JPS5847167Y2 - 高窓等における錠装置の受金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は排煙窓等に使用される高窓の錠装置における
受金具に関するものである。

従来、いわゆる外倒れ式排煙窓あるいは内倒れ式排煙窓
等の高窓では窓を閉しる際、窓の近くまで登り、手で窓
を閉しるか、錠装置の他にフック棒掛合金具を高窓の上
框に取付け、それに７ツク棒を掛合させ引張って窓を閉
じていた。

しかし、前者の様に高窓の近くまで登り、手で窓を閉じ
るのは、面倒きわまりないし、後者の様に高窓の上框に
フック棒掛合金具を取付けることは、製品コストも増大
するし、その取付作業の手間も増大するものである。

さらに高窓の外観もすっきりせず審美性を損ねるという
欠点もある。

かくしてこの考案は前記従来の欠点に対処するために創
案されたものであり、高窓の錠装置における錠受金具に
フック棒掛合部を一体に設けるとともに、該掛合部によ
って錠受金具の強度補強を図らんとした錠受金具を提供
することをその目的とするものである。

以下この考案を図面に示す実施例に基いて説明すること
にする。

錠受金具１は取付片２と錠受片３とから断面路り字形に
形成されており、錠受片３には錠受孔４が穿設されであ
る。

そして錠受金具１の少なくとも一方の端部にはフック棒
５を掛合させるための掛合片６が前記取付片２と錠受片
３とにまたがって一体に附設されている。

そしてかかる掛合片６には、フック棒５を掛合させるた
めの掛合部７となす掛合孔が穿設されている。

次にこの考案による錠受金具１の取付けは、いわゆるラ
ッチ錠８のラッチヘッド９が錠受金具１の錠受孔４に遊
嵌し、掛合しうる様にして高窓１０の上框１１に取付け
るものである。

該取付けは取付片２にネジ部材等を螺挿し、上框１１に
固定すればよい。

次いでこの考案による錠受金具１の使用につき述べると
、いわゆる外倒れ式排煙窓、あるいは内倒れ式排煙窓に
おいてその窓が開かれているとき、その窓を閉める場合
は、フック棒５を錠受金具１の掛合部７に掛合させる。

次いで゛このフック棒５を室内あるいは室外側へ引っ張
ると、窓は揺動するとともに錠受孔４にラッチヘッド９
が遊嵌して掛合する。

よって窓を簡易に閉じることか゛できる。

かくして、この考案は以上の構成よりなり、この考案に
よる高窓等における錠装置の受金具によれは゛、 ■ 従来の様に上框に錠受金具とは別にフック棒掛合金
具を取付ける必要はなく、錠受金具に一体にフック棒掛
合片を附設するものであるから、製品コストも低廉化出
来、フック棒掛合金具の取付作業をする必要もない。

■ さらに、前記フック棒掛合片は錠受金具の取付片と
錠受片とにまたがって附設しであるため、錠受金具の補
強材の役目をも果たし、錠受金具の耐久強度を向上させ
ることができる。

■ また、外観もすっきりした高窓にすることができ、
審美的にも好ましい。

よってこの考案の実用的価値はきわめて高いものである
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示したもので、第１図は高窓
にこの考案による錠受金具を取付けた状態を示す正面図
、第２図はこの考案による錠受金具の斜視図、第３図は
高窓等にこの考案による錠受金具を取付けた状態を示す
拡大断面図、第４図は高窓等にこの考案による錠受金具
を取付けた状態を示す拡大正面図である。 １・・・・・・錠受金具、２・・・・・・取付片、３・
・・・・・錠受片、４・・・・・・錠受孔、５・・・・
・・フック棒、６・・・・・・掛合片、７・・・・・・
掛合部、８・・・・・・ラッチ錠、９・・・・・・ラッ
チヘッド、１０・・・・・・高窓、１１・・・・・・上
框。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付片２と、錠受孔４を有する錠受片３とから断面路り
   字形をなす錠受金具１において、前記両片２，３にまた
   がって、掛合部７を有する掛合片６を一体に附設してな
   る高窓等における錠装置の受金具。