JPS58463Y2 - 食器洗浄機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は食器を洗浄する食器洗浄機に関し、特に洗浄槽
の貯水によりスチームを発生して該スチームを食器に接
触させるスチーム工程、食器を本洗浄する本洗浄工程等
を行ない効率の良い食器洗浄を行ない得るようにした食
器洗浄機に関するものである。

以下本考案の食器洗浄機の一実施例を図面とともに説明
する。

図面において、１は外装体、２は上下に開閉自在な扉３
を備えた洗浄槽、４は洗浄槽２の底部に配置した多数の
噴出ノズル５，５・・・・・・を有するスプリンクラ−
１６は外装体１と洗浄槽２間に配設した循環用ポンプで
ある。

而してこの循環用ポンプ６は吸込側を吸込管７を介して
洗浄槽２の底面に没設した排水口８に、吐出側を送水管
９を介してスプリンクラ−４に夫々連通する。

１０は排水口８に設けたフィルタ、１１は洗浄槽２の排
水を制御する電磁式の排水弁である。

１２はスプリンクラ−４の上方にて洗浄槽２に出入自在
に装備される食器籠で食器１３を載置する。

１４は洗浄槽２上部に開口してシャワー状に給水する給
水口で、電磁式の給水弁１５を有し水源に接続する給水
管１６に接続する。

１７は洗浄槽２の底部に配置したヒーターで、洗浄水の
昇温用及び乾燥用の熱源として作用する。

１８は上記ヒーター１７とヒーターカバー１９とによっ
て構成したスチーム発生装置である。

該ヒーターカバー１９はその立上がり壁にスチーム放出
口２０を穿設しである。

２１は洗浄槽２の水位を検出して動作する水位スイッチ
、２２は水位スイッチ２１と相俟って循環用ポンプ６、
排水弁１１．給水弁１５及びヒーター１７等を所定の洗
浄サイクルに従って制御し、前洗浄、スチーム洗浄、本
洗浄、濯ぎ、スチーム乾燥及び乾燥の各工程を順次行な
わせるプログラムタイマーである。

次にその動作について説明する。

先ず、食器１３を載置した食器籠１２を洗浄槽２内に挿
設し、プログラムタイマー２２をセットする。

すると、下記の如く各工程が順次行なわれ、食器１３は
洗浄され乾燥される。

（前洗浄工程） 給水弁１５が開放して給水口１４よりシャワー状に給水
し、洗浄槽２内の水位（第２図のＡで示す洗浄水位）が
所定水位に達した時点で循環用ポンプ６が駆動される。

すると、洗浄槽２内の水はスプリンクラ−４の噴出ノズ
ル５，５・・・・・・から噴出されて食器１３に付着し
た残滓を洗い流すと同時に、落ち難い飯粒等のデンプン
質を湿潤状態にする。

そして所定の時間が経過すると、排水弁１１を開放して
洗浄槽２内の水を外部に排出し、これの終了により次工
程に移行する。

（スチーム洗浄工程） 前工程と同様に洗浄槽２内に給水がなされ、所定水位（
第２図のＡで示す水位より低水位のＢで示すスチーム水
位）に達した時点でヒーター１７に通電する。

すると、ヒーター１７は主としてヒーターカバー１９内
の水を加熱することになり、洗浄槽２内の全ての水を加
熱する場合に比べて短がい時間でスチームを発生する。

またこの時の洗浄槽２内の水位は予備洗浄工程や本洗浄
工程の際の水位よりも低いのでより効率よくスチームを
発生させることができる。

そしてここで発生したスチームはスチーム放出口２０か
ら洗浄槽２内に流入して食器１３に接触し、前工程で湿
潤状態になったデンプン質を溶すことになる。

（本洗浄工程） 所定時間が経過して本工程に移行すると、先ず洗浄槽２
内に給水を行なって第２図Ａで示す洗浄水位に達するま
でその不足分を補う。

そして、その後循環ポンプ６及びヒーター１７に通電さ
れ、洗剤を投入すると共にスプリンクラ−４の噴出ノズ
ル５．５・・・・・・から温水を噴射して食器１３の洗
浄が行なわれる。

この場合、洗浄水として温水を用いる上に、前段のスチ
ーム洗浄工程においてデンプン質が溶融状態におかれて
いる為、落ち難い飯粒等のテ゛ンプン質も簡単に洗い流
されることになる。

従って、本洗浄工程は短時間で所期の目的を達成できる
。

そして所定時間が経過すると、排水弁１１が開いて排水
動作が行なわれ、その後次工程に移る。

（濯ぎ工程） 先に述べた前洗浄工程と同じような動作が行なわれ、食
器類を洗浄な水により濯ぎ洗剤等を洗い流す。

（スチーム乾燥工程） 先のスチーム洗浄工程と同様の動作にて、スチームを発
生し該スチームを食器１３に接触させる。

これにより食器１３に付着している水分はスチームのも
つ潜熱（気化熱）によって蒸発する。

又、スチームの高熱によって食器１３の殺菌も行なわれ
る。

（乾燥工程） 洗浄槽２内の水を排出した後、ヒーター１７に通電する
ことにより乾燥が行なわれる。

勿論、前段のスチーム乾燥工程で食器１３に付着してい
た水分がある程度蒸発してしまっている為、短時間で食
器１３を乾燥できることになる。

又、この際ヒーターカバー１９はヒーター１７の放熱板
として作用することにより、ヒーター１７の熱は有効に
寄与する。

尚、上記スチーム洗浄工程及びスチーム乾燥工程は食器
１３の中には熱可塑性プラスチック容器のように耐熱温
度が低く長時間スチームを加えると熱変形を起こすもの
がある為、余り長時間荷なうことができず、実験による
と３〜１０分程度の時間が最も適当であることが判明し
た。

また各工程は食器１３の汚れの程度に応じて適宜省略若
しくは繰り返すものであり、これはプログラムタイマー
２２にそのような機能をもたせておいて行なう。

以上の如く本考案の構成によれば、洗浄槽の貯水をヒー
ターにより加熱してスチームを発生し、該スチームを食
器に接触させるスチーム工程を実行するものにあって、
スチーム工程時洗浄槽の貯水位を本洗浄工程時よりも低
水位に設定したことにより、洗浄槽の貯水を加熱するも
短時間で効率よくスチームを発生させることができ、勿
論スチーム発生装置の構成も簡易なものでよく、極めて
実用的なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の食器洗浄機の一実施例を示す一部断面
図、第２図は第１図の要部断面図である。 図面中、２は洗浄槽、２１は水位スイッチを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄槽の貯水をヒーターにより加熱してスチームを発生
   し該スチームを食器に接触させるスチーム工程、洗浄槽
   の貯水を食器に噴射して洗浄する本洗浄工程等を行なう
   食器洗浄機において、上記スチーム工程時の洗浄槽の貯
   水位を本洗浄工程時よりも低水位に設定したことを特徴
   とする食器洗浄機。