JPS5844525B2 - 自動フィルム成形充填包装機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、自動フィルム成形充填包装機にかかり、詳
しくは製品搬送部側より送入される例えば菓子類や加工
食料品類のような製品を、シート状フィルムより筒状に
形成されるフィルムに充填した後、該筒状フィルムより
柱状に形成される袋内に密封包装する充填包装機に関す
るものである。

この種包装機には従来より一般に縦型、横型のピロー包
装機と呼ばれるものがあり、これら各々の包装機で形成
される筒状フィルムＦ１ には、第９図イのようにシー
ル用の両側縁部ｆ、ｆを外方（図中下方）へ突出させた
もとで互いに２重に接合させるもの。

また、同図口のように両側縁部ｆ。ｆを筒状断面に沿っ
て内外２重に重ね合せる形態。

の２種類があり、いずれの筒状フィルムＦ１についても
いかにして円滑に給送すべきかが重要な問題である。

しかし、イの場合に対し、口の筒状フィルムＦ１を使用
する場合では、シール用縁部が外周に突出状態で存在し
ないために、上記いずれの包装機においても、斯る筒状
フィルムに対する送りそしてセンターシールについて種
々の制約を受ける。

このため、縦型ピロー包装機では公知のように筒状フィ
ルムの形成部側において、センターシール手段を備えた
昇降給送体がサイクル的に移動可能に装備され、この給
送体がまずフィルムの成筒体に向けて移動してフィルム
と接合している間にセンターシールをなし、しかる後上
述の口のような筒状フィルムを外から抱持したまま下降
して所定量給送するようになっている。

しかし何分にも間欠作動形式とされるために、機台の連
続運転は到底なし得す、性能の向上は図れない。

また、横型ピロー包装機では、筒状フィルムの給送側に
おいて左右一対（２基）の給送コンベヤーが装備され、
この両コンベヤーにより上述の口のような筒状フィルム
を外方２箇所から挾込むように抱持して連続給送し、こ
れに合せてフィルムのセンターシールをなすようになっ
ている。

しかし、何分にも両コンベヤーが、筒状フィルムの変形
、フィルム内の製品の破損等を招くことのないようにし
てフィルムを確実に抱持すること並びに互いに同調作動
することは極めて難しいために、筒状フィルムの給送不
良そしてこれに伴なうシール不良を生じ易く機台の連続
運転高速化は到底なし得ない。

また機全体が必要以上に大型化される大きな問題があっ
た。

本発明は上記従来の包装機にかかる種々の欠点を解決す
るためになされたもので、その目的はシール用の両側縁
部を内外２重に重ね合せた状態の筒状フィルムに対する
給送そしてセンターシールにかかる重要な問題を巧みな
技術手段で対処することにより機台の連続運転高速化に
も充分適応して製品を正しく能率よく充填包装し得るよ
うにした自動フィルム成形充填包装機を提供するもので
ある。

以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

図示本例の横型充填包装機において、製品の搬送部では
、搬送台１の搬送路２内の所定位置に投入された製品Ｗ
が、機台の駆動部側より連続作動される送入装置（図示
しない）の１作動時毎においてロッド３先端のアタッチ
メント４により後押し状態で搬送路２内を前送しながら
後述の給送部の所定位置に送入されるようになっている
。

なお、製品の投入について機械的に行なう場合には、上
記送入装置の低速、高速の作動条件と同調して連続作動
される供給コンベヤー（図示しないにより所定時間（ピ
ッチ）毎に供給されるものとする。

フィルム供給部では、ロール状のフィルム体ＲＦから繰
出される所定幅シート状のフィルムＦが後述の給送部側
のフィルム給送作動により製袋部側に向けて連続給送さ
れる。

製袋部では、製品Ｗとシート状フィルムＦとの互いの給
送整合部位に製袋器５が交換可能じ設置されている。

この製袋器５は、人口部の両針側に三角状の折込み案内
板７，７を有する角筒形の成形外筒６と、この外筒６内
にフィルムの筒状成形に適した間隔をもって嵌挿された
角筒形の成形内筒８とから構成されている。

この製袋部において、製品Ｗは製袋器５０人口からその
まま成形内筒８内に送通される。

一方シート状フィルムＦは、初めその両側縁部ｆ、ｆが
折込み案内板７，７により第４図のように互いに内側へ
順次折込まれつつその中央部が成形外筒６と成形内筒８
との上部間に送入され、続いて全体的に両筒６，８間に
送入される間に第５図のようにその両側縁部ｆ、ｆを成
形内筒８の下面に対して互いに内外２重に重ね合せて沿
せた状態で角形の筒状フィルムＦ１に成形される。

そしてこの筒状フィルムＦ１は成形外筒から送出される
以降は第６図のようにその重ね合せ縁部ｆ、ｆを成形内
筒８の底面に位置させたまま該内筒８の外周に沿って給
送される。

ただし、上記縁部ｆ、ｆの重ね合せについては第６図中
右側が先行して内側に折込まれ次いで左側がその外側に
折込まれて互いに内外２重に重ね合される。

上述の製袋器５に対して筒状フィルムＦ、のためのセン
ターシール装置１０が装備されている。

この装置１０Ｖｃついては、第３図のように成形内筒８
右部の下方にボルト等で取着されたブラケット１１に対
し、絶縁耐熱性のホルダー１２が、その摺動杆１２ａを
介して昇降動可能に支持されるとともに、ボルト状の支
杆１３及びばね１４を介して上方に附勢された状態で保
持されている。

このホルダー１２に装着された加熱部材１５は、棒線状
のニクロム材を用いて正面口形状に形成してなるもので
、ホルダー１２に支持された円安杆部１５ａ、１５ａを
リード線１６，１６を介して電源Ｅに接続するにあたり
、その一方の支杆部１５ａを第１図に略本するようにダ
イヤル操作により容易ＶＣ電圧の調節・制御をなし得る
電圧調節器１７に直結しており、そして細い丸棒状をな
す溶着杆部１５ｂを、前記成形内筒８の平面部中心（す
なわち上記重ね合せ縁部ｆ、ｆに対する位置に適宜弾性
的に当接させかつ該下面部に沿って水平状に形成してい
る。

なお、上記成形内筒８の下端面部については溶着杆部１
５ｂＫ対する受は部９という。

上述のホルダー１２に対しては、機台の運転開始（作動
）、停止に関連して切換え作動制御される電磁ンンノイ
ド形式の切換え器１８が、第３図図のようにロッド１８
ａ及び摺動杆１２ａを介して連結装備されている。

これによりホルダー１２とともに加熱部材１５は、機台
の運転開始前（停止時）にはその溶着杆部’ｆ５ｂを上
記受は部９と離隔対向した爵着前位置に保持され、運転
時には着杆部１５ｂを受は部９と当接した溶着時位置に
保持されるようになっている。

１９は上記加熱部材１５の前方に着脱可能に装着された
シール押え部材である。

この部材１９は、耐熱性でかつフィルムに対して非接着
性の素材（金属製、合成樹脂製のいずれでもよい。

）Ｖ−より成形されたもので、その上端に水平状に形成
した重ね合せ縁部用の押え案内板１９ａ、を、上記成形
内筒８の受は部９中夫に適宜附勢力（弾性力）で一様に
押し当てている。

給送部では、前記製袋器５の前方に変速制御可能な吸気
給送コンベヤー２０が張設されている。

このコンベヤー２０は、図示のように機台の駆動部側に
伝達手段２１を介して連繋された主ローラ２２と、上方
の前後に配設された２本の各従ローラ２３，２３との間
に亘って多数個の吸着孔２５゜２５を配置した無端状の
ベルト２４を掛装しており、該ベルト２４の水平状部分
を筒状フィルムの給送ラインに位置させている。

この吸着給送コンベヤー２０に対して箱形の吸気ドッグ
２６が装備されている。

このドッグ２６は、その室２７を適宜吸気駆動部（図示
しない）に吸気管２８を介して連通しており、その上面
には室２７と連通ずる多数個の吸気孔２９，２９を給送
方向に形成している。

そしてこの吸気ドッグ２６は、図示のようにブラケット
３０に対してボルト状の支杆３１，３１及びばね３２，
３２により上方に附勢されたもとで水平状に保持されて
、その上面をベルト２４の水平状部分の下面に弾性的に
密接させて該水平状部分を定常移送案内しながら各々の
吸気長孔２９と吸着孔２５との連通をなすようになって
いる。

斯る給送部において吸着給送コンベヤー２０の連続作動
のもとで、ベルト２４の吸着孔２５と吸気ドッグ２６の
吸気長孔２９との連通区間が筒状フィルムに対する吸着
給送過程とされて筒状フィルムがその下面を吸着保持さ
れたまま定常連合給送されるものである。

なお、封樫部では、前記吸着給送コンベヤー２０の前方
に変速制御可能なエンドシール装置３３が装備されてい
る。

この装置３５は公知のように電熱ヒータを内蔵した上下
一対の加熱溶着体３４．３５の同調１回転時毎に、セン
ターシール済みの筒状フィルムの所定部位が幅方向に加
熱溶着シールされるとともに、各加熱溶着体３４゜３５
内の切断手断（ナイフと受は台）により溶着シール部分
が切断される。

これにより所要長さの一つのピロー状袋が形成され包装
製品とされる。

また、送出部では、変速制御される送出コンベヤー３６
が装備されている。

このコンベヤー３６は、公知のように主鎖車３γ、上方
前後の各従鎖車３８，３Ｂの間に掛装された各列のチェ
ーン３９．３９間に適数本の杆を１グループ（１組）し
てなる受は座４０を、エンドシール装置３３の下の加熱
溶着体３４と干渉し合わない等間隔で配設して包製製品
Ｐを当該の受げ座４０上に受けて送出する。

前述のように構成された本例の包装機においては、機台
の連続運転のもとで、吸着給送コンベヤー２０ＦＣより
フィルム体ＲＦ’から連続給出されるシート状フィルム
Ｆは、前述のように製袋器５により互いにシール用の縁
部ｆ、ｆを内外２重に重ね合せた筒状に形成されつつ給
送される過程中に、センターシーｙ装置１０によりセン
ターシールがなされる。

すなわち該装置１０において電圧調節器１７の操作によ
り当該フィルムの性状（溶融温度、肉厚等）に適合する
温度に加熱保持されている加熱部材１５が切換え器１８
の作動により上動されて製袋器５における受げ部９との
間で第３図、第６図のように未シール筒状フィルムＦ、
の両縁部ｆ。

ｆの中央部分を弾性的に無理なく挾み込んだ状態で挿通
案内している間に、加熱部材１５の溶着杆部１５ｂが外
側縁部ｆに亘って弾性的に押し付けながら加熱すること
により、両縁部ｆ、ｆはその一部が完全に溶融されそし
て溶着杆部１５ｂによりそのまま線引きがなされるかの
ように連続直線状に醇融され、斯る溶着シール形態に基
いて未シール筒状化フィルムに対する連続のセンターシ
ールがなされる。

続いて両縁部ｆ、ｆの溶着シール部分は、シール押え部
材１９と上記受は部９との間で弾性的に無理なく挾み込
まれて挿通案内される過程において、押え案内板１９ａ
により押圧挾持されるとともに熱吸収されて良好に冷却
凝固接着される。

上述のようにセンターシールがなされた筒状フィルムＦ
２が引続いて製袋器５の成形内筒８の前方へ給送される
タイミングに合せて、送入装置の作動により製品Ｗが成
形内筒８前方の筒状フィルムＦ２内の所デ部位に送入さ
れる。

そうして製品Ｗを内包した筒状フィルムＦ２は吸着給送
コンベヤー２０ＶＣよりそのまま給送され続いてエンド
シール装置３３の作動により製品に対する前部、後部が
夫々順次溶着シールされて切断され、しかる後は包装製
品Ｐとして送出コンベヤー３６により送出される。

なお図示包装機の一部を次のように変更してもよい。

すなわち製袋器５における受は部９の左右両側に、シー
ル用縁部のずれ防止用の押え案内片を配置すること。

また成形内・外筒８，６をともｃ円筒状にすること。

センターシール装置ｔ １０ Ｋついや、加熱部材１５
の溶着杆部１５ｂを薄肉板状とすること。

また加熱部材１５自体を弾性的附勢力を有するものとし
て定置式とすること。

吸着給送手段について、吸気ドッグ２６を全面開口式と
しベルト２４には給送方向に所定長さをもつ吸着長孔を
形成することである。

勿論包装機は縦型でもよい。

この際には製品を落下式に投入すればよい。

このように本発明包装機は、機台の連続運転のもとで製
袋部で形成された筒状フィルムに対するセンターシール
ななし、同フィルムを連続給送しながら封緘部でエンド
シールして包装製品とするもので、筒状フィルムのセン
ターシールにアタっては、製袋器側と給送装置側との間
に装備された非回転式のセンターシール装置が、その加
熱部材の有効シール面部を以って内外２重合せのシール
用縁部を加熱シールするものであるから、フィルムがど
のような速度、特に高速で給送されようともその速度に
ほとんど影響されずシール用縁部を始終良好に溶着シー
ルし得る。

斯るシール装置において、加熱部材は種々の電気機器を
介することなく所要の温度調節器に直結し得るので、該
湿度調節器自体の調節操作により所望温度に直接的に匍
脚し得ることから、各種フィルムの性状に適合する温度
に加熱保持して良好に溶着シールできる。

特に加熱部材は、従前のヒータ内蔵のローラ式バ一式の
ものと比較して小熱容量にし得るので、加熱湿ｉ制御が
比較的短時間内で一層正確になし得、また加熱量をシー
ル用縁部に直接作用させて小電力で有効に溶着シールが
なし得るので、その管理、保守が容易で維持費が安価に
できる。

また上述の加熱部材については、機台の運転すなわちシ
ール作動（包装作動）の開始、停止にタイミングを合せ
て操作される切換え部材に連撃していることにより、加
熱部材をシール用縁部に当接するシール位置と離隔する
休止位置との切換えが、シール作動条件すなわち通常の
連続シール時そして万一の不測事態による停止時及び再
開時に対応して正確になし得適切にセットし得る。

従って高速、低速いずれのシール作動にあってもシール
遅れや過剰シールを未然に回避して適確なシールをなし
得る。

しかも加熱部材に対する加熱電源のＯＮ、ＯＦＦ切換え
操作時期は、前述のシール作動に対して特別かつ厳正に
関連付ける必要がなくなり、加熱部材は休止位置におい
て予め加湿状態に保持したりあるいは熱遮断状態にする
ことができ、また加熱部材が小熱容量のものであること
から、電源のＯＮ状態のまま加熱部材を退避セットする
ことも可能である。

斯る充填包装機において、フィルムの給送にあたっては
、機台の運転と同調作動される給送装置の吸着給送コン
ベヤーにより、前述のようにセンターシールされた筒状
フィルムを吸着保持したまま連続給送し得るもので、筒
状フィルムの給送については、直線給送部の吸着区間部
で吸着給送し給送終端部以降ではフィルムの直送部より
吸着保持力を解除しつつ速やかに剥離させて送出させ得
るので、フィルムの早送りにおいても遅れやむら等の給
送不良を招くことなく円滑に給送し得る。

特に吸着給送コンベヤーは、前述の筒状フィルムの底面
を吸着保持して給送するから、筒状フィルムの変形、製
品の破損等を招くことなく正しく給送し得る。

従って斯る装置１基をもって良好に給送し得、筒状フィ
ルムのための特別大組りな種々の給送手段や案内手段を
一切不要とし得る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すもので、第１図は本例包装
機を示す略体正面図、第２図は同じく平面図、第３図は
筒状フィルムに対するセンターシ−ル部並びに給送部を
示す一部破断した正面図、第４図、第５図、第６図、第
７図、第８図は夫々第１図中ＩＶ−ＩＶ線、Ｖ−Ｖ線、
ＶＩ−ＶＩ線、■−■線、■−■線に基づく各断面図、
第９図イ、口は２種の筒状フィルムを例示する説明図で
ある。 １・・・・・・搬送台、４・・・・・・アタツメント、
５・・・・・製袋器、９・・・・・・受は部、１０・・
・・・・センターシール装置、１５・・・・・・加熱部
材、１７・・・・・・電圧調節器、１８・・・・・・切
換え器、１９・・・・・・ンール押え部材、２０・・・
・・・吸着給送コンヘヤー、２４・・・・・・ヘルド、
２５・・・・・・吸着孔、２６・・・・・・吸気ドッグ
、２９・・・・・・吸気長孔、３３・・・・・・エンド
シール装置、３６・・・・・・送出コンベヤー、Ｅ・・
・・・・電源、Ｗ・・・・・・製品、Ｆ・・・・・・シ
ート状フィルム、Ｆ２・・・・・・筒状フィルム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ シート状フィルムの両側縁を互いに内外２重に合せ
   てシール用縁部を形成しかつ前記フィルムを筒状に連続
   形成する製袋器と、斯る筒状のフィルムの給送途上に設
   置されたセンターシール装置と、センターシール済みの
   筒状フィルムをエンドシール装置側に向けて給送する給
   送装置とを備え、前記センターシール装置では、適宜電
   気的な温度調節器に接続された加熱部材を前記シール用
   縁部の外側に対し同シール用縁部に対する当接位置と離
   隔位置とに切換え可能に設置するとともに、前記製袋器
   には前記加熱部材に対向して醇着受は部を設け、さらに
   、前記加熱部材には前記溶着受は部との間で前記シール
   用縁部を挟圧して線引き状にシールするために前記シー
   ル用縁部に沿って添装される溶着杆部を形成し、前記給
   送装置では、適宜作動される吸着給送コンベヤーにおけ
   る多孔状のベルトの直線状部分に、該ベルトの吸着孔と
   連通ずる吸気孔を有する吸気ドックを対応して吸着孔と
   吸気孔との連通暗状態で形成される吸着区間部を筒状フ
   ィルムの給送方向に沿って設定してなるを特徴とした自
   動フィルム成形充填包装機。