JPS5850728B2 - スチ−ムオ−ブン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスチームオーブン、特にその給水タンク部に関
するもので、その目的とするところはボイラに水を確実
に供給すること（こある。

そして、本発明はこの目的を達成するために給水タンク
の排水口部分の改良を図ったものであり、以下本発明の
一実施例を添付図面にもとづいて説明する。

第１図の１はスチームオーブン本体で、内部に断熱空間
Ａを有し、図示していないが他に加熱室、制御部等を備
えている。

２は上記加熱室にスチームを供給するボイラで、発熱体
３を備えると共に、水受部１０とＵ字管４により連結さ
れている。

また、このＵ字管４の一部に水抜栓５を配設し必要に応
じてボイラ２の残水を排出できるようにしている。

６はカートリッジ式給水タンク７の収納箱である。

上記給水タンク７は第２図に示すように、その底面の一
部に、外周に雄ねじ部８１を有し、かつ内部が給水タン
クＴ内の空間に連なるとともに最端部で開放口となる円
筒状の排水口８２を設けている。

９は給水栓で、円錐台状となっている。そして、その大
径側に、上記雄ねじ部８１にねじ込装着される雌ねじ部
９１を有するＵ溝９２を可動弁１２と同心に設けている
。

また、Ｕ溝９２の底部９３に輪状パツキン９４を備え、
更にＵ溝９２の内径側に可動弁１２と円周で当接する中
空円筒９８が形成され、この構成により上記給水タンク
７の排水口８２との間の水密を確保している。

更に、そり外径側に円筒空間９５を備え、透孔９６を設
けた可動弁１２の支持部９７とこの支持部９７の中空円
筒９８が連なり可動弁１２を介して上記給水タンク７に
連結されている。

上記可動弁１２はその外面が中空円筒９８の弁口９９の
上部で当接し水密を保持する半球状のものであり、その
中心に一体に備えた軸部１２１、この軸部１２１の他端
に設けた座金１２３、およびこの座金１２３と上記可動
弁の支持部９７との間に設けた圧縮スプリング１２２を
備えている。

そして、水受部１０に設けられた突出片１０１により可
動弁１２は上方に移動し給水タンク７内と水受部１１０
の間に排水路を形成する。

なお、水受部１０はボイラ２とＵ字管を形成し、この水
受部１０の水位によりボイラ２の水位を決定する働きを
成し、その中央部に上記可動弁１２の一端を押上げる凸
出片１０１を備えている。

上記構成において、給水タンク７を収納箱６に装着する
と可動弁１２が凸出片１０１に押上げられ内部の水が水
受部１０に排出される。

そして、水受部１０に排出された水はボイラ２を満たし
ながら水位が上昇し第２図Ａ線迄くると空気１５の吸入
ができなくなり排水が停止し水位を一定に保つ。

その後、ボイラ２内の蒸気発生に伴って水位がＡ線から
低下し水位がＢ線になると再び空気１５を吸入し排水す
る。

この様に空気と給水タンク７内の水が交換されて適度な
間隔で排水、停止が交互にくりかえされる構造になって
いる。

しかし、一度給水栓９内に吸入された空気は水の表面張
力により第２図のように球状の気泡を威す。

このため排水路に於て第３図の従来例の如きくびれ部１
Ｔを形成している場合この部分で気泡が停滞し排水が停
止して、この結果水位はＣ線のごとく減少する。

すなわら、従来のものは可動弁１２が最上昇した時、こ
の可動弁１２と排水口８２との隙間Ｅ′が、この可動弁
１２と弁口９９との隙間Ｄ′より小さく、この結果とし
て空気が給水タンク７内に入らず、これにともなって排
水を停止させていたのである。

これに対して本発明では第２図のように、可動弁１２の
外面と排水口８２の上端部における給水タンク７との接
合部内面との最小隙間Ｅを、上記可動弁１２の外面と弁
口９９の上部との最小隙間りと同じ、またはそれより大
きくしているので空気１５の流入が停止して排水が停止
してしまうことはなく、常にスムーズに給水が行われる
ようになった。

この結果、ボイラ２内には常に所定水位の水が存在する
こととなり、このボイラ１２の空炊きを防止することが
できた。

以上のように本発明によれば給水タンクからボイラにス
ムーズに水が供給されるので、このボイラ内における空
炊きを防止することができ、もちろん加熱室内には安定
したスチームを供給することができる。

また、その構成は上述のごとくきわめて簡単なものであ
るから安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例にかかるスチームオーブンの
断面図、第２図は同オーブンの要部断面図、第３図は従
来例の要部断面図である。 １・・・・・・スチームオーブン本体、２・・・・・・
ボイラ、６・・・・・・給水タンク、８２・・・・・・
排水口、９・・・・・・給水栓、９９・・・・・・弁口
、１２・・・・・・可動弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ スチームオーブン本体と、この本体内に設けられた
   加熱室と、この加熱室内にスチームを供給するボイラと
   、このボイラに水を供給するカートリッジ式の給水タン
   クとを備え、上記給水タンクの底面Ｏこ、この給水タン
   クの下方に向って突出した排水口を設けるとともに、こ
   の排水口に給水栓を装着し、この給水栓は上記排水口内
   に突出した弁口と、上記排水口内に上、下動自在に設け
   られ、最降下時に上記弁口を閉栓する可動弁とを有し、
   上記可動弁を最上昇させた時のこの可動弁の外面と上記
   排水口の上端部における給水タンクとの接合部内面との
   最小隙間を、上記可動弁の外面と上記弁口の上部との最
   小隙間と同じ、またはそれより大きくしたことを特徴と
   するスチームオーブン。