JPS5828407B2

JPS5828407B2 - ガソリンエンジン

Info

Publication number: JPS5828407B2
Application number: JP48087920A
Authority: JP
Inventors: 一行田地
Original assignee: Fuji Heavy Industries Ltd
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 1973-08-04
Filing date: 1973-08-04
Publication date: 1983-06-15
Also published as: JPS5036808A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、シリンダ内の燃焼をほぼ完全にして、比較
的クリアーな排気ガスを排出できるように改良したガソ
リンエンジンに関するものである。

エンジンそのものを改良して排気ガス中に含１れる有害
成分をできるだけ抑えようとしたものには、主燃焼室に
希薄混合気を入れかつ副燃焼室にインジェクタにより燃
料噴射を行って燃焼させるガソリンエンジンが知られて
いる。

この方式のガソリンエンジンは、希薄混合気と濃混合気
とを成層化して供給し燃焼させる方式のものとは異なり
、二組の吸気系（キャブレタークリーナ、燃料噴射弁な
ど）を必要としないが、燃料噴射のためのインジェクタ
には高圧ポンプを必要とする欠点がある。

この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、比較的コ
ンパクトかつ簡単な構造で、運転状態に応じて好ましい
副燃焼室への燃料噴射が遠戚できるように改良したガソ
リンエンジンを提供しようとするものである。

以下、この発明を図示の実施例にもとづいて具体的に説
明する。

第１図にむいて、符号１は、ピストン２を滑動自在に嵌
装したシリンダで、このシリンダ１のシリンダヘッド３
には、主燃焼室４およびこれに連通ずる副燃焼室５が形
成されている。

上記主燃焼室４には吸気ポート６が連通しており、ここ
には吸気弁７が配設され、かつ主燃焼室４には図示しな
い排気弁が設けられている。

この吸気弁７はばね８によって閉塞側に偏倚力を受けて
かり、弁桿７ａの外端をロッカアーム９の先端に設けた
調節ねじ１０に当接している。

このロッカアーム９は、軸１１に枢支されてい、他端
は軸１１と平行に設けたカム軸１２のカム１３に摺接し
ている。

一方、副燃焼室５内には点火プラグ１４の先端が臨んで
釦り、また、燃料噴射装置の・・ウジングブロック１５
がシリンダヘッド３に螺着され、その一端を副燃焼室５
に臨１せている。

このノ・ウジングブロック１５には、摺動自在にポペッ
ト弁１６が設けてあり、その弁体１６ａを副燃焼室５内
に位置させている。

このポペット弁１６の弁桿１６ｂはハウジングブロック
１５内に形成したプランジャポンプ室１７内にむいて、
圧縮はね１８により弾圧力をうけ、ポペット弁１６を閉
塞する方向に偏倚されている。

上記弁桿１６ｂの周囲にむいて、ハウジングブロック１
５には燃料噴射口１９が縦スリツト状に形成しである。

上記ポンプ室１７内には、側方より燃料供給通路２０が
連通されており、この燃料供給通路２０には、ポール２
１Ｊｆ３＝よびばね２２よりなる逆止弁が設けられて
いる。

この逆止弁に至る燃料通路２３が燃料供給通路２０と共
にハウジングブロック１５内に形成され、上記燃料通路
２３には、チョークと連動してチョーク作動時に閉じる
ニードル開閉弁２５と、吸入負圧に応動して減速時に作
動する絞り弁２４とが、直列に設けられ、燃料源からの
燃料の供給の断続ならびに流量調節が行なえるようにし
であるＯ上記ポンプ室１Ｔには、ポペット弁１６と対向してピス
トン２６が設けてあり、このピストンのピストン桿２６
ａをハウジングブロック１５外に突出させである。

このピストン桿２６ａには圧縮はね２７が作用して、ピ
ストン２６を上限に引き上げるような弾圧力を上記ピス
トン桿２６ａに働かせている。

このピストン桿２６ａの先端にはロッカアーム２８の先
端に設けた調節ねじ２９が当接してあり、上記ロッカア
ーム２８は軸３０に枢支され、かつ他端を、カム軸１２
に設けたカム３１に当接している。

な釦、第１図中、符号３２はニードル開閉弁２５を開閉
操作するレバー、３３は、上記ニードル開閉弁２５を開
放方向に偏倚するばね、３４は絞り弁２４を作動するレ
バー、３５はこの絞り弁２４を開放方向に偏倚するばね
である。

このような構成では、吸気弁７を介して主燃焼室４に希
薄混合気を導入すると共に副燃焼室５には、以下に述べ
る行程で燃料を噴射することができる。

すなわち、ニードル開閉弁２５が開放され、かつ絞り弁
２４が適当な絞り作用をなしている状態でピストン２６
が上昇されると（カム３１の働きでロッカアーム２８が
揺動される）、ポンプ室１７の内圧は低下し、逆止弁が
開放され、燃料通路２３．２０を介してポンプ室１７に
燃料か供給される。

この状態で、ピストン２６が下降してくると、ポンプ室
１γの内圧が上昇し、この圧力でポペット弁１６がばね
１８に抗して開放され、燃料噴射口１９から、副燃焼室
５に燃料が噴射されるのである。

ピストン２６が下死点に到達すると、次にピストンが上
昇する行程でポペット弁１６が閉じ、燃料供給通路２０
が開放され、再びポンプ室１７の内圧降下が起り、逆止
弁が開放され、燃料がポンプ室１７に導入されるのであ
る。

この場合、吸気弁７の開閉動作とピストン２６の動作と
は同じカム軸１２に設けたカム１３と３１とで所定の連
動関係を維持している。

そして、減速時には吸入負圧の働きでレバー３４が動作
し、絞り弁２４を絞って適正量の燃料が燃料通路２３か
ら逆止弁を介し燃料供給通路２０を経てポンプ室１７に
供給することができるので、副燃焼室５への燃料供給が
過剰となって、過濃混合気がつくられることがない。

捷た、寒冷期の冷態始動時に、チョークを作動させて、
主燃焼室４に供給される混合気がチョークを作動させな
い場合より濃くなり、副燃焼室５への燃料供給が不必要
になるので、この場合にはチョークと連動するレバー３
２が動作してニードル開閉弁２５か閉じ、燃料通路２３
からポンプ室１７へ供給される燃料をカットし、副燃焼
室５内の混合気の過濃化を防止する。

なお、要すれば、第２図にみられるように、別燃焼室５
内において、コイル状ワイヤー３６を、燃料噴射口１９
を囲むように設けることにより、いわゆる焼玉効果をも
たせ、霧化が充分でない場合に、燃料によって点火プラ
グ１４がしめるのを防止するほか、燃焼効果の向上をは
かるようにしてもよい。

以上説明したように、この発明は、主燃焼室と、この主
燃焼室と連通しかつ点火プラグを有する副燃焼室とを備
え、主燃焼室に希薄混合気を供給し、副燃焼室に燃料噴
射装置により燃料を噴射するようにしたガソリンエンジ
ンにむいて、上記燃料噴射装置は、プランジャポンプ室
の内圧の上昇によって開くポペット弁を介して上記ポン
プ室の一端を副燃焼室と連通させ、上記ポンプ室に吸気
弁開閉用のカムと連動するカムで、駆動されるピストン
を嵌合させたので、高圧ポンプなどを用いない比較的簡
単な構成で、副燃焼室への燃料噴射を行なうことができ
る。

そして、とくに、この発明は、上記ポンプ室と逆止弁を
介して連通ずる燃料通路に、チョークと連動してチョー
ク作動時に閉じる開閉弁と、吸入負圧に応動して減速時
に作動する絞り弁と、を直列に設けたので、減速暗転よ
ヒナヨーク作動時に、副燃焼室に噴射される燃料を制御
二Ｆ、−よびカットすることができ、副燃焼室内の燃料
の過濃化による弊害を防＋ｈできる。

さらに、この発明は、副燃焼室を形成したシリンダヘッ
ドにハウジングブロックを螺着し、このハウジングブロ
ックにポペット弁、ピストン、逆止弁、開閉弁および絞
り弁を含む燃料噴射装置の主要構成部材を装着したので
、燃料噴射装置をコンパクトにできると共に、上記ハウ
ジングブロックをシリンダブロックに対し脱着すること
により、保守、点検が容易にできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す縦断側面図、第２図
は別の実施例を示す要部の縦断側面図である０１・・・シリンダ、２・・・ピストン、３・・・シリン
ダヘッド、４・・・主燃焼室、５・・・副燃焼室、６・
・・吸気ポート、Ｉ・・・吸気弁、７ａ・・・弁環、８
・・・ばね、９・・・ロッカアーム、１０・・・ねじ、
１１・・・軸、１２・・・カム軸、１３・・・カム、１
４・・・点火プラグ、１５・・・ハウジングブロック、
１６・・・ポペット弁、１６ａ・・・弁体、１６ｂ・・
・弁環、１７・・・ポンプ室、１８・・・圧縮ばね、１
９・・・燃料噴射口、２０・・・燃料供給通路、２１・
・・ポール、２２・・・ばね、２３・・・燃料通路、２
４・・較り弁、２５・・・ニードル開閉弁、２６・・・
ピストン、２６ａ・・・ピストン桿、２７・・・ばね、
２８・・・ロッカアーム、２９・・・ねじ、３０・・・
軸、３１・・・カム、３２・・・レバー、３３・・・ば
ね、３４・・・レバー３５・・・ばね、３６・・・ワイ
ヤー。

Claims

【特許請求の範囲】

１主燃焼室と、この主燃焼室と連通しかつ点火プラグ
を有する副燃焼室とを備え、主燃焼室に希薄混合気を供
給し、副燃焼室に燃料噴射装置により燃料を噴射するよ
うにしたガソリンエンジンにおいて、上記燃料噴射装置
は、プランジャポンプ室の内圧の上昇によって開くポペ
ット弁を介して上記ポンプ室の一端を副燃焼室と連通さ
せ、上記ポンプ室に吸気弁開閉用のカムと連動するカム
で駆動されるピストンを嵌合させると共に、上記ポンプ
室と逆止弁を介して連通ずる燃料通路に、チョークと連
動してチョーク作動時に閉じる開閉弁と、吸入負圧に応
動して減速時に作動する絞り弁とを直列に設け、さらに
、副燃焼室を形成したシリンダヘッドにハウジングブロ
ックを螺着し、このハウジングブロックに、ポペット弁
、ピストン、逆止弁、開閉弁むよび絞り弁を含む燃料噴
射装置の主要構成部材を装着したことを特徴とするガン
リンエンジン。