JPS5850783B2 - 缶洗浄機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は缶を立てた状態で搬送しながらスプレー及び
ブラッシングによって缶の汚れを洗浄することが出来る
缶洗浄機に関する。

従来より缶の製造工程で缶に付着する内容物、グリース
及びコンベアーのくず等を洗浄するための缶洗浄装置は
あったが、この種の缶洗浄装置は一般には缶を横倒しに
して円筒ブラットと外周のガイドに缶を挾み温水槽を通
して洗浄するか、温水槽のかわりに直接缶に水を噴射し
て洗浄していた。

しかしこれらの方法では缶に付着した汚れを完全に洗浄
することは出来ず、缶の蓋等に付着した汚れは消費者の
目にとまり購売意欲を低下させる大きな原因となってい
た。

また立てた状態で送られてくる缶を横倒しにするための
反転装置を必要とするためにコスト高の原因となるばか
りか、反転時に缶と缶が衝突して缶を一時的に変形し、
この変形箇所より温水等が侵入し缶の内容物を腐敗させ
る原因ともなっていた。

更に缶径の異いによる型替作業が困難で多くの時間を必
要とし極めて非能率であった。

この発明は上記の欠点を解決した缶洗浄機で、以下実施
例を図面について詳細に説明する。

缶洗浄機本体１内に缶２を立てた状態で搬送するための
一対の搬送ベルト３，３を、缶２を挾持できる間隔をの
こして配置し、これらの搬送ベルト３，３には互に缶２
の径に合わせて横方向に移動できる搬送ベルト移動装置
４が設げられている。

この移動装置４はネジ部材５とこのネジ部材５を回動す
ることによって横方向に移動する移動杆６より構成され
ている。

また一対の搬送ベルト３゜３の上部には円筒状の上部回
転ブラシ７が配置され、この上部回転ブラシ７には缶の
高さによって上下動できる缶高さ調整装置８が設けられ
ている。

この高さ調整装置８はブラケット９と・・ンドル付ネジ
部材１０等より構成されている。

更にこの上部回転ブラシ７の直下には缶２を支持するた
めの下部缶押え板１１が設けられている。

また一対の搬送ベルト３，３の下部で且つ、上部回転ブ
ラシ７の直下を避けた位置に円筒状の下部回転ブラシ１
２が配置されている。

この下部回転ブラシ１２の直上には缶２を支持するため
の上部缶押え板１３が高さ調整装置８と連動するように
設けられている。

１４，１５は上下部回転ブラシ７．１２を駆動するため
のモーターで、１６，１７は駆動機構１Ｂ、１９によっ
て駆動されるプーリーで、２０．２１は缶２の径に合わ
せて調整できるガイトレール等から構成された缶誘導装
置である。

また缶洗浄機本体１内の適所に温水、水、洗浄液等を缶
２の全表面にスプレーできるようにノズル２２が配置さ
れ、このノズル２２は供給パイプ２３を通ってポンプ２
４に接続されている。

２５は温水、水、洗浄液等の洗浄水を排出するための排
水口である。

この発明は上記の構成よりなるので、まず缶の巻締装置
によって巻締された缶２がベルトコンベアー等によって
缶誘導装置２０に誘導されると缶２は立った状態で搬送
コンベアー３，３によって缶洗浄機本体１内を挾持され
ながら搬送され、洗浄機本体１内の適所に配置されたノ
ズル２２より缶２の全表面にわたって温水、水等がスプ
レーされ缶２の洗浄が行なわれ、更に上下部の回転ブラ
シ７．１２によって缶の上下部が強制的に洗浄され次の
乾燥工程に誘導する缶誘導装置２１に洗浄された缶２は
連続して送られる。

また異径で且つ缶２の高さが異なる場合は搬送ベルト移
動装置４゜４を移動させて異径の缶を挾持できる間隔に
調整し、且つ、缶２の高さに合わせて高さ調整装置８を
上下動させて上部回転ブラシ７及び上部缶押え板１３の
高さを調整して缶の洗浄作業を行なう。

この発明の缶洗浄機は上記の作用を行なうので、下記の
特有な効果を奏する。

（イ）缶の全表面に付着する汚れを完全に洗浄できる。

（ロ）特に、洗浄区域においては缶は搬送ベルトのみに
よって保持搬送され、缶の上下面は完全に解放されるの
で、缶の上下部に自由に回転ブラシを当接出来、該部を
機械的に洗浄できるので消費者の目にとまり易い缶の上
下部の汚れを完全に除去でき購売意欲を低下させない。

←→ 搬送ベルト移動装置及び缶の高さ調整装置を設け
たので缶径及び缶の高さが変更になっても簡単な操作で
短時間に缶種に対応した洗浄の準備が出来る。

に）上・下部回転ブラシを対称位置に設けず、フラン圧
を上下部の缶押え板で受付けるようにしたので、ブラッ
シングによる缶倒れを防止でき、缶の上下面を確実に洗
浄出来る。

（イ）反転装置を必要としないためコストダウンが期待
できるばかりか、コンパクト化が可能で、且つ、缶と缶
が反転によって衝突して発生する損害等も防止できる。

（ハ）缶の汚れがひどいときは回転ブラシにノズル等に
て洗剤を供給し、洗浄効果をあげることも簡単にできる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の平面図、第２図は第１図の側断面図
で、図中の符号は１：缶洗浄機本体、２：缶、３：搬送
ベルト、４：搬送ベルト移動装置、５：ネジ部材、６：
移動杆、７：上部回転ブラシ、８：缶高さ調整装置、９
ニブラケツト、１０：ハンドル付ネジ部材、１１：下部
缶押え板、１２：下部回転ブラシ、１３：上部缶押え板
、１４゜１５：モーター １６，１７：プーリー、１８
゜１９：駆動機構、２０，２１：缶誘導装置、２２：ノ
ズル、２３：供給パイプ、２４：ポンプ、２５：排水口
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 缶洗浄機本体内に缶を立てた状態で搬送するための
   一対の搬送ベルトを缶を挾持できる間隔をおいて配置し
   、この搬送ベルトの上部に上部回転ブラシを、下部に下
   部回転ブラシを配置し、上記搬送ベルトの間隔を調整自
   在としたことを特徴とする缶洗浄機。 ２ 下部回転ブラシの位置を、上部回転ブラシの直下を
   避けた位置に配置した特許請求の範囲第１項の缶洗浄機
   。