JPS5850937Y2 - ラケツト用ガツト - Google Patents

ラケツト用ガツト

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JPS5850937Y2
JPS5850937Y2 JP1976008513U JP851376U JPS5850937Y2 JP S5850937 Y2 JPS5850937 Y2 JP S5850937Y2 JP 1976008513 U JP1976008513 U JP 1976008513U JP 851376 U JP851376 U JP 851376U JP S5850937 Y2 JPS5850937 Y2 JP S5850937Y2
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JP
Japan
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monofilament
nylon
core
gut
filament yarn
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JP1976008513U
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JPS52102262U (ja
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益之 谷
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は主としてテニスのラケット用ガツトの改良に
関するものである。
従来、ナイロンのモノフィラメントの太いものを芯体と
し、その外周に単層状にあるいは多層状に芯体よりも細
いナイロンのモノフィラメントを巻きつけて接着剤で1
定したガツトが提案されている。
これは、一般にガツトの最も好ましいものが羊腸等の動
物繊維製であるとされていることから、原料を入手し易
く、大量生産に適している点で有利な合成繊維を用いて
上記動物繊維製ガツトに特性が近似したものを得ようと
したものである。
しかし、上記した従来のナイロン・ガツトは良質の羊腸
製ガツトと較べると伸び率が大きい点で問題がある。
これは結果的に、羊腸製ガツトよりも反撥力の点で劣り
、また打球の飛び方ら打球音にも差異があり、あまり好
まれない傾向ある。
この考案は上記した合成繊維製ガツトの伸び率が大きい
ことによる問題点を部分的にカーボンフィラメント糸を
用いることによって改良し得たものである。
以下この考案を図示の実施例に基いて説明する。
第1図はガツトの概略の構成を示す拡大側面図、第2図
は模型的に示した第1図の横断面図である。
図において、1は芯体であり、直径が0.9mmのナイ
ロンのモノフィラメントを使用しである。
2は被覆層状部で、芯体1よりも細いIO本の条体によ
りこれらを夫々芯体1に対して同じ方向の螺旋状に巻き
つけることによって形成されており、10本の条体の中
の8本はナイロンのモノフィラメント3であり、他の2
本は単糸状カーボンフィラメント糸4である。
ナイロンのモノフィラメント3は直径が0.28mmで
ある。
単糸状カーボンフィラメント糸4は非常に細いカーボン
フィラメントを約2000本集束して1本の糸とし、糸
の長さ1m当り200回のまりを与えたもので′あり、
その糸の直径は約Q、3mmである。
ここで単糸状カーボンフィラメント糸とは、カーボンフ
ィラメントの多数本を集束してよりを与えただけのフィ
ラメント糸と定義する。
従って単糸状のカーボンフィラメント糸はこのようなフ
ィラメント系の複数本をより合わせたものとは異なる。
図における5は接着剤部、6はナイロン被膜である。
上記ガツトにおいて、単糸状カーボンフィラメント糸4
を使用した点について、カーボン繊維の使用は他の部分
を構成しているナイロンが伸びの大きい点を改良するた
めであり、カーボン繊維を単糸のような状態で使用した
ことは繊維が折れることなく芯体1に良好に巻きつけら
れること並びに巻きつけた状態でカーボン繊維の方向が
巻きつけ方向に沿い、すなわちガツトの長手方向に対、
して繊維が直角に位置することなく斜めに位置してガツ
トの伸びに適切に抵抗作用するようになることを意図し
たものである。
なお、カーボン繊維の方向がガツトの長平方向に一致す
るとカーボン繊維の伸びの小さい性質がそのまま表われ
、カーボン繊維の方向がガツトの長手方向に直角に近く
なるとカーボン繊維の伸びの小さい性質が殆んど表われ
ないガツトとなると判断される。
このガツトの製造方法の概略を示せば次の通りである。
単糸状カーボンフィラメント糸4は2000本のカーボ
ンフィラメントを集束して少しよりをかけられた状態で
入手したもので、個々のフィラメントは偏平な断面形状
を有している。
この単糸状カーボンフィラメント糸4に接着性向上のた
めの処理、すなわちアミノシランを水に溶解したものに
浸漬し乾燥させる処理を施こす。
次にこの単糸状カーボンフィラメント糸4に1m当り2
00回となるようにまりを与える。
そして、前記芯体1に前記ナイロンモノフィラメント3
とこの単糸状カーボンフィラメント糸4とを前記のよう
に螺旋状にかつ芯体1の外面に層をなすように巻きつけ
る。
その後接着剤(フェノール、二塩化エタン、ナイロン樹
脂を配合したもの)に浸漬して乾燥させ、次いで水に1
週間浸漬してがら乾燥させ、さらに熱溶融したナイロン
中を通してナイロン被膜を形成し、熱延伸処理によりガ
ツト径と張力の調整をしで終る。
この構成のガツトは、伸び率が良質の羊腸製ガツトに近
似している。
これを示すために3種類のガツトの引張試験を行った結
果を第4図に示す。
同図において、曲線Aは良質の羊腸製ガツト、曲線Bは
従来のナイロンガツトでナイロンのモノフィラメントの
芯体に芯体よりも細いナイロンのモノフィラメントを単
層状に巻きつけた構成のもの、曲線Cは上記実施例のも
のである。
同図から30 kgの荷重でその伸び率を比較してみる
と、羊腸製のものが10%以下、前記従来のナイロンガ
ツトが10%を越え、上記実施例のものが10%以下で
ある。
また60 kgの荷重でその伸び率を比較すると、羊腸
製のものが約20%、従来のナイロンガツトが約30%
、実施例のものが約20%である。
このように実施例のものが羊腸製のものと略々同じ伸び
率を示すことは、反撥力が近似することになる。
実際に使用した場合にも、打球の飛び方、打球音等が羊
腸製のものに非常に近似しているとする意見が多し) このように改良された理由は、伸びの小さいカーボン繊
維を伸びがやや大きいナイロンモノフィラメントと適切
に組合わせたからである。
上記実施例において、ナイロンのモノフィラメント3を
単糸状カーボンフィラメント糸4で置換して単糸状カー
ボンフィラメント糸4の数を増すと、ガツトの伸び率は
低下する傾向を示す。
従って単糸状カーボンフィラメント糸4の数を増すよう
な場合はその太さを細くしたり、芯体1の径を大きくす
る等の変更を要する。
第3図は他の実施例で、前記芯体1よりも太いナイロン
のモノフィラメントからなる芯体1′に前記単糸状カー
ボンフィラメント糸4よりも細い単糸状カーボンフィラ
メント糸4′を8本巻きつけて形成したものである。
このように構成しても羊腸製ガツトの特性に近似したも
のが得られる。
なお、上記実施例における芯体及び被覆層状部の一部の
条体を構成しているナイロン・モノフィラメントは合成
繊維の1例であり、ポリアミド系の合成繊維の他にポリ
エステル系の合成繊維の使用も可能である。
以圭のようにこの考案によれば、従来のガツトで最も好
ましいとされている羊腸製のものにきわめて近似した特
性を有し、大量生産に適したガツトを提供できる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案の実施例の概略の構成を示す拡大側面
図、第2図は模型的に示した第1図の横断面図、第3図
は他の実施例の第2図と同様な横断面図、第4図は羊腸
製のガツトと従来のナイロンガツトとこの考案の第1図
及び第2図に示す実施例のガツトとの引張試験の結果を
比較して示すグラフである。 1.1’・・・・・芯体、2・・・・・・被覆層状部、
3・・・・・・ナイロンのモノフィラメン)、4.4’
・・・・・単糸状カーボンフィラメント糸、5・・・・
・・接着剤部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成繊維のモノフィラメントからなる芯本体に、その芯
    体よりも細く形成された複数本の条体を螺旋状に同じ方
    向に巻きつけて被覆層状部を形成し、上記芯体と上記被
    覆層状部とを接着剤で一体に結合してなり、上記複数本
    の条体の全部又は一部のものが単糸状カーボンフィラメ
    ント糸で形成され、上記一部のものが単糸状カーボンフ
    ィラメント糸で形成されているときは残りのものが合成
    繊維のモノフィラメントで形成されているラケット用ガ
    ツト。
JP1976008513U 1976-01-27 1976-01-27 ラケツト用ガツト Expired JPS5850937Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1976008513U JPS5850937Y2 (ja) 1976-01-27 1976-01-27 ラケツト用ガツト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1976008513U JPS5850937Y2 (ja) 1976-01-27 1976-01-27 ラケツト用ガツト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52102262U JPS52102262U (ja) 1977-08-03
JPS5850937Y2 true JPS5850937Y2 (ja) 1983-11-19

Family

ID=28468975

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1976008513U Expired JPS5850937Y2 (ja) 1976-01-27 1976-01-27 ラケツト用ガツト

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JP (1) JPS5850937Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS594680Y2 (ja) * 1976-01-23 1984-02-10 株式会社ゴセン ガツト

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Publication number Publication date
JPS52102262U (ja) 1977-08-03

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