JPS5831833Y2 - 梱包装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外筐体上方に空間を隔てて天板を備えた筐体を
梱包する梱包装置に関するもので、輸送中に起る天板お
よび扉の変形を防止するとともに、緩衝材を備えたまま
で被梱包体が使用されるのを防止するものである。

従来の梱包装置としては第５図に示すものが提案されて
いた。

第５図において２１は把手で外筐体２２の側方上部に固
着され、天板２３を外筐体２２上方に挾持し、筺体２４
を構成している。

２５は筐体２４の上側角部を緩衝する上緩衝体であり、
２６は下緩衝体である。

２７は段ボール等で作られた箱である。

上記従来の梱包装置は箱２７の上面に作業者が乗った場
合、箱２７の上面が変形して天板２３に荷重がかかり、
天板２３の変形が起きやすい欠点があった。

また、外筐体２２の前面に設けられた扉は振動により開
閉して変形する欠点があった。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下に本考
案の一実施例としてオーブントースタ−について第１〜
４図を参照して説明する。

図において、１は外筐体で扉２、外板３、側板４等で構
成される。

５は把手で外筐体１の側方上部に固着され、天板６を外
筐体１の上方で挾持している。

７は中緩衝体でスチロール等のやわらかい材料で作られ
た第１の緩衝体８と、この第１の緩衝体８の上面に固着
した段ボール材で作られた第２の緩衝体９から成る。

この中緩衝体７を外筐体１と天板６の空間に介在させ、
第２の緩衝体９の一部を前方へ伸ばして折曲し、扉２の
前面に位置して扉２が開放するのを阻止する折曲片１０
が形成しである。

１１は筐体上側角部を緩衝する上緩衝体、１２は下側角
部を緩衝する下緩衝体である。

上緩衝体１１の一部を、前記中緩衝体７と天板６を介し
て相対向する面に設けるとともに、折曲片１０の前面を
外筐体１の方へ押さえる押えと、折曲片１０の一側端面
に当接する面を形成した切り欠き部１３を設ける。

折曲片１０の他側端面は扉２に設けた□把手１４に当接
して配設しである。

１５は箱で上、下緩衝体１１，１２の外面を包囲してい
る。

上記構成において、箱１５の上面に作業者が乗った場合
、上緩衝体１１で荷重がある程度分散されて天板６に伝
わり、天板６と第２の緩衝体９でさらに力を分散され、
第１の緩衝体８を通じて筺体１へ伝えられる。

したがって作業者の体重は第１の緩衝体８には分散され
てかかるので圧縮量は均一で少くなり、天板６も弾性限
界内の変形しか受けないようにすることができ永久変形
を生じにくい。

また上記効果が維持できるように中緩衝体７の第２の緩
衝体９に設けた折曲片１０で、左右への位置ズレを防止
している。

また、折曲片１０により扉２が開放されるのを阻止して
いるので、扉２のガタッキが少なく、変形が生じにくい
。

さらに、このオーブントースタ−の扉２を開く際、折曲
片１０を除かねばならないので、中緩衝体７を備えたま
までオーブントースタ−を使用することがなく、火災の
危険がない。

以上の説明でも明らかなように、本考案によれば輸送中
の積荷の上げ下ろしの際に起こる箱の踏み込みにおいて
も天板の変形が生ぜず、また、折曲片により扉の開放を
阻止しているので、扉の変形を防止でき、さらには中緩
衝体を備えたままで被梱包体を使用することなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す梱包装置の被梱包体と
中緩衝体の一部切欠斜視図、第２図は同梱包装置の梱包
箱を除去した一部切欠斜視図、第３図は同梱包装置の断
面図、第４図は従来の梱包装置の斜視図である。 １・・・・・・外筐体、６・・・・・・天板、７・・・
・・・中緩衝体、１０・・・・・・折曲片、１１・・・
・・・上緩衝体、１２・・・・・・下緩衝体、１５・・
・・・・箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉を備えた外筐体と空間を隔てて上方に位置する天板を
   備えた被梱包体と、梱包箱と、前記被梱包体と前記梱包
   箱の角部間に介在する複数個の緩衝体と、前記空間に挿
   入される中緩衝体とを備え、前記中緩衝体には前記界の
   前面に位置して扉の開放を阻止する折曲片を一体に形成
   した梱包装置。