を少な
くすることができる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の有極継電器の簡略断面図、第
２図は同部分平面図、第３図は同部分端面図であ
る。 １……コイル枠、２……ヨーク、３……励磁コ
イル、４……永久磁石体、５……アーマチユア、
６……可動バネ、７……可動接点、８……コモン
端子、９……接点端子、１０……固定接点。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中間に励磁コイルを巻装したヨークと、前記
   ヨークの両端部間に同極の両端部が対応した永久
   磁石体と、両端部が前記ヨークの両脚端に離接可
   能に設けられたアマチユアと、両端が固定接点と
   接触し、かつ中央部が前記アマチユアの中間部に
   取り付けられた可動バネとを備え、可動バネのほ
   ぼ中央から延設され、中間がケーシングに挿通保
   持されたコモン端子を設けるとともに、前記コモ
   ン端子により、前記アマチユア及び可動バネを揺
   動支持してなることを特徴とする有極継電器。