JPS5939020B2 - ア−チ形建築用材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は開口部のアーチ枠等に使用するアーチ形建築
用材に関するもので、製造を容易でかつ強度を向上させ
ることを目的とする。

この発明の一実施例を第１図ないし第４図を用いて説明
する。

すなわち、このアーチ形建築用材は第１図に示すように
、長手方向に半円形に湾曲したアーチ形板状体１であっ
て、この板状体１はその厚み方向に積層・接着した複数
の単板層２からなる。

各単板層２は、板状体１の長手方向に対して傾斜して配
列され側面を互いに突合わせた複数の単板３から構成さ
れる。

この建築用材の製造はつぎのようにして行う。

すなわち、ロークリまたはスライス単板を一定の幅にカ
ットし、これら単板の長手方向を滑り刃継ぎまたは突付
けで継合せたのち、これら単板をフープ状に巻き取る。

つぎに、第２図に示すようにフープ状に巻き取った複数
の単板３を接着剤を塗布しながら大直径の鉄芯４に螺旋
状に一度に巻き込み、同時にプレスを行うことにより連
続的に円筒状のものを形成する。

接着剤の乾燥後、鉄芯４を抜き取る。

そののち、第２図に示す一点鎖線５の位置で切断するこ
とにより第３図に示すように円筒半径が大きく、軸方向
に短く、厚み方向に隣り合う単板３の巻付方向が同一方
向であるリング状体６を得る。

このリング状体６を第３図の一点鎖線７で示す位置で半
分に切断することにより、第１図に示すようなアーチ形
建築用板を得ることができる。

この建築用板は第４図に示すようにアーチ枠の頭部８と
して利用できる。

すなわち、アーチ枠の頭部８の両端面にそれぞれ板９を
接続することにより簡単にアーチを形成できる。

このように構成しためめ、従来のようにまず板状の化粧
合板を作成しこれをプレス等により折り曲げて製造する
方法に比してアーチ形築用板を容易に製造することがで
きる。

また、単板３を螺旋状に巻き付け、かつ厚み方向で各単
板層２を一体に接着しているために強度も大きくなる。

なお、この実施例では、厚み方向に隣り合う単板の巻付
方向を同一方向としたが、各層ご吉に単板の巻付方向が
相互にほぼ直交するようにしてもよい。

以上のように、この発明のアーチ形建築用材は、長手方
向に半円形に湾曲したアーチ形板状体であって、この板
状体はその厚み方向に積層・接着した複数の単板層から
なり、しかも各単板層は前記板状体の長手方向に対して
傾斜しかつ側面を互いに突合せた複数の単板からなるた
め、製造が容易でかつ強度にすぐれているという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の斜視図、第２図および第
３図はその製造方法の説明図、第４図はアーチ形建築用
材の使用説明図である。 １・・・・・・アーチ形板状体、２・・・・・・単板層
、３・・・・・・単板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 長手方向に半円形に湾曲したアーチ形板状体であっ
   て、この板状体はその厚み方向に積層・接着した複数の
   単板層からなり、しかも各単板層は前記板状体の長手方
   向に対して傾斜しかつ側面を互いに突合せた複数の単板
   からなることを特徴とするアーチ形建築用材。