JP3990791B2 - 逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機 - Google Patents

逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,包装物を載置した帯状の包装フィルムを包装物の周りに筒状に成形し,筒状に成形した包装フィルムに縦シール及び横シールを施して包装物を包装する逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,包装体の一つとして,本来包装すべき包装物に加えて,その包装物に関連する付属物が同じ袋に封入されるものがある。例えば,食品を包装した包装体においては,食品の鮮度を維持する鮮度維持剤を包装体の内部に封入している。鮮度保持剤の一例として,袋内部の空気に含まれる酸素を吸収して包装袋内部に無酸素状態を作りだして食品の酸化による品質悪化の防止を図る脱酸素剤がある。また,脱酸素剤以外にも,鮮度維持剤として,例えば,湿分を吸収する吸湿剤,臭いを吸着する脱臭剤,アルコール成分を揮発させる保存剤がある。更に,食品を包装する場合に,鮮度保持剤以外の付属物としては,醤油,ソース,辛子,ラー油,七味等の調味料や香辛料の入った小袋,包装物の内容を説明する小印刷物等がある。
【0003】
包装物が食品であると,鮮度維持剤をその食品と一緒に添えられた具や調味料又は香辛料と間違えて,直接口にしたり,或いは食品と一緒に加工又は調理をしたりして,誤食するおそれがある。こうした誤食の可能性をなくすために,包装物を包装フィルムから形成される袋に包装するときに,付属物を包装フィルムの内面に,例えば,両面テープによって貼着することが行われている。そうした例として,食品の製袋充填に関して特開平1−111606号公報,特開平1−139303号公報に開示されているものがある。この公報に開示されているものは,複数個の別添袋を順次自動的に繰り出して,繰り出された別添袋の一面に両面粘着テープや接着剤又は粘着剤を塗着することによって接着剤層又は粘着剤層を形成し,製袋充填手段に移送される熱接着性のシート状包装材料の1袋分に相当する袋シール部以外の袋内面となる面に,接着剤層又は粘着剤層付き別添袋をその接着剤層又は粘着剤層を介して自動貼着して別添袋付きシート状包装材料を形成し,別添袋付きシート状包装材料を別添袋が内側に位置するように自動製袋し,製袋された袋に食品を充填しシールを行って包装している。包装袋から内部の食品を取り出しても,別添袋が包装袋内部に残ることにより,不可食薬剤の誤食が防止される。なお,この公報には製袋充填機として,正ピロー包装機が開示されている。
【0004】
また,原反フィルムロールから繰り出される帯状の包装フィルムをフォーマに掛ける前に包装フィルムの端縁寄りで且つ横シールが行われる位置を外した位置に適宜の方法で接着した偏平な小袋を,小袋呑み込み口を通して製品落下筒内に入り込ませる縦型製袋充填包装方法が,特公平7−110649号公報に開示されている。小袋は,縦シール部分に一緒にシールすることで袋内後面に接着状態に収容されるので,開封したときにも小袋は包装袋内に残り,食品への混入や誤食のおそれがない。また,袋内の包装物を袋前面の透明部より見ようとするとき,小袋が邪魔にならず,包装物を目で見ることができる。
【0005】
ところで,機台下方に配置した包装フィルムロールから繰り出した包装フィルムを案内ローラで反転させて水平方向に走行させ,その包装フィルム上に包装物を載置させて包装フィルムと共に走行させ,包装フィルムの左右から折り返した側縁同士を縦シールして筒状に成形すると共に,包装物の走行方向前後で横方向にシールして包装体を形成する逆ピロー包装機が知られている。この包装方式によれば,走行する包装フィルムの上に包装物を直接に載置させることができ,少量生産であっても衛生的に包装を行わせることができる。
【0006】
付属物を包装フィルムに付着させることができる逆ピロー包装として,図9及び図10に示したものが考えられる。図9はフォーマを備えた逆ピロー包装機の側面図,図10は図9に示した逆ピロー包装機の正面図である。逆ピロー包装機40は,案内ローラ41と,案内ローラ41に案内された帯状の包装フィルム43を筒状に成形するためのフォーマ42を備えている。包装物47は,フォーマ42内で筒状に成形される包装フィルム43上に送り込まれる。帯状の包装フィルム43は,案内ローラ41で案内された後,逆ピロー包装機40のフォーマ42において,帯状からU字状を経て筒状へと急激に成形される。付属物48を帯状の状態の包装フィルム43に予め付着すると,包装フィルム43が案内ローラ41やフォーマ42のエッジによって急激に屈曲又は折り返される時に,付属物48が包装フィルム43から剥がれ落ち易いという不具合がある。また,機台(図示せず)の下方には,包装フィルム43を繰り出す原反フィルムロール(図示せず)やそれに関連する種々の機構(予備ロールや,日付け装置等,図示せず)が配置されているので,付属物48を包装フィルム43に付着させる機構を設置する十分なスペースを確保できないという不利もある。
【0007】
一方,付属物48をフォーマ42内を走行する包装フィルム43に対して付着することも考えられる。この場合,図9及び図10に示すように,フォーマ42の両側壁部44によって包装物47の側方に沿うように起立された包装フィルム43の両側部45の内面側に対して付属物48を付着させることになる。フォーマ42内においては,包装物47が既に包装フィルム43上に載置されているので,充分なスペースが存在していない。したがって,包装フィルム43の両側部45の内側と包装物47との間に,包装物47やその包装フィルム43への載置作業と干渉することなく,付属物48の送り込み機構を配置するのは困難である。また,包装フィルムの製造時に熱等の影響を受けて包装フィルムに歪が残っているような場合には,フォーマで筒状に成形する前の平坦な状態の包装フィルムをローラで案内すると,包装フィルムの幅方向の変位を規制するものが存在しないため,包装フィルムは,蛇行する等,幅方向の走行状態が不安定になる場合があり,付属物の包装フィルムへの付着位置が正確に行われないという問題もある。付属物の付着位置にバラツキが大きい場合には,付属物が,完成した袋包装体の表又は裏側と側部とに跨がったコーナ部に位置し,包装体の手触りや見栄えを損い,或いは,付属物のエッジが包装フィルムに傷を付けたり包装体の密封性を損なう可能性もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように,包装フィルムを急激に折り返すフォーマを用いる逆ピロー包装においては,予め付属物を包装フィルムに付着させると,付属物がフォーマのエッジを乗り越えるときに剥がれ易く,また,フォーマ内に付属物を供給する場合には,包装フィルムの上に直接に載置される包装物それ自体が付属物の供給を困難にしている。また,少量生産のため,付属物の供給は事実上手作業で行われている。以上の状況下では,現在のところ付属物の自動供給機構を備えたものは知られていない。しかしながら,逆ピロー包装機でも,近年次第に単位時間当たりの包装個数が増加しており,また衛生面での基準を確保しつつ付属物の供給を手作業で行うのは,コストが上昇する等の問題点も存在している。したがって,逆ピロー包装においては,付属物の供給機構のためのレイアウトが容易に設定でき,低コストで且つ付属物を包装フィルムに対して自動的に供給し且つ包装フィルムに対して確実に且つ正確な付着位置に付着して,付属物付きの包装体を製作することができることが求められるようになっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,上記課題を解決することであり,逆ピロー包装において,付属物の供給機構の組付けが簡単であり,包装物の付属物を低コストで且つ包装フィルム上に予め定められた付着位置に正確に且つ確実に付着させることができる逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機を提供することである。
【0010】
上記の課題を解決するため,この発明は次のように構成されている。即ち,この発明は,包装フィルムをフォーマによってフラット部とその両側の起立部とから成る形状に成形すると共に前記フォーマによって横方向に走行案内し,機台の上面を横方向に走行する前記包装フィルムの前記フラット部に包装物を載置すると共に前記包装物の載置位置の側方に位置する前記包装フィルムの実質的に平坦な領域に前記包装物の付属物を付着し,前記付属物が付着された前記包装フィルムを前記横方向の走行中に前記包装物の周りに筒状に成形し,前記包装フィルムに縦シールを施すと共に前記包装物間で前記包装フィルムに横シールを施すことにより,前記付属物を内側に付着した前記包装フィルムによって前記付属物を包装体の内部の側面又は裏面に位置させる状態で前記包装物を包装することから成る逆ピロー包装方法に関する。
【0011】
また,この発明は,包装フィルムをフラット部とその両側の起立部とから成る形状に成形すると共に前記包装フィルムを機台の上面で横方向に走行案内するフォーマ,包装物が載置される前記包装フィルムの前記フラット部に前記包装物の付属物を付着させる付属物付着手段,前記付属物付着手段の前記横方向の後流に配置され,前記付属物が付着された前記包装フィルムを前記包装物の周りに筒状に成形すると共に前記包装フィルムを走行させる筒状フィルム成形手段,前記筒状フィルム成形手段の後流に配置されると共に筒状に成形された前記包装フィルムに縦シールを施す縦シール手段,及び前記縦シール手段の後流に配置されると共に前記包装物間で前記包装フィルムをシールする横シール手段を備え,前記付属物付着手段は,前記包装フィルムの前記フラット部上において,前記包装物の載置位置の側方に位置する実質的に平坦で且つ包装体とされたときにその内部の側面又は裏面に位置することになる領域に前記付属物を付着させること,から成る逆ピロー包装機に関する。
【0012】
また,この逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機において,前記付属物は,前記包装物の載置位置の側方で且つ前記包装フィルムを前記包装物の周りに筒状に成形した状態で前記縦シールが施される側となる位置に付着される。
【0013】
また,この逆ピロー包装機において,前記フォーマは,前記包装フィルムの前記フラット部を成形する底板部と,前記底板部の両側で起立すると共に前記包装フィルムの前記両側部を外側から内側に折り返して前記起立部を成形する側板部とから構成されている。前記起立部は,前記縦シールのシール幅に実質的に相当する程度の横方向幅を有していれば,包装フィルム走行の安定性を与えるのに充分である。
【0014】
また,この逆ピロー包装機において,前記付属物付着手段は,前記付属物を前記フラット部に滑り投下させるシュート,又は前記付属物の供給手段から受け取った前記付属物を前記フラット部の上方で解放投下する把持具とされる。
【0015】
また,付属物付着手段をシュート又は把持具とした逆ピロー包装機において,前記付属物付着手段は,更に,前記フラット部上に載置された状態の前記付属物を前記フラット部に押圧する押圧手段を備えることができる。この場合,シュート又は把持具によって包装フィルムのフラット部に置かれた付属物は,付着が不確かであっても押圧手段によって包装フィルムのフラット部に対して積極的に押圧されるので,付属物の包装フィルム上への付着が確実になり,後の工程で包装フィルムが筒状に成形されるときに付属物が包装フィルムから剥がれる虞がなくなる。
【0016】
また,この逆ピロー包装機において,前記筒状フィルム成形手段の上流近傍には,前記包装フィルムを幅方向に拡開し前記包装フィルム上への前記包装物の供給範囲を拡大する拡開ガイドが設けられている。包装フィルムのフラット部に置かれた付属物はその付着が不確かであっても,拡開ガイドが通過する付属物を包装フィルムに積極的に押圧するので,付属物の包装フィルム上への付着が確実になり,後の工程で包装フィルムが筒状に成形されるときに付属物が包装フィルムから剥がれる虞がなくなる。
【0017】
この逆ピロー包装方法又は逆ピロー包装機においては,包装フィルムは,フォーマによってフラット部と起立部とを有する形状に成形されると共にフォーマによって機台の上面で横方向に案内され,その案内状態で走行する。包装フィルムは,かかるフラット部と起立部とを有する形状に成形するフォーマによって走行抵抗を受けるが,その走行抵抗によって横方向に安定して即ち,蛇行が規制された状態で走行案内される。付属物は,フォーマによって成形された包装フィルムのフラット部に対して,包装物の載置位置の側方に位置する実質的に平坦な領域に自然な姿勢で確実に付着される。また,付属物は,安定走行する包装フィルムに付着されるので包装フィルムにおける幅方向の付着位置が正確になる。包装フィルムはその後の筒状成形やシール過程で急激な反転や折り返し等の処理がされないので,付属物は包装フィルムから剥がれることがない。付属物は安定した状態で筒状フィルムの内部側面又は裏側、即ち、縦シール部分が形成される側に配置され,縦シールと横シールとが施されると,付属物は包装体の内部に封入された状態となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下,添付図面を参照して,この発明による逆ピロー包装機の一実施例を説明する。図1はこの発明による逆ピロー包装機の一実施例を示す側面図,図2は図1に示す逆ピロー包装機の一部平面図,図3は図1に示す逆ピロー包装機のフォーマを示す概略斜視図,及び図4は図1に示す逆ピロー包装機の前面図である。
【0019】
図1に示すように,逆ピロー包装機1においては,原反フィルムロール2から,適宜の繰出し手段によって繰り出された包装フィルム3は,機台4の適宜位置に回転自在に取り付けられた案内ローラ5によって案内されて,機台4の上面6先端に設けられたフォーマ26に至る。フォーマ26は,図3及び図4に示すように,一対のフォーマ片27,28を対向させて構成されており,包装フィルム3の幅寸法に応じて対向距離W1 が調節自在である。フォーマ片27,28は,それぞれ,包装フィルム3の走行方向に延びる水平な底板部29とその両側において直角に起立し,包装フィルム3の走行方向に延びた側板部30とから構成されている。側板部30の前縁30aは,底板部29に対して,好ましくは約45°の角度で斜め後上方に傾斜している。包装フィルム3の幅方向の中央寄りの大部分の領域は,フォーマ26の底板部29の前縁29aによって折り返されて且つ底板部29の上面29bに案内されるフラット部3aとなる。フラット部3aよりも外側の包装フィルム3の部分は,フォーマ片27,28の側板部30によって外側から内側に折り返されて起立部3bとなる。
【0020】
包装物7は,フォーマ26によって成形され且つ横方向に走行する包装フィルム3のフラット部3aの幅方向中央位置に予め決められた間隔で載せられる。図示の逆ピロー包装機1では,包装物7は作業者の手作業によって直接に包装フィルム3の上面に載置されるが,図1に示す逆ピロー包装機1の左方にフォーマ26と接続するように搬入コンベヤ(図示せず)を配設し,その搬入コンベヤによって自動的に予め決められた間隔でフォーマ26に送り込んでもよい。
【0021】
フォーマ26によって水平方向に案内された包装フィルム3は,フォーマ26の後流で機台4の上面6の上方に配置された筒状フィルム成形手段8によって走行される。筒状フィルム成形手段8は,図2に示すように包装フィルム3の両側縁部12を間に挟み互いに逆方向に回転する一対の牽引ローラ(紙引きローラ)9から成る。牽引ローラ9は,その回転によって図1及び図2の左方から右方へと包装フィルム3を連続的に引っ張り,更に後方へと包装フィルム3を送り出す。包装フィルム3のフィルム送り速度は,原反フィルムロール2を繰り出す繰出し手段のフィルム繰出し速度と同調制御される。包装フィルム3の両側縁部12(起立部3bと略同じ。ただし,起立部3bと必ずしも同じにする必要はない)は,牽引ローラ9によって互いに寄せ合わされて重ね合わされ,包装フィルム3を帯状から筒状に成形する。フォーマ26は,牽引ローラ9による包装フィルム3の引張りと送りに対して抵抗を与えるが,この抵抗によって包装フィルム3の横方向のずれが防止され,包装フィルム3の走行に安定性が与えられるものと考えられる。包装フィルム3の走行を安定させるには,起立部3bの高さは,縦シールのシール幅程度の長さがあれば充分である。
【0022】
筒状フィルム成形手段8の後流には,一対の牽引ローラ9によって送られる包装フィルム3に縦シールを施す縦シール手段10が設けられている。縦シール手段10は,互いに逆方向に回転する一対の縦シールローラ(背貼りシールローラ)11から成る。縦シールローラ11は,牽引ローラ9によって合掌状に挟み込まれた包装フィルム3の両側縁部12の合わせ面を溶着して縦シールする加熱ローラである。縦シール手段10の更に後流には,横シール手段13が配置されている。横シール手段13は,筒状に成形された包装フィルム3の上下でボックスモーション作動をする一対の加熱体14であり,包装フィルム3を挟んで移動する行程で包装フィルム3を1つの包装体15に相当する長さ毎に溶着して横シールを施す。加熱体14には,包装体15毎に切断する切断刃又は溶断刃(図示せず)を設けてもよい。作製された包装体15は,コンベヤ16によって搬送される。横シール手段13は,図示した例ではボックスモーション作動をする一対の加熱体14であるが,端面に溶着用のヒータ(及びカッタ)を有する回転シーラとしてもよい。横シール手段13は,製品としての包装体15の密封性を問わない場合には,結束等の他の封緘手段であってもよい。
【0023】
各包装体15の内部には,脱酸素剤のような包装物7に応じた付属物17が封入される。付属物17を包装フィルム3上に供給する付属物供給機構19は,機台4に支えられたフレーム(図示せず)に備え付けられており,付属物17は,ロール20に巻き取られて蓄えられている。ロール20から適宜の手段によって繰り出された付属物17の列には,その一方の表面に付着部材としての両面接着又は両面粘着テープ21が貼り付けられ,両面接着又は両面粘着テープ21の剥離ライナ22は,別のロールによって回収される。付属物17の列は,切断刃を備えた切断手段23によって個々の付属物17に切断され、個々の付属物17がシュート24によって包装フィルム3上に滑り投下される。シュート24は,付属物17の下面に設けられる両面接着又は両面粘着テープ21がシュート24の斜面に付着しないように,両面接着又は両面粘着テープ21の幅より充分広い溝25を有している。シュート24からの付属物17の投下間隔は,包装フィルム3上への包装物7の載置間隔と合わされる。付属物17は,シュート24を滑り降下し,包装フィルム3に衝突した勢いでフォーマ26の底板部29によって平坦に維持されているフラット部3a上に付着される。無地の包装フィルム等,包装体15となったときの位置が特定し難い包装フィルムの場合には,付属物17の付着位置が包装物7を載置させる目安になる。付属物17の表面には,両面接着テープや両面粘着テープの代わりに,接着剤や粘着剤を塗布することにより,予め付着部分を形成しておいてもよい。
【0024】
付属物17を付着させるタイミング及び位置は,包装フィルム3上に既に載置された包装物7の側方としてもよく,後で載置される包装物7の側方となるべき載置位置であってもよい。更に,包装物7が載置されるのと同時に付属物17を包装物7の載置位置の側方の包装フィルム3上に付着させてもよい。付属物17と包装フィルム3の幅との関係について,図5の記載に基づいて説明する。包装フィルム3の全幅W0 に対して,両側に縦シール代(背貼り代)W2 を残して,中央寄りにフラット部3aの幅W1 が設定される。包装フィルム3に載置される包装物7の側方の領域であれば,袋包装体15(図11参照)が作製された場合,付属物17は包装体の側面又は裏面に位置することはあっても,前面に位置することはない。付属物17をフラット部3aの縦シール代W2 に近づけて付着させると,付属物17は,完成した袋包装体15の縦シール部分(背貼り部分)35が形成された側に位置する。付属物17をフラット部3aの中央寄りに付着させると,付属物17は完成した袋包装体15の表側に位置する。かかる配置は,無地の包装フィルム等の包装フィルム3に透明部分が無い場合,或いは付属物17が表側から見えても差し支えない場合に限られる
【0025】
図11は,ピロー包装によって作製された袋包装体の斜視図である。縦シール部分35と交差して,横シール手段13によって横シール部分36が形成されている。包装フィルム3は,デザイン,商品名,商品の内容等に関して印刷が施されていることが多いが,包装フィルム3の一部を透明にして包装フィルム3を通して内部の包装物7を確認することができるようにすることも普通に採用されている。付属物17は包装フィルム3に付着されているので,袋包装体15の表面側の包装フィルム3に透明部分があっても,付属物17が袋包装体15の中でその透明部分に移動してくることがない。袋包装体15が商品として店頭で陳列された状態でも,消費者は,付属物17のために包装物7が見えないということがない。なお,包装物7や袋包装体15の形状等に応じて,付属物17の付着位置は内部の側面又は裏面の範囲内で任意に定め得る。また,付属物が袋包装体15である等,付属物17にシール手段で挟み込まれても支障がない部分がある場合には,その支障のない部分をシール手段で挟み込む等,包装フィルム3と一緒にシールすることも可能である。
【0026】
包装物を包装フィルム3に載置するのを容易にするため,筒状フィルム成形手段8の直近上流に配置された拡開ガイドによって,包装フィルム3を横方向に拡開するのが好ましい。フォーマ26によってフラット部3aが成形される位置から拡開ガイドが設けられる位置まで,包装フィルム3のフラット部3aが維持される長手方向に広い包装物の供給範囲L(図2参照)が確保される。
【0027】
図6及び図7を参照して,この発明による逆ピロー包装機に用いられる拡開ガイドについて説明する。図6はこの発明による逆ピロー包装機の拡開ガイドを含む領域を示す一部拡大平面図,図7は別の拡開ガイドを用いた逆ピロー包装機の一部拡大平面図である。図1及び図2に示された構成要素及び部位と同様の機能を有するものには同じ符号を付してあり,重複する説明を省略する。図6に示された拡開ガイド31は,垂直に延びた非回転の丸棒状の拡開ガイドであり,包装フィルム3は拡開ガイド31の表面を滑って走行する。また,図7に示された拡開ガイド32は,包装フィルム3の走行方向に略沿って配置された棒状又は板状の拡開ガイドである。包装フィルム3が到来する側は,拡開ガイド32は次第に包装フィルム3に接近するように屈曲されており,付属物17との接触を滑らかにしている。拡開ガイド31又は32は,通過する付属物17に接触する位置に配置される場合には,付属物17を包装フィルム3に押さえ付けて包装フィルム3への付着をより確実にする押圧手段としての働きをする。原反フィルムロール20(図1参照)に巻き取られていた付属物17は,特にロール20の中心寄りに巻き取られていたものほど反りが生じ易いが,拡開ガイド31及び32は,押圧手段としての働きをする場合に,そのような反りを矯正して,付属物17が包装フィルム3から剥がれ易くなるのを防止している。
【0028】
この逆ピロー包装機1に用いられる包装フィルム3は,フォーマ26によって起立部3bが形成されているので,フラット部3aだけの幅を有する包装フィルムと比較して,両側の起立部3bの合計幅だけ広いものを用いることができる。また,両フォーマ片を横方向にアジャストすることにより,包装サイズの変更に対応することができる。
【0029】
付属物付着手段,及び付着された直後の付属物を包装フィルムに押圧するローラから成る押圧手段の別の例について説明する。図8は,別の構造の付属物付着機構と押圧手段とを備えた逆ピロー包装機の別の実施例を,フォーマの中央位置にて切断して示す図である。図8に示した付属物17の包装フィルム3への付属物付着手段50は,付属物17を把持する把持具を備えている。把持具の一例として吸着具51が挙げられる。付属物17は,図1に示した付属物供給機構19と同様な機構によって供給される。即ち,両面接着又は粘着テープが貼られた付属物17の列は一対の送りローラ55で下方に送られ,回動軸52の側方位置で切断手段56によって個々の付属物17に切断される。吸着具51は,回動軸52の周りに横方の受取位置と下方の付着位置との間を往復回動する。吸着具51の先端に設けられた吸着カップ54には,エア通路53が開口して負圧が作用している。切断された個々の付属物17は,受取位置に回動した吸着具51によって吸着される。吸着具51は,吸着した付属物17を包装フィルム3の載置すべき場所の直上にまで供給し,包装フィルム3の供給速度や1袋包装体の長さ等に基づいた所定のタイミングによって包装フィルム3上に落下させる。落下の際に吸着具51のエア通路53に作用するエアを吸気から排気に切り換えて,圧縮エアの吹付けで付属物17の包装フィルム3への押付け力を高めてもよい。
【0030】
図8に示されているように,押圧手段の別の例としての押さえローラ60が付属物付着手段の後流に配設されている。押さえローラ60は,付属物17の厚みを考慮して底板部29と対向する位置に配置される。過大な力を付属物17や包装フィルム3に与えないため,押さえローラ60は,押さえばね61を介して支持体62に進退可能に支持されている。また,押さえローラ60を弾性体で構成してもよい。押さえローラ60は,包装フィルム3上に載置された状態の付属物17を底板部29を下に敷いて包装フィルム3に対して押さえ付ける。その結果,付属物17は,接着剤等の付着部材によって包装フィルム3に確実に付着される。拡開ガイド31,32が設けられ且つ拡開ガイド31,32が押圧手段としての働きをしている場合等には,押さえローラ60を用いる必要はない。
【0031】
【発明の効果】
この発明は,上記のように構成されているので,次のような効果を奏する。即ち,この発明による逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機においては,包装フィルムを主たるフラット部とその両側の起立部とに成形するフォーマを用い,フォーマによって包装フィルムの蛇行を規制しているので,包装フィルムは機台の上面で横方向に安定して走行する。また,充分広いフラット部の包装物の載置位置の側方に位置する実質的に平坦な領域に付属物を付着させるので,付属物を,他の機構等と干渉することなく,包装フィルムに確実に且つ容易に付着させることができる。フォーマによる成形前の包装フィルムに付属物を付着しないので,付属物がフォーマ通過時に包装フィルムから剥がれることがない。更に,安定走行する包装フィルムに付属物を付着させるので,付属物の付着位置にバラツキが生じない。その結果,付属物の包装フィルムへの付着位置が安定するので,たとえ硬いエッジがあるような付属物であっても,付属物は包装体の内部の側面又は裏面の所定の位置に封入され,付属物の付着位置のずれによって包装フィルムを傷つけたり袋包装体の密封性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による逆ピロー包装機の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1に示す逆ピロー包装機の一部を示す平面図である。
【図3】図1に示す逆ピロー包装機のフォーマを示す斜視図である。
【図4】図1に示す逆ピロー包装機の前面図である
【図5】包装フィルムの幅と付属物との関係を説明する図である。
【図6】この発明による逆ピロー包装機における拡開ガイドを含む領域を示す一部拡大平面図である。
【図7】別の拡開ガイドを用いた逆ピロー包装機の一部拡大平面図である。
【図8】この発明による逆ピロー包装機の別の実施例を,フォーマの中央位置にて切断して示す一部拡大図である。
【図9】フォーマを備えた逆ピロー包装機の側面図である。
【図10】図9に示す逆ピロー包装機の正面図である。
【図11】ピロー包装によって作製された袋包装体の斜視図である。
【符号の説明】
1 逆ピロー包装機
3 包装フィルム
3a フラット部
3b 起立部
4 機台
7 包装物
8 筒状フィルム成形手段
9 牽引ローラ
10 縦シール手段
12 側縁部
13 横シール手段
15 包装体
17 付属物
19,50 付属物供給機構
21 両面接着テープ又は両面粘着テープ
24 シュート
26 フォーマ
29 底板部
30 側板部
31,32 拡開ガイド
51 吸着具
60 押さえローラ

Claims (4)

  1. 包装フィルムをフォーマによってフラット部とその両側の起立部とから成る形状に成形すると共に前記フォーマによって横方向に走行案内し,機台の上面を横方向に走行する前記包装フィルムの前記フラット部に包装物を載置すると共に前記包装物の載置位置の側方に位置する前記包装フィルムの実質的に平坦な領域に前記包装物の付属物を付着し,前記付属物が付着された前記包装フィルムを前記横方向の走行中に前記包装物の周りに筒状に成形し,前記包装フィルムに縦シールを施すと共に前記包装物間で前記包装フィルムに横シールを施すことにより,前記付属物を内側に付着した前記包装フィルムによって前記付属物を包装体の内部の側面又は裏面に位置させる状態で前記包装物を包装することから成る逆ピロー包装方法。
  2. 包装フィルムをフラット部とその両側の起立部とから成る形状に成形すると共に前記包装フィルムを機台の上面で横方向に走行案内するフォーマ,包装物が載置される前記包装フィルムの前記フラット部に前記包装物の付属物を付着させる付属物付着手段,前記付属物付着手段の前記横方向の後流に配置され,前記付属物が付着された前記包装フィルムを前記包装物の周りに筒状に成形すると共に前記包装フィルムを走行させる筒状フィルム成形手段,前記筒状フィルム成形手段の後流に配置されると共に筒状に成形された前記包装フィルムに縦シールを施す縦シール手段,及び前記縦シール手段の後流に配置されると共に前記包装物間で前記包装フィルムをシールする横シール手段を備え,
    前記付属物付着手段は,前記包装フィルムの前記フラット部上において,前記包装物の載置位置の側方に位置する実質的に平坦で且つ包装体とされたときにその内部の側面又は裏面に位置することになる領域に前記付属物を付着させること,
    から成る逆ピロー包装機。
  3. 前記付属物付着手段は,前記付属物を前記フラット部に滑り投下させるシュート,又は前記付属物の供給手段から受け取った前記付属物を前記フラット部の上方で解放投下する把持具と,前記フラット部上に載置された状態の前記付属物を前記フラット部に押圧する押圧手段とを有していることから成る請求項2に記載の逆ピロー包装機。
  4. 前記筒状フィルム成形手段の上流近傍には,前記包装フィルムを幅方向に拡開し前記包装フィルム上への前記包装物の供給範囲を拡大する拡開ガイドが設けられており,前記拡開ガイドは,前記包装フィルム上に付着された状態で通過する前記付属物を前記包装フィルムに押し付けることから成る請求項2に記載の逆ピロー包装機。
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