JPS5840272Y2 - 複合型負圧制御弁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は自動車の各種負圧作動装置用の作動負圧制御弁に
関する。

自動車エンジンには二次空気供給装置、排気ガス再循環
装置、点火時期制御装置等のように、エンジンインテー
クマニホルドに発生する負圧を作動用の入力として利用
している各種の負圧作動装置が装備されている。

特に近来、上記のようなエンジン排気ガス浄化用の各種
装置が自動車ボンネット内に備え付けられ、これらがイ
ンテークマニホルド内の負圧により作動されている実情
である。

然しなから、従来これら各負圧作動装置への配管、制御
弁の組付は相当な占有空間を要し、煩雑な配管となって
いた。

本案の負圧制御弁は、いくつかの負圧出力ポートを１個
の負圧入力ポートに連絡し、かつ入力ポートと出力ポー
トとの導通を制御するバルブ及び制御用の信号入力ポー
トを複合して１個の・・ウジングに備えあるいは収めた
ものであって、占有空間を節約し、配管の簡疎化に有効
であって、自動車ボンネット内への備付を容易化し得る
ものである。

以下図について本案を説明する。図においてボデー１は
右方に第１出力ポート２と第２出力ポート３を有し、そ
の中空内部にさらにバルブ室４を有する。

バルブ室４内には、第１パルプ５及び対設された１対の
シート６と７からなる弁機構を有する。

バルブ５ばばね８によって、シート７方向に付勢される
。

ボデー１は図の上方の開口部を第１キヤツプ９により閉
じ、ボデーとこのキャップ間に第１ダイアフラム１０の
周縁をはさみシールする。

ダイアフラム１０はその中心部に第１ピストン１１を有
する。

ピストン１１は圧縮ばね１２の一端を受け、ばね１２の
他端はリテーナ１３で受ける。

リテーナ１３は調節ねじ１４に受ける。

ピストン１１は図の下方に突起１５を有し、この突起は
環状シート７の孔内を緩く貫通してバルブ５に当接する
。

なおこの第１キヤツプ９は第１信号ポート１６を有する
。

ボデー１は図の下方の開口部を第２キヤツプ１７で閉じ
、これに入力ポート１８を備える。

またボデー１は図の左方の開口部を第３キヤツプ１９で
閉じこれに第２信号ポート２０を備える。

この第３キヤツプ１９とボデー１との結合箇所に第２ダ
イアフラム２１の周縁をはさみシールしている。

ダイアフラム２１の中心部には、第２ピストン２２を有
し、そのパルプ室２５内に第２バルブ２３と圧縮ばね２
４とを収容する。

バルブ２３は、ボデー側に固定された第２シート２６と
協同して弁機構を作る。

以上の構成により、図中、ボデー上方に第二信号室３１
、大気ポート２９付きの第１大気室２８が区画され、下
方に入力室３０．左方に第二信号室３１と、大気ポート
３２付きの第２大気室３３が区画される。

入力室３０は図の左上方の第３出力ポート３４にも通ず
る。

また第二大気室３３とも、第２バルブ２３及びシート２
６よりなる弁機構を介して通ずる。

入力室３０はさらにまた図の右下方の第２出力ポート３
に通じ、第１バルブ５及びシート６からなる弁機構を介
して第１出カポート２とも通ずる。

なお第１信号室２７は第１信号ポート１６を介して負圧
信号源に通じ、第２信号室３１は第２信号ポー）２０を
介して信号源に通ずる。

次に本案制御弁の作動について説明する。

下方の入力ポート１８は自動車エンジンの例えばインテ
ークマニホルドのような負圧源に連結する。

また第１信号ポート１６は例えば気化器のスロットルバ
ルブより下流位置に通じ、第２信号ポート２０は例えば
高度補償バルブに連通ずる。

本案制御弁が休止中は第１バルブ５と第２バルブは図示
の位置を占める。

従って入力ポート１８から負圧入力があると右方の第２
出カポート３及び左上方の第３出力ポート３４には、こ
の人力が入力室３０を介して直ちに供給され、これら各
出力ポートから、以下に連絡する負圧駆動作動装置、例
えばエンジン排気ガス再循環装置制御弁、点火時期制御
装置弁、その他に対して作動用負圧入力が与えられる。

次に上方の第１信号ポート１６がら負圧信号入力がある
と、第１ダイアフラム１ｏ付きの第１ピストン１１がそ
の両面間の圧力差によりばね１２に抗して上方に偏位す
る。

このピストンに追随して第１バルブ５がばね８に押され
て下方のシート６から離れて上方のシート７に着座する
。

その結果、第１出カポート２がそれまでの第１大気室２
８を介しての大気開放状態から、入力室３ｏへの導通状
態へと切換えられる。

従って第１出カポート２からも負圧出力が得られる。

図の左方の第２信号ポート２ｏから負圧入力信号が入る
と第２ダイアフラム２１付き第２ピストン２２がその両
面の受圧差によりばね３５に抗して図の左方に偏位して
バルブ２３を開弁させる。

その結果、入力室３０は第２大気室３３に導通する。

そこでもし第１バルブ５が図の位置を占めていてそれま
で入力ポート１８に負圧入力中であったとすれば、各出
力ポート３と３４にそれまで続いていた負圧出力が大気
圧により消されることになり、これら各出力ポートに連
絡している各作動装置がこの影響を受けることになる。

以上説明の通りに本案負圧制御弁は作動して、１個の入
力ポート１８からの負圧入力を、２個の信号負圧入力に
応動して制御し、３個の出力ポートから負圧出力として
供給するものである。

本案の特徴とするところは、これら各人力ポート、信号
ホード、出力ポート及び制御用の各バルブを唯１個のハ
ウジングに収め備えたことである。

これにより、自動車ボンネット内の備え付は占有空間の
節約と配管の簡疎化に著しく有効な負圧制御弁を提供す
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本案負圧制御バルブの縦断面図である。 １・・・ボデー ２，３，３４・・・出力ポート、１８
・・・入力ポート、１６，２ｏ・・・信号ポート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 入力ポート１８付きの入力室３０、第１出力ポト２、入
   力室３０に常時通ずる第２出力ポート３及び第３出力ポ
   ート３４、第１出力ポートを入力室３０もしくは大気圧
   の何れかに切換導通するように配設された切換弁型の第
   １パルプ５、第１パルプ５に連動する負圧応動型の第１
   ダイアフラム１０付きの第１ピストン１１、入力室３０
   にこれを大気開放あるいは大気から遮断するように付設
   された第２バルブ２３、この第２バルブ２３に連動する
   負圧応動型の第２ダイアフラム２１付きの第２ピストン
   ２２を備えてなる複合型負圧制御弁。