JPS583338Y2 - 電気部品の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスイッチや可変抵抗器など小型電気部品の取付
構造に関する。

スイッチや可変抵抗器などの小型電気部品をプリント配
線板やシャーシの平板部分に取り付ける場合、従来は第
１図に示すように、たとえばプリント配線板１′に金属
板からなる立板２′をねじ３′で固定し、この立板２′
にスイッチなどの小型電気部品４′をねじ５′で固定し
ていた。

このような従来の取付構造は、立板２′をプリント配線
板１′にねじ止めしたり、小型電気部品４′を立板２′
にねじ止めするのに手数がかかるばかりか、小型電気部
品に必ずナツトを埋め込むかあるいはねじ穴を設けなけ
ればならないという欠点がある。

本考案は上述の如き従来の欠点を改善する新しい考案で
あり、その目的は小型電気部品をねじ止めやかしめ手段
を用いることなくシャーシやプリント配線板上に取り付
ける簡易な取付構造を提供することにある。

その目的のために、本考案の小型電気部品の取付構造は
、電気部品を係止するための耳片と電気部品を掛止する
ための舌片と電気部品の端子を導出するための切欠きと
スナップ状係止片を有する一対の対向側面板を上面板か
ら垂下させた保持筐体を設け、電気部品を前記保持筐体
の上面板と一対の対向側面板と耳片と舌片とによって保
持し、前記保持筐体のスナップ状係止片を基板に設けた
穴にスナップ状に係止させたことを特徴とするもので、
以下実施例について詳述する。

第２図および第３図は本考案に係る保持筐体の一実施例
を示す側面図と背面図である。

同図からあきらかなように、保持筐体１は上面板１ａと
これより垂下する一対の対向側面板１ｂおよび１ｃとを
有し、下方側と両端面側とが開放されており、ポリカー
ボネート樹脂、ポリアセタール樹脂などの合成樹脂にて
形成されている。

側面板１ｂおよび１ｃには切欠き１ｅが設けられ、側面
板１ｂおよび１ｃの上方には該切欠きを挾んで対向側に
２個の耳片１ｄが形成され、またその下方には１個の舌
片１ｆが内方に向って切起されている。

そして側面板１ｂおよび１ｃの下端には断面”く字゛′
状に折曲されたスナップ状係止片１ｇが形成されている
。

第４図および第５図は保持筐体１により保持される小型
スイッチの側面図と背面図である。

スイッチ２は左右対称形状の分割筐体２ａ、２ａを有す
る。

分割筐体２ａの上部には半弧状の実機２ｂが形成されて
おり、これら２つの実機２ｂに挾まれる空間内には、作
動子２Ｃが配設されている。

作動子２ｃは分割筐体２ａ内に移動可能に支持され、図
示されていない分割筐体２ａ内の可動接点を作動せしめ
る。

分割筐体２ａには、回転軸３が回転可能に支承されてお
り、該回転軸３を回転せしめることによって、作動子２
ｃを移動せしめ、回路を切り換える。

なお、３ａは回転軸３のかしめ部、４は回転軸支承用の
ワッシャである。

一方の分割艇体２ａの側部には、固定接点と接続してい
る端子５が突設され、他方の分割筺体２ａの下部には、
共通固定接点と接続している端子６が突設されている。

次に上述の如きスイッチ２を保持筺体２をもって電気部
品を取り付ける基板たとえばプリント配線板への取り付
けを説明する。

スイッチ２の分割筐体２ａが保持筐体１の各一対の耳片
１ｄ間に在るようにしてスイッチ２の半弧状の突堤２ｂ
を先頭に保持筐体１の下方の開１１部１ｂから挿入して
押し込み、半弧状の突堤２ｂが保持筐体１の上面板１ａ
の内壁面に達すると、保持筐体１の舌片１ｆがスイッチ
２の底面２ｅに掛止めされてスイッチ２は保持筺体１に
保持される。

このとき、スイッチ２の分割筐体２ａから突設された端
子６は、保持筐体１の切欠き１ｅから突出し、回転軸３
は一対の対向側面板１ｂ間から突出する。

第６図はスイッチ２を保持筐体１に保持せしめた状態を
示す側面図、第７図はその背面図である。

このようにして組み立てられた保持筐体１のスナップ状
係ＩＥ片１ｇをプリント配線板７の穴７ａにスナップ状
に挿入して保持筐体１をプリント配線板７に係止し、さ
らにスイッチ２の端子５および６を同じく穴７ｂに挿入
係止した後、端子５および６をプリント配線板γ上の導
体箔７ｃに半田付けする。

上記実施例は保持筐体１にスイッチ２を保持せしめたも
のであるが、保持筐体に保持する部品はスイッチに限ら
ず、口１変抵抗器、小型プラグ、ランプホルダなど他の
小型電気部品を保持せしめることもできる。

また、保持筐体も合成樹脂ばかりでなく、薄い金属板に
て形成できることは勿論のことである。

以上詳細に説明したように、本考案は保持筐体の対向側
面板に設けた２個の耳Ｊ１間に小型電気部品を確実に係
１−）−、せしめ、さらに舌片にてこれを掛止めするの
で、小型電気部品は保持筐体に確実に保持され、さらに
、保持筐体もスナップ状係Ｉト片によりプリント配線板
のような部品取付基板に係止されるので、その係止動作
はきわめて簡単でありまたその保持は確実である。

さらに本考案は従来の如くねじ止めやかしめ手段を用い
ることなくしかも簡単な構成で小型電気部品をプリント
配線板等に固着できるので、その実用トの効果はきわめ
て大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の小型電気部品の取付けを説明する斜視図
、第２図および第３図は本考案に係る保持筐体の一実施
例を示す側面図および背面図、第４図および第５図はス
イッチの側面図および背面図、第６図および第７図はス
イッチを保持筐体に保持せしめた状態を示す側面図と背
面図である。 図中、１は保持筐体、１ａは上面板、１ｂおよび１ｃは
対向側面板、１ｄは拝片、１ｅは切欠き、１ｆは舌片、
１ｇはスナップ状係止片、２はスイッチ、２ａは分割筐
体、３は回転軸、５および６は端子、７はプリント配線
板、７ａおよび７ｂは穴である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気部品を係止するための耳片と電気部品を掛止するた
   めの舌片と電気部品の端子を導出するための切欠きとス
   ナップ状係止片を有する一対の対向側面板を上面板から
   垂下させた保持筐体を設け、電気部品を前記保持筐体の
   上面板と一対の対向側面板と耳片と舌片とによって保持
   し、前記保持筐体のスナップ状係止片を基板に設けた穴
   にスナップ状に係止させた電気部品の取付構造。