JPS5832675Y2 - 両開きケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、中仕切板によって一対の開閉蓋との間に夫々
区画された収納部を設けてなる両開きケースに関するも
のである。

そして、本考案の意図するところは、中仕切板の一側面
を囲う如く一定幅の大径枠を該中仕切板の外周面にその
一部が他側面まで延出するように取付すると共に、該中
仕切板の他側面を囲う如く一定幅の小径枠を前記大径枠
における延出部の内側に一部が重合し且つ該重合部の先
端が中仕切板面に達するように固着した点にあり、中仕
切板に大径枠と小径枠を各々取付及び固着することによ
り中仕切板を底板に垂直に立設してふらつかず強固に固
着することができ、その一連の取付作業を簡単且容易と
なしたものである。

更に、上記構造と相まって一対の開閉蓋の閉止時には一
方の開閉蓋に周設した内側枠を大径枠の内周面に着脱自
在に嵌合させ他方の開閉蓋に周設した外側枠を小径枠の
外周面に嵌合させた所謂二重構造とすることにより、使
用時に際して極めて頑丈となし得見栄えも良くしかも形
部れも生じさせない全く新規なものである。

以下に本考案の実施例を書道用具を収容するケースにつ
いて図面と共に詳述する。

図において、１はケース本体であり、２はその底板３の
略中夫に垂直に立設された中仕切板である。

４は一定幅の大径枠であり、中仕切板２の一側面２′を
囲う如く該中仕切板２の外周面に大径枠４の一部が他側
面２″まで延出するように取着する。

５は同じく一定幅の小径枠であり、中仕切板２の他側面
２″を囲う如く前記大径枠４における延出部４′の内側
に一部が重合し且つ該重合部５′の先端５ａが中仕切板
２の他側面２″に達するように固着する。

また、大径枠４及び小径枠５の下端は各々底板３に固着
されている。

６，６ａは底板３の両側に設けられた一対の開閉蓋であ
り、一方の開閉蓋６の外周縁部には前記大径枠４の内周
面４″に着脱自在に嵌合する内側枠７が周設され、他方
の開閉蓋６ａの外周縁部には前記小径枠５の外周面５“
に着脱自在に嵌合する外側枠８が周設される。

一対の開閉蓋６，６ａの閉止時には、第３図に示すよう
に一方の開閉蓋６の内側枠７は大径枠４の内周面４″に
また他方の開閉蓋６ａの外側枠８は小径枠５の外周面５
″にそれぞれ嵌合した二重構造となる。

しがち、この場合内側枠７の先端は中仕切板２の一側面
２′に当接し、外側枠８の先端は大径枠４の先端と突合
せ状となる。

そして前記ケース本体１．中仕切板２゜大径枠４．小径
枠５及び内側枠７．外側枠８は何れも硬質芯板の表裏面
に熱可塑性合成樹脂シートを被着したものにより形成さ
れ、それぞれ各所はウエルダー加工等の熱融着により固
着し、さらにケース本体１の底板３及び一対の開閉蓋６
，６ａはその外面側に芯板とシートの間へ発泡ウレタン
樹脂等のクッション材９が介在させである。

尚、図中１０はポケット、１１は一対の開閉蓋６，６ａ
の閉止を保持させる止め片であり、１２，１２３はそれ
を係止する係止部材の対であり、１３は一対の開閉蓋６
，６ａに夫々取付けられる把手である。

以上のように構成される本考案の両開きケースでは、中
仕切板２の一側面２′を囲う如く一定幅の大径枠４を該
中仕切板２の外周面にその一部が他側面２″まで延出す
るように取付すると共に、該中仕切板２の他側面２″を
囲う如く一定幅の小径枠５を前記大径枠４における延出
部４′の内側に一部が重合し且つ該重合部５′の先端５
ａが中仕切板２の他側面２″に達するように固着した構
成であって、特に中仕切板２の他側面２″の外周に小径
枠５の重合部５′の先端５ａが当接されしかも該中仕切
板２の他側面２″と小径枠５の先端５ａとが固着されて
いるものであるから、例えばウエルダー加工等による熱
融着により固着する場合は極めて都合が良くその作業を
容易に行うことができ、また小径枠５を決められた寸法
にて取付けることにより中仕切板２を底板３に対して垂
直に立設することができる。

また、前記した構造つまり中仕切板２の他側面２″の外
周縁は小径枠５の重合部５′の先端５ａに当接固着させ
であるからふらつくことなく強固なものとなし得、一対
の開閉蓋６，６ａを閉止させた状態ではその構造と相ま
って内側枠７と外側枠８及び大径枠４と小径枠５とが夫
々互い違いに重なり合い所謂二重構造となるがら、極め
て頑丈なものとなりしかも持ち運び等に除土て内部に多
少重量の大きなものを収容しても形部ｔ’Ｌを起こすこ
とは全くない堅固に使用することができる。

更に、この場合外側枠８の表面と大径枠４の表面とが面
一となるため外観上の点においても極めて見栄えが良い
。

更に加えればケースの内部は中仕切板２によって区画さ
れることにより用具を整然とした状態にて収納すること
ができ、さらに収納物の周囲は小径枠及び大径枠等で囲
われて保護されて傷むようなこともなく、収納もまた出
し入れも容易で使い勝手よく使用することができる。

前記実施例では書道用具を収納するケースについて説明
したが、本考案の両開きケースはこのような書道用具に
限らず例えばスケッチ用具ケース、或いは工作用具用ケ
ース等にも使用することができる。

以上説明したように、本考案の両開きケースは中仕切板
の取付けが容易で製作し易く、また該中仕切板は大径枠
と小径枠とにより強固に固着され、しかも大径枠と小径
枠及び内側枠と外側枠とが互い違いに重なり合って二重
構造となるため極めて堅牢であり、さらに収容物は周辺
を大径枠、小径枠等により保護されて収納並びに出し入
れがし易いといったように多くの利点を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例に係わるもので第１図は外観斜視
図、第２図は一対の開閉蓋を開いた状態の斜視図、第３
図は第１図に対応する側断面図、第４図は第２図に対応
する側断面図である。 １・・・・・・ケース本体、２・・・・・・中仕切板、
２′・・・・・・−側面、２″・・・・・・他側面、３
・・・・・・底板、４・・・・・・大径枠、４′・・・
・・・延出部、４″・・・・・・内周面、５・・・・・
・小径枠、５′・・・・・・重合部、５″・・・・・・
外周面、６，６ａ・・・・・・一対の開閉蓋、７・・・
・・・内側枠、８・・・・・・外側枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板の略中夫に中仕切板を垂直に立設し、該中仕切板の
   一側面を囲う一定幅の大径枠を該中仕切板の外周面にそ
   の一部が他側面まで延出するように取付すると共に、該
   中仕切板の他側面を囲う一定幅の小径枠は前記大径枠に
   おける延出部の内側に一部が重合し且つ該重合部の先端
   が中仕切板面に達するように固着し、さらに前記底板の
   両側に一対の開閉蓋を設け、この一方の開閉蓋には大径
   枠の内周面に着脱自在に嵌合する内側枠を周設し、他方
   の開閉蓋には前記小径枠の外周面に着脱自在に嵌合する
   外側枠を周設してなる両開きケース。