JPS5849433B2 - キドウワクソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無限軌道式トラクターのための軌道枠に関し、
更に詳しくはそのような軌道枠の斜交補剛部材に関する
。

無限軌道式トラクターは通常その両側に前後方向に伸長
する軌道枠を備え、この軌道枠はその後端および前端に
駆動スプロケットおよび遊びスプロケットを支持する主
部を有する。

軌道枠の主部は通常トラクターのボディーに固定された
横方向に伸長する枢動軸の両端に枢動的に取付けられて
いる。

軌道枠に加えられる側方向推力を吸収する目的のため、
軌道枠の主部の前端と後端との中間の場所から内向きか
つ後向きに伸長する斜交補剛部材を備えるのが普通の処
置であり、ここで斜交補剛部材の後端は横方向枢動軸上
に回転できるように支持されている。

過去において、これら斜交補剛部材は軌道枠の主部に溶
接された一体構造として製造され、そのため軌道枠の手
入れのためには横方向軸の取外しまたは横方向軸に沿っ
ての軌道枠補剛部材の横ずらしを必要とした。

軌道枠は非常に重量があるので、軌道枠補剛部材を横方
向軸に沿ってずらすことによって軌道枠補剛部材を取外
すことは非常に困難であり、一方その代りの横方向軸の
取外しも取外すことは横方向軸がボディーまたはシャー
シーから連結を外されることを必要するために望ましく
ない。

さらに、１９７４年１２月８日にダビツドソン（ Ｄａ
ｖｉｄｓｏｎ ）他に与えられた米国特許第２，３ ０
４，０ ７ ５号からわかるように、横方向軸を最終
駆動スプロケットのための支持装置として使用すること
が普通の仕方であり、そのため軌道枠を手入れすること
が望まれる時はいつでも最終駆動装置が分解され得るこ
とを必要とする。

この分解は面倒で時間を要するものである。

本発明は上記の点に鑑み、横方向枢動軸に沿つて補剛部
材をずらすことやトラクターのボディー枠から横方向軸
を取外すことの必要なしに無限軌道トラクターの主ボデ
ィーに固定された横方向枢動軸から取外され得る斜交補
剛部材を備える軌道枠装置を提供することを目的とする
。

すなわち、本発明に係る軌道枠装置は、前後方向に伸長
する主枠部分を含む横方向に間隔を隔てた軌道枠と、主
枠部分の間に伸長し、かつ主枠部分の後方個所において
主枠部分に結合された横方向水平枢動軸とを含み、各軌
道枠は軌道枠の主枠部分に固定され、かつ後端部が枢動
軸に枢動的に結合されている内向きで、かつ後向きに伸
長する斜交補剛部材を備えており、各斜交補剛部材が相
互に取外し得るように結合される別個の前方部分および
後方部分を含み、これら前方部分及び後方部分はほぼ水
平な面に沿って係合する向い合った連結面を有し、連結
面は相互に協働して横断方向に伸びるキー穴を形戒する
互いに向い合った凹所を有しており、該キー穴にはキ一
部材がきつく嵌められるようにされ、且つ上記前方部分
及び後方部分を開放可能に連結する連結手段が取り付け
られている。

上記の如く構成されているので、左右の軌道枠に側方向
荷重がかかると、その荷重は斜交補剛部材の前方部分、
キ一部材及び後方部分の順に伝達され、横方向水平枢動
軸へ伝えられ、斜交補剛部材はその機能を果す。

この場合、荷重の大部分は連結部材でなくキ一部材を通
して伝達されるので、連結部材がこの荷重伝達において
かかるであろうせん断力等によって変形されたりするこ
とがない。

また、連結手段を外すことにより当該斜交補剛部材（後
方部分を除く）を横方向水平枢動軸から外すことができ
、上記所期の目的を達或することができる。

この場合、連結手段の変形等がないので、その取外し作
業を容易に行うことができる。

以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳細に説明す
る。

第１図を参照すると、番号１０によって全体的に指示さ
れている軌道枠装置が示されている。

軌道枠装置１０は無限軌道式トラクターに付属する一般
的な形式のものであり、右および左の軌道枠１２および
１４を含み、ここではそれぞれ簡単のために多くの細か
い部分が省略されて示されている。

枠１２および１４は無限軌道部材（図示せず）を支持す
るために役立ち、その目的のため無限軌道部材が巻き掛
けられるそれぞれ長手方向に伸長する主枠部分１６およ
び１８を含んでいる。

枠部分１６および１８の後端は水平横力向枢道軸２０に
よってトラクターの主ボディー（図示せず）から支持さ
れており、ここで横方向軸２０はボディーに固く固定さ
れており、その両端が枠部分１６および１８の中に軸頚
支持されている。

軌道枠が付属して０）るトラクターの旋回運動中軌道枠
に作用する側方向推力に対抗するために、枠１２および
１４はそれぞれ主枠部分１６および１８と枢動軸２０と
の間に延在するそれぞれ斜交補剛部材２２および２４を
含んでいる。

右の斜交補剛部材２２は例えば溶接により主枠部分１６
の前端ど後端の中間の個所で該部分１６の内側に固定さ
れた前方部分２６を含んでいる。

補剛部材部分２６は内向き、かつ後向きに伸長し、枢動
軸２０のすぐ前方におかれた後端部分２８において終っ
ている。

後端部分２８は枢動軸２０と平行な関係に伸長している
横方向くぼみ３２を除いて平面的な上表面３０を有する
。

斜交補剛部材２２はさらに後方部分３４を含み、ここで
後方部分３４は枢動軸２０を軸受し、かっ前端部分３６
を含み、ここでさらに前端部分３６は前方補剛部材部分
２６の上表面３０の上にかぶさり、かつ上表面３０と相
補的に形成され、かつ上表面３０と支持係合している下
表面３８を有する。

下表面３８上には下向きに開いた横方向くぼみ４０が設
けらており、くぼみ４０はくぼみ３２と協働してキ一部
材４２が収容される横力向凹所すなわちキー溝を形成す
る。

前方補剛部材部分２６の後端部分２８と後方補剛部材部
分３４の前端部分３６とは複数のボルト４４によって結
合されており、ここでボルト４４は第一の組がキ一部材
４２の前方におかれ、第２の組がキ一部材４２の後方に
おかれるように配置されている。

補剛部材部分２６と２４の結合面は枢動軸２０の軸線を
含む平面内にあることが注意されなければならない。

かくして軌道枠に側方向に作用する荷重は枢動軸２０に
伝達されるが、ここでキ一部材４２は力を部分２６から
部分３４に伝達するように作用し、かくして異常に大き
な剪断力がボルト４４上に加わることを防止するように
作用することに注意することが重要である。

左枠１４用に設計されているということを除けば、左の
斜交補剛部材２４は右の補剛部材２２と同じであり、し
たがってこれ以上の説明は不要であろう。

斜交補剛部材２２および２４が結合されている枢動軸２
０は１個の部材として図示されているが、右および左の
軌道枠１２および１４のために別個の枢動軸が備れられ
得ることが理解されなければならない。

本発明の動作は以下の通りである。

右および左の軌動枠１２および１４に作用する側方向荷
重は斜交補剛部材２２および２４および横力向枢動軸２
０によってトラクターの主ボディーに伝達される。

力が右の軌道枠１２に内向きに作用した場合を例にする
と、力は主軌道枠部分１６から前方斜交補剛部材部分２
６、キ一部材４２を経て後方斜交補剛部材部分３４に伝
達され、それから枢動軸２０に伝達される。

この力のうち極めて小部分がボルト４４を経て伝達され
る。

右の軌道枠１２によって支持されている部品のあるもの
を手入れするために右の軌道枠１２を取外すことが必要
であると想定すると、主枠部分１６を枢動軸２０の外端
から取外し、つぎに斜交補剛蔀材２２の前方および後方
部分を相互連結するボルト４４を取外すことにより行な
われる。

枠１２はつぎに横方向外向きに移動させられ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は無限軌道式トラクターの両側の軌道枠の上平面
図。 第２図は第１図に示された左の斜交補剛部材の右側立面
図。 第３図は第１図に示された斜交補剛部材の上平面図。 １２．１４・・・・・・軌道枠；１６，１８・・・・・
・主枠部分；２０・・・・・・横方向水平枢動軸； ２
２，２４・・・・・・斜交補剛部材；２６・・・・・・
前方部分：３４・・・・・・後方部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 前後方向に伸長する主枠部分を含む横方向に間隔を
   隔てた軌道枠と、主枠部分の間に伸長し、かつ主枠部分
   の後方個所において主枠部分に結合された横方向水平枢
   動軸とを含み、各軌道枠は軌道枠の主枠部分に固定され
   、かつ後端部が枢動軸に枢動的に結合されている内向き
   で、かつ後向きに伸長する斜交補剛部材を備えており、
   各斜交補剛部材が相互に取外し得るように結合される前
   方部分および後方部分を含み、これら前方部分及び後方
   部分はほぼ水平な面に沿って係合する向い合った連結面
   を有し、連結面は相互に協働して横断方向に伸びるキー
   穴を形成する互いに向い合った凹所を有しており、該キ
   ー穴にはキ一部材がきつく嵌められるようにされ、且つ
   上記前方部分及び後方部分を解放可能に連結する連結手
   段が取り付けられてなる軌道枠装置。