JPS5843004B2 - 異形集成材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は異形集成材に関するものである。

従来の異形集成材は、たとえば第１図に示すように、多
数枚のつき板１を積層するとともに屈曲して溝形に成形
し、その溝内部に芯材２を充填するとともに解放端に補
強部材３を接合して仕上げるようにしているため、部品
点数、接合回数が多く、さらに積層、屈曲後のつき板１
の補強部材３との接合用端面４を精度よく仕上げなげれ
ばならずコスト高となり、また、その接合部分が美観を
低下させるという問題があった。

また、第２図で示すように原木からロータリースライス
された連続単板５をその連続状態のまま戸斤常の引Ｚｌ
ｙ＃会キリレトでよ費仝文ＲイＹθ）すｒｌ 、力４乞
目ａ）すど゛れた異形集成材６を得る場合にあっては、
原木には一般に部分的な欠点を有することが多いため、
長尺にわたって欠点のないスライス単板を得ることが難
しく、したがって歩留りが著しく悪くなってコスト高と
なるという問題があった。

したがって、この発明の目的は、外観のすぐれた製造コ
ストの安い異形集成材を提供することである。

この発明の実施例を第３図ないし第７図に基づいて説明
する。

すなわち、この異形集成材は、第３図Ａに示すように、
つき板７０表面に接着剤８を塗布して同図Ｂのように積
層し、同図Ｃに示すように両端部９のそれぞれの上面に
積層されたつき板７の厚み分だけ切欠いた四角柱からな
る雄金型１０をその切欠部１１部分で当接して、同図Ｃ
〜Ｅで示すようにその積層つき板７で雄金型１０を包み
込むように折曲げ、両端部９を相互に接合して筒状に形
成し、外周からカロ熱、加圧して成形したものである。

なお両端部９の接合面１２は同図りの段階で接着剤８を
塗布している。

また、成形を終ったこの異形集成材は雄金型１０を抜去
して第４図のような製品とするものである。

このように構成した異形集成材は、外周面につき板７の
積層端面１３が全く現われずむく材と少しも見劣りしな
い外観を呈するため、柱や框としてそのまま利用できる
うえ、従来の異形集成材のように芯材や補強部材と接合
する必要がないため材料コストを低減でき、さらにつき
板７の積層端面１３を精度よく揃えて仕上げる必要がな
くなり、その工程を省略できるという効果がある。

さらにまた、この異形集成材は両端部９の接合面積（接
着剤８の塗布面積）が広いので接着強度を高めることが
できる。

なお、この実施例における雄金型１００代りに芯材を用
いてこれを抜去せずにそのまま補強部材としての作用を
もたせるようにしてもよく、また、これら型の代りにロ
ールフォーミングにより筒状に成形するようにしてもよ
い。

また、第５図はこの発明の他の実施例の断面を示すもの
であり、積層されたつき板１４の両端を積層端面１５が
内側となるように相互に筒状に接合して、その接合部１
６の先端１７を筒体内の対向面にまで延長して接合した
もので、接合部１６が補強用リブとして作用するように
している。

さらに、第６図および第７図は他の実施例であり、それ
ぞれつき板１８，１９を積層してその積層端面２０，２
１を内側にして断面３角、６角の筒体を形成するように
接合しており、それぞれの用途に応じて各種の形状に成
形できることを示している。

以上のように、この発明の異形集成材は、積層したつき
板の両端部を巻き込んで双方の外表面同士を接合して筒
状に形成したため、外観がすぐれ、製造コストが安価で
あり、さらに接合部分の強度を高めることができるとい
う効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ従来の異形集成材の斜視
図、第３図はこの発明の異形集成材の製造工程の一例を
示す断面図、第４図はこの発明の一実施例の断面図、第
５図ないし第７図はそれぞれこの発明の他の実施例の断
面図である。 ７．１４，１８，１９・・・・・・つき板、１３，１５
゜２０．２１・・・・・・積層端面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 積層したつき板の両端部を巻込んで双方の外表面同
   士を接合して筒状に形成した異形集成材。 ２ 前記筒体の断面が多角形である特許請求の範囲第１
   項記載の異形集成材。 ３ 前記筒体の内部が中空である特許請求の範囲第１項
   記載の異形集成材。