JPS5846552Y2 - 配線板用電気接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ＰＣ板、ＦＰＣ板等の配線板の回路と外部回
路とを電気接続子を内装したコネクタハウジングを介し
て接続する配線板用電気接続装置に関する。

一般に配線板の回路を外部回路と接続するには、回路に
接続ピン或はターミナルを加締め、ハンダ付等により固
定しているが、製造時に煩しい作業を必要とする。

また、配線板の回路に臨んで貫通孔を設け、この孔に電
気接続子を嵌挿し、その電気接触部を接触させる構造の
ものも提案されているが、接触部分にゴミ等が付着して
いると接触不良を生じ、安定な電気的接続をすることが
できない等の欠点があった。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、配線板にス
ライド溝を開設し、このスライド溝を介して電気接続子
を内装したハウジングを摺動可能に取付け、その係止位
置において配線板の回路と電気接続子とをフレッシュな
面接触をさせるようにし、以って取付操作が簡単で、常
に安定な電気的接続を行うことのできる配線板用電気接
続装置を提供することを目的としている。

以下本考案の一実施例を図面と共に説明すれば、Ａは例
えば、メータ、表示ランプ等を取付ける計器盤を兼用す
るプリント基板であり、絶縁板１に所望の回路網を構成
する回路群Ｉ Ａ、Ｉ Ｂ、Ｉ Ｃ・・・・・・と１
ａ、１ ｂ、Ｉ Ｃ・・・・・・が各々その端部が一定
のスペースＳに臨んで整列するように配設されている。

そして、スペースＳの前方両側に横長のスライド溝２、
後方両側にビス挿通孔３が穿設されると共に、回路ＩＡ
、ＩＢの前方延設端部間に表示ランプ（図示省略）取付
孔４が設けられている。

Ｂは合成樹脂材で一体的に形成されるコネクタハウジン
グであり、上下開口せる枠状のハウジング本体５の下端
外周に鍔部６を設けて成る。

このハウジング本体５は、前記回路群ＩＡ、ｌａ等に対
応する複数の端子挿通孔７ａを有する隔壁７によって上
下に区画され、内部上方及び下方にはそれぞれ後述する
電気接続子Ｃの端子部１０ ａ、電気接触部１０ ｂに
対する収容室５ａ及び５ｂが形成されている。

そして、上部の収容室５ａの内壁中央部には、外部コネ
クタ（図示省略）に対する挿入ガイド用の突条５Ｃ及び
ロック用の係止孔５ｄが設けられている。

一方、鍔部６の裏面前方両側には、前記スライド溝２に
対する断面り字形の係止部材８が突設され、後方両側に
は、前記ビス挿通孔３に対応するビス挿通孔９が設けら
れている。

電気接続子Ｃは一枚の金属板から一体に形成され、基板
部１０の上方に端子部１０ａ、下方に電気接触部１０
ｂを設けてなる。

即ち、端子部１０ ａは外部回路と接続するためのもの
で、基板部１０の一端を垂直に立上げると共に、その下
部において左右両面に突出するランス１０ａ１，１０ａ
２を切起して形成する。

一方、電気接触部１０ ｂは前記プリント基板Ａの回路
群ＩＡ、ｌａ等に接触させるためのもので、基板部１０
の他端を下方に彎曲するように折曲し、弾性を持たせた
ものである。

次に使用方法について説明する。

先ず、第２図に示すように、ハウジングＢの下部開口端
より、電気接続子Ｃ１，Ｃ２を隔壁７の端子挿通孔７
ａ 、７ ａに嵌挿する。

電気接続子Ｃ１，Ｃ２は、その端子部１０ ａに設けた
二つのランス１０ａ１及び１０ａ２と基板部１０とによ
り隔壁７に挟持固定される。

この電気接続子Ｃ１，Ｃ２を内装したハウジングＢを前
記プリント基板Ａに装着する。

即ち、スライド溝２に臨んで、鍔部６下面の係止部材８
を係入する。

この状態では、電気接続子Ｃ１の電気接触部１０ｂは回
路１Ａの一面に圧接しているが、電気接続子Ｃ２の電気
接触部１０ｂは回路に接触していない。

次いで、ハウジングＢをスライド溝２に沿って矢線り方
向に摺動させると、係止部材８がスライド溝２の端縁に
衝合して係止され、プリント基板ＡとハウジングＢとの
ビス挿通孔３及び９が整合するので、ビスナツト等によ
り固定する。

同時に、電気接続子Ｃ１，Ｃ２も矢線り方向に摺動する
。

そして、電気接続子Ｃ１の電気接触部１０ ｂは回路１
Ａの他の面に、また電気接続子Ｃ２の電気接触部１０
ｂは回路１ａに新たに圧接する。

この際、電気接触部１０ｂはその弾性により回路１Ａ或
は絶縁板１と圧接しつつ摺動するので、その部分にゴミ
等が付着していてもこれを払拭し、フレッシュな面接触
をするので、常に安定な電気的接続を達成することがで
きる。

以上のようにして、ハウジングＢに内装した電気接続子
Ｃ（Ｃ１，Ｃ２・・・・・・）の端子部１０ ａを他の
コネクタ（図示省略）を介して外部回路と接続して、例
えば回路ＩＡ、ＩＢ間に通電すれば、取付孔４に装着さ
れる表示ランプを点灯させることができる。

本考案は以上説明したように、スライド溝を開設した配
線板と、この配線板に前記スライド溝を介して摺動可能
に装着されかつスライド溝と係合する係止部材を有する
ハウジングと、このハウジングに内装されかつ前記配線
板の回路に対する電気接触部と外部回路接続用の端子部
とを有する電気接続子とをそれぞれ具備し、前記ハウジ
ングの係止位置において前記電気接続子の電気接触部を
配線板の回路と接触せしめるように構成したので、配線
板の回路と外部回路とを接続するのに従来のような加締
め、ハンダ付等の煩しい作業を要せず、取付操作が極め
て簡単で常に安定な電気的接続を行い得る配線板用電気
接続装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分離した状態の斜視図
、第２図はその使用方法を示す要部の断面図である。 Ａ・・・・・・プリント基板、Ｂ・・・・・・ハウジン
グ、Ｃ・・・・・・電気接続子、ＩＡ、ＩＢ・・・・・
・、ｌａ、ｌｂ・・・・・・回路、２・・・・・・スラ
イド溝、５・・・・・・ハウジング本体、８・・・・・
・係止部材、１０ ａ・・・・・・端子部、１０ｂ・・
・・・・電気接触部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スライド溝を開設した配線板と、この配線板に前記スラ
   イド溝を介して摺動可能に装着されかつスライド溝と係
   合する係止部材を有するハウジングと、このハウジング
   に内装されかつ前記配線板の回路に対する電気接触部と
   外部回路接続用の端子部とを有する電気接続子とをそれ
   ぞれ具備し、前記ハウジングの係止位置において前記電
   気接続子の電気接触部を配線板の回路と接触せしめるよ
   うにしたことを特徴とする配線板用電気接続装置。