JPS599719Y2 - ポツプアツプライザ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ポップアップライザーに関し、特に詳述す
れば、止水、散水の選択を自由に可能にしているポップ
アップライザーに関する。

散水時に、供給水圧によりスプリンクラーの部分を上昇
させて散水位置を高くシ、又、止水時には、スプリンク
ラーの部分を下降させているポップアップライザーは、
茶畑や果樹園等に有効であり数多く使用されている。

このポップアップライザーは、流体供給源に接続されて
いるパイプの適所に複数個連結され、このパイプに流体
を送給するとその供給水圧によりスプリンクラ一部分が
上昇し一斉に散水を開始するようになっている。

しかしながら、実用上からみると、ポップアップライザ
ーが、必ずしも、一斉に散水する必要はなく、その一部
を止水状態にしておくことが好ましい場合がある。

しかし、従来のポップアップライザーは、止水、散水を
自由に選択できないことから、このような要望を満たす
ことができない。

この考案は、前述した点に着目して開発されたもので、
止水構造を備えることにより、散水、止水状態を自由に
選択し、部分的な散水を可能にしているポップアップラ
イザーを提供することを目的としている。

この考案によれば、スプリンクラーを支持するソケット
をその上部に有し且つ上部に係止片を有する第１の管装
置と；前記第１の管装置とは入れ子関係となっており上
部に前記係止片と保合可能な係止部を有し、且つ通路内
に設けた室にボールを収納している第２の管装置とを備
え；止水時、前記第１の管装置の下部開口が前記ボール
によって閉じられる状態で前記第１の管装置が前記第２
の管装置に前記係止片及び係止部を介して係止関係とさ
れ、流体供給源から前記第２の管装置を介して前記第１
の管装置に連なる流体路を遮断し、散水時前記係止関係
が解除され、前記第１の管装置が前記第２の管装置に対
して上昇し前記第１の管装置の下部開口が前記ボールか
ら離れ、流体供給源からの流体は前記室を介して前記第
１の管装置内に入り前記スプリンクラーより放水される
ようになっていることを特徴とするポップアップライザ
ーが提供される。

この考案の実施例を添付図面を参照して説明する。

ポップアップライザー１は、第１の管装置２と、第２の
管装置３とを有し、第１の管装置２と第２の管装置３と
は入り子関係となっている。

第１の管装置２はスプリンクラー用ソケット４を有し、
該ソケット４にスプリンクラー５を螺着させ、又、下方
に延在するパイプ６を固定させる。

ソケット４には半径方向外方に延在する突片７を形戒し
、パイプ６の下部にはその外周壁に半径方向外方に延在
するストツパ８を固定させる。

第２の管装置３は、上部継手９と下部継手１０とを有し
、該両継手９，１０は、夫々パイプ１１の上下に固定さ
れる。

上部継手９は、その内周壁面に環状の溝１２を有し、又
、該溝１２の適所は、ソケット４の突片７を受入れる開
口１３を備える。

上部継手９の内周壁面に段部１４を形或し、この段部に
スプリング１５の一端を対接させる。

段部１４の下方に第１のＯ−リング１６を配する。

この第１のＯ−リング１６の下方は、第１の管装置２の
パイプ６を遊合させる孔部１７を有し、この孔部に第２
のＯ−リング１８とワツシャ１９を配する。

下部継手１０は、その内部に上下に対となっている環状
の突部２０を有し、第５図に示すように、これら突部２
０と内周壁２１とによって室２２を画定し、この室２２
に弾性材からなるボール２３を収納する。

突部２０には、縦方向に複数個の切込みを設け流体通路
２４を形戊する。

下部継手１０は、流体供給源に接続されるパイプに連結
される。

第１の管装置２のパイプ６が、第２の管装置３のパイフ
゜１１内に入り、ストツパ８がワツシャ１９と当接可能
となるよう、第１の管装置２を第２の管装置３に対し入
れ子関係とさせる。

下部継手１０を流体供給源に連なるパイプに接続する。

第１図に示す散水時において、流体は、流体通路２４、
両パイプ６，１１およびソケット４を介して、スプリン
クラー５より放水される。

この際、流体圧を受けて、第１の管装置２は、第２の管
装置３に対し上昇し、ストツパ８がワツシャ１９に当接
し、それ以上の上昇を阻止させる。

尚、第２のＯ−リング１８がパイプ６に接し、上部継手
９とパイプ６の間の水蜜を確保する。

次に、散水を停止させるときは、第１の管装置２を流体
圧に抗して押し下げ、ソケット４をスプリング１５に当
てこれを押し縮めながら、さらに、下降させ、突片７を
、第２の管装置３の上部継手９の開口１３に差し込み、
次いで、回転させて突片７を溝１２の内に位置させる。

第２図に示すようにこの突片７の溝１２内への収納によ
り、第１の管装置２は、第２の管装置３に固定されるこ
とになる。

この際、第１のＯ−リング１６がソケット４の外周壁に
接し、上部継手９とソケット４との間の水密を確保する
。

またこの際、パイプ６の下部開口は、下部継手１０の室
２２内に位置し、その開口がボール２３によって閉じら
れる。

この為、流体は、第１の管装置２内に流れ込むことなく
、スプリンクラー５からの散水は停止される。

尚、ボール２３は流体圧を受けて、常に、パイプ６の下
部開口に密着し、流体の流れを阻止する。

上記の如く構或したポップアップライザーを使用する場
合、散水を必要とする場所に位置するポップアップライ
ザー１のみ、ソケット４の突片７を、上部継手１０の溝
１２から出し、スプリング１５の力によりソケット４を
上部継手９より上方に位置させパイプ６の下部開口端部
を下部継手１０の室２２より上方に位置させておき、他
方、散水を必要としない場所のポップアップライザー１
は、予め、第２図に示すように、ソケット４の突片７を
上部継手９の溝１２に収納し、パイプ６の下部開口が室
２２内に位置する状態にしておいて、流体供給源から流
体を供給したときに、必要個所に位置するポップアップ
ライザーのみが選択的に作動するようにすることができ
る。

以上から明らかなように、この発明の実施例では、第２
の管装置内に弾性材からなるボールを配し、第１の管装
置のソケットを第２の管装置の上部継手に固定させた時
、ボールが第ｌの管装置の流体路の下部開口を塞ぐよう
にして、散水を停止させているので、茶畑や果樹園等に
配されたポップアップライザーの内散水を必要とする物
のみ選択的に作動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例のポップアップライザーの
散水状態を示す一部破断正面図、第２図はその止水状態
を示す一部破断正面図、第３図はソケットの上面図、第
４図は上部継手の上面図、第５図は下部継手部分の一部
破断拡大正面図、第６図は第５図の矢視Ｖｌ−Ｖｌより
みた断面図である。 図中：１・・・・・・ポツフ゜アツプライザー、２・・
・・・・第１の管装置、２・・・・・・第２の管装置、
４・・・・・・ソケット、６，１１・・・・・・パイプ
、７・・・・・・突片、８・・・・・・ストツパ、９，
１０・・・・・・継手、１２・・・・・・溝、２２・・
・・・・室、２３・・・・・・ボール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スプリンクラーを支持するソケットをその上部に有し且
   つ上部に係止片を有する第１の管装置と；前記第１の管
   装置とは入れ子関係となっており上部に前記係止片と保
   合可能な係止部を有し、且つ通路内に設けた室にボール
   を収納している第２の管装置とを備え；止水時、前記第
   ｌの管装置の下部開口が前記ボールによって閉じられる
   状態で前記第１の管装置が前記第２の管装置に前記係止
   片及び係止部を介して係止関係とされ、流体供給源から
   前記第２の管装置を介して前記第１の管装置に連なる流
   体路を遮断し、敗水時前記係止関係が解除され、前記第
   １の管装置が前記第２の管装置に対して上昇し前記第ｌ
   の管装置の下部開口が前記ボールから離れ、流体供給源
   からの流体は前記室を介して前記第１の管装置内に入り
   前記スプリンクラーより放水されるようになっているこ
   とを特徴とするポップアップライザー